2000年に某モデルの美しさを考察したときの記事

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    今から約40年前の1981年、日本の女流写真家、清岡純子さん(1921-1991)が発表した写真集のモデルは、女神のような姿をした13歳の少女でした。

    当時高校生だった私がふと立ち寄った書店でこの写真集を見かけ、モデルのあまりの美しさに衝撃を受けた...という話を以前しましたが、まだ読んでいない方は是非そちらからご覧ください。

    「写真家の清岡純子さんと女神のようなモデル」


    次の文章は、私が2000年に自分のサイトに掲載した、その子の美しさについて考察した記事です。
    サイト終了とともに消えた記事でしたが、当ブログのテーマとも無関係ではないので、20年経った今、再掲載してみることにしました。

    (元の記事の画像と文章の一部を当ブログに合わせて多少変更しています。モデルの名前はMちゃんとしました)


    ----- ここから下が2000年にサイトに掲載した記事 -----


    【何故Mちゃんを美しいと感じるのか?】

    何を美しいと感じるかは人それぞれですので、Mちゃんを可愛い・綺麗と感じない方もいて当然です。
    ここでは、私と同じようにMちゃんを若い頃好きだった方、また美しいと感じる方に対して自分なりの考察を述べたいと思います。
    (注意:このページでは容姿を語る上で他の女性との体形の比較などをおこなっていますが、決して他の女性の美しさを否定するものではなく、私がMちゃんに惹かれた理由を説明しているだけですのでご理解ください)


    【Mちゃんの体形】

    Mちゃんの体型は世間一般的にはちょっと太めの部類に入るのでしょう。
    しかし一般的に美人とされる細身の女性とは肉付きが違うにも関わらず、なぜ美しいと感じるのでしょうか。
    それはMちゃんの体の各パーツの形、位置、比率が、まれにみる絶妙なバランスで成り立っているからです。

    私は高校生のときに初めてMちゃんを目にしました。
    高校生といえば女性の裸に対してはとかくエロチックな感情を持ちやすい頃です。
    しかし私がMちゃんのヌードを目にした第一声は「うわ〜綺麗!」という驚きの声でした。
    この見事なまでの身体のラインとバランスを持ち合わせた女性は、西洋絵画以外では未だかつてMちゃん以外に見たことがありません。

    彫刻や絵画の裸婦像はモデルを正確に描写した場合を除けば、想像、つまり理想像を描いているのですが、それにピッタリと当てはまる人間など現実にはいないと考えていました。
    それがいたのです・・・ひとり。
    Mちゃんのボディが如何に希少な宝石であったかを、具体的に考えていきたいと思います。


    【なだらかな曲線】

    まず私は、いわゆるナイスボディと言われている某グラビアアイドル3人の、真っ正面を向いた画像を数点用意しました。(水着を着た写真です)
    次の図は、Mちゃんと某グラビアアイドルの正面からのボディラインを、片側だけですがほぼ正確にトレースし、肩の位置と股の位置を合わせた(身長をほぼ同じにした)図です。

    mchan_taikei.jpg
    Copyright : RUKA

    違いはなんでしょう?Mちゃんの方が横に広い。
    まぁたしかにそうなんですが、Mちゃんの体形は非常にシンプルだということです。
    一般的には右のA,B,Cの女性のボディが美しい体と呼ばれ、人気もあるのでしょう。鎖骨が好きだという人もいますし、腰骨の出具合に魅力を感じる人もいます。

    しかし私はMちゃんのこのなだらかな曲線に魅力を感じました。
    シンプルなラインによって構成され無駄がない。細かなゴツゴツがどこにもなく、それでいて肉が余っているわけでもない。
    しかし、ただ輪郭が綺麗なだけでは全体的な美しさは生まれませんし、ボディラインが綺麗な女性など海外のモデルにはたくさんいます。


    【パーツの配置】

    そこで考えてみたのが「各パーツの寸法と位置」です。
    上の図を見てのとおり、Mちゃんのボディの特筆すべき点は、そのまれに見るおヘソとウェストの位置の高さです。
    ウェストが鎖骨と股のちょうど中間に位置し、おヘソはそれよりわずかに下。

