水着「Gストリング」

    Gストリング(G-String)と呼ばれる小さなパンツがあります。

    前方がV字型にカットされ、後ろと横が細いひもになっているTバック状のパンツで、俗に「ヒモパン」「ヒモ水着」などと呼ばれています。

    タイトルには水着と書きましたが、水着としての需要はあまりなく、主に舞踏やダンスパフォーマンス、祭りなどのコスチュームとして用いられることが多いようです。

    g_string-oosu_kinpun.jpg

    この写真は愛知県名古屋市の大須地区で毎年おこなわれている「大須大道町人祭」での金粉ショーの様子。

    体に金粉を塗ったダンサーたちがGストリングを着用して踊っています。
    男性用と女性用では布の形が違うのがわかりますね。

    画像出典:金粉ショー - 写真共有サイト「フォト蔵」
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    かなり布面積の小さな着衣なので大人専用だと思っている方も多いでしょうが、じつはそんなことはなく、海外ではソングと並んで少女たちが使う水着・下着のひとつとなっています。

    では少年が使うことはないのかと言いますとこれもそんなことはなく、例えば・・・

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    これはチリのイースター島で毎年おこなわれている「タパティ」という祭りの様子。

    少年たちがGストリングを穿いて参加しています。
    前掛けや飾りを付けている子もいますが、小さな子だとGストリングのみという格好が多いようです。

    画像出典:MikeMonello(2枚目と3枚目)
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    g_string-model01.jpg g_string-model02.jpg
    モデルによるGストリングの着用例

    さてそのGストリングという商品ですが、たとえ子供用であってもモデルを起用した広告はほとんど存在しません。

    ネットショップ等で検索しても、見つかるのは商品単体の写真か、大人のモデルを起用したものです。
    イースター島の祭り、タパティで男の子たちが穿いているのは手作り品かもしれませんね。


    ウィキペディアにはGストリングに関してこのような記述がありました。

    『男性用下着メーカーによっては「ねじりふんどし風Gストリング」と称した製品を販売していることから、ふんどしも広義のGストリングとして扱う場合がある。』

    g-string_fundoshi.jpg rokushaku_fundoshi_fuji.jpg
    褌型Gストリング(左)と、実際の六尺褌(右)
    (画像出典:Amazon/楽天市場)

    なるほど!
    この写真のようにGストリングの中には日本の褌(ふんどし)に似たものがありますが、褌も古いタイプのGストリングと言えますね。
    とくに腰の部分が細い「六尺褌」は、Gストリングにとてもよく似ています。


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    これは最初の2枚が京都の上賀茂神社で毎年9月におこなわれている「烏相撲」
    後の2枚が長野県の津島神社で毎年7月におこなわれている「島立堀米裸祭り」

    どちらも男の子たちが六尺褌を締めています。
    実際にはGストリングのほうが股上が浅く、面積が小さいのですが、全体の形は前後ともよく似ています。

    チリのイースター島では伝統の踊りにGストリングが使われ、日本では伝統の神事に六尺褌が使われている。
    どちらも民族的な伝統行事であるという点が興味深いですね。

    祭りに限らず舞踏でもパフォーマンスでも使えるGストリングは、体を使った魂の表現には最適なのでしょう。
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    ダラ〜ン

    9475215403.jpg

    これは何?
    すっかり伸びきってるけど、靴下の中に砂を入れたのかな?

    「お風呂上がりのパパ、できあがり〜!」

    2013-07-17 16-50-44
    Copyright : KCreationPhotos
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    男性の腰

    hip_bone_anterior.jpg

    人体の中で健康面、プロポーション面ともに大切な部分といえば、それは「腰」です。
    腰という漢字のつくりが「要」であるように、腰は人間にとって健康の要。(かなめ:大切な要素)

    背骨はもちろんのこと、人体最大の骨である大腿骨を支える土台であり、生殖とも関わっているのが腰。
    年をとると腰痛のない人のほうが珍しくなりますが、自分の腰や脚の付け根は常に観察するようにしておきたいですね。
    足腰に異常がある場合、体形や姿勢に変化が表れるものです。

