着色した彫像

    みなさんは彫像の色といえば何色を思い浮かべますか?
    金色、茶褐色、青緑色など、これはブロンズ像の色ですね。
    白色、グレー、アイボリーなど、これは大理石像や石膏像の色ですね。

    蝋人形やマネキンとは違い、美術館の彫像はほとんどが単一の素材で作られ、全身がほぼ同じ色です。
    これは彫像が人間の代替品ではないからです。

    ところが近年の美術研究によると、大昔の彫像の中には色を付けたり派手に装飾したものも少なくなかったそうです。
    もしかしたら今では美術品である彫像も、大昔は人間の代替品だったのかもしれませんね。

    ヨーロッパのバチカン市国にある「バチカン美術館」では、それを再現して着色した彫像がいくつか展示されています。
    もちろん本物に塗装するわけにはいきませんから、そっくりなレプリカを作って塗装したのでしょう。

    musei_vaticani-athena_lemnia.jpg musei_vaticani-apollon.jpg

    左は紀元前450年頃の女神アテナの像、右はギリシア神話の男神アポロンの像。
    どちらも着色して当時の彫像を再現したものです。

    出典:Top 10 Color Classical Reproductions

    こうして色のついた彫像を見ると、原色で派手なせいもありますが、随分と風格が落ちるもんですね。
    質感も軽くなり、なんだかハリボテのようにも見えてしまいます。


    wolff_eros02.jpg

    これはベルリンのナショナル・ギャラリーにある、ドイツの彫刻家エイミル・ウルフ(Emil Wolff/1802-1879)作の大理石像。
    ギリシア神話に登場する愛の神、エロースの像です。

    この画像の人体部分をPhotoshopを使って着色してみました。

    emil_wolff-eros_colour.jpg

    色味を派手にしなかったせいか、あまり安っぽくはなっていませんね。
    むしろ色を付けたことで、作者の造形技術の高さがより明確になりました。

    しかし先ほどのバチカン美術館の作品と同じく、どこか俗っぽさを感じさせるのは何故でしょう?
    素材の質感が失われるからでしょうか?
    それとも色を固定してしまうことで、見る者に想像の余地を与えないからでしょうか?

    彫像はその造形を味わうものであり、必要以上の色付けは彫像本来の味わいを落としかねません。
    人間の姿そのものが芸術であるとはいえ、リアル過ぎれば美術館には場違いな物に思えてしまいます。

    やはり美術館の彫像は、素材本来の色を活かした単色だからこそ、心に響くのだと思います。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  ♂♀  彫像 

    Jeune Athlète

    jean_larrive-jeune_athlete.jpg

    フランスの彫刻家、ジャン・ラリヴェ(Jean Larrivé/1875-1928)による1908年の作品「Jeune Athlète」
    リヨンのパレ・サン・ピエールにある市立美術館「リヨン美術館」の庭に設置されています。

    英語のタイトルは「Young Athlete」
    若い運動競技選手という意味ですね。

    頭にハチマキ(包帯?)を巻いている若い選手を表現したこの作品は、1911年にこの場所に設置されました。
    緑青(銅の表面にできる緑色の錆)がアンティーク調の良い雰囲気を醸しています。

    足を肩幅に開き、背筋を伸ばしたポーズで横を見つめるアスリートの少年。
    視線の先にあるのはゴールでしょうか?ライバルの選手でしょうか?
    彼が欲するのは優勝のみ。
    他には何もいりません!パンツさえもいりません!

    作者のジャン・ラリヴェはフランスのリヨン生まれの彫刻家。
    1890年から1896年にかけてリヨンの美術学校で美術を学び、1897年にパリの国立美術学校に入学しました。

    その後1901年にフランス主催のコンクールにて2位を獲得。
    1904年にはローマ大賞のグランプリを獲得し、1905年から1910年までローマに滞在しました。

    彼は建築家との共同作業も多く、1901年には陶芸家のアレクサンドル・ビグーと建築家のジュール・ラビロットと共に、パリの7区にある大通り、ラップアベニューの入り口を設計しています。
    また、建築家のトニー・ガルニエとも多くのプロジェクトに携わりました。

    彼は1928年3月20日にフランスのリヨンで亡くなり、リヨンで最も古い墓地であるロワイヤス墓地に埋葬されました。
    リヨンの3区の通りには彼の名前が付けられています。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Jeune athlète, Jean Larrivé.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
    関連記事

