彫像と遊ぶ子供たち

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    「子供たちはもっと美術鑑賞するべきだ!」というのは昔から言われていることですが、ただ見るだけではなく彫刻やオブジェなどに触れて遊ぶ経験ももっとしたほうが良いのでは、と私は思っています。

    世界各地の公園には、触れたり乗ったりしても良い彫像が設置されていることが多いですね。
    最もお馴染みなのは児童公園にある動物の形をした遊具でしょう。

    遊園地の乗り物と違って動かないので子供たちの中にはつまらないと感じる子もいるでしょうが、是非ともその形と感触から自分の感性を大いに磨いてほしいと思います。

    Adam and Eve
    Copyright : Luca Pedrotti
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    噴水広場にある様々な形の彫刻作品

    親水公園に設置されている彫像の中には、子供たちが上に乗ることを想定して作られている物が少なくありません。

    夏の日差しの中、子供たちは彫像と一体化し、周りの大人たちからはその情景すべてが美術作品のように見えます。
    微笑ましいと同時に、まさに動くアートといった感動的な場面でもありますね。

    ただし注意すべきは、鑑賞用の彫像では遊んではいけないということ。

    彫像が設置されている大通り、公園、彫刻庭園などは数多くありますが、鑑賞を目的とした場所ではもちろん作品に乗ることは許されません。


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    ギリシア神話に登場する牧神「パン」の彫像によじ登る少年。
    撮影のためでしょうか?それとも普段からこうして遊んでいるのでしょうか?

    こちらは遊具にはとても見えませんが、腕や足が折れているところを見ると長いあいだ放っておかれた彫像かもしれませんね。
    元々3人が寄り集まっているシーンだけに少年の姿も違和感なく溶け込んでいます。
    モノクロ写真であればさらに自然な光景に見えたでしょう。

    しかしこのような彫像は遊具ではないので、決して登ってはいけません。
    放置されているものであればなおさら危険です。
    良い子のみなさんは絶対にやめましょうね。


    とは言え、公園にある彫像と親しむのはとても良いことです。
    テーマを学び、形にときめき、感触を楽しみ、怪我のないように遊びましょう。


    Statue  Richmond Park - Kids Playing

    キミたち、何か面白いものでも見つけたかい?

    Statue Richmond Park - Kids Playing
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    三人寄れば・・・

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    私は子供の頃から数字の中では「3」が一番好きでした。
    日本人には3を好む人が多いそうです。

    「三度目の正直」「石の上にも三年」など、日本の諺や慣用句には3という数字が多く使われていますし、「御三家」「三羽烏」「三大○○」など、三つをひとまとめにする言葉も多いですね。

    キリスト教には「三位一体」(トリニティ)という概念があります。
    父(神)・子(キリスト)・聖霊の三つが独立性を持ちながらも一体であるとする教えだそうです。
    また、ヒンドゥー教にも「三神一体」(トリムールティ)という、ヒンドゥー教の三体の神は同一である、という思想があるそうです。

    漫画やアニメの「NARUTO」には「スリーマンセル」(Three man cell)という言葉がよく出てきます。
    三人一組という意味ですが、忍者のチーム行動での基本人数です。
    重要なキャラクターによる「伝説の三忍」という設定もあり、また、酒・女・金が「忍の三禁」だと説明するシーンもあります。

    芸能界や音楽界では三人組のグループも多く、昔は「○○トリオ」というグループ名も目立っていました。(トリオとはイタリア語で三人組を意味し、元々は音楽用語で三重奏のこと)

    個性の違う三者をひとつのまとまりとする考え方は意外と古くからあるようです。


    【三者三様】

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    「三者三様」とは「人それぞれの形、やり方、考え方がある」という意味。
    3人それぞれ・・・と言うとパッと思い浮かぶイメージは栃木県の日光東照宮にある「三猿」でしょうか。

    「悪いものを見たり、聞いたり、言ったりしない」という教訓が込められた有名な像ですが、面白いことに埼玉県の秩父神社には、これとはまったく逆の意味を持つ「よく見て、よく聞いて、よく話そう」という三猿像が存在します。

    もちろん秩父神社の三猿は「たくさんのことを吸収しよう」という意味だと思います。
    子育てに関しては、幼年期は日光東照宮の三猿、少年期は秩父神社の三猿が良い教訓となりそうですね。

