Boys Picking Grape at Capri

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    アメリカの女流画家、スーザン・ワトキンス(Susan Watkins/1875-1913)による1906年の作品「Boys Picking Grape at Capri」
    バージニア州のノーフォークにあるクライスラー美術館が所蔵しています。

    タイトルは訳すと「カプリでぶどう狩りしている少年たち」となります。
    カプリとはイタリアのカプリ島のことでしょうから、そこでの光景を描いた作品だと思います。

    この子たちは収穫しているのか、それともこっそり忍び込んで盗んでいるのか?
    手前の男の子はとても眠そうですね。
    海岸で遊びまわったあとにここに立ち寄ったのかもしれません。

    作者のスーザン・ワトキンスは1875年、アメリカのカリフォルニアで生まれました。
    15歳からニューヨークの有名な美術学校「アート・スチューデンツ・リーグ」で芸術を学び、6年間の留学生活の後に父親が死去すると、彼女は母親と共にフランスのパリに移住します。

    当時のパリは前衛的な美術運動の拠点でしたが、彼女は伝統的、学術的な道を選びます。
    やがてフランスでアーティストとしての地位を確立し、パリで毎年開催されている展覧会に初めて作品を出展し、みごと受賞。

    1910年にアメリカに戻ったあとも、シカゴやワシントンD.C.の美術館で権威ある賞を受賞するなど、名実ともに才能ある画家として国際的にも高い評価を得ました。

    しかし1912年、彼女は癌によって健康を蝕まれてしまいます。
    長年連れ添った婚約者、ゴールズボロー・サーペルと結婚しますが、翌年1913年に37歳の若さで亡くなりました。

    彼女の62点にも及ぶ作品は、1946年に夫によって美術館に寄贈されました。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Susan Watkins (1875-1913), Boys picking grapes at Capri (ca. 1906).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    Rückenakt eines Knaben auf roter Matratze

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    ドイツの画家、リチャード・ミュラー(Richard Muller/1874-1954)による1933年の作品「Rückenakt eines Knaben auf roter Matratze」
    タイトルは「赤いマットレスの男の子の背中」という意味。

    最初は少女かと思いましたが、少年だったんですね。
    作者の息子さんでしょうか?
    右上に扇風機のようなものが見えるので、暑い日に部屋でゴロ寝しているところかもしれません。

    絵柄はシンプルながらも緻密に正確に描写しており、とくに背中から腰にかけての柔らかな質感は見事ですね。
    息子がモデルであるならば、じつに良いシチュエーションに出会ったものだと思います。

    作者のリチャード・ミュラーは1874年、チェコ共和国のボヘミアで織物職人の息子として生まれました。
    14歳のときにドイツのマイセン地方の美術学校に入学すると、彼はメキメキと頭角を現します。
    1890年には、まだ16歳であるにも関わらず、これまでで最も若い学生として美術アカデミーへの入学が認められました。

    彼は1895年にグラフィック・アーティストであり彫刻家でもあるマックス・クリンガー(1857-1920)と出会い、エッチングの技術を習得します。
    エッチングとは様々な分野で応用される技法ですが、美術用語としては銅板などの金属表面を酸で腐食させて凹版を作る技法、およびこれを利用して刷った版画を指します。

    彼の作品を見てみますと、通常の油彩だけでなく図鑑の挿絵のような緻密なドローイングが多数見受けられますが、エッチングの技術がこれらの作品作りにも役立ったということでしょう。
    彼は1896年、プロイセン芸術アカデミーの展覧会にて見事グランプリを獲得しています。

    1900年からはアカデミーの教授を務め、1933年には会長に就任した彼でしたが、2年後の1935年、当時の教育大臣であるヴィルヘルム・ハートナック大臣から、作品の思想が破壊的な傾向にあるとして退任させられてしまいます。

    たしかに彼のドローイング作品はどことなく退廃的で深く考えさせられるものが多いのですが、教育者としては不適切と判断されてしまったのでしょうか?
    単に大臣の好みの問題だったのかもしれませんが。

    しかし彼の作品は世間からは高い評価を得ており、1939年にはミュンヘン市の美術館、ハウス・デア・クンストにて数々の展覧会をおこなっています。

    第二次世界大戦当時のドイツで最も重要なアーティスト、と言わしめるまでになったリチャード・ミュラー。
    1954年にドイツ東部の都市ドレスデンにて、その80年の生涯を終えました。
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    寝相

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    凄い格好で寝てるなぁ!
    ベッドから落ちたわけではないよね?
    起こすのは可哀想だから、このままそうっとしておきましょう。

    tuckered out.
    Copyright : Nikki
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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    熱い石畳

    74. A sluníčko sviť

    真夏の石畳は熱いけれど日焼けには最適。
    綺麗に、そして健康的に焼こう。
    でもヤケドには気をつけてね。

    74. A sluníčko sviť
    Copyright : mirekbubela
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    オルカに乗った少年

    Boy on inflatable orca, wearing UV protective bathing clothes

    オルカ(シャチ)の上で眠る男の子。
    もちろん本物じゃあないけど、この安定感。
    良い夢が見れそうだね。

    Boy on inflatable orca, wearing UV protective bathing clothes
    Copyright : lex thoonen
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    プールでおネム

    DSC04497-sm

    プール遊びで疲れて、眠くなってきたのかな?
    お目目がトロンとしてきたね。
    男の子がいじりだしたら、それはおネムのサインです。

    DSC04497-sm
    Copyright : kateto_bo
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    書籍「Anatomie du dormeur」

    marot_anatomie01.jpg

    フランスの写真家、ジェラール・マロ(Gérard Marot/1946- )による1982年出版の写真集「Anatomie Du Dormeur」

    Amazon.frより
    Anatomie du dormeur Relié – 1982


    タイトルのAnatomie(アナトミー)とは解剖学という意味。
    タイトルだけを見ると医学書のようですが、実際は人間の形を学習するための人体写真集です。

    そのためか掲載している写真はどれもシンプルで、黒い背景に人体が浮かび上がっているモノクロ写真がほとんど。
    黒いスクリーンの前で撮影し、さらに後から背景を塗りつぶしたのだと思います。