    ヘソというのは「○○のヘソ」という言い方もあるように、物の中心や重心を表します。
    そしてその位置が全体のバランスに大変重要な役割を果たします。

    Mちゃんの見た目の安定感や安心感はこのへんにあるのではないか・・・と、実際に写真集に定規をあてて計ってみることにしました。
    A4版の写真集に全身を真っ正面から写したカットがあったので、それを計測。
    誌面に定規を当てての計測なので当然数ミリの誤差は出るので、数値は5ミリ単位としています。

    mchan_size.jpg
    Copyright : RUKA

    このような結果でした。
    思ったよりも部分部分での寸法のばらつきが少ないなと感じました。
    また、腰のくびれが鎖骨から股までのちょうど中間であったり、乳房の中心(乳首の位置)が鎖骨からおヘソのちょうど中間であるなど、まるで計って配置したかのようです。

    頭頂部から股まで[A]が155mm、足の長さ[B]が140mmですから、全身の寸法は295mmです。
    以降わかりやすいようにこの図のとおり身長が295mmであると仮定して話を進めると、顔の長さ[J]が45mmですから「295÷45=6.555555...」となりますので、Mちゃんは約6.6頭身です。
    日本人の大人の女性が7頭身ほどですから、13歳の少女としては丁度良いのではないでしょうか。

    次に、バランスの良さのひとつになっているであろうと思われるおヘソの位置です。
    頭頂部から股まで[A]が155mmで、おヘソから股まで[D]が40mmですから、おヘソの位置は頭から115mmのところ。
    身長が295mmなので、足の下からは180mm上の場所です。

    つまり身長の115:180の位置におヘソが位置するわけですが、これは約3.2:5となります。
    この「3.2:5」という数値を憶えておいてください。


    golden_ratio.jpg


    【黄金分割】

    述べる順序が逆になってしまいましたが、以前、アートの世界に「黄金分割」という手法があることを知りました。
    「もしかしたら?」と、Mちゃんの写真を計ってみたら、なんとそれにピッタリ当てはまったので驚き、そして感心したという経緯があったのです。
    今回改めて計ってみて、やはりMちゃんのボディは芸術なんだと確信しました。


    【その、黄金分割とは?】

    黄金分割ついての簡単な一説を見てみますと、黄金分割とは「テーマとなる部分が画面全体に及ぼす、安定した比率関係」だそうです。
    ある比率を応用して一定の面積を幾何学的に分割し、そこにパーツを配置していくという、美術界や写真界での技法のひとつです。

    この比率を使い作品を作り上げ、歴史に名を残してきた芸術家や建築家は数多くいます。
    ピカソ、セザンヌ、ドガ、モジリアニ・・・古くはあのレオナルド・ダ・ヴィンチも。
    中でも有名なのは印象派のスーラで、彼の作品「グランドジャケットの日曜」は黄金分割による構図の究極とされ、描かれた人物の完璧な配置と画面構成で人々を驚かせたそうです。

    そして建築物でも、たとえばルーブル美術館前の凱旋門は全体の均衡が完全に保たれていますが、解析すると100%黄金分割の矩形が使われているそうです。

    この「ある比率」とは黄金比立または黄金比と呼ばれ、数で示すと「1:1.618...」、つまり約3.1:5です。
    先ほどのMちゃんのおヘソの位置が「3.2:5」ですから、この比率とほぼ一致したと言って良いでしょう。


    【黄金比率】

    安定した構図を生み出す黄金分割という技法。
    その基となる比率を「黄金比率(黄金比)」と言います。
    1:1.618...、約3.1:5、または約5:8。

    この黄金比率によって究極の美を追究し続けたのは古代ギリシア人でした。
    彼らは有名なパルテノン神殿から彫刻、壺に至るまで、これを利用し造形していったのです。

    そして彼らが作った彫刻の女性像のおヘソの位置も、身長を約3:5(黄金比の近似値)で分割する位置に来るそうです。
    なんとMちゃんと同じく、ギリシア彫刻もおヘソの位置は約3:5でした。
    完璧なプロポーションとされるミロのビーナスもちゃんと黄金比率になっているそうです。

