L'education d'Orphee

    georges_callot-orphee.jpg

    フランスの画家、ジョルジュ・カロー(Georges Callot/1857-1903)による1884年の作品「L'education d'Orphee」

    湖のほとりで女性が横たわり、竪琴を奏でています。
    横では白鳥がくつろいでおり、そのそばでは少年が背筋を伸ばして遠くを見つめています。
    力を入れていることが手のポーズや右足の親指にも表れているので、歌を歌っているのかもしれませんね。

    この子はギリシア神話に登場する吟遊詩人、オルペウス(オルフェウス)の子供時代。
    オルペウスは竪琴の非常に巧みな人物で、彼が竪琴を奏でると森の動物たちや木々までもが耳を傾けたと言われています。

    オルペウルはその技をアポロン神から伝授されたそうですが、子供時代のこの絵では演奏しているのは女性のほうですね。
    タイトルを訳すと「オルペウスの教育」となるのですが、これはオルペウスが女性に教えているのか、女性がオルペウスに教えているのか、その点がハッキリしません。

    オルペウスといえば、毒蛇に噛まれて死亡した妻を冥界から取り戻すために自ら冥界に入り、その竪琴の音色で番犬ケルベロスさえもおとなしくさせた、というエピソードが有名です。
    しかしこれには後日談があります。

    結局、妻を取り戻すことができなかったオルペウスはその後「オルペウス教」という密儀宗教を始めます。
    オリュンポス十二神のひとりであるディオニューソスは新しい神を敬わないオルペウスに怒り、自分たちの女性信奉者たちにオルペウスを襲わせました。
    そしてオルペウスは狂乱する女性たちによって八つ裂きにされ、殺害されたのでした。

    竪琴の音色でケルベロスさえもおとなしくさせたオルペウスですが、信仰の違う女性たちには成す術がなかったようです。
    狂信とは恐ろしいものですね。

    作者のジョルジュ・カローについてはほとんど詳細不明です。
    彼の作品を掲載しているサイトは多いのですが、生い立ちや経歴に関する記述がまったく見つかりませんでした。
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    モデル君は背中で語る - 3

    artistic_boysback00.jpg

    あなたが観光地で自分の写真を撮ろうとしたとき、セルフタイマー機能も自撮り棒も無いので、道ゆく人に「シャッターを押してください」と頼んだとします。
    するとその人が「じゃあ背中を向けて」と言うので、素直に後ろを向いたらシャッターの音が・・・。

    こんなことをされたら怒るか、あるいは戸惑いますよね?
    「私の顔は写す価値がないってこと?」と落ち込んでしまう人もいるかもしれません。
    絵でも同じですが、人物写真は基本的には顔が見える位置から捉えるものです。

    しかし絵画や写真作品の中には、あえて背中側を描写したものも少なくありません。
    人は後ろ姿も十分に芸術的であり、後ろ姿だからこそ伝えられる表現もあるからです。

    天使の後ろ姿を捉えた「モデル君は背中で語る」
    第3回目の今回は、よりアーティスティックな絵画作品と写真作品をセレクトしてみました。
    絵画と写真を交互に並べましたが、写真のほうは残念ながら作者不詳です。


    henry_scott_tuke-the_bather_1896.jpg nellie_joshua_dragonfly.jpg

    左はイギリスの画家、ヘンリー・スコット・タク(Henry Scott Tuke/1858-1929)による1896年の作品「The Bather」
    右はイギリスの画家、ネリー・ジョシュア(Nellie Joshua/1877-1960)による1905年の作品「The Dragonfly」

    モデルが背景の海を見つめているなら、当然後ろ向きになりますね。
    そこにあるのは喜びか?哀愁か?
    右側の妖精の絵はあえて後ろ向きにすることで、森の中をそうっと覗いているような雰囲気を醸しています。


    artistic_boysback01.jpg artistic_boysback02.jpg

    どちらも詳細不明、作者不詳の作品です。

    それぞれ湖と森で撮影された写真ですが、大自然の背景と人間の背中が妙にマッチしています。
    左はハイティーンで右は10歳くらいだと思いますが、こうして見ると成長の度合いがわかりますね。


    mogens_gad-drenge.jpg izzet_ziya-children_diving_into_the_sea.jpg

    左はデンマークの画家、モーゲンズ・ガード(Mogens Gad/1887-1931)による1914年の作品「Drenge i Hornbæk」
    右はトルコの画家、イゼット・ジヤ(Izzet Ziya/1880-1934)による作品「Children diving into the sea」

