The Morning

ロシアの画家、ミハイル・イリーン(Michail Il'in/1959- )による1993年の作品「The Morning」
油彩でしょうか水彩でしょうか?とても優しいタッチの絵ですね。
夏の朝、庭先に出ると草木の枝に蝶が止まっていた。
少年は思わず近づき、そうっと手を差し伸べた。
海外では夏場に子供が全裸で寝ることは珍しくないので、裸の少年はある意味、夏の季語とも言えますね。
もしかしたらフィクションではなく、作者が実際に見た情景かもしれません。
蝶も男の子の一部が芋虫に見えて、親近感を感じたりして。(^^)
作者のミハイル・イリーンはロシアのスヴェルドロフスク州の生まれ。
1976年に美術学校を卒業し、1978年に地元のアート・カレッジに入学。
1980年までモスクワで絵画を学び、1981年から1983年までスヴェルドロフスクのドラマシアターで働きました。
1986年からは高校の美術講師を務め、翌年にはベルニサージュ芸術家協会の創設者のひとりとなりました。
1990年代以降は国際プロジェクト「トランスリアリズム:ロシア-ドイツ」を主導し、1994年以降はギャラリー「L」の芸術監督を務めています。
彼の作品は西ヨーロッパ、アラブ首長国連邦、イスラエル、ロシアの美術館にて展示されています。
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