    その部分の骨を一般的には腰骨(こしぼね)と言いますが、医学的には腰骨という名の骨はありません。
    腸骨、恥骨、坐骨、仙骨、尾骨などで構成されているのが人間の腰の骨です。

    中でも特に体形の美しさに関わっているのが腸骨。(ちょうこつ)
    腸骨には大量の骨髄が存在し、成人では血液のおよそ半分は腸骨で作られています。

    上の画像の赤い部分の上半分が腸骨で、左右の端の部分を腸骨稜(ちょうこつりょう)と言います。

    画像出典:ウィキメディアコモンズ
    File:Hip bone anterior high-res.jpg
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    lower-tbm_cory.jpg lower-tbm_xavior.jpg

    このモデルは水着の端を下げて自分の腰を見せているので、この画像で説明しましょう。

    腰の左右に出っ張りが目立つ部分がありますが、そこの骨が腸骨稜です。
    左のモデルは10代半ばで右は10歳くらいだと思いますが、第二次性徴に伴って筋肉が発達してくると腰の形も明瞭になってきます。

    男性特有の骨格をよく表している部分ですが、運動のときなどに怪我をしやすい部分でもありますね。
    私も先日自転車でコケた時に、この部分を強打してしまいました。(幸い軽傷)
    まぁ私のことはどうでもいいんですが。(^^;)


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    lower-tbm_unknown.jpg lower-tbm_hunter.jpg

    TruBoyModelsの画像には、このように腰骨の形を披露しているシーンがいくつかあります。
    エンジェルスタイルならばこのようなポーズをとる必要はないのですが、水着モデルである以上、腰骨の形を見せるには水着の端を下げるしかありません。

    それぞれ肉付きに違いはありますが、どの子も健康的な腰をしています。
    モデルという仕事も腰が悪いと務まりませんし、姿勢の良さは何よりも大切ですね。

    Copyright : TruBoyModels.com


    ところで、水着を斜めにしたこの姿、どこかで見たことがありませんか?
    そう、以前書いた記事「斜めに隠すデザイン」で紹介した彫像と似ています。(該当記事)

    antoine_bofill-hameconne.jpg leon_fagel-la_premiere_offrande_abel.jpg

    その記事で紹介した作品に加え、この二作品も斜めの布が股間に掛かっています。

    左はスペインの彫刻家、アントワーヌ・ボフィル(Antoine Bofill/1875-1921)による1902年の作品「Hameçonné」
    右はフランスの彫刻家、レオン・ファゲル(Léon Fagel/1851-1913)による1887年の作品「La première offrande d'Abel」

    腰に巻いた布がふわりと漂い、中心部を隠している。
    現実にはこうも上手く隠れることはないでしょうが、公共の場に設置する作品としてはこういう処理も必要なのでしょう。
    しかし前の記事でも述べたように、造形的にはこれが良いアクセントとなっています。

    上の水着モデルたちも、水着を斜めにすることによってポーズや構図に変化を与えていますね。
    斜めに覆うタイプの水着は非常に少ないのですが、もし布が風でなびいているようなデザインの水着があったら、きっとプールが美術館となることでしょう。
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    L'Amour Dominateur du Monde

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    フランスの彫刻家、ジャン・バティスト・ポール・カベ(Jean Baptiste Paul Cabet/1815-1876)による1857年の作品「L'Amour Dominateur du Monde」
    フランスのコートドールにあるディジョン美術館が所蔵しています。

    この子はローマ神話に登場する愛の神アモル(クピド)
    足下に鳩がいて、手に松明を持っています。
    胸回りの筋肉が発達しているのはいつも弓を引いているからでしょうか?
    下半身も少しは鍛えたほうが良さそうですね。

    作者のポール・カベはフランスのニュイ・サン・ジョルジュ生まれの彫刻家。
    1834年にディジョンの美術学校の実習生となり、画家のジャン=クロード・ナイジョンや彫刻家のピエール=ポール・ダルボワの下で学び、翌年にエコール・デ・ボザールに入学。
    1835年にサロンにて胸像を発表し、彫刻家としてのデビューを果たしました。