    船に向かって手を振る少年と、海で遊ぶ兄弟。
    どちらも表情は見えませんが、楽しんでいる様子がその後ろ姿から伝わってきます。


    artistic_boysback03.jpg artistic_boysback04.jpg

    楽しんでいるといえばこちらも同じ。

    左の写真は地面に水着が落ちているので、着替えの時におどけてポーズをとったのでしょう。
    スタンスといい背筋といい、男の子の元気さが表れている作品です。


    richard_muller-ruckenakt_eines_knaben.jpg unknown_male_nude.jpg

    左はドイツの画家、リチャード・ミュラー(Richard Muller/1874-1954)による1933年の作品「Rückenakt eines Knaben auf roter Matratze」
    右は1840年に描かれた作者不詳の作品ですが、たぶんアカデミーの生徒作品だと思います。

    人の後ろ姿は独立したオブジェのようでもあり、また背中側だからこそ伝えられる意図というのもあります。
    人によってそう大差のない背中ですが、それをどう造形するかは芸術家の技量といったところでしょうか。


    artistic_boysback05.jpg artistic_boysback06.jpg

    モデルに助けられているところもありますが、構図的に見事な作品ですね。
    どちらも背筋を伸ばしており、腕から背中、そして脚にかけての流線形が美しい。

    左の少年が手にしているのは流木でしょうか?
    このS字型の姿勢には、まさに流木の如く余計なものがそぎ落とされた美を感じます。


    日本の古い慣用句には「顔で笑って心で泣く」という言葉があります。
    また、アニメ「ルパン三世」のテーマ曲の歌詞には「背中で泣いてる男の美学」という言葉が登場します。

    つまり人の心は背中に表れ、それは男性のほうが顕著である、と考えて良いのではないでしょうか。
    そして後ろ姿を描写した絵画や写真は、人の心を表現するひとつの手段である、と考えても良いのではないでしょうか。


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    仲良し画家良しモデル良し

    DSC_1800

    「おっ、なかなかイイ絵が描けたじゃ〜ん♪」
    「どうだいオレの絵、上手いだろ」
    「はぁ?オレのモデルっぷりがイイからに決まってんじゃん!」
    「これおまえを描いたんじゃねえよ!」
    「・・・・・」

    DSC_1800
    Copyright : toni goldin
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    モデル画像「Tinymodel - Sonny」

    フランスのパリにある「ルーブル美術館」の入館案内書の記述によると、美術モデルは紀元前からその存在が確認されており、モデルと名のつく物の中では最古の存在だそうです。

    美術モデルとは、絵画や彫刻を作り上げるにあたって用意する資料となる人間のことです。

    academy_modelboy.jpg antoine_bourdelle.jpg
    【美術モデルの少年たち】

    19世紀に入り「写真」が発明されると、写真作品のためのモデルも現れ、それは職業にもなりました。
    写真が様々な用途に使われるに連れモデルという職業も様々に枝分かれし、今や手のモデル、脚のモデルも存在するほどです。

    絵画や彫刻のモデルはあくまでも素材であり、決して主役にはなりませんでしたが、写真やビデオの登場によりモデルはより存在感を高め、いつしかモデル自身が商品価値を持つようになりました。

    現代社会におけるモデルという職業には大きく分けて二通りあります。
    ひとつはファッションモデルや広告モデルのように、特定の商品や作品を引き立たせるためのモデル。
    もうひとつはグラビアアイドルのように、自分の姿を商品としたモデル。
    商品というと聞こえが悪いですが、要するに撮影した写真や動画等が商品となるモデルです。

    sukumizu_boygirl.jpg

    テレビ界では昔から子役や子供の歌手が人気を博していましたが、2000年代に入るとテレビとは違う分野で「水着モデル」の子供たちの活躍が目立ち始めました。
    水着モデルといっても水着を宣伝するモデルではなく、水着姿を披露するモデルです。
    美術モデルとは違い、ヌードにはなりません。