    そんな数々の芸術品を生み出した古代ギリシア人にこの比率を伝えたのはエジプト人だと言われています。
    エジプトといえばピラミッド。

    pyramid.jpg

    ピラミッドの四角すいのあの形もいい加減に作られたわけではありません。
    ピラミッドの高さと幅にも黄金比があり、測量術による正方形の発見、そこから導き出されたのが1:1.618...、約3:5という美の単位だったのです。

    ここで先ほどのMちゃんの寸法の図をもう一度見てください。
    Eの「胸の幅」つまり乳首の上を通る線を底辺とし高さを鎖骨の間にとると、Mちゃんの胸に一つのピラミッドが出来上がります。
    胸の幅は50mmで、位置は鎖骨からおヘソ[C]のちょうど中間にありますから、鎖骨までの高さは30mmです。
    高さと底辺の比率が、なんとピラミッドと同じ黄金比3:5ではないですか。
    しかもまるで水面に映ったかのように、おヘソを頂点とした逆さピラミッドもまったく同じ。

    さらに上半身の縦と横。
    縦が鎖骨から股まで[C+D]の100mm、横が骨盤の幅[G]の60mmですから、計算するとやっぱり3:5なのです。
    一見横に広いと思われがちなMちゃんの体は、じつは美の黄金比率どおりだったというわけです。


    leaves.jpg

    【自然の美しさ】

    「Mちゃんの輪郭がなめらかなのはわかった。部分部分が3:5に当てはまるのもわかった。しかしそれで何故美しいんだ?」と疑問を持つ方もいるでしょう。
    確かに不思議です。

    しかし実際にこの黄金比率と呼ばれる「1:1.618...」の比率を使い、古代ギリシア人やたくさんのアーティストが数々の名作を作り上げてきたのは事実ですし、そういった作品を見てみると確かに安定感や安心感、安らぎを実感できます。
    これは理屈ではなく、人間が本来持っている本能のようなものではないでしょうか?

    それを裏付けるかのように、次のようなことが言われています。
    興味深いことに、人間が作り上げたものだけでなく自然界においても黄金比は存在します。
    貝殻の渦巻き模様、植物の葉、種子の成長形式、様々な生命のフラクタル。
    その他にも自然界には、一見無造作に形作られたようでありながらも、この比率が数多く存在します。

    エジプト人が発見し、ギリシア人が応用し、現代の芸術にまで息づく黄金比率。
    その母は実は自然界であり、人間が本来美しいと感じるありのままの姿。

    この比率が数多く見受けられるMちゃんは、まさに美の女神と言えるでしょう。
    もし古代の芸術家がMちゃんを見たら、その姿に感動し、ひれ伏すかもしれません。


    参考資料:1993年の旭光学パンフレット
    無料画像素材:Pixabay
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    仲良し魚とり

    IMG_9271

    お友だちと一緒に魚とり、楽しそうだね〜。
    ほら、そこに可愛い魚がいるよ!
    おっとゴメン、魚じゃなかった!(^^)

    IMG_9271
    Copyright : Olga Lopez
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    虹の滝

    Umbrella and me

    インドネシアのバリ島、Tukad Unda Riverの滝。
    大きな滝に虹が出て、
    天使が遊んで幸せ満ちる。

    Umbrella and me
    Copyright : Unian Husien
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    海外からのメール

    happy_mail.jpg

    先日、Jeffさんという方からメールをいただきました。

    内容は、先週の記事で紹介した中国の画家、李 貴君(Li Gui Jun/1964- )の作品についての情報でした。

    イヤホンをしているモデルの少年は、作者の息子さんだそうです。
    中学校を卒業してすぐに英語のコンテストに出場し、その後はアメリカの名門大学へと進んだそうです。
    手に持っているのはiPod touch。
    音楽を聴いているのかと思ってしまいましたが、英語の勉強をしていたんですね。

    絵では12歳くらいに見えるので、その頃からお風呂上がりでさえ英語の勉強を欠かさなかったのでしょう。
    秀才風なモデルだとは思いましたが、やっぱり頭の良い子だったんですね。

    Jeffさん、情報ありがとうございました。(^o^)/
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    天使に扮したモデルたち