    彼は彫刻家フランソワ・リュード(François Rude/1784-1855)の生徒であり弟子でした。
    1843年に師匠のリュードが健康上の理由によりイタリアに移った時、彼はリュードのスタジオの責任者となりました。

    1846年にロシアに亡命し、聖イサアク大聖堂のレリーフを含むいくつかの作品を作りましたが、1852年にはフランスに戻り、翌年に結婚。
    その後1855年の博覧会や1861年のサロンにて、1等と2等のメダルを獲得しています。

    1857年に完成したこのアモルの大理石像は、じつは最初は師匠であるフランソワ・リュードが手掛けたものでした。
    リュードが1855年に亡くなったため、作品のいくつかをカベが仕上げたのです。
    そのためこの作品は、作者名の記載がフランソワ・リュードかポール・カベのどちらか一方である場合が見受けられます。

    ポール・カベは1868年にフランスの名誉勲章を受章し、騎士の称号を与えられました。
    しかし1876年10月23日に自宅にて死去。
    現在はパリのモンパルナス墓地に埋葬されています。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:L'Amour dominateur du monde (François Rude).JPG
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    ウェア「ジョックストラップ」

    slazenger_jockstrap.jpg kids4-8_jockstrap.jpg

    「ジョックストラップ」というスポーツ用サポーターを知っていますか?
    前にも一度書いたことがありましたが、今回はもう少し詳しくご紹介したいと思います。

    ジョックストラップとは、男性の股間の揺れを防いだり衝撃から守るためのスポーツ用サポーター。
    ウェストバンドに局部用のポーチが縫い付けられており、臀部を生地で覆わずに2本の帯状ストラップのみで固定するという構造になっています。

    スポーツ用なので当然子供用もあります。
    上の画像の左側がSlazengerのキッズ用で、右側がBIKEの4歳〜8歳用です。

    画像出典:
    Amazon.co.uk
    Slazenger Kids Cricket Jock Strap Kids Boys Elasticated Waist Cotton Apparel White 13 (XLB)
    SidelineSwap.com
    Youth Kids 4-8 Regular Bike proflex 2 jockstrap & cup


    ジョックストラップは1874年にシカゴのスポーツ用品メーカーが開発しました。
    当初は自転車用および乗馬用として発売されましたが、1940年代に入るとスポーツ用サポーターとして広まり、アメリカでは学校の体育の授業の指定ユニフォームとなりました。
    現在ではアメリカンフットボール、ラグビー、アイスホッケー、格闘技等多くのスポーツで活用されており、日本ではスポーツアンダーサポーターとも呼ばれています。

    jockstrap_ad_1941.jpg

    これは1941年のアメリカでのジョックストラップの広告。
    写真は当時の高校生でしょうか?
    笑顔のアップが時代を感じさせますが、若いスポーツマン向けの画期的な商品だったようです。

    ジョックストラップは20世紀初頭の医学にも影響を与え、電気ベルトの発明により、腎臓障害、不眠症、ヘルニア、EDなどの医療サポートにも使用されました。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Jockstrap Ad 1941 01.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


    【ジョックストラップ・ギャラリー】

    jockstrap-tbm_robbie.jpg jockstrap-mt_cameron.jpg
    jockstrap-mt_john.jpg jockstrap-mt_corey.jpg
    Copyright : TruBoyModels.com / modelteenz.com


    jockstrap-bff_unknown.jpg jockstrap-ttt_junior.jpg
    jockstrap-david01.jpg jockstrap-david02.jpg
    Copyright : Unknown


    改めて鑑賞してみると、ジョックストラップ自体がアメリカで発明され欧米で普及した商品のためか、アジアのモデルよりもヨーロッパのモデルのほうが似合うような気がします。
    上半身ががっしりしていて、脚が長く、お尻が大きいほうが似合うというところは、まさにジョックストラップだけにある特徴かもしれませんね。

    日本では1970年代から大学の運動部員を中心に使用され始めましたが、あまり普及はしませんでした。
    その理由は、日本人男性の股間は揺れが気になるほど大きくはなかったからだそうです。
    ちょっと悲しい理由ですね。(^^;)
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    小さなサーファー

    27736093334_00ce935ebe_k.jpg

    小さなサーファー、カッコイイ!
    ビキニパンツがカッコイイ!
    波が来るのを待っている、その姿さえカッコイイ!