    それは日本ではジュニアアイドルと呼ばれ、ほとんどが女の子でした。
    商業的にはDVDの販売が中心でしたが、AVメーカーが制作に携わることもあったため次第に性的な演出が目立ち、内容が過激だとして問題視され、やがて終焉を迎えたのでした。

    同じころ海外では、水着やスポーツウェアを着た子供モデルを撮影するプロダクションが存在していました。
    定期的に50枚ほどの写真作品(JPEG画像)を制作し、オフィシャルサイトでサンプルを発表。
    有料会員のみが全ての画像をダウンロードできるという、まさにインターネット時代ならではの商法でした。

    日本と違い性別が偏ることはなく、また性的な表現もないため多くが合法的に運営されていました。
    しかしこちらもとっくにピークは過ぎたようで、現在も残っているサイトはごくわずかです。
    同じ水着モデルでありながら日本ではDVD販売、海外では画像DLが主流だったというのは面白いですね。

    sonny_001-030.jpg sonny_031-060.jpg

    そんな海外の水着モデルの中でもとくに印象に残っているのが、Tinnymodel-Sonnyというサイトで公開されていたソニー君。
    著作権の関係で実際の画像は掲載できないので、サムネイルのスクリーンショットです。
    各画像セットの一枚目を並べたもので、これらはオフィシャルサイトでもご覧になれます。

    【Tinymodel-Sonny】
    http://www.tinymodel-sonny.info

    現在は2代目ソニー君に代わっていますが、Free Previewのページを辿っていくと8ページ目から初代ソニー君のサムネイルが表示されます。

    sonny_061-090.jpg sonny_091-110.jpg

    2011年に登場した初代ソニー君は、ファッションモデルに引けを取らないほどの超美形な少年でした。
    確証はありませんがたぶん東欧の子で、年齢は11歳前後だと思います。
    顔や体形が綺麗なだけでなく、表情やポーズなど、モデルとしての実力もじゅうぶんでした。

    殺風景なスタジオ内での撮影でありながら、子供の撮影にありがちな同じような写真ばかりになることもなく、楽しそうな表情で様々なポーズを繰り出すソニー君は、スタッフにとってはかなり有難いモデルだったのではないでしょうか。
    撮影を「美しさの記録を兼ねた思い出作り」として考えると、年齢的にもちょうど良い期間だったかもしれませんね。

    私はこの子を初めて見た時、中世を舞台にした物語の王子役が似合いそうな子だと思いました。
    7600枚以上の写真作品を残した水着モデルのソニー君は、モデル界の王子様として今後も語り継がれていくことでしょう。
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    オットー・ローミュラーの絵画作品

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    ドイツの画家、オットー・ローミュラー(Otto Lohmüller/1943- )による絵画作品。

    ローミュラー氏は様々な世代のポートレイトを手掛けているドイツの画家。
    主に地元の人々や東南アジアで出会った人々、著名人を題材とした肖像画などを描いている具象派の芸術家です。

    ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州ゲンゲンバッハで生まれた彼は、ミケランジェロの絵画やピエール・ジュベールのイラスト等に影響を受け、1960年にパリで芸術を学びました。

    1969年に結婚し、1978年に最初の作品集を出版。
    1982年からは歌集や詩集、ボーイスカウトのための本を出版しています。
    また、彫刻作品もいくつか手掛けています。

    彼の作品の中で私がとくに素晴らしいと思ったのが上の4作品。
    リアルな描写でありながら絵画ならではのタッチを残した、再現性と創造性を味わえる作品です。
    骨格や肉付きなど人間の形がわかりやすく描かれており、医学的な資料にもなりそうですね。

    彼の作品はドイツ国立図書館の目録にも掲載されています。


    Copyright : Otto Lohmüller
    http://www.otolo.eu/
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    HIATUS

    dino_valls-hiatus.jpg

    スペインの画家、ディーノ・ヴァルス(Dino Valls/1959- )による2003年の作品「HIATUS」
    HIATUSはハイエイタスと読み、隙間、ひび、割れ目、途切れている部分という意味の英単語。