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    当ブログは天使と子供の姿をテーマとしています。
    天使は一般的には子供の姿で描かれ、子供はときに天使と呼ばれます。

    といってもそれは比喩であり、実際に子供の背中に翼があるわけではありません。

    しかし天使に扮することはできます。
    背中に背負うタイプの翼がパーティーグッズとして売られているので、それを使えば誰でも天使になれますね。
    Flickrのファミリー写真の中にも、子供たちが天使に扮した姿が数多く見受けられます。

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    2017-11-30_03-10-39
    Copyright : MATĚJ, JÁCHYM a NIKOLKA
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)


    ところが、プロのモデル写真となると天使に扮したものは意外と少ないんです。
    コスプレのテーマとしてあまりにベタ(ありきたり)なせいか、それとも肩にストラップが見えて大雑把な雰囲気が出てしまうからか、そのへんの理由はわかりませんが、確かに少ない。

    しかし少ないからこそ、その姿には有り難みを感じます。
    大理石の彫刻のような、ルネサンス期の絵画のような、神秘的な雰囲気を持った天使に扮したモデルたち。

    美術館と同じく、ゆったりした気分で鑑賞しましょう。


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    Copyright : Alina-balletstar

    翼を背負うためのストラップも、女性ならブラで隠すことができます。
    これくらいの大きさだと値段も高いのかな?
    いや、値段だけじゃなく重さもそれなりにありそうだし、モデルも決して楽ではありませんね。

    女性の天使はなぜか窓辺が似合います。アンニュイな雰囲気が似合います。


    angel_cosplay_boy01.jpg angel_cosplay_boy02.jpg
    Copyright : 不明

    男の子の場合、背負うタイプの翼だとどうしてもストラップが見えてしまいます。
    ストラップだけを透明の素材にすれば良いと思うんですが、何故かそういう商品がありません。
    コストの関係でしょうか?

    悪魔風の剣と組み合わせているところはルシファー(堕天使)のようでクール。
    でも天使はやっぱり、右の画像のようにお祈りしているほうが可愛いですね。


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    Copyright : Paradise Birds

    大人用のスカートなので長くてこうしたのかわかりませんが、この子はスカートを胸のあたりにまで持ち上げています。
    これが上手い具合に翼のストラップと重なり、吊りスカートのように見えます。
    これはこれでストラップを目立たなくするひとつの方法かもしれません。

    周りを白い布で覆っているので、雲の上の天使といった雰囲気がよく出ていますね。


    angel_cosplay_boy03.jpg angel_cosplay_boy04.jpg
    Copyright : 不明

    この翼は羽ではなく金属調のプレートですね。
    しかも両面テープかなにかで背中に直接貼り付けているように見えます。
    ちょっと動いただけで取れそうだし、付け心地も悪そう。
    あくまでも撮影用ということでしょう。

    でもストラップの無いストリップ、年齢といい撮影場所といい、天使のコスプレとしてはまさに完璧。
    この光景を目撃した人は本物の天使だと思ったんじゃないでしょうか。


    余談ですが、家庭内に限定してなら、クリスマスの日に子供たちが天使に扮するというのも楽しそうですね。
    クリスマスツリーの周りで天使が遊ぶという夢のある光景が広がります。

    背負うタイプの天使の翼と、頭に付ける天使の輪。
    子供の天使コスプレはこれだけでOK。
    小学生以上だと微妙ですが、幼児までなら自分から率先して天使になりたがる子も多いんじゃないでしょうか。
    部屋はじゅうぶん暖めておく必要がありますけどね。

    でも子供たちがやってくれないからって、パパさんが天使に扮しちゃあダメですよ。(^-^)
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    L'Amour piqué

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    フランスの彫刻家、ジャン=アントワーヌ・マリー・イドラック(Jean-antoine marie idrac/1849-1884)による1872年の作品「L'Amour piqué」

