Les Liens De L'amour

フランスの彫刻家、デニス・デラヴィン(Denise Delavigne/生没年不明)による1900年の作品「Les Liens De L'amour」
アモル(クピド)が木の幹に寄りかかるように立っていて、上目づかいで前を見ています。
気怠そうな佇まいが色っぽくもありますが、どうも表情がよろしくない。
怒っているような、不満そうな・・・。
その理由は英語のタイトルと後ろ姿を見てわかりました。
英語のタイトルは「Cupid Bound」となっていました。
つまり「縛られたクピド」
後ろ姿を見ると・・・

画像出典:Heritage Auctions
確かにこのように後ろ手に縛られていました。
ヤンチャで悪戯好きのクピドですから、誰かから罰を受けているのかもしれませんね。
ふてくされた表情にクピドの性格がよく表れています。
股間はリボン状の布で隠されています。
てっきり天使像によくある、布がふわりと掛かった状態かと思いましたが、よく見たら手首を縛ったヒモで体も幹に固定されていたんですね。
これじゃあトイレにも行けないな。(^^;)
作者のデニス・デラヴィンに関しては、19世紀のフランスの彫刻家だということ以外まったく情報が得られませんでした。
詳細をご存知の方は情報提供よろしくお願いします。
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ふたりで舐めましょ
ウキウキ水遊び
陽気に飛び込め!

プールに飛び込む少女たち。
熱い日差しと広いプールがあれば、
水への飛び込みも楽しさ満点!
2017_01_26_04
Copyright : ramospt
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CD「CREATION」

Copyright : RUKA
私の部屋に飾っている日本のバンド「クリエイション」のCD。
以前Amazonで購入した時に一度紹介しましたね。(該当記事)
今回も音楽ではなくジャケットの話なんですが、このジャケット写真を撮影した写真家が誰なのかがわかりました。
なんとあの名作写真集「少女アリス」の作者、沢渡 朔さんでした。
沢渡朔氏といえば「少女アリス」「海からきた少女」等の少女写真集から、アイドルや女優のヌード写真集、そして松任谷由美や南野陽子のレコードジャケットも手掛けるなど、様々な女性を撮影した日本を代表する写真家ですが、男の子を撮ったこともあったんですね。
このアルバムが発売されたのは1975年ですが、モデルの扱いにおいては1973年の「少女アリス」の時とはまた違う苦労があったことと思います。
少女アリスのサマンサちゃんは6歳でありながら非常に清楚な雰囲気を醸していましたが、このジャケットの男の子たちはいかにもヤンチャな庶民の子といった感じで、演技指導があったのかどうかさえも写真からは汲み取れません。
床に立ちションする裸の男の子たち、バスにすし詰めの裸の男の子たち。
1975年当時の感覚からしてもじつにシュールで、それでいてコミカルで微笑ましい光景。
まさにクリエーション(創造)の名に相応しい作品ですね。
こんな小さなCDではなく、当時のLPレコード(31cm四方)を飾って眺めたくなります。
よく見たら立ちションしている真ん中の子と、バスのワンマン表示の下に写っている子、どちらも同じ子ですね。
当時の男の子でこの髪型は珍しいなぁ。
この子も今や50歳近いかと思うと、感慨深いものがあります。
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フレンチカンカン


1830年頃に誕生した陽気なダンス「フレンチカンカン」
スカートをめくったりお尻を突き出すなどの動きが特徴的。
この華やかさは女の子ならではですね。
IMG_5464
IMG_5462
Copyright : Mega Dance
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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乾杯!

お風呂の泡をすくったら、まるでビールの大ジョッキ。
見ているだけでほろ酔い気分。
a cup full 'o bubbles
Copyright : bev
(Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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晴れ晴れ姉妹
Boy and Frog

アメリカの彫刻家、エルシー・ワード(Elsie Ward/1872-1923)による1901年の作品「Boy and Frog」
サウスカロライナ州にあるブルックグリーン・ガーデンズに設置されています。
ブルックグリーン・ガーデンズは彫刻庭園と自然保護区からなる公園で、1932年に開業しました。
約1400点もの彫刻作品が景観と関連付けて展示されており、1978年にアメリカ合衆国国立史跡に登録された、アメリカの有名な彫刻公園のひとつです。
1901年に制作されたこの彫像、最初見たときは女の子の像かと思いましたが、男の子ですね。
下にいるカエルに餌を与えているところでしょうか。
足を伸ばした柔らかなポーズが優しい雰囲気を醸しています。
この作品は1904年のセントルイス万国博覧会で銅メダルを獲得しており、コロラド州のデンバー植物園にも同じ形の石像が設置されています。
作者のエルシー・ワードはミズーリ州フェイエット生まれの女性彫刻家。
コロラド州のデンバーで彫刻の勉強を始め、その後ニューヨークに移り住んでアート・スチューデンツ・リーグで学びました。
小さめのブロンズも含めて多くの作品を制作しましたが、1910年に彫刻家のヘンリー・ヘリングと結婚してからは夫の仕事の手助けに専念したそうです。
余談ですが、公園の彫像には少年とカエル、少年とカメという組み合わせが意外と多いですね。
池のほとりにはカエルやカメが多いということなのかもしれませんが、他にも何か理由があるような気がします。
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