追悼 ブラディク・シバノフ君

    取り立てて有名人というわけではないのですが、あの魔の出来事からちょうど10年の節目ということと、交通安全への喚起も込めて、今日はある少年の話をしてみたいと思います。

    今から十数年前の話です。
    ウクライナ南部、クリミア自治共和国のヤルタという都市に、ブラディク・シバノフ君(Vladik Shibanov)というとても可愛らしい少年が暮らしていました。


    vladik_yalta.jpg vladik_beach.jpg
    【ヤルタの街と海】

    彼はこの街でモデルの活動をしていました。
    モデルといっても、決められたポーズをとったりお芝居をしたりということはほとんどありません。
    自由に遊んでいる日常の様子がドキュメンタリーとして撮影され、その写真や動画が公開されていました。

    主に12歳頃に撮影された写真が多かったようです。
    彼はナチュリストではないのですが、海岸や室内では仲間たちと裸になって遊ぶこともありました。

    太ってはいないけれどぽっちゃりした風貌、ヤンチャな笑顔、元気にはしゃぐその姿には天使を見ているような微笑ましさがありました。
    私もこの可愛らしさが気に入り、当時は自分のサイトでこの子の印象を述べたこともありました。


    vladik_accident.jpg vladik_cemetery.jpg
    【帰らぬ人に...】

    ところが2009年10月20日、ブラディク君は自動車事故により他界してしまいます。
    友人たちとのパーティの帰り道、自ら運転する車で夜道を走っているとき、雨でスリップして道路脇に激突してそのまま帰らぬ人となりました。18歳でした。

    私がこのことを知ったのは事故の2週間後でした。
    検索サイトでブラディク君の名を検索したとき、海外の掲示板にお墓の写真が投稿されているのを見つけたからです。

    山の上にある墓地の写真ですが、花束とともにブラディク君の写真が添えられています。
    私はとっさにこれを、誰かがふざけて作った画像だと思いました。
    掲示板に書かれていた文章がロシア語だったのでまったく読めず、そう思ってしまいました。

    ところが翻訳サイトで日本語に翻訳してみて、私は驚きました。
    その投稿は、ブラディク君が事故死したことを知らせる内容だったのです。


    vladik_kart.jpg vladik_car.jpg
    【車好きなブラディク君】

    思えば、ブラディク君の写真は車に乗っているシーンが多いのが特徴でした。
    遊園地でカートに乗る姿、ゲームセンターでドライビングゲームをしている姿もありました。
    ひと目で「この子は車が好きなんだなぁ」とわかるほどでした。
    ただ、まだ子供なので運転免許を持っていないため、本物の車の運転席にいるのはどれも停まっているときでした。

    しかし私が真っ先に思ったのは、免許を取ったらくれぐれも安全運転でいてほしいということ。
    過去の画像からブラディク君が車好きなことはじゅうぶんわかっていたので、そんな思いがよぎりました。

    ところがその思いもむなしく、彼は交通事故により18歳という若さで天国へと旅立ちました。
    私も当時はかなりショックでしたが、癒される写真をたくさん残してくれたブラディク君には感謝の言葉しかありません。

    訃報からしばらくのあいだは、お墓への献花が絶えなかったそうです。
    葬儀の後でブラディク君のご両親がファンに対して言葉を述べていました。
    それは感謝の言葉と共に、各地からファンが献花に来るので驚いたという内容だったそうです。
    ご両親は自分の息子が世界中から愛されていたことを、亡くなってから知ったんですね。

    YouTubeにはファンが作った追悼の動画がたくさんアップされ、それは今でも続いています。


    Vladik Shibanov R.I.P.
    Copyright : 0Baleke 0Elekeb

    父親が買ってあげた車での事故ということで、父親のショックは相当なものだったろうと思います。
    本人も自分が事故を起こすなんて思いもしないわけですから、自動車事故は本当に恐ろしいですね。

    車を運転する方は、くれぐれも安全運転を心掛けてください。
    私の甥っ子も車が好きでよく運転しているので、注意するようにと、ときどき語りかけています。


    10月20日、今日はブラディク君の命日です。
    哀悼の意を込め、ブラディク君の在りし日の姿をここでいくつかご紹介したいと思います。
    皆さんも彼のことを、心の片隅にでも留めておいてください。

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    地球のアート

    Boys on river

    水辺で遊ぶタイの少年たち。
    キミたちはいつもの遊びをしているだけかもしれないけれど、
    キミたちの存在こそが、命こそが、地球が作り上げたアートなんだ。

    Boys on river
    Copyright : John Dale
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    リアルなブグロー作品

    Bougereau flute sm

    まるでウィリアム・ブグローの絵画のような雰囲気・・・と思ったら、
    それもそのはず、作者によるとブグローの絵画を写真で再現したそうです。

    なるほど!これは素晴らしい!