    1872年に最初の石膏像が作られ、その後1881年にブロンズ像が、1882年に大理石像が作られました。
    左のブロンズ像はフランス北部の都市リールにあるパレデボザール美術館、右の大理石像はパリのオルセー美術館がそれぞれ所蔵しています。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Jean-antoine-marie idrac, l'amore punto, ante 1881, 01.jpg
    File:Antoine Idrac - Amour piqué.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    高さ約150cmの像なのでほぼ等身大です。
    タイトルは「刺されたアモル」という意味ですが、べつに物騒なことが起きたわけではありません。
    右足の甲に小さな虫がとまっています。
    ギリシア神話の愛の神、アモル(エロース)が虫に刺されてしまったシーンです。

    驚いた表情やとっさの動作が上手く表現されており、今にも動き出しそうな雰囲気があります。
    当時の彫像の中ではポーズ的にも面白みのある作品だったのではないでしょうか。

    裸でいればそりゃあ虫にも刺されるだろう・・・と昔の人も思っていたのでしょう。
    いつも他人に矢を射っていたアモルならではの皮肉と言えるかもしれません。

    まぁなんにしても、刺されたところが足で良かったですね。
    さすがのアモルも虫からの求愛は苦手だったようです。

    作者のイドラックはフランスのトゥールーズの生まれ。
    彫刻家のアレクサンドル・ファルギエールとジュール・キャベリエから彫刻を学び、1873年にローマ賞を受賞。
    イタリアのローマに留学してさらに技術を高め、フランスに帰国してからはパリで暮らしました。

    しかし1884年12月27日、彼は35歳という若さで死去。
    パリのペール・ラシェーズ墓地に埋葬されました。
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    秀逸な美術作品 ベスト10

    当ブログでこれまで紹介してきた美術作品の中で、私が特に秀逸だと思うものを10作品選んでみました。
    美的感覚は人それぞれですから異論もあるとは思いますが、あくまでも私が選んだベスト10です。

    もちろんどれも素晴らしい作品なので、順位は付けられません。
    当ブログに登場した順番に並べました。
    それでは見ていきましょう。


    delaunay_flute.jpg

    【La Leçon de Flûte】

    タイトル:La Leçon de Flûte
    作者:ジュール=エリー・ドローネー (Jules-Élie Delaunay/1828-1891)
    制作年・国:1858年・フランス

    フランスの画家、ジュール=エリー・ドローネーによる1858年の絵画作品。
    この絵の何よりも素晴らしいところはその構図。
    背景を二分する水平線と手前の大地によって画面に安定感を与え、ふたりの仕草が画面に抑揚を与えています。

    また、右の少年の天使のような姿がほのぼのとした雰囲気を醸しているのも良いですね。
    この絵はルネサンス時代へのオマージュであり、背景はイタリアのカプリ島の風景を忠実に再現しているそうです。
    構図、構成が秀逸!



    kant_pod.jpg

    【瓶を持つ少年の像】

    タイトル:不明
    作者:ヴィム・ファン・デル・カント (Wim van der Kant/1949- )
    制作年・国:不明・オランダ

    オランダの彫刻家、ヴィム・ファン・デル・カントによる彫刻作品。
    何を以って秀逸とするかは人それぞれですが、造形技術の高さという意味では彼の作品を抜きにしては語れません。

    高さ数十センチの小さい像であるにも関わらず、まるで人体から型取りしたかのような凹凸のリアルさ。
    人間について機能と美しさ両面から考えさせられる、素晴らしい作品だと思います。
    造形技術が秀逸!



    craig_nude_of_a_y01.jpg

    【Nude of a Y】

    タイトル:Nude of a Y
    作者:ブライアン・ブース・クレイグ(Brian Booth Craig/1968- )
    制作年・国:不明・アメリカ

    アメリカの彫刻家、ブライアン・ブース・クレイグによる彫刻作品。
    これも小さな彫像ですが、踊る少女というありきたりなテーマでありながらその趣旨を人体で表現しています。

    見つめる先に向かって手足を伸ばしたバレエダンスのようなポーズからは、優雅さと気品が感じられます。
    少女特有のシンプルな体形であるがゆえに美しさが際立った作品とも言えますね。
    ポーズが秀逸!



    falero_snake.jpg

    【Niños Encantadores De Serpientes】

    タイトル:Niños Encantadores De Serpientes
    作者:ルイス・リカルド・ファレロ (Luis Ricardo Falero/1851-1896)
    制作年・国:不明・スペイン