    IMG_20160704_175509540
    Copyright : lorello
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    横たわり上半身を起こすポーズ

    人体を描いたアート作品を眺めていると、よく目にする構図があります。
    それは人物が横になっている姿。

    アングルの名作「グランド・オダリスク」に代表されるように、裸婦の寝姿(横たわる姿)はしばしば美術作品のテーマとされてきました。
    その中でも今回とり上げるのは、眠る姿ではなく、横たわって上半身を起こしている姿です。


    【絵画作品】

    ingres-la_grande_odalisque.jpg guido_reni-reclining_venus_with_cupid.jpg

    左はフランスの画家、ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres/1780-1867)による1814年の作品「La Grande Odalisque」
    右はイタリアの画家、グイド・レーニ(Guido Reni/1575-1642)による1639年の作品「Reclining Venus with Cupid」

    アングルのグランド・オダリスクは最初に展示された当時、その伸長されたプロポーションに批判が集まりました。
    背中の骨が2,3本多いとも揶揄されましたが、近年の研究ではこのゆがみはアングルが故意におこなったものだという解釈が成されています。

    グイド・レーニの作品は非常にほのぼのとした、室内でヴィーナスとクピドが戯れる情景。
    ヴィーナスがクピドの矢を眺めていますね。
    母と子のくつろぎの時間といったところでしょうか。(ヴィーナスとクピドは親子です)

    画像出典:
    File:Jean Auguste Dominique Ingres, La Grande Odalisque, 1814.jpg
    File:Guido Reni - Reclining Venus with Cupid - WGA19312.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン



    【彫刻作品】

    louis_nicolas_adolphe_megret-solitude.jpg just_andre_francois_becquet-la_seine_a_sa_source.jpg

    左はフランスの彫刻家、ルイ・ニコラス・アドルフ・メグレ(Louis Nicolas Adolphe Mégret/1829-1911)による1901年の作品「Solitude」
    右はフランスの画家、ジュスト・アンドレ・フランソワ・ベッケ(Just André François Becquet/1829-1907)による1900年の作品「La Seine à sa Source」

    Solitudeとは「孤独・独りぼっち」という意味。
    手を前に突き、自分の足元をぼんやり見つめる姿からは寂しい雰囲気が漂っています。

    La Seine à sa Sourceとは「セーヌ川の源流」という意味。
    この女性はセーヌ川の女神で、場所はセーヌ川の上流。
    つまりセーヌ川の源流はこの壺から溢れ出ているのだという、神話をモチーフとした作品です。

    画像出典:
    Louis Nicolas Adolphe Mégret (1829-1911) - Solitude (1901)
    Just André François Becquet (1829-1907) - La Seine à sa Source (1900)
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    ここまで読んで「あれ?Angel Gardenは天使と子供を紹介するブログだよね?」と思った方、そのとおり!
    上の4作品は天使でも子供でもないので、Angel Gardenのテーマとは一致しませんね。

    じつは子供をテーマとした作品でこのポーズのものって、驚くほど少ないんです。
    しかしなんとか探してみましたら、1作品見つかりました。

    unknown-liegender_knabe_front.jpg unknown-liegender_knabe_back.jpg

    それがこの大理石像。
    残念ながら作者名、制作年ともに不明です。

    上のルイ・ニコラス・アドルフ・メグレの裸婦像と完全に一致するポーズですが、こちらは小さな男の子。
    もたれ掛かるように手をついたこのポーズは女性像では定型とも言えますが、少年像では非常に珍しいと思います。

