The Education of Achilles

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    イタリアの画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・チプリアーニ(Giovanni Battista Cipriani/1727-1785)による絵画2点。
    英語でのタイトルは左が「The Education of Achilles」右が「Chiron Instructing Achilles in the Bow」で、どちらも1776年頃の作品です。

    立派な髭をたくわえた男性が少年に槍投げと弓矢を教えているところですが、よく見るとこの男性、下半身が馬です。
    馬並みではなく、本当に馬。
    少年は体付きからすると10代半ばといった感じですね。

    スポーツの指導は手取り足取り、いろんなところを取りながら教えるものですが、現代では当人そっちのけで第三者がセクハラだのパワハラだとの騒ぐことがあるので大変です。
    この絵は神話の世界なのでふたりとも裸ですが、きっと良い師弟関係なのでしょう。

    さてこのふたりはいったい誰なのかと言いますと、おっさんのほうはギリシア神話に登場する半人半馬の怪物、ケイローン。
    ペリオン山に住み、死後は天に召されて射手座になったと言われています。

    ケイローンは農耕の神クロノスと精霊のピリュラーのあいだに生まれました。
    父クロノスが浮気をして、妻の目を逃れるために馬に姿を変えてピリュラーと性交したため、このような姿で生まれてしまったそうです。

    一般に野蛮で粗暴だと言われている半人半馬のケンタウロス族の中でケイローンは例外的な存在であり、賢者として知られています。
    彼はヘラクレスやカストール、イアーソーンなどの英雄たちに武術や馬術を教え、アスクレピオスには医術を授け、そして少年期のアキレウスの教育係でした。

    この絵に描かれている少年こそが、そのアキレウスです。

    アキレウスはプティーアの王であるペーレウスと、海の女神テティスとのあいだに生まれました。
    生まれるとすぐ母テティスは息子を不死身にするため、彼のかかとを持って冥府を流れるステュクス川の水に浸します。

    ステュクス川の水は生き物を不死にする効力があり、このことでアキレウスは不死となるのですが、テティスの手が彼のかかとを掴んでいたため、かかとだけは水が浸からず不死とはなりませんでした。

    その後、テティスがアキレウスを養育しなかったため、父ペーレウスはアキレウスを賢者であるケイローンに預けます。
    ケイローンはアキレウスの養育および教育係として、アキレウスを立派な勇者へと育て上げました。

    後にアキレウスはトロイア戦争においてミュルミドーン人を率いて50隻の船と共に参戦し、たったひとりで敵の名将を討ち取るなどの大活躍を見せます。
    しかし戦争に勝利する前に、唯一の弱点である足のかかとを矢で射抜かれてしまい、命を落としたのでした。

    アキレウスはラテン語では「アキレス」
    足のかかとからふくらはぎにかけての腱を「アキレス腱」と言いますが、これは彼のこの故事に因んで名付けられました。

    今回は登場人物の説明だけで長くなってしまったので、作者であるジョヴァンニ・バッティスタ・チプリアーニについてはまた今度。(^-^)/


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Giovanni Battista Cipriani - The Education of Achilles, 1776.jpg
    File:Giovanni Battista Cipriani - Chiron Instructing Achilles in the Bow, 1776.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    書籍「Encyclopédie de la vie sexuelle」

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    フランスで出版されている「Encyclopédie de la vie sexuelle」という書籍。

    日本語に訳すと「性の百科事典」となるので若い夫婦のためのHow-To本かと思ってしまいますが、実際は子供向けの性教育図鑑であり、子供たちが正しい性の知識を身につけるための児童図書です。

    同じタイトルで4〜6歳向け、7〜9歳向け、10〜13歳向け、14〜16歳向けの4種類が発売されており、上の画像は7〜9歳向けの本の内容の一部です。
    (画像出典:2ememain.be)

    4人の医師によって書かれたこれらの本は、人間の成り立ち、仕組み、生殖、出産、避妊などについて丁寧にわかりやすく解説しており、非常にデリケートな問題である性について親と子の対話を促進することにも役立っています。

    出版社は1826年から続くフランスの老舗出版社「Hachette Livre」のユース部門である「Hachette Jeunesse」
    この本は1970年代から数年置きに内容を見直しながら出版されてきました。

    初期の頃は性そのものよりも生殖に重点が置かれ、同性愛に関する記述はなく、反対に現在売られている本では同性愛も扱っているなど、社会の変化に合わせて内容も変化しています。

