ジョルジュ・ゲラールの彫刻作品


フランスの彫刻家、ジョルジュ・ゲラール(Georges Guérard/1909-1990)による彫刻作品。
少女の立像で、タイトルと制作年が不明です。
モデルポーズの定番とも言える頭の後ろで手を組むポーズですが、体重を中心からズラした体勢により、柔らかさや穏やかさが上手く表現されています。(専門用語でコントラポストと言います)
人体デッサンの教材にもなりそうな作品ですね。
材質は何でしょう?粘土でしょうか?
作者のゲラールはパリ北部の郊外にあるサン=ドニにて、6人兄弟の末っ子として生まれました。
しかし9歳の時に孤児となり、孤児院で暮らし始めます。
やがて仕事を持った彼は、兄によって家を与えられ、屋根葺き職人となりました。
彼は作業場にあった粘土などを使って、独学で彫刻技術を学んだそうです。
17歳の時に彼の作品がパリのサロンで紹介され、彼は翌年に奨学金とライセンスを取得しました。
その後パリの国立美術学校の試験を受け、見事合格。
しかし彼の彫刻家としての人生は決して順風満帆ではなく、多くの苦労があったようです。
彼は生涯にわたり、真実の美を追求し続けました。
作品の特徴としては、ヘレニズム文化の影響を受けているような子供たちの像が多いこと。
獲得した多くの賞が、彼の作品の素晴らしさを物語っています。
画像出典:Truth in Beauty: Georges Guérard
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