    最初にサムネイルを見たときは怪我をした少女が担架に乗せられている絵かと思いましたが、よく見ると壁に張り付けられているんですね。
    手足に巻かれた包帯、足の指に付けられた赤い糸、いったい何を表現しているのか理解に苦しむ作品ではあります。

    画像出典
    【Dino Valls】
    https://www.dinovalls.com

    オフィシャルサイトでは彼の多くの作品を鑑賞できます。
    どの作品も独自の雰囲気を持っていますが、全体を通して感じるのは重い束縛感と、ある種の痛み。
    顔や体に針が刺さっていたり、矯正器のようなものを付けていたり、触診していたりと、医療や解剖学を感じさせる絵が多いようです。

    またそのようなテーマでありながら古い宗教画を思わせる構図やアイテムも散見され、見る者に錯視にも似た違和感を感じさせます。
    人によって好き嫌いがハッキリ分かれる作品であることは確かでしょう。

    作者のディーノ・ヴァルスは1959年、スペインのサラゴサ生まれ。
    現在は主にマドリードで活動している、非常に緻密な絵を描く画家です。

    彼は学生時代にサラゴサ大学で医学を専攻し、学位を取得しているそうです。
    なるほど、医学の心得がなければ描けない絵だとは思いましたが、レオナルド・ダ・ヴィンチの如く、人体へのあくなき探究心が根底にあるのですね。

    ただそのアプローチは彼独自のものと言えるかもしれません。
    国際的な美術展にも出展し、これまでにアメリカとヨーロッパで個展をおこなっています。
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    タグ: Europa  少女  ♂♀  絵画 

    天使の壁紙

    wallpaper_cupid1.jpg wallpaper_cupid2.jpg
    wallpaper_cupid3.jpg wallpaper_firstkiss.jpg

    これは私がかなり前に作ったシンプルな壁紙。(PC用)
    ウィリアム・ブグローの天使絵とリンゴの写真を組み合わせた画像です。

    ノートPCの壁紙にでもしてみようという物好きな方がいましたら、どうぞお使いください。
    サイズが1280×800なので、今のパソコンだと拡大表示する必要がありますけどね。

    もし誰かに見られて「裸の絵を壁紙にしてんのかよ!」って言われたら、
    「アートとエロの区別もつかないの?」って言ってやりましょう。(^^)

    Copyright : RUKA
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    タグ: Europa  少年  ♂♀  絵画  RUKA 

    The Bathers

    henry_scott_tuke-the_bathers.jpg

    イギリスの画家、ヘンリー・スコット・タク(Henry Scott Tuke/1858-1929)による1889年の作品「The Bathers」
    ヨークシャー地方の都市リーズにある「リーズ美術館」が所蔵しています。

    Bathersとは「泳ぐ人・水浴び(水遊び)する人」という意味。
    真夏の太陽を浴びる少年たちの健康的な姿が印象に残る作品です。

    左下にヨットの淵につかまる手が見えるので、少年たちは全部で4人でしょうか?
    このヨットが岸に停泊しているのではないとすると、ここまで操縦してきた大人がいるはずです。
    もしかしたらそれはこの絵の作者だったのかもしれませんね。

    作者のヘンリー・スコット・トゥケは1858年、イギリスのノース・ヨークシャーで生まれました。
    精神科の医師である父親のダニエルが結核を患ったため、1859年に、より暖かい気候であるコーンウォール州の町ファルマスに家族で移り住みます。

    トゥケは子供の頃から絵が上手く、4〜5歳のときに描いた絵が本に掲載されたこともあったそうです。
    そのせいか彼は一般的な職業には興味がなく、早い時期から画家になることを希望していました。

    1875年、彼はロンドンにあるスレード美術学校に入学。
    やがて奨学金を獲得してイタリアに渡った彼は、1881年から1883年にかけてフランスの歴史画家、ジャン=ポール・ローレンズ(1838-1921)とともに絵画を学びます。