    しかしそれよりも大きな変化は、年代ごとの表紙の移り変わりです。
    これはフランスに限らず日本でもよく見る傾向ですが・・・まぁとにかく見ていきましょう。


    【1973年】

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    これは1973年に出版された「Encyclopédie de la vie sexuelle」の表紙。
    左が7〜9歳向け、右が10〜13歳向けです。

    画像出典:Musée national de l'Éducation
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    読者と同年代の子供の写真を使うことで、子供たちに自分に関係ある内容だと理解させ、股間が見えている写真であることで人間の性に関する内容だと理解させ、そして男女のペアであることで将来の結婚に繋がる内容だと理解させる。
    性教育の教本としては、もっともわかりやすい表紙ではないでしょうか。

    当時は私も左側の本の子と同じくらいの歳でした。
    もしこの本の日本語版が出ていたら、日本の家庭でも1970年代の段階で正しい性教育ができていたかもしれませんね。

    Amazon.frより
    Encyclopédie de la vie sexuelle. de la physiologie à la psychologie. 7/9 ansCartonné – 1973
    Encyclopédie De La Vie Sexuelle De La Physiologie à La Psychologie 10 / 13 Ans . 1973



    【1980年】

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    これは「Encyclopédie de la vie sexuelle」の1980年版の表紙。
    左が7〜9歳向け、右が10〜13歳向け。

    7〜9歳向けは遊んでいるシーンになり、10〜13歳向けは裸で身を寄せている写真になりました。
    10〜13歳といえば男女とも生殖が可能になる年齢ですから、横になって肌を密着させている写真は性行為推奨とも受け取られかねないのですが、この表紙は上半身のみの写真にすることでそれを防いでいます。
    その上で、幸せそうな顔としっかり繋いだ手によって、テーマが性教育であることを示しています。

    全身を見せる写真ではなくなったのは、この頃の性教育が医学的な教えから道徳的な教えへと移り変わる時期だったからかもしれません。
    つまり生殖の仕組みよりも、愛情を伴った性についてシッカリに教えようということではないでしょうか。

    Amazon.frより
    Encyclopédie de la vie sexuelle de la physiologie à la psychologie 7/9 ans Reliure inconnue – 1980
    Encyclopedie de la vie sexuelle de la physiologie a la psychologie 10/13 ans



    【1991年】

    encyclopedie_de_la_vie_sexuelle_7-9_1991.jpg encyclopedie_de_la_vie_sexuelle_10-13_1992.jpg

    1990年代に入ると表紙はこうなりました。
    仲の良さそうな男女の笑顔写真ですが、服を着ています。
    ポートレイト写真集かと思ってしまいそうなデザインですね。
    もはや表紙だけでは性教育の本であることがわからなくなってしまいました。

    本にとって表紙は大切な顔です。
    表紙だけで何の本なのか伝わらなくては意味がありません。
    しかも百科事典を銘打っているのですから、記念写真のようなツーショットには違和感を感じてしまいます。

    Amazon.frより
    Encyclopédie de la vie sexuelle des 7-9 ans / Verdoux, C/ Cohen, J / Réf: 29170Relié – 1991
    Encyclopédie de la vie sexuelle 10-13 ans Relié – 1992

    でもこれはまだ良いほうかもしれません・・・



    【1994年】

    encyclopedie_de_la_vie_sexuelle_7-9_1994.jpg encyclopedie_de_la_vie_sexuelle_10-13_1994.jpg

    これは1994年版の表紙。
    同じく着衣のポートレイトですが、なんと写真ではなくなってしまいました。

    綺麗な肖像画だとは思いますが、イラストにした理由はなんだったんでしょうか?
    子供や親にとってはこのほうが買いやすいんでしょうか?
    「水彩画入門」というタイトルのほうが似合いそうですね。

    Amazon.frより
    Encyclopédie de la vie sexuelle : 7-9 ans Poche – 1 février 1994
    Encyclopédie de la vie sexuelle : 10-13 ans Broché – 11 mars 1998

    さてこの「Encyclopédie de la vie sexuelle」という本、その後どうなったかと言いますと・・・



    【2003年】

    encyclopedie_de_la_vie_sexuelle_7-9_2003.jpg

    こんな表紙になりました。(^^;)
    随分とまぁ砕けたというか、マンガチックになりましたね。
    気軽に買えるようにはなったかもしれませんが、百科事典としての威厳はなくなってしまいました。