    写真自体は1840年から1860年にかけてドイツで撮影されたものらしいので、この像もその頃のドイツの彫刻家によるものではないでしょうか。

    画像出典:Marmorfigur "Liegender Knabe" – Vorderansicht
    ライセンス:パブリックドメイン


    ちなみに、写真作品には子供がモデルでこのポーズのものは存在するのかと言いますと、じつは存在します。
    日本の写真家、清岡純子さんが1981年に発表した作品には、13歳の少女がこのポーズをしているシーンがあります。

    1981年の週刊誌「平凡パンチ」に、上のルイ・ニコラス・アドルフ・メグレの作品「Solitude」によく似たポーズが、1982年のフジアート出版発行の写真集に、上のグイド・レーニの作品「Reclining Venus with Cupid」によく似たポーズが、それぞれ掲載されました。(残念ながら画像は紹介できません)

    どちらも髪の長い13歳の少女が砂浜で横たわっている写真でしたが、絵画や彫像を真似たわけではないでしょう。
    ヴィーナスのような少女が自然の中で自然体で振る舞ったとき、それは極めて自然にとられたポーズだったのだろうと思います。


    昔から横たわる女性は山脈に例えられ、人物描写でありながら風景画にも似た雄大さを感じさせます。
    また起伏のある山並みは女性の寝姿に例えられ、それにちなんだ名前を付けた山も少なくありません。

    横になり上半身を起こしたこのポーズは、女性の内面を表現するものとして昔から用いられてきました。
    アングルの「La Grande Odalisque」ではの憂いが、グイド・レーニの「Reclining Venus with Cupid」では楽しさが、メグレの「Solitude」では寂しさが、ベッケの「La Seine à sa Source」では優雅さが、それぞれ醸し出されています。

    季節により様々に表情を変える山並みの如く、このポーズは様々な感情を表現できるポーズとも言えそうです。
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    リアルなブグロー作品

    Bougereau flute sm

    まるでウィリアム・ブグローの絵画のような雰囲気・・・と思ったら、
    それもそのはず、作者によるとブグローの絵画を写真で再現したそうです。

    なるほど!これは素晴らしい!

    Bougereau flute sm
    Copyright : David Spiciarich
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)


    ちなみにオリジナルの絵画はこれ。

    william_adolphe_bouguereau-idylle_enfantine.jpg

    フランスの画家、ウィリアム・アドルフ・ブグロー(William Adolphe Bouguereau/1825-1905)による1900年の作品「Idylle Enfantine」

    上の写真、髪型もドレスもポーズも見事に再現していますね。
    きっと天国のブグローも喜んでいることでしょう。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:William-Adolphe Bouguereau (1825-1905) - A Childhood Idyll (1900).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    Peace

    edward_onslow_ford-peace.jpg

    イギリスの彫刻家、エドワード・オンスロー・フォード(Edward Onslow Ford/1852-1901)による1887年の作品「Peace」

    オリジナルは高さ約60cmの像で、1887年に王立アカデミーにて展示されました。
    その3年後に等身大のブロンズ像が制作され、現在その彫像はリバプールにある「ウォーカー・アート・ギャラリー」が所蔵しています。(上の写真)

    「平和」と題されたこの作品、少女が右手に椰子の枝、左手に鳩を持って立っています。
    彼女の足の下には兵士の武装品。
    戦いをやめて平和へ向かおうという願いが込められているんですね。

    平和の象徴として若者を描くことは多々ありますが、この作品は少女の柔らかな姿態に加え、張りのある植物や羽ばたく鳩をあしらうことで、万人に意図の伝わりやすい(わかりやすい)平和像となっています。

    世界にある平和像のほとんどは裸体像、または体の形がわかる薄着の姿をしています。
    それは裸であることが平和だという意味ではなく、人の精神を見える形で表現するのには裸体こそが最適だからです。
    そこから何を感じるかという受け手側の精神をも反映するのが、このような平和像というわけです。