    三猿画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:NikkoNoEvil4902.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


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    3人の兄弟が余暇を過ごしても、長男は読書をし、次男は運動をし、三男はゲームをする。
    3人いればそれぞれ見た目もやることも違うものです。

    そういえば私も子供の頃は2人の友達と一緒に、つまり3人で遊ぶことが多かったような気がします。
    2人だと対立が生まれることもありますが、3人は調和を生みます。
    私がかつて制作していたウェブサイトでは、親・子供・子供好きの三者交流を「笑顔のトライアングル」と名付けて推奨していましたが、これも調和を期待してのことでした。

    組んだ時に最も安定する形は三角形。
    すべての色を構成する原色は基本的に三原色。
    自然界は動物・植物・鉱物の3つにより成る。
    スポーツや武道でよく言われるのが心・技・体のバランス。
    そしてこのブログで取り上げているアートも絵画・彫像・写真の三つ。

    3という数字は多くの事柄に関係している、非常に効率の良い数字なんですね。


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    三者三様、みな違うから素晴らしい。

    互いを深く知れば、違いを有しながらも同じ人間であることに気付き、助け合うことを覚える。
    それは最小単位の「人」でも、最大単位の「国家」でも同じこと。

    それが太陽系第三惑星「地球」に生きるものの在り方ではないでしょうか。
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    フロアの妖精

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    体操の華、床運動。
    美しき花がフロアに舞う。
    なんとなくコマネチ選手にも似てるね。

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    Copyright : Galerie Photos La Cantalienne
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    天使たちの天使鑑賞

    日本の古い諺(ことわざ)に『人の振り見て我が振り直せ』というのがあります。
    「振り」とは動作や態度のことで、つまり「他人の行動を見て、良いところは見習い、悪いところは自分も改めましょう」という意味。

    私は以前からこの言葉になぞらえて、ある言葉を肝に銘じていました。
    それは『人の姿見て我が姿知れ』という言葉。

    意味は、人間の姿を知ることで自分についても深く知りましょう、ということ。
    これは今の子供たちにこそ伝えたいことだと思っています。


    【情操教育】

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    子育てにおいて大切なことのひとつに「情操教育」があります。

    情操とは美しいものや尊いものなどに接したときに感じる感情や情緒のことで、情操教育とは、心の働きを豊かにするための教育、および道徳的な意識や価値観を養うための教育のことです。
    簡単に言えば「豊かな心を育てる教育」ということ。

    情操教育には大きく分けて4つの効果があります。

    ・ 他人を思いやる気持ちや協調性を育て、道徳的価値観を養う。
    ・ 人間や動物の命の大切さを知り、生命の尊さを学ぶ。
    ・ 美しいものを見て感動し、表現力や美的感覚を養う。
    ・ 好奇心を重んじ、自ら考える力、解決する力を養う。

    美しい、大切、尊い・・・人間はその最たるものと言って良いでしょう。

    人の体を見たい・知りたいと思うのは大人も子供も同じですが、双方には感覚的な違いがあります。
    子供、とくに幼少期の子が裸を見たがるのは、それは単なる好奇心からです。
    人間に対する好意から湧き上がる純粋な好奇心です。

    もちろん第二次性徴期以降にポルノ的なものに興味を持つのは、性的な感情によるものです。
    しかし、例えば幼い子供が友達とお風呂に入ったときに相手の体をジロジロと見てしまうのは、人への純粋な興味からなので抑え込む必要はありません。

    しつけとして「ジロジロ見てはいけません」と教えるのは大切ですが、見たいという気持ち自体を悪いこととしたり、人間の体そのものを下品な物体だと思わせるのは悪いことだということです。


    【弟や妹の世話から学ぶこと】

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    二人以上の幼い子供がいる家庭では、上の子が下の子の世話をしたがるのはよくあることです。
    とくに上の子が女の子の場合に顕著ですね。
    また、異性の弟や妹が初めてできた子は、自分との違いに興味津々です。

