Sportininkas

ロシアの彫刻家、バレンティーナ・リバルコ(Valentina Rybalko/1918-1991)による1972年の作品「Sportininkas」
リトアニア南部のネムナス川沿いにあるドルスキニンカイという保養地に設置されています。
タイトルは「アスリート」という意味。運動選手、主に陸上選手のこと。
その名のとおり、立ちポーズでありながら今にも動き出しそうな躍動感ある作品です。
少年アスリートが腰に手を当てて遠くを見据えています。
右足を少し浮かせて、これから走り始めるところでしょうか?
それとも途中で立ち止まって休んでいるところでしょうか?
雨の雫や朝露に濡れると、それが汗に見えて一段と凛々しく感じられますね。
画像出典:Blogi z drogi.Druskienniki.Muzeum komunizmu

これは制作当時に撮影された写真。
左側にいるのが作者のバレンティーナ・リバルコさん。
彼女は1918年にロシアのクリミア共和国の首都、シンフェロポリで生まれました。
1937年から翌年までレニングラードで絵画、彫刻、建築を学び、その後1946年まで彫刻家のビクター・シナイスキーに師事しました。
大学院で学んだ後は芸術家協会のメンバーとなり、1951年から1989年までレニングラードのヴェラ・ムーヒナ美術学校で講師を務めました。
1991年にサンクトペテルブルクにて死去。
2006年にはロシア博物館にて「変化の時代:ソビエト連邦の芸術」展が開かれ、彼女の作品が展示されました。


バレンティーナ・リバルコ作「Sportininkas」と、それと同じポーズの人間との比較。
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