    写真作品として見ると物足りませんが、人体彫刻やデッサン用のポーズ集としては重宝しそうですね。

    marot_anatomie02.jpg marot_anatomie03.jpg

    作者のジェラール・マロは1970年代から活動しているフランス人写真家。
    70年代から80年代にかけて数冊の写真集を発表しています。

    モデルは主に10代の少年たちですが、あまり躍動的な写真ではありません。
    横たわっていたり体を捻っていたり、そんなポーズと斜めからのライティングにより、まるで無機質なオブジェが転がっているような感覚さえあります。

    彼の作品はシンプルでありながら審美的であり、光と影のパターンを巧みに利用しています。
    強いコントラストで「造形」する彼の手法は、ある意味、彫刻的と言えるかもしれません。
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    お日様バンザイ!

    DSCF0251

    弟くんとお姉ちゃん、天気の良い日は日光浴。
    太陽の光は健康に最適!
    裸になることも健康に最適!

    DSCF0251
    Copyright : Viktor Kreshchuk
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    サム・ジンクスの彫刻作品

    sam_jinks-untitled-boy01.jpg

    オーストラリアの彫刻家、サム・ジンクス(Sam Jinks/1973- )による2013年の彫刻作品。
    タイトルはとくに付けられてはいないようです。

    えっ?これはモデルを撮影した写真ではないかって?
    いやいや、これは間違いなく造形作品なのです。
    これぞスーパー・リアリティ!

    ブリーフは後から穿かせたのか、それともこれも含めて造形しているのか画像からはよくわかりませんが、いずれにしても思わず息を呑むクオリティ。
    肌の質感やホクロなどは筆を使った手描きで、髪の毛は一本一本丁寧に植えられています。

    sam_jinks-untitled-boy02.jpg sam_jinks-untitled-boy03.jpg

    作者のサム・ジンクスはシリコン、樹脂、炭酸カルシウム、ガラス繊維、人毛などを使って、まるで生きているかのような精巧な人形を作るオーストラリアのアーティスト。
    1973年にビクトリア州のベンディゴで生まれ、現在はメルボルンに在住しています。

    彼の作品はオーストラリアのみならず世界中で注目され、オーストラリアの「イプスウィッチ美術館」「シェパートン美術館」、インドの「キラン・ナダール美術館」、ポルトガルの「MEFIC(現代国際造形彫刻美術館)」、ドイツの「リービークハウス彫刻博物館」、イギリスの「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」等で展示されました。
    またこれまでにオーストラリアとシンガポールで15回以上の個展を開催しています。

    美術館を訪れた人々はみな彼の作品に顔を近づけ、その精巧な出来に驚愕します。
    しかし誰一人として、本物の人間だと勘違いする人はいません。

    何故なら、彼の作る作品はどれも本物の人間よりもふた回りほど小さいからです。
    大人は子供サイズで、子供はペットサイズ。
    今にも動き出しそうなほどリアルであるが故に、不思議な感覚に囚われる作品です。

    【Sam Jinks - Artist】
    https://samjinks.com


    画像出典:Sullivan+Strumpf [Sam Jinks]
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    The Guest Room

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    アメリカの女流芸術家、ドロテア・タニング(Dorothea Tanning/1910-2012)による1950年の作品「The Guest Room」

    卵の殻が散らばった薄暗い部屋の中、女性が球体関節人形と寝ている。
    ベッドの横には玉の付いた棒を持った怪しい頭巾男。
    手前では裸の少女が直立し、それを奇妙なマスクを被った異形の人間が眺めている。

    じつにシュールな光景ですね。
    ゲストルームとは来客用の寝室のことですが、こんな寝室だったら悪夢にうなされてしまいそう。

    作者のドロテア・タニングは、シュルレアリスムを主とした画家、版画家、彫刻家、作家。
    シュルレアリスムの代表的な画家であるドイツ人画家、マックス・エルンストの妻でもあります。

    シュルレアリスムとは芸術の形態や主張のひとつで、日本語では「超現実主義」と訳されます。
    日本ではシュールという言葉は「現実離れ」という意味で使われることが多いのですが、元々は現実から完全に隔離された非現実を表現しているのではなく、無意識や集団の意識、夢、偶然などを重視していると言われています。

    シュールであると言われている絵画や写真がなんとなく不安を感じさせるのは、現実外だからではなく意識外だからかもしれませんね。
    こういう絵にはあまり説明はいらないものです。

    ドロテア・タニングはイリノイ州のゲイルズバーグで生まれ、地元のノックス大学で絵を学びました。
    1941年にニューヨークに移り住み、1942年にドイツから亡命してきたマックス・エルンストと出会い、結婚。
    1956年にフランスに移住し、ふたりで絵の仕事を始めました。

    夫のマックス・エルンストが1976年に他界し、彼女は数年後にアメリカに帰郷。
    その後は回顧録や詩集などを発表し、2002年と2005年には文学界から最優秀賞に選ばれています。

    2012年1月31日、彼女はニューヨークの自宅で101歳で亡くなりました。
    二度目の詩集を出版したばかりでした。

    彼女の作品は日本ではあまり知られていませんが、1984年に東京渋谷のギャラリー「アートスペース美蕾樹(ミラージュ)」で紹介されたのが最初とも言われています。


    【Dorothea Tanning】
    https://www.dorotheatanning.org
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:21年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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