    男の子も女の子も、同性の体に関してはよく知っています。
    お風呂で自分の体を見れば、触れば、それだけで学習することができるのですから。

    しかし異性に関しては知らないことだらけです。
    だからこそ性的な感情の湧かない幼少期に、兄妹や姉弟でお風呂に入ることに意味があるのです。
    親の真似をして赤ちゃんのオムツ替えをすることにも意味があります。

    子供たちは体の仕組みまではわからなくても、見た目の違いを知ることで多様性と配慮を学ぶことができます。
    これは子育てにおいてとても重要なことです。

    幼い頃に人間の体について正しい知識と意識を持てるかどうかは、親次第といったところでしょうか。
    生活の中で自然と湧き上がる好奇心に対しては、その芽を摘まないようにしてあげることが大切です。


    【人間の姿形】

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    これはアメリカ航空宇宙局(NASA)が1972年と1973年に打ち上げた宇宙探査機、パイオニア10号と11号に取り付けられた金属板に描かれた人間の絵。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Human.svg
    ライセンス:パブリックドメイン


    金属板にはこの絵とともに、地球に関する情報を示す記号がいくつか描かれ、宇宙に存在するであろう知的生命体に向けたメッセージとして搭載されました。
    いわば地球人から宇宙人への自己紹介というわけです。

    パイオニア10号と11号は1980年代に太陽系を脱出し、今はもう計り知れないほど遠い宇宙を旅しています。
    いつか遠い星の宇宙人がこの探査機を見つけるかもしれないというのは、たいへん夢のある話ですね。

    この絵を見た宇宙人は地球人にどんな印象を持つのでしょう?
    形の違う2種類の生き物だということはわかるかもしれません。

    ただ、それがどんな生き物であるかはわからないでしょう。
    何しろ当の人間自身が、人間を理解することができていないのですから。

    人種の違い、性別の違い、そして見た目の違い。
    人はとかく自分の感覚だけで人を差別したり非難することがありますが、違いは事実としてあるわけですから、互いにその違いを尊重し合うことが必要ではないでしょうか。

    NASAは遠い星の宇宙人に人間の姿を伝えようとしましたが、人間の姿を本当に伝えるべき相手は、もっとずっと近いところにいたのかもしれません。

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    ボクシング

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    先週、古代ギリシア時代の格闘技である「パンクラチオン」についてお話ししましたが(該当記事)、じつはそれよりもさらに古い時代にパンクラチオンの元となった格闘技がありました。

    その格闘技とは、現代でもお馴染みの「ボクシング」です。

    ボクシングは拳にグローブを着用してパンチのみで闘う立ち技系の格闘技。
    日本語では「拳闘」とも言います。

    相手を拳で殴るこの競技、というより技術と言ったほうが良いかもしれませんが、紀元前4000年頃の古代エジプトの象形文字からは、その頃すでに軍隊で使われていたことが判読されています。
    また、紀元前3000年頃のエーゲ海の遺跡からは、ボクシングの図が描かれた壺が発見されています。

    上の画像はエーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するサントリーニ島の遺跡から発見された、ボクシングをしている少年が描かれたフレスコ画。
    独特な髪型をした少年たちが、全裸にグローブのみという格好で殴り合っています。

    この絵は紀元前1500年から1600年頃の作品と見られ、ギリシャの「アテネ国立考古学博物館」が所蔵しています。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    ファイル:Young boxers fresco, Akrotiri, Greece.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


    紀元前9世紀頃に始まったとされる古代オリンピックでは、ボクシングは第23回大会から正式種目となりました。

    試合では選手は全裸になり、手にグローブのような物を着用しますが、ヒジでの攻撃も許されていました。
    時間制限はなく、どちらかが戦闘不能になるかギブアップすることで勝敗が決まります。
    この競技は第38回大会まで続けられ、ここからパンクラチオンが生まれたと言われています。

    ローマ時代になるとさらに過激さを増し、鉄の鋲を仕込んだ武器を奴隷同士の拳に付けて闘わせるという、見世物のような試合がおこなわれるようになりました。
    観客を喜ばせるためどちらかが死ぬまで闘わせていましたが、残忍すぎるとして西暦393年に禁止されました。


    【近代ボクシング】

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    現在のボクシングの原型である近代ボクシングは18世紀初頭にイギリスで誕生しました。
    しかし当時のボクシングはベアナックル(素手)が基本であり、蹴りや投げ、締め、噛み付き、目つぶしも許容されたため怪我人が絶えなかったそうです。