    Bougereau flute sm
    Copyright : David Spiciarich
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)


    ちなみにオリジナルの絵画はこれ。

    william_adolphe_bouguereau-idylle_enfantine.jpg

    フランスの画家、ウィリアム・アドルフ・ブグロー(William Adolphe Bouguereau/1825-1905)による1900年の作品「Idylle Enfantine」

    上の写真、髪型もドレスもポーズも見事に再現していますね。
    きっと天国のブグローも喜んでいることでしょう。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:William-Adolphe Bouguereau (1825-1905) - A Childhood Idyll (1900).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    セネガルの元気っ子

    Free expression

    アフリカはセネガル共和国の少年たち。
    砂まみれだからヒーローポーズなのかゾンビポーズなのかワカランね。
    でも元気さは伝わったよ。

    Free expression
    Copyright : Vincent Saadat Toutain
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    街の天使と警察官

    街の中に裸の子供がいて、そばに警察官がいる光景を想像してください。
    それは一体どんな状況だと思いますか?

    露出狂の少年が現れて警察官が駆けつけたのだと思った方、ちょっと心が汚れているかも。
    裸の子供を警察官が守っているのだと思った方、それはたぶん正解。

    見たことがある方も多いと思いますが、ちょっと古い、いやだいぶ古いこんな写真作品があります。

    london_hydepark-nakedboys1923.jpg london_hydepark-nakedboys1926.jpg

    警察官が裸の男の子たちを追いかけているシーン。

    場所はイギリス、ロンドンのウェストミンスター地区の西に位置する王立公園「ハイド・パーク」
    追いかけているのはウェストミンスターにある「キャノンロウ警察署」の警察官。(左は男性警察官、右は女性警察官)

    これらの写真は1923年と1926年、当時の新聞デイリー・グラフィック誌のカメラマンによって撮影されました。(撮影者名は不明)

    この子たちは裸になったことを怒られているのではなく、遊泳禁止の池で遊んでいたことを怒られているのでした。
    100年前の公園で子供が天使の姿になってはいけないなんて、あり得ませんからね。
    子供たちの安全を考えて叱っている、優しいお巡りさんだったというわけです。

    2枚ともまったく同じシチュエーションなのでドキュメンタリーなのか演出写真なのか判断に苦しみますが、遊泳禁止の池で遊ぶ子供たちも、それを見つけて叱りつける警察官も、どちらも当時の出来事だったことは確かでしょう。

    安全な親水公園であれば、お巡りさんも怒ることなく天使たちを眺めていたかもしれませんね。


    子供と警察官というテーマの作品は意外と多く、イギリスやアメリカ、カナダの古い写真にはよく見受けられます。

    toronto-police_officer_and_naked_boys1930.jpg

    こちらは1930年にカナダのトロントで撮影された写真。

    残念ながらこちらも撮影者が不明で、撮影場所も不明。
    報道写真なのか単なるスナップ写真なのか、子供たちはなぜ裸なのか、お巡りさんと何を話しているのか、すべて不明。

    しかし奥まった木々と細い小道。
    どんな状況なのだろうと考えさせられる、趣のある作品であることは確かです。


    さて、天使と警察官・・・現代ではどうでしょう?
    公園であっても、天使と警察官が一緒にいるというシチュエーションは極めて少なくなりました。
    当の子供たち自身が、街の中で天使になることがほとんど無いのですから。

    しかしあえて採り上げるとすれば、こんな光景もまた、天使と警察官というテーマに当てはまるのではないでしょうか。

    body_freedom2015.jpg
    body_freedom2016.jpg body_freedom2017.jpg

    これは2015年と2017年にアメリカのサンフランシスコの街でおこなわれた、裸体主義者たちによるデモ行進の様子。

    正当な手続きを踏んでおこなわれるデモはどのようなものでも禁止することはできません。
    この日はヌードに関する新しい法律に抗議する者たちが集まり、ジェーン・ワーナー・プラザからサンフランシスコ市庁舎までを裸でパレードしました。

    裸のパレードとは言っても、WNBRのような街ぐるみのイベントではないので華やかさはありませんが、30人ほどがヌードで列をなす光景はとてもインパクトがあり、人々への訴えとしては効果的ですね。

    参加者の中には11歳くらいの少年もおり、極めて珍しいとはいえ、これも街の中の天使と言えるでしょう。

    出典:Body Freedom Parade → September 2015
    Body Freedom Parade → Mai 2017


    アニメ映画「となりのトトロ」の冒頭には、主人公の姉妹が自転車に乗った人をお巡りさんだと勘違いして身を隠すシーンがあります。
    子供にとって警察官はちょっと怖いイメージがあるようです。