    この作品はフォードが手掛けた最初の彫像のひとつでした。
    35歳のときの作品ですから、彫刻家としては遅咲きと言えるかもしれませんね。

    彼は1889年に美術品販売の店を開業します。
    人気アーティストの作品を一般大衆にも手頃な価格で提供するなど、英国の美術彫刻の普及にも貢献しました。

    詳しい経歴については過去の記事に書いてありますのでそちらをご覧ください。(該当記事)


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Edward Onslow Ford (1852-1901) - Peace (1887) front - Walker Art Gallery, Liverpool, May 2012 (7224847552).png
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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    Hermaphroditus

    今回は作品をご紹介する前に、ある神の話をしたいと思います。

    ヘルマプロディートス(Hermaphrodītos)という神をご存知でしょうか?
    ギリシア神話に登場する神のひとりですが、なんと神話の世界でも大変珍しい、両性具有の神なのです。
    両性具有とは、ひとつの体に男性と女性の二つの性が混在していること。(どちらの性でもないという考え方もあります)

    ヘルマプロディートスはもともと男性でした・・・というより、絶世の美少年でした。
    父はオリュンポス十二神のヘルメース、母はアフロディーテという神界のサラブレッド。

    彼は15歳のとき、泉で水浴びしているときにサルマキスという名の精霊の女性に強姦されてしまいます。
    そのときサルマキスが彼とひとつになりたいと願ったため、ふたりの体が合体し、ヘルマプロディートスは両性具有者となったのでした。

    この物語は後の芸術家たちにインスピレーションを与え、ヘレニズム時代(紀元前3世紀から1世紀頃)には数体の彫像が制作されました。
    中でも取り分け有名なのが、パリのルーブル美術館が所蔵しているこの大理石像。

    sleeping_hermaphroditus.jpg hermafrodita.jpg

    紀元前2世紀頃に作られたとされる、眠れるヘルマプロディートスの像です。
    これはレプリカですが、オリジナルは1608年、ローマのサンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会の建設時に敷地内にて発見されました。
    あまりにも古い作品なので、作者が誰なのかはわかっていません。

    敷かれているマットレスの部分だけは、イタリアの彫刻家、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini/1598-1680)が1619年に制作し、追加したものです。

    ご覧のように背中側は女性らしい柔らかな姿をしていますが、その股間には男性の象徴であるペニスと陰嚢が付いています。
    しかも亀頭が半分顔を出しており、少し元気な状態であることがうかがえます。

    彼の(彼女の)名誉のために言っておきますと、これは決してエッチな夢を見ているからではありません。男性は膀胱に尿が溜まったり、布で擦れるだけでも勃起します。
    15歳であれば尚更、当たり前の生理現象と言えるでしょう。


    anasyromenos_statuette.jpg

    こちらは別な作者によるもので、キプロス島で発見されたヘルマプロディートスの像。
    体形は完全に女性でありながら、股間には立派な男性器が付いています。

    勃起状態であることや、スカートをめくって中身を見せるポーズ(アナシロメノスポーズと呼ばれています)であることから、宗教的な意味合い、もしくはジョーク的な作品だったのだろうと思います。


    「両性具有」という言葉も、外見的に、内臓機能的に、精神的に、遺伝子的にと、様々な定義を以って語られる言葉ですが、ヘルマプロディートスのように手術やホルモン投与などをおこなわずに男性器と女性器の両方を有している人は、現在世界に6人ほどいるそうです。

    これが幸せなのか不幸せなのかは当人のみぞ知ることだと思いますが、古代ギリシアの哲学者プラトンは、自身の文学作品「饗宴」の中でこのようなことを述べています。

    『人間は元々両性具有的な存在であったが、神がこれを切断し、男と女に分けた。
     人間は元の姿に戻ることを願い、そのため男女の恋愛が生まれた。
     両性具有は、人間の本来の理想形である。』


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Sleeping Hermaphroditus-Louvre.jpg
    File:Hermafrodita 2.JPG
    File:Anasyromenos statuette, Rome art market.JPG
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログでは天使や子供をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
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    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:22年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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