    スペインの画家、ルイス・リカルド・ファレロによる絵画作品。
    蛇使いの少女という珍しいテーマであり、架空の物語の一場面を思わせます。
    金色の装飾品、垂れ下がったフンドシ、頭を持ち上げた蛇など、要所要所に意味を感じさせる作品です。

    ファレロは当時としては非常に前衛的でファンタジックな絵を描く画家でしたが、蛇使いという古典的なテーマと作者の画風が上手くマッチした作品だと思います。
    テーマと世界観が秀逸!



    wolff_eros02.jpg

    【Eros】

    タイトル:Eros
    作者:エイミル・ウルフ (Emil Wolff/1802-1879)
    制作年・国:1836年・ドイツ

    ドイツの彫刻家、エイミル・ウルフによる1836年の彫刻作品。
    ギリシア神話の愛の神エロースの立像ですが、エロースの姿を思春期の少年としたこと、白い大理石であること、重心をズラしたコントラポストであること、すべてが上手く絡み合った傑作だと思います。

    特に素晴らしいのは、どの角度から見ても美しく見える体形ですね。
    一般的な少年の体形とは若干違いますが、理想を突き詰めてじゅうぶんに洗練したといった感じです。
    体形のバランスが秀逸!



    peinte_orphee.jpg

    【Orphée endormant Cerbère】

    タイトル:Orphée endormant Cerbère
    作者:アンリ・ペインテ (Henri Peinte/1845-1912)
    制作年・国:1888年・フランス

    フランスの彫刻家、アンリ・ペインテによる1888年の彫刻作品。
    竪琴をかざして演奏する姿が体形の美しさも際立たせているという、まさに美術品と呼ぶに相応しい名作。
    フランスのカンブレー市の公園にもレプリカが設置されており、市民の心を潤しています。

    妻を亡くしたオルフェウスが冥界で竪琴を奏でているというシーンですが、物語の背景とも相まって、純粋な美を感じさせる作品です。
    物語に合った表現が秀逸!

    画像出典:File:Henri Peinte - Orphée endormant Cerbère (front).png
    ライセンス:パブリックドメイン



    simberg_photo01.jpg

    【HS Johanneskyrkan Tammerfors】

    タイトル:不明
    作者:ヒューゴ・シンベリ (Hugo Simberg/1873-1917)
    制作年・国:1905年・フィンランド

    フィンランドの画家、ヒューゴ・シンベリによる1905年の写真作品。
    教会の壁画製作のために撮影した写真ということで、正式な作品として残っているものではないと思いますが、モデルが美的であるという理由で選んでみました。

    写真自体はなんら工夫のないスナップですし、順光のためモデルが眩しがっているのも良くありませんが、大腿部の形や姿勢が昔懐かしい水飲み鳥を思わせるところが面白く感じました。
    モデルのラインが秀逸!

    画像出典:File:HS Ask 8.12, 1905 (16040322061).jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス



    li_gui_jun_untitled.jpg

    【肖像的立ちポーズの少年】

    タイトル:不明
    作者:李 貴君 (Li Gui Jun/1964- )
    制作年・国:2009年・中国

    中国の画家、李 貴君による2009年の絵画作品。
    驚くべきはその画力。その緻密な描写力に絵画の可能性を感じました。
    ポータブルプレーヤーを使っている現代っ子の絵ですが、メガネをかけた秀才風の顔立ちやヒョロリとした体形もまた、時代を象徴していますね。

    上のシンベリのモデルとはまったく逆で、あまり美的さは感じませんが、作品として考えるとこの驚異的な画力は見逃せません。
    描画技術が秀逸!

    画像出典:LI Guijun



    pluschow_stratz-korper_des_kindes_24.jpg

    【グレーデンとプリュショーの写真作品】

    タイトル:11-year old girl from Rome
    作者:ヴィルヘルム・フォン・プリュショー (Wilhelm von Plüschow/1852-1930)
    制作年・国:1890年・ドイツ

    ドイツの写真家、ヴィルヘルム・フォン・プリュショーによる1890年の写真作品。
    非常に均整のとれた体形と、コントラポスト気味の立ちポーズ。

    プリュショーの作品は写真的には質が高いとは言えないのですが、モデルの質は概ね高かったようです。
    この写真をトレースした図は医学的資料として、ドイツの産婦人科医カール・ハインリヒ・シュトラッツ氏の書籍などでも使われています。
    モデルの質が秀逸!