    現在は他の出版社から同じようなタイトルの本が出ていますが、やはりどれもイラストの表紙です。
    これはフランスに限ったことではなく日本でも同じ。
    19XX年には表紙がヌード写真だった本が、20XX年に再発行されたらイラストになった、ということはよくあることです。

    性がテーマであるとはいえ、教育用の本までマンガチックに変える必要はあるのでしょうか?
    実感できる、共感できるということが性教育でのニーズなはずなのに。

    今の子供たちにどちらの本がわかりやすいかと問えば、たぶん現在売られている本を指すでしょう。
    しかし写真と漫画風なイラストのどちらがより「正確に」理解できるかといえば、写真でしょうね。

    性教育のように人の命に関わる教育の場合は、オブラートに包むような伝え方はするべきではないと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?


    書籍「Encyclopédie de la vie sexuelle」の1973年版の内容に関しては、この動画で見ることができます。
    1978年に放映された映像で、オフィシャルの「Institut National de l'Audiovisuel」がYouTubeで公開しています。



    Les livres d'éducation sexuelle pour les enfants - Archive INA
    Copyright : Ina Styles
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    Le Jeune Modele Posant Dans L'Atelier

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    フランスの画家、ジュール=アレクシ・ミュニエ(Jules-Alexis Muenier/1863-1942)による作品「Le Jeune Modele Posant Dans L'Atelier」

    タイトルは「アトリエでの若いモデルのポーズ」という意味です。
    背中側なので年齢層がわかりにくいですが、11〜14歳といったところでしょうか。

    画家にとってヌード描画は基本のひとつですが、そのときのモデルは男女とも体毛の少ない少年少女のほうが適しているのでしょう。
    その上で世間からのあらぬ誤解を防ぐ意味でも、モデルに少年が多かったのは当然とも言えます。

    この絵は制作年が定かではありませんが、複数の画家と一緒に描いているので比較的初期の作品かもしれません。


    作者のミュニエは1863年にフランスのリヨンで生まれました。
    父親は「L'Aube」「L'Indépendant de l'Oise」などの書籍の編集長を務めたジャーナリストです。

    高校在学中に美術の才能を見出されたミュニエは、1881年にパリの美術学校「エコール・デ・ボザール」に入学し、画家のジャン=レオン・ジェロームの教室で学びました。

    1885年にオート=ソーヌ県のクルヴォンに移り住み、マリー・パリという女性と結婚。
    1887年にパリのサロンで入選し、その奨学金でスペインやモロッコを旅します。

    当時オリエンタリズムが流行していたモロッコには、ルイ=オーギュスト・ジラルドやルネ=グザヴィエ・プリネといった画家たちが滞在しており、彼もそこで多くを学びました。

    生涯に300以上の作品を描き上げたジュール=アレクシ・ミュニエ。
    彼は1911年に名誉あるレジオンドヌール勲章を受勲し、1921年には芸術アカデミーの会員に選ばれています。
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    L'education d'Orphee

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    フランスの画家、ジョルジュ・カロー(Georges Callot/1857-1903)による1884年の作品「L'education d'Orphee」

    湖のほとりで女性が横たわり、竪琴を奏でています。
    横では白鳥がくつろいでおり、そのそばでは少年が背筋を伸ばして遠くを見つめています。
    力を入れていることが手のポーズや右足の親指にも表れているので、歌を歌っているのかもしれませんね。

    この子はギリシア神話に登場する吟遊詩人、オルペウス(オルフェウス)の子供時代。
    オルペウスは竪琴の非常に巧みな人物で、彼が竪琴を奏でると森の動物たちや木々までもが耳を傾けたと言われています。

    オルペウルはその技をアポロン神から伝授されたそうですが、子供時代のこの絵では演奏しているのは女性のほうですね。
    タイトルを訳すと「オルペウスの教育」となるのですが、これはオルペウスが女性に教えているのか、女性がオルペウスに教えているのか、その点がハッキリしません。

    オルペウスといえば、毒蛇に噛まれて死亡した妻を冥界から取り戻すために自ら冥界に入り、その竪琴の音色で番犬ケルベロスさえもおとなしくさせた、というエピソードが有名です。
    しかしこれには後日談があります。

    結局、妻を取り戻すことができなかったオルペウスはその後「オルペウス教」という密儀宗教を始めます。
    オリュンポス十二神のひとりであるディオニューソスは新しい神を敬わないオルペウスに怒り、自分たちの女性信奉者たちにオルペウスを襲わせました。
    そしてオルペウスは狂乱する女性たちによって八つ裂きにされ、殺害されたのでした。