    タグ: Europa  少年  ♂♀  スポーツ  彫像  CC-License 

    L’Enfant à la Vague

    clement_dastanieres-l_enfant_a_la_vague.jpg

    フランスの彫刻家、クレマン・ダスタニエール(Clément d'Astanières/1841-1917)による1886年の作品「L’Enfant à la Vague」
    フランス北部の都市ドゥエにあるシャルトルーズ美術館が所蔵しています。

    タイトルは「波の上の子供」という意味で、波打ち際で遊ぶ子供の像です。
    落ちないように怖々と、それでいて水面にギリギリまで近付きたい、そんな子供の心情が表れている作品です。
    ゴツゴツした岩場としなやかな体の対比が面白いですね。

    作者のダスタニエールは軍人の家系に生まれ育ちながらも、絵画や彫刻などに情熱を注ぎ、パリで芸術を学んだ後に軍隊に所属しました。

    1860年、彼は大戦の連隊に加わってウィーンの守備隊に就き、その後騎兵学校へと進みました。
    しかし1870年の普仏戦争(フランスとプロイセン王国の間でおこなわれた戦争)にて負傷し、ドイツ軍の捕虜となってしまいます。

    その後フランスに送還され、1871年にジョルジュ・ムートン将軍の孫娘と結婚しますが、芸術に専念するため1875年に軍隊に辞表を提出。
    芸術家としては遅咲きですが、1982年に初めての金メダルを獲得し、1887年のサロンや1889年のパリ万国博覧会など、多くの展覧会で数々の賞に輝いています。

    晩年はリウマチに苦しみ、1900年にフランスの漁港の町カップブルトンに安住の地を求め、亡くなるまでそこで暮らしました。
    現在は生前の意思に従い、この町の墓地に静かに埋葬されています。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  Water  ♂♀  彫像 

    Boy with a Snail

    istvan_szentgyorgyi-boy_with_a_snail.jpg

    ハンガリーの彫刻家、イストヴァン・セントジェルジ(Istvan Szentgyörgyi/1881-1938)による作品「Boy with a Snail」
    制作年は不明です。
    この画像だと大理石像に見えますが、高さ約73cmのブロンズ像です。

    少年が手に持っているのはスネール、つまりカタツムリ。
    男の子の好奇心と小さな命の大切さが表現された作品です。

    私も子供の頃は、雨上がりに外に出てカタツムリを探したものです。
    現代はカタツムリに触れたことがない子も多いようですが、摘みやすい丸い殻、伸び縮みするユーモラスな動き、ヌルヌルした感触など、小さな子供の好奇心をくすぐる生き物であることは確かです。

    しかし今では寄生虫などの危険性が叫ばれているので、できれば触れないほうが良いでしょう。

    作者のイストヴァン・セントジェルジは新古典主義を実証したハンガリーの彫刻家。
    彼の作品の多くは「ハンガリー国立美術館」が所蔵しています。

    1881年生まれの彼は応用芸術学校で彫刻を学んだ後、1905年から1910年までベルギーのブリュッセルアカデミーにて彫刻家のチャールズ・ファン・デル・シュタッペンの生徒として学びました。
    その後多くの彫像を発表し、墓地や噴水等も手掛け、1925年にはアートスクールの教師となりました。

    この彫像は制作年が不明でモデルについても定かではありませんが、彼の作品には自分の子供をテーマとしたものがあるので、この子も息子さんかもしれません。
    きっとカタツムリが好きな子だったのでしょうね。


    istvan_szentgyorgyi-boy_with_a_snail_bw.jpg istvan_szentgyorgyi-boy_with_a_snail_like.jpg

    イストヴァン・セントジェルジ作「Boy with a Snail」と、それと同じポーズの人間との比較。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  ♂♀  彫像  OldPhoto  造形比較 

    Histrio

    durand_ludovic-histrio.jpg

    フランスの彫刻家、デュラン・ルドヴィク(Durand Ludovic/1832-1905)による1872年の作品「Histrio」
    フランスの都市ブロワにあるブロワ美術館が所蔵している大理石像です。

    タイトルの「ヒストリオ」とは「俳優・役者」という意味のラテン語。
    この時代だと舞台役者でしょうが、右手には衣装、左手には目と口がくり抜かれたマスクを持っています。
    出番前にくつろいでいるところでしょうか?