    画像出典:File:Stratz - Körper des Kindes 24.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン



    novelart_bodypainting.jpg

    【NovelArt のボディペインティング作品】

    タイトル:不明
    作者:NovelArt
    制作年・国:2002年

    彫像、絵画、写真の3つの要素がひとつになった、ボディペインティング写真という表現手法。
    人体の造形美、ペイント技術、そして撮影の構図という、舞台芸術にも似た雰囲気を感じます。

    体形の美しさという点ではアマゾンのカマユラ族の少年ほうが優れているとは思いますが、パンツ姿とはいえ全身のペインティングに挑んだこのモデルたちには拍手を送りたいですね。
    この写真が秀逸ということではなく、このプロジェクトの一連の作業を評価したということです。
    試みが秀逸!

    Copyright : Novel Art


    以上、過去に当ブログで紹介した作品の中から、秀逸だと思うものを10作品選んでみました。
    彫像が4作品、絵画が3作品、写真が3作品でした。

    人間はこれまでの長い歴史の中で様々な「美」を作り上げてきました。
    しかし人間そのものが美であると考えると、これは非常に面白いことです。
    美が美を作り上げている。
    まるで子孫を残すかのように。

    モデルとなった人物の中には、後に彫刻家や写真家になった者もいます。
    素材からアーティストへと変わり、新たな美を作り上げていく。
    人間の素晴らしさは、こうして脈々と受け継がれていくのですね。
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    お風呂でSHOW!

    DSCF0010

    お風呂の中でパペットマペット♪
    アヒルさんが歌を歌って、ブタさんがダンスをするのかな?
    最後は立ち上がってグランドフィナーレだね。

    DSCF0010
    Copyright : Viktor Kreshchuk
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    モデル画像「We Are Little Stars - Camila」

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    今はもう存在していないようですが、かつて「We Are Little Stars」という少女モデルのシリーズがありました。
    洋服や水着姿でポーズをとる可愛らしい少女たちの画像で、非常に綺麗な作品でした。

    この子はモデルのひとりであるカミラちゃん。
    日本人から見ると13〜14歳くらいに見えますが、もしかしたら12歳以下かもしれません。
    タンガ水着がよく似合っています。


    wals_camila_296_04.jpg wals_camila_296_19.jpg

    カミラ(Camila)という名はスペイン語やポルトガル語での女性名だそうです。
    なるほどたしかにそんな顔立ちにも見えますね。
    澄ました顔はキリリと格好良く、笑った顔は明るく爽やか。

    でもこの子の場合、特筆すべきは絵画に描かれたヴィーナスのような体形。
    思春期の少女らしいふくよかさと、柔らかなラインが優しい雰囲気を醸しています。
    青い瞳と青い水着、そして青い海。
    潮風のヴィーナスと言っても過言ではないでしょう。

    wals_camila_296_08.jpg wals_camila_296_32.jpg
    wals_camila_296_51.jpg wals_camila_296_60.jpg

    古代ローマの詩人、プーブリウス・ウェルギリウス・マーローが紀元前20年頃に執筆した「The Aeneid」(トロイア滅亡後の英雄アエネイスの遍歴を描いた叙事詩)の中では、女神ダイアナのしもべでありアマゾーン型の女戦士として育てられた王女の名がカミラでした。

    「名は体を表す」という諺がありますが、このカミラちゃん、女戦士のコスプレも似合いそうですね。


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    天使のお昼寝

    10026171094_345f837c24_k.jpg

    おやおや?眠くなっちゃったのかな?
    お日様の温もり、砂浜のお布団、そして波の子守り歌。
    安らぎの三点セットだから無理もないね。

    Warm
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    RUKA

    Author:RUKA


    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログでは天使や子供をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:23年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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