    竪琴の音色でケルベロスさえもおとなしくさせたオルペウスですが、信仰の違う女性たちには成す術がなかったようです。
    狂信とは恐ろしいものですね。

    作者のジョルジュ・カローについてはほとんど詳細不明です。
    彼の作品を掲載しているサイトは多いのですが、生い立ちや経歴に関する記述がまったく見つかりませんでした。
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    モデル君は背中で語る - 3

    artistic_boysback00.jpg

    あなたが観光地で自分の写真を撮ろうとしたとき、セルフタイマー機能も自撮り棒も無いので、道ゆく人に「シャッターを押してください」と頼んだとします。
    するとその人が「じゃあ背中を向けて」と言うので、素直に後ろを向いたらシャッターの音が・・・。

    こんなことをされたら怒るか、あるいは戸惑いますよね?
    「私の顔は写す価値がないってこと?」と落ち込んでしまう人もいるかもしれません。
    絵でも同じですが、人物写真は基本的には顔が見える位置から捉えるものです。

    しかし絵画や写真作品の中には、あえて背中側を描写したものも少なくありません。
    人は後ろ姿も十分に芸術的であり、後ろ姿だからこそ伝えられる表現もあるからです。

    天使の後ろ姿を捉えた「モデル君は背中で語る」
    第3回目の今回は、よりアーティスティックな絵画作品と写真作品をセレクトしてみました。
    絵画と写真を交互に並べましたが、写真のほうは残念ながら作者不詳です。


    henry_scott_tuke-the_bather_1896.jpg nellie_joshua_dragonfly.jpg

    左はイギリスの画家、ヘンリー・スコット・タク(Henry Scott Tuke/1858-1929)による1896年の作品「The Bather」
    右はイギリスの画家、ネリー・ジョシュア(Nellie Joshua/1877-1960)による1905年の作品「The Dragonfly」

    モデルが背景の海を見つめているなら、当然後ろ向きになりますね。
    そこにあるのは喜びか?哀愁か?
    右側の妖精の絵はあえて後ろ向きにすることで、森の中をそうっと覗いているような雰囲気を醸しています。


    artistic_boysback01.jpg artistic_boysback02.jpg

    どちらも詳細不明、作者不詳の作品です。

    それぞれ湖と森で撮影された写真ですが、大自然の背景と人間の背中が妙にマッチしています。
    左はハイティーンで右は10歳くらいだと思いますが、こうして見ると成長の度合いがわかりますね。


    mogens_gad-drenge.jpg izzet_ziya-children_diving_into_the_sea.jpg

    左はデンマークの画家、モーゲンズ・ガード(Mogens Gad/1887-1931)による1914年の作品「Drenge i Hornbæk」
    右はトルコの画家、イゼット・ジヤ(Izzet Ziya/1880-1934)による作品「Children diving into the sea」

    船に向かって手を振る少年と、海で遊ぶ兄弟。
    どちらも表情は見えませんが、楽しんでいる様子がその後ろ姿から伝わってきます。


    artistic_boysback03.jpg artistic_boysback04.jpg

    楽しんでいるといえばこちらも同じ。

    左の写真は地面に水着が落ちているので、着替えの時におどけてポーズをとったのでしょう。
    スタンスといい背筋といい、男の子の元気さが表れている作品です。


    richard_muller-ruckenakt_eines_knaben.jpg unknown_male_nude.jpg

    左はドイツの画家、リチャード・ミュラー(Richard Muller/1874-1954)による1933年の作品「Rückenakt eines Knaben auf roter Matratze」
    右は1840年に描かれた作者不詳の作品ですが、たぶんアカデミーの生徒作品だと思います。

    人の後ろ姿は独立したオブジェのようでもあり、また背中側だからこそ伝えられる意図というのもあります。
    人によってそう大差のない背中ですが、それをどう造形するかは芸術家の技量といったところでしょうか。


    artistic_boysback05.jpg artistic_boysback06.jpg

    モデルに助けられているところもありますが、構図的に見事な作品ですね。
    どちらも背筋を伸ばしており、腕から背中、そして脚にかけての流線形が美しい。

    左の少年が手にしているのは流木でしょうか?
    このS字型の姿勢には、まさに流木の如く余計なものがそぎ落とされた美を感じます。


    日本の古い慣用句には「顔で笑って心で泣く」という言葉があります。
    また、アニメ「ルパン三世」のテーマ曲の歌詞には「背中で泣いてる男の美学」という言葉が登場します。