    非常にスタイルが良く、また表情やポーズも柔らかで、ヴィーナス像にも似た崇高さがあります。
    高い位置に設置されているので股間が目の前ですが、舞台俳優と考えると丁度良い展示位置かもしれませんね。

    作者のデュラン・ルドヴィクはフランスの都市サン=ブリユー生まれの彫刻家。
    16歳の時に美術学校エコール・デ・ボザールに入学し、彫刻家のフランソワ・トゥサンの弟子となりました。

    1872年に制作したこの彫像「Histrio」は、パリのサロンにて2位のメダルを獲得しています。
    1874年の作品でも3位のメダルを獲得し、その後も数々の大理石像を制作したフランスを代表する彫刻家のひとりです。

    この彫像は台座を含めた高さが約167cmなので、13歳の少年であればほぼ等身大です。
    モデルも実際にそのくらいの歳だったのかもしれません。

    舞台で何を演じるにせよ、これほどまでに美しいと服やマスクで隠すのがもったいないくらいです。
    かといってこのままの格好で出演したのでは、きっと主役を食ってしまうことでしょう。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  笑顔  彫像  ♂♀ 

    モデル画像「Tinymodel - Sonny」

    フランスのパリにある「ルーブル美術館」の入館案内書の記述によると、美術モデルは紀元前からその存在が確認されており、モデルと名のつく物の中では最古の存在だそうです。

    美術モデルとは、絵画や彫刻を作り上げるにあたって用意する資料となる人間のことです。

    academy_modelboy.jpg aristide_maillol_and_modelboy.jpg
    美術モデルの少年たち

    19世紀に入り「写真」が発明されると、写真作品のためのモデルも現れ、それは職業にもなりました。
    写真が様々な用途に使われるに連れモデルという職業も様々に枝分かれし、今や手のモデル、脚のモデルも存在するほどです。

    絵画や彫刻のモデルはあくまでも素材であり、決して主役にはなりませんでしたが、写真やビデオの登場によりモデルはより存在感を高め、いつしかモデル自身が商品価値を持つようになりました。

    現代社会におけるモデルという職業には大きく分けて二通りあります。
    ひとつはファッションモデルや広告モデルのように、特定の商品や作品を引き立たせるためのモデル。
    もうひとつはグラビアアイドルのように、自分の姿を商品としたモデル。
    商品というと聞こえが悪いですが、要するに撮影した写真や動画等が商品となるモデルです。

    sukumizu_boygirl.jpg

    テレビ界では昔から子役や子供の歌手が人気を博していましたが、2000年代に入るとテレビとは違う分野で「水着モデル」の子供たちの活躍が目立ち始めました。
    水着モデルといっても水着を宣伝するモデルではなく、水着姿を披露するモデルです。
    美術モデルとは違い、ヌードにはなりません。

    それは日本ではジュニアアイドルと呼ばれ、ほとんどが女の子でした。
    商業的にはDVDの販売が中心でしたが、AVメーカーが制作に携わることもあったため次第に性的な演出が目立ち、内容が過激だとして問題視され、やがて終焉を迎えたのでした。

    同じころ海外では、水着やスポーツウェアを着た子供モデルを撮影するプロダクションが存在していました。
    定期的に50枚ほどの写真作品(JPEG画像)を制作し、オフィシャルサイトでサンプルを発表。
    有料会員のみが全ての画像をダウンロードできるという、まさにインターネット時代ならではの商法でした。

    日本と違い性別が偏ることはなく、また性的な表現もないため多くが合法的に運営されていました。
    しかしこちらもとっくにピークは過ぎたようで、現在も残っているサイトはごくわずかです。
    同じ水着モデルでありながら日本ではDVD販売、海外では画像DLが主流だったというのは面白いですね。

    sonny_001-030.jpg sonny_031-060.jpg

    そんな海外の水着モデルの中でもとくに印象に残っているのが、Tinnymodel-Sonnyというサイトで公開されていたソニー君。
    著作権の関係で実際の画像は掲載できないので、ここでご紹介するのはサムネイルのスクリーンショットです。
    各画像セットの一枚目を並べたもので、これらはオフィシャルサイトでもご覧になれます。

    【Tinymodel-Sonny】
    http://www.tinymodel-sonny.info

    現在は2代目ソニー君に代わっていますが、Free Previewのページを辿っていくと8ページ目から初代ソニー君のサムネイルが表示されます。

    sonny_061-090.jpg sonny_091-110.jpg

    2011年に登場した初代ソニー君は、ファッションモデルに引けを取らないほどの超美形な少年でした。
    確証はありませんがたぶん東欧の子で、年齢は11歳前後だと思います。
    顔や体形が綺麗なだけでなく、表情やポーズなど、モデルとしての実力もじゅうぶんでした。

    殺風景なスタジオ内での撮影でありながら、子供の撮影にありがちな同じような写真ばかりになることもなく、楽しそうな表情で様々なポーズを繰り出すソニー君はスタッフにとってはかなり有難いモデルだったのではないでしょうか。
    撮影を「美しさの記録を兼ねた思い出作り」として考えると、年齢的にもちょうど良い期間だったかもしれませんね。