    その後「ベルト以下への打撃の禁止」「倒れた相手への攻撃禁止」などのルールが生まれますが、相変わらず素手に近い形でおこなわれていました。

    グローブを着用するようになったのは1867年にクインズベリー・ルールが発表されてからです。
    投げ技が禁止されたほか、3分1ラウンドで1分間の休憩をとるラウンド制、ダウン後10秒以内に立ち上がれない場合はKO負けとするなど、現在に通じるボクシングルールが確立しました。


    【ボクササイズ】

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    モデルのスタジオ撮影では、勇ましさを醸す小道具としてボクシンググローブを使うことがあります。

    しかしボクシングを習っていない子がグローブをはめても体形の違いは如何ともし難いですね。
    上の本物のボクサー少年の写真と比べてみるとわかりますが、腹筋の発達具合がまるで違います。
    もちろんモデルの場合はあくまでもポーズですから、体まで真似る必要はありませんが。

    しかしモデルの世界では、ボクシングの練習を体型維持に取り入れるという考え方も浸透しています。
    1980年代だったでしょうか、ボクシングとエクササイズを組み合わせた「ボクササイズ」という健康法が現れました。
    パンチやキックを繰り出しながらおこなう有酸素運動のひとつです。

    ボクシングジムの中には女性向けにボクササイズを教えているところもあり、海外の女性モデルには体型維持のためジムに通っている方も多いそうです。


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    ヨーロッパのナチュリスト団体にも、子供たちの健康維持やレクリエーションとしてボクシングを採用しているところがあります。

    この写真は子供たちがスポーツ施設でボクシングを楽しんでいるところ。
    本格的な試合をするわけではないでしょうが、ストレス解消には良さそう。

    姿だけを見ると、古代のボクシング競技に最も近いのはこのボクシングですね。
    以前ご紹介したアメリカの画家、ジェイ・スチュアートの作品にも似ています。


    【体重計量】

    さて、ボクササイズやボクシングごっこの場合は関係ありませんが、本物のボクシングに付き物なのが体重計量。
    階級を落として試合をするためにボクサーが過酷な減量に挑むことはよく知られています。
    漫画「あしたのジョー」や「はじめの一歩」でも、その過酷さが描かれていました。
    他のスポーツでも減量はありますが、その最たるものがボクシングでしょう。

    しかし現在のボクシング界では過酷な減量、無理な減量を問題視しており、選手のコンディションを第一に考える方向へと変わってきているそうです。

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    計量は試合の前日におこない、規定内であれば翌日の試合が決定します。

    これはいつ頃の写真かわかりませんが、ジュニアボクシングの計量風景。
    子供たちが全裸になって体重を測っています。

    ボクシングの計量は全裸である必要はないのですが、リミットギリギリの場合はパンツを脱いで全裸になる選手もいます。
    昔のアマチュアボクシングでは、計量時は全裸と決められていたそうです。

    見た目は天使でも、現場には天使とは言い難い激しい闘志が漂っているのでしょう。


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    パンクラチオン

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    「パンクラチオン」という言葉を聞いたことがありますか?
    格闘技が好きな人ならたぶん知っているでしょうね。

    パンクラチオンとは、数千年前の古代ギリシアでおこなわれていた格闘技の名称。
    ギリシャ語で「全力」を意味する言葉でもあります。

    武器や防具を一切使わず、己の肉体のみで1対1で闘う古代の格闘技。
    立ち技系(ボクシングや空手など)と、組み技系(レスリングなどのグラップリング)を合わせた形で、現在の総合格闘技(MMA)に近いものです。

    勝敗は相手のギブアップによって決まりますが、多くの場合ギブアップは死を意味しました。
    あまりに壮絶な闘いのため、勝敗に関わらず、試合後に死亡してしまう者も多かったそうです。

    上の画像は紀元前332年頃に作られたアンフォラ(陶器の一種)に描かれているパンクラチオンの様子。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
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    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    【ルール】