    つまり人の心は背中に表れ、それは男性のほうが顕著である、と考えて良いのではないでしょうか。
    そして後ろ姿を描写した絵画や写真は、人の心を表現するひとつの手段である、と考えても良いのではないでしょうか。


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    仲良し画家良しモデル良し

    DSC_1800

    「おっ、なかなかイイ絵が描けたじゃ〜ん♪」
    「どうだいオレの絵、上手いだろ」
    「はぁ?オレのモデルっぷりがイイからに決まってんじゃん!」
    「これおまえを描いたんじゃねえよ!」
    「・・・・・」

    DSC_1800
    Copyright : toni goldin
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    モデル画像「Tinymodel - Sonny」

    フランスのパリにある「ルーブル美術館」の入館案内書の記述によると、美術モデルは紀元前からその存在が確認されており、モデルと名のつく物の中では最古の存在だそうです。

    美術モデルとは、絵画や彫刻を作り上げるにあたって用意する資料となる人間のことです。

    academy_modelboy.jpg aristide_maillol_and_modelboy.jpg
    美術モデルの少年たち

    19世紀に入り「写真」が発明されると、写真作品のためのモデルも現れ、それは職業にもなりました。
    写真が様々な用途に使われるに連れモデルという職業も様々に枝分かれし、今や手のモデル、脚のモデルも存在するほどです。

    絵画や彫刻のモデルはあくまでも素材であり、決して主役にはなりませんでしたが、写真やビデオの登場によりモデルはより存在感を高め、いつしかモデル自身が商品価値を持つようになりました。

    現代社会におけるモデルという職業には大きく分けて二通りあります。
    ひとつはファッションモデルや広告モデルのように、特定の商品や作品を引き立たせるためのモデル。
    もうひとつはグラビアアイドルのように、自分の姿を商品としたモデル。
    商品というと聞こえが悪いですが、要するに撮影した写真や動画等が商品となるモデルです。

    sukumizu_boygirl.jpg

    テレビ界では昔から子役や子供の歌手が人気を博していましたが、2000年代に入るとテレビとは違う分野で「水着モデル」の子供たちの活躍が目立ち始めました。
    水着モデルといっても水着を宣伝するモデルではなく、水着姿を披露するモデルです。
    美術モデルとは違い、ヌードにはなりません。

    それは日本ではジュニアアイドルと呼ばれ、ほとんどが女の子でした。
    商業的にはDVDの販売が中心でしたが、AVメーカーが制作に携わることもあったため次第に性的な演出が目立ち、内容が過激だとして問題視され、やがて終焉を迎えたのでした。

    同じころ海外では、水着やスポーツウェアを着た子供モデルを撮影するプロダクションが存在していました。
    定期的に50枚ほどの写真作品(JPEG画像)を制作し、オフィシャルサイトでサンプルを発表。
    有料会員のみが全ての画像をダウンロードできるという、まさにインターネット時代ならではの商法でした。

    日本と違い性別が偏ることはなく、また性的な表現もないため多くが合法的に運営されていました。
    しかしこちらもとっくにピークは過ぎたようで、現在も残っているサイトはごくわずかです。
    同じ水着モデルでありながら日本ではDVD販売、海外では画像DLが主流だったというのは面白いですね。

    sonny_001-030.jpg sonny_031-060.jpg

    そんな海外の水着モデルの中でもとくに印象に残っているのが、Tinnymodel-Sonnyというサイトで公開されていたソニー君。
    著作権の関係で実際の画像は掲載できないので、ここでご紹介するのはサムネイルのスクリーンショットです。
    各画像セットの一枚目を並べたもので、これらはオフィシャルサイトでもご覧になれます。

    【Tinymodel-Sonny】
    http://www.tinymodel-sonny.info

    現在は2代目ソニー君に代わっていますが、Free Previewのページを辿っていくと8ページ目から初代ソニー君のサムネイルが表示されます。

    sonny_061-090.jpg sonny_091-110.jpg

    2011年に登場した初代ソニー君は、ファッションモデルに引けを取らないほどの超美形な少年でした。
    確証はありませんがたぶん東欧の子で、年齢は11歳前後だと思います。
    顔や体形が綺麗なだけでなく、表情やポーズなど、モデルとしての実力もじゅうぶんでした。