    その後ロンドンへと戻り、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで作品を発表して名声を得ますが、1885年に幼い頃に家族と暮らしたファルマスの町に再び移り住みました。
    彼の主要な作品の多くはここで制作されています。

    彼は海洋画家でもあり、人間と帆船を描いた多くの絵画を残しました。
    1890年頃からはそれまで手掛けていた神話のテーマを放棄し、地元の少年たちをモデルにした自然主義的な絵を描くようになりました。
    1900年にはロイヤルアカデミーの准教授となり、1914年にはロイヤルアカデミー賞に選出されています。

    ところが1928年、彼は突然の心臓発作に見舞われ、健康悪化により翌年の3月に死亡してしまいます。
    生前の彼の意思により、彼の多額の財産は、少年の頃にモデルをしてくれた数人の男性へと相続されました。

    彼の作品の多くには日光浴をしている裸の少年たちが描かれていますが、これは彼が幼少期に過ごしたファルマスのビーチでの思い出、仲間と裸で泳いだ夏の日々の記憶が元となっているそうです。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Tuke01.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    L'Amour debout

    julien_de_parme-amour_debout.jpg

    スイスの画家、ジュリアン・デ・パルマ(Julien de Parme/1736-1799)による1762年の作品「L'Amour debout」
    タイトルは「立っているアモル」というそのままの意味。

    ギリシア神話の愛の神アモルが木の枝に寄りかかって遠くを見つめています。
    矢を射る相手を選別しているのでしょうか?

    よくあるキューピッドのイメージとは違い、少年というよりは青年といった感じですね。
    パッと見、カツラをかぶったMr.ビーンに見えないこともないですが、大きな翼と健康的な容姿、成長したアモルのイメージが緻密なタッチで描かれています。

    作者のジュリアン・デ・パルマは、じつは本名や出生などが今以て完全には確認されていません。
    ジーン・アントワン・ジュリアンというもうひとつの名前を持っていたとも言われています。

    1747年、彼は12歳でフランスに渡り、画家としての活動を開始しました。
    フランスのいくつかの都市を訪れ、4年間の滞在で画家としての技術を飛躍的に高めました。
    しかし彼がその時期に描いたとされる作品は、未だどれも見つかっていないそうです。

    彼は1759年にパリで肖像画専門の画家として暮らしましたが、その後1773年までイタリアのローマに滞在します。
    ローマ滞在中は神話を主題とした作品を多く描きました。

    1773年以降は亡くなるまでパリで暮らしましたが、その生活はとても貧しいものでした。
    彼の新古典派のスタイルは独学により培われたもので、フランスでは大きな成功を収めることができなかったのです。

    ごく少数の作品しか売れなかった彼は、やがて貧困によりその命を終えました。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Julien de Parme Amour 1762 b.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    God's Gift

    christiane_vleugels_gods_gift.jpg

    ベルギーの画家、クリスチャン・ヴェルゲル(Christiane Vleugels/1963- )による絵画作品「God's Gift」

    制作年はわからなかったんですが、そんなに古い作品には見えませんね。
    翼の上のほうに宇宙の銀河のような、あるいは生き物の細胞のような物体があります。
    タイトルが「神様の贈り物」ですから、生命の尊厳を表している作品なのでしょう。

    モデルは作者の娘さんでしょうか?
    あまりに大きく不釣り合いな翼ですが、その澄ました表情には女神の貫禄さえ感じます。
    一見CGのようにも見える鮮やかな油彩画は、その比喩的な表現と相まって幻想的な雰囲気を醸してます。

    作者のヴェルゲルは現在ベルギーのアントワープを拠点に活動している女性アーティスト。
    12歳で美術に関心を持った彼女は、その後まっすぐにアートの道を歩み続けました。

    やがて国立美術学校に入学し、そして卒業しますが、絵で生計を立てていくには相当な苦労があったようです。
    しかし彼女は後に、この頃の苦労がより良い創作物を生み出す原動力になったのだと語っています。

    写真と見紛うほどリアルな、それでいて幻想的な雰囲気の漂う彼女の油彩画は、今も世界中の人々を魅了し続けています。


    【Christiane Vleugels】
    http://www.christianevleugels.com
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
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    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:21年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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