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    パンクラチオンのイメージ

    古代ギリシアでのパンクラチオンは公正を期すため全裸でおこなわれました。

    ルールで禁止されているのは目潰しと噛み付きのみで、それ以外はなんでもあり。
    腕や足、指などの骨を折ることも許され、性器を攻撃することさえ許されていました。
    現代の格闘技とは比べ物にならないほど危険であり、まさに命を賭けた闘いでした。

    そんなパンクラチオンをこのブログでなぜ取り上げるのかと言いますと、パンクラチオンは古代オリンピックに紀元前648年から導入され、その古代オリンピックには「少年の部」があったからです。
    上の画像はあくまでも想像図としての例ですが、実際の様子とそう大差はないと思います。

    オリンピック競技となってからは性器攻撃も禁止され、より安全なルールとなりましたが、スパルタ人は往々にしてそのルールを無視することが多かったそうです。


    【裸の闘い】

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    Copyright : Don Gene Bell

    これはアメリカの画家、ドン・ジェネ・ベル(Don Gene Bell/1935- )が描いた裸レスリングのイラスト。
    現代のスポーツ会場で古代オリンピックのパンクラチオンがおこなわれたらこんな感じでしょうね。

    オリンピック競技となった段階ですでに死に至らしめるような行為が禁止されていたとはいえ、日没までに勝敗が決まらなかった場合には互いの顔面を順番に殴り合うことで決したと言われているので、現代人からすれば過激であることには変わりありません。


    裸の闘いといえば、スペインの画家ジョヴァンニ・グイディ(Giovanni Guidi/1406-1486)の作品にはこんな絵があります。

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    左はジョヴァンニ・グイディの1450年の作品「Game of Civettino」
    右は詳細不明の写真ですが、似たようなシチュエーションなので並べてみました。

    二人の男の子が大事なところを引っ張り合っています。
    おふざけなら可愛いものだし、兄弟喧嘩でもこういうことがあるかもしれません。
    しかし引っ張られたほうはたまったもんじゃありませんね。

    全裸で真剣勝負をしていた古代のパンクラチオン。
    裸での闘いを制した者こそ、本当の意味での強者(つわもの)と言えるでしょう。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Lo Scheggia - Game of Civettino (a Birth Salver) - WGA20983.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


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    Slumbering Amor

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    フランスの彫刻家、マーティン・クロード・モノー(Martin Claude Monot/1733-1803)による1781年の作品「Slumbering Amor」
    訳は「まどろみのアモル」となりますが、まどろみは「微睡み」と書き、少しのあいだ眠る、うとうとするという意味です。

    それにしてもじつに器用な眠り方ですね。
    弓がちょっとでもズレたら転げ落ちてしまいそう。
    公園のベンチで見かけたら、横になるよう促してあげましょう。

    作者のモノーは1733年生まれのフランスの彫刻家。
    彫刻家のルイ=クロード・ヴァッセ(Louis-Claude Vassé/1716-1772)に師事し、1760年にローマ賞を受賞しています。

    1763年にローマのアカデミーに向けて出発しますが、宗教的義務を果たさなかったという理由でしばらく除外されます。
    1768年にパリに戻った彼は1769年にアカデミーの認定を受け、1779年に晴れてアカデミー会員となりました。
    彼はアルトワ伯の称号を最初に手にした彫刻家でもあります。


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    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    Category:Le Génie du Printemps, Monot (Louvre RF2985)
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    彼の作品をざっと見てみますと、他にもアモル(クピド)をテーマにしたものがありました。
    作品としてはこちらのほうが有名なようです。
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    葉っぱ隊 (Happa-Tai)

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    自然の中で裸になり、股間に葉っぱを貼り付ける。
    キャンプ場ではこれくらいハメを外したほうが楽しいし、良い思い出になりますね。

    この「股間に葉っぱ」という格好。
    漫画、コメディ、お芝居などで古くからお馴染みのシチュエーションですが、本来、自然に帰するということなら股間を隠すのはおかしいですよね。動物は隠さないんだし。

    これはやはり旧約聖書にあるアダムとエバの物語のイメージに起因するのでしょう。


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    これはドイツの画家、アルブレヒト・デューラー(Albrecht Dürer/1471-1528)の1507年の作品「Adam and Eve」