    殺風景なスタジオ内での撮影でありながら、子供の撮影にありがちな同じような写真ばかりになることもなく、楽しそうな表情で様々なポーズを繰り出すソニー君はスタッフにとってはかなり有難いモデルだったのではないでしょうか。
    撮影を「美しさの記録を兼ねた思い出作り」として考えると、年齢的にもちょうど良い期間だったかもしれませんね。

    私はこの子を初めて見た時、中世を舞台にした物語の王子役が似合いそうな子だと思いました。
    7600枚以上の写真作品を残した水着モデルのソニー君は、モデル界の王子様として今後も語り継がれていくことでしょう。
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    オットー・ローミュラーの絵画作品

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    otto_lohmuller-wkvz339.jpg otto_lohmuller-wkvz321.jpg

    ドイツの画家、オットー・ローミュラー(Otto Lohmüller/1943- )による絵画作品。

    ローミュラー氏は様々な世代のポートレイトを手掛けているドイツの画家。
    主に地元の人々や東南アジアで出会った人々、著名人を題材とした肖像画などを描いている具象派の芸術家です。

    ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州ゲンゲンバッハで生まれた彼は、ミケランジェロの絵画やピエール・ジュベールのイラスト等に影響を受け、1960年にパリで芸術を学びました。

    1969年に結婚し、1978年に最初の作品集を出版。
    1982年からは歌集や詩集、ボーイスカウトのための本を出版しています。
    また、彫刻作品もいくつか手掛けています。

    彼の作品の中で私がとくに素晴らしいと思ったのが上の4作品。
    リアルな描写でありながら絵画ならではのタッチを残した、再現性と創造性を味わえる作品です。
    骨格や肉付きなど人間の形がわかりやすく描かれており、医学的な資料にもなりそうですね。

    彼の作品はドイツ国立図書館の目録にも掲載されています。


    Copyright : Otto Lohmüller
    http://www.otolo.eu/
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    HIATUS

    dino_valls-hiatus.jpg

    スペインの画家、ディーノ・ヴァルス(Dino Valls/1959- )による2003年の作品「HIATUS」
    HIATUSはハイエイタスと読み、隙間、ひび、割れ目、途切れている部分という意味の英単語。

    最初にサムネイルを見たときは怪我をした少女が担架に乗せられている絵かと思いましたが、よく見ると壁に張り付けられているんですね。
    手足に巻かれた包帯、足の指に付けられた赤い糸、いったい何を表現しているのか理解に苦しむ作品ではあります。

    画像出典
    【Dino Valls】
    https://www.dinovalls.com

    オフィシャルサイトでは彼の多くの作品を鑑賞できます。
    どの作品も独自の雰囲気を持っていますが、全体を通して感じるのは重い束縛感と、ある種の痛み。
    顔や体に針が刺さっていたり、矯正器のようなものを付けていたり、触診していたりと、医療や解剖学を感じさせる絵が多いようです。

    またそのようなテーマでありながら古い宗教画を思わせる構図やアイテムも散見され、見る者に錯視にも似た違和感を感じさせます。
    人によって好き嫌いがハッキリ分かれる作品であることは確かでしょう。

    作者のディーノ・ヴァルスは1959年、スペインのサラゴサ生まれ。
    現在は主にマドリードで活動している、非常に緻密な絵を描く画家です。

    彼は学生時代にサラゴサ大学で医学を専攻し、学位を取得しているそうです。
    なるほど、医学の心得がなければ描けない絵だとは思いましたが、レオナルド・ダ・ヴィンチの如く、人体へのあくなき探究心が根底にあるのですね。

    ただそのアプローチは彼独自のものと言えるかもしれません。
    国際的な美術展にも出展し、これまでにアメリカとヨーロッパで個展をおこなっています。
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    天使の壁紙

    wallpaper_cupid1.jpg wallpaper_cupid2.jpg
    wallpaper_cupid3.jpg wallpaper_firstkiss.jpg

    これは私がかなり前に作ったシンプルな壁紙。(PC用)
    ウィリアム・ブグローの天使絵とリンゴの写真を組み合わせた画像です。

    ノートPCの壁紙にでもしてみようという物好きな方がいましたら、どうぞお使いください。
    サイズが1280×800なので、今のパソコンだと拡大表示する必要がありますけどね。

    もし誰かに見られて「裸の絵を壁紙にしてんのかよ!」って言われたら、
    「アートとエロの区別もつかないの?」って言ってやりましょう。(^^)

    Copyright : RUKA
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
    【当ブログの掲載ポリシー】

    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:21年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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