    しかしだからこそ頼もしいとも言えますし、街にお巡りさんがいるからこそ、子供たちは天使にもなれるし、このようなデモ行進も安全におこなえるのです。
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    タグ: Europa  America  少年  ♂♀  笑顔  イベント  OldPhoto 

    真夏のシャワー

    2011 H & T (252)

    小さな天使たちがお外でシャワー。
    これは楽しいね。
    ワンちゃんも一緒に浴びたがっているよ。

    2011 H & T (252)
    Copyright : patrias
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    タグ: America  少女  ♂♀  風呂  笑顔 

    書籍「Zeig Mal!」

    zeig_mal00.jpg

    1974年にドイツで出版された、親子のための性教育読本「Zeig Mal!」
    子供たちに自然と湧き上がる性への好奇心、それに応えるために生まれた本です。

    タイトルの「Zeig Mal!」とは「見せて!」という意味。
    子供たちの素直な気持ちを端的に表している良いタイトルですね。

    著者は精神科医のヘルガ・フライシュハウアー・ハルト(Helga Fleischhauer Hardt)で、収録されている写真は写真家のウィル・マクブライド(Will McBride/1931-2015)が担当しています。

    この本は発売と同時に高い評価を得て、ドイツのプロテスタント教会や、ドイツと米国のアートディレクターズクラブ(ADC)などからたくさんの賞を受賞しました。
    翌年1975年には「Shaw Me!」というタイトルで英語版が発売されています。

    また、1990年にはエイズに関する記述を追加した第2版が出版されました。
    上の画像はその第2版の表紙です。


    この本は7つの言語に翻訳され、これまでに世界中で約100万部が販売されました。
    写真家、ウィル・マクブライドによる美しいモノクロ写真と優しさ溢れる文章によって、小さな子供にも理解しやすい構成となっています。


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    「どうして男と女は違うの? どうしておへそがあるの?」
    子供たちに湧き上がる素朴な疑問。


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    「ボクは赤ちゃんなんて嫌いだ!」
    下の子が生まれた時にこそ、家族の愛情が何よりも大切。


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    「そうか、そうすると赤ちゃんができるのか」
    人間の性について正しく理解することで、子供たちは命の尊さを知るのです。


    zeig_mal70.jpg

    子供たちが自分が生まれた理由を知り、将来の性について学べる195ページの本。

    多くの評論家はこの本を高く評価しましたが、1990年代に入ると批判的な意見が高まり始め、米国の一部の州では所持が禁止されたこともありました。

    たしかに赤ん坊から大人まであらゆる世代のヌードが登場し、性教育書籍の中でも取り分け写真で学ぶことに重点をおいた作りになっていますが、収録されている写真はどれもとても美しく、決して猥褻と思わせるものではありません。

    実際に出版元のドイツでは連邦審査局によって「これは未成年者に有害なメディアではない」とされています。
    公立の図書館でなんの制限もなく閲覧できますし、古書としても流通しています。

    Amazon.deより
    Zeig Mal! Broschiert – 1. Januar 1983


    この本は初めて公開されたときに、マスメディアから様々なレビューを受けました。
    ロサンゼルス・タイムズは「美しく、優雅で魅力的でエレガント」と評し、ワシントンポスト誌は「美しく、攻撃的で、グロテスクで魅惑的」と表現しました。

    また、カリフォルニア州の医師であるラッセル・ローデ博士は、2005年にAmazonのレビューでこう語っています。

    『この本は母乳育児、思春期、思春期の変化、月経、性的解剖学、妊娠、自慰、避妊、性的行動障害、性病の問題を適切に掘り下げています。性教育のニーズを十分に満たしており、この入門書に匹敵する他の本を私は知りません。』
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    タグ: Europa  少年  少女  ♂♀  笑顔  OldPhoto 

    ペイントショット

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    ボディペイント用の絵の具でしょうか?
    絵を描くのもイイけど、こうして掛け合うのも楽しいね。
    赤、青、緑、黄色・・・白は無いのかな?

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    タグ: Europa  少年  笑顔  ペイント  水着 

    命の記録

    30

    ママと娘のビューティー・ポートレイト。
    赤ちゃんもお腹の中でVサインしているかもしれないね。

    30
    Copyright : Jay
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    雨がやんだら天使の時間

    Fun after the rain

    フィリピンの首都、マニラの子供たち。
    昔は日本でもよく見られた、裸ん坊たちの饗宴。
    親水公園ではなく、雨が降った後だそうです。

    Fun after the rain
    Copyright : Joshua Lugti
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログでは天使や子供をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:22年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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