    ご存知のとおり、アダムとエバは旧約聖書に記されている、地上で最初の人間とされている人物です。
    神様から食べてはいけないと言われていた禁断の果実(知恵の木の実)を食べてしまったふたりは、それによって無垢を失い、裸を恥ずかしいと感じるようになり、局部をイチジクの葉で隠したと言われています。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Albrecht Dürer - Adam and Eve (Prado) 2.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    上のデューラーの絵画では禁断の果実の葉で隠していますが、その後貼り付けたのはイチジクの葉です。


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    クリスマスカードとして撮影されたコミカルなファミリー写真。
    こちらがたぶんイチジクの葉だと思います。
    子供たちはカエデの葉でも十分だし、もみじ饅頭でもイイかもしんない。(^^)

    旧約聖書では大真面目に語られていたこの格好も、今ではほのぼのとした笑いを誘いますね。

    画像出典:Deck The Halls
    Copyright : Awkward Family Photos


    でも子供に限るなら、この格好はとても可愛いものです。
    アダムとエバは恥ずかしさから葉っぱを貼り付けましたが、子供たちは面白さで貼り付けています。

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    おや?最後の写真だけ葉っぱではないですね。

    ありゃりゃ天使くん!
    それはママのパンティーライナー(おりものシート)だよ!
    でもキミの行動力とファッションセンスには合格点をあげよう!(^ω^)


    YouTubeより
    「【PV】YATTA! 葉っぱ隊」


    ♪ すれ違いざま ほほえみくれた
     2度とあえなくたっていい 君が居たからLUCKYだ...
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    Statua di Amore e Psiche

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    ローマ神話に登場する愛の神クピドとその恋人である人間プシュケ。
    ふたりの熱い抱擁を表現したイタリアの彫刻作品です。

    ローマにあるカピトリーノ美術館が所蔵している高さ約125cmの大理石像で、なんと制作は紀元前2世紀。
    2200年も前ですよ。
    あまりに古いのでクピドのチンチン取れちゃってますね。(^^;)

    造形技術の高さにも驚きますが、その時代に男女の熱いキスを、しかも少年と少女の姿で表現しているところにイタリア人の大らかさを感じます。
    作者不詳の作品なので、詳しいことはわかりませんでした。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Cupid psyche.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


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    これはロシアの写真家、ニコライ・フィリポフ(Nikolay Filippov/1948- )が撮影した写真ですが、公園に設置された同作品(レプリカ)の前で、男の子たちが遊んでいます。(撮影年不明)

    子供たちはこの彫像から何を学ぶのか。
    クピドとプシュケにまつわる神話を知らないと、ただのイチャイチャする子供の像だと思ってしまうかもしれませんが、愛にまつわる作品が日常にさり気なく存在していることが大切なんですね。

    とは言え、これを見て真似する子が現れても困りますが・・・。
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    詳細不明の少年像

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    詳細不明のブロンズ像です。
    作者も制作年も、設置されている場所すらもわかりません。
    この作品についてご存知の方が居られましたら、ぜひ教えてくださいね。

    12歳くらいの少年が頭の上に手をかざし、体をひねって左斜め下を見ている。
    楽しそうな表情で、なんだか盆踊りをしているようにも見えます。
    ポーズから作者の意図を察することは難しそうですが、見る角度によって「静」にも「動」にも感じられる作品ですね。

    この画像を最初に見たとき、似たポーズの彫像をどこかで見たことがあるような気がしてなりませんでした。
    ネットで検索してやっと発見!
    そうそう、このブロンズ像に似ているんですね。

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    画像出典 : EMILIO GRECO
    Copyright : jun560
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    これは宮城県仙台市の定禅寺通りに設置されている裸婦像。
    イタリアの彫刻家、エミリオ・グレコ(Emilio Greco/1913-1995)によるブロンズ作品で、タイトルは「夏の思い出」(Memories of Summer)

    エミリオ・グレコはペリクレ・ファッツィーニと並ぶ、イタリアの具象彫刻を代表する彫刻家です。

    上げているのが片手・両手という違いはありますが、ポーズはとても似ていますね。
    上の少年像もエミリオ・グレコによるものなのか?
    それとも他の作者の作品なのか?

    いずれにしても、柔軟な体をしたブロンズ像でした。
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    RUKA

    Author:RUKA


    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログでは天使や子供をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:23年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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