    私はこの子を初めて見た時、中世を舞台にした物語の王子役が似合いそうな子だと思いました。
    7600枚以上の写真作品を残した水着モデルのソニー君は、モデル界の王子様として今後も語り継がれていくことでしょう。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  衣装  水着  笑顔  Face  絵画  彫像  ProModel 

    Le charmeur de lézards

    daniel_bourcart-le_charmeur_de_lezards.jpg

    スイスの彫刻家、ダニエル・ブルカール(Daniel Bourcart/1862-1887)による1885年の作品「Le charmeur de lézards」

    岩の上でフルートを演奏している少年。
    スイスのジュネーブにある「モン・ルポ公園」に設置されているブロンズ像です。

    タイトルはフランス語ですが「トカゲの魅惑」と訳せます。
    少年の斜め下に1匹のトカゲがいるのがお分かりでしょうか?
    トカゲの魅惑というよりは、この子の演奏にトカゲがウットリ聴き入っているようにも見えます。

    作者のダニエル・ブルカールに関しては情報が少なく、検索してもまったくわかりませんでした。
    大きな公園に設置されているくらいですから無名ではないと思いますが、世界的に有名な彫刻家というわけでもないんですね。

    しかも生没年を見ると、なんと25歳で亡くなっています。
    この像は彼の死後、姉のエリーゼ・ブルカールによって街に寄贈され、1903年にこの公園に設置されたそうです。

    裸の少年が吹くフルートは、どんな音色を奏でるのでしょう?
    できることなら聴いてみたいですね。


    daniel_bourcart-le_charmeur_de_lezards_2.jpg daniel_bourcart-le_charmeur_de_lezards_like.jpg

    ダニエル・ブルカール作「Le charmeur de lézards」と、それと同じポーズの人間との比較。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  ♂♀  彫像  OldPhoto  造形比較 

    彫像と少女

    DSC01238

    プールでおめかし写真撮影。
    後ろの人魚姫が「ここじゃあ私が主役なのよ!」
    とちょっと不満そう。

    DSC01238
    Copyright : Ana Vilela
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
    関連記事

    タグ: America  少女  水着  笑顔  Water  彫像 

    Tireur d'arc

    joseph_antoine_gardet-tireur_darc.jpg

    フランスの彫刻家、ジョセフ・アントワーヌ・ガルデ(Joseph-Antoine Gardet/1861-1891)による1890年の作品「Tireur d'arc」
    タイトルは「弓矢の射手」という意味。

    上に向けているのは鳥を狙っているからでしょうか?
    それとも天に向かって矢を射るという古い物語でもあるのでしょうか?

    そんなに大きな作品ではないと思いますが、ディテールが細かいですね。
    手の先から足の先に至るまで、男性特有の筋肉の凹凸がしっかり表現されており、全体のバランスも見事。

    モデルの体形と作者の造形技術に感嘆できる作品です。
    とくに胸回りや足の筋肉はいかにも健康美といった雰囲気を醸しています。
    真ん中の小さい矢はちょっと頼りなさげですが、これは彫像なので仕方がないですね。


    作者のジョセフ・アントワーヌ・ガルデは1861年にフランスのパリで生まれました。
    弟は動物彫刻家として名高いフランスの彫刻家、ジョルジュ・ガルデであり、父親も同じく彫刻家でした。

    ジョセフはパリの国立美術学校に通い、ジュール・カヴリエやアイメ・ミレーの生徒として学びました。
    彼は1884年に大会で2位を獲得し、1885年には1位のローマ賞を受賞。
    これがきっかけとなり、1889年までイタリアのローマに滞在します。

    彼はフィレンツェのウフィツィ美術館にある古代彫刻「トルソ・デ・ファウノ」のレプリカを作ってパリの美術学校に寄贈するなど、イタリア滞在中にも精力的に活動しました。

    1890年にパリに戻った彼は、フランス芸術家協会に参加してすぐにサロンで作品を発表します。
    それがこの作品「Tireur d'arc」でした。

    彼は翌年の1891年に幼少期のキリストを題材とした「El sueño del Niño Jesús」という作品を発表しますが、同年2月24日、病気により30歳の若さで亡くなりました。


    joseph_antoine_gardet-tireur_darc_bw.jpg joseph_antoine_gardet-tireur_darc_like.jpg

    ジョセフ・アントワーヌ・ガルデ作「Tireur d'arc」と、それと同じポーズの人間との比較。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  ♂♀  彫像  OldPhoto  造形比較 

    Drei Mädchen und ein Knabe

    wilfried_fitzenreiter-drei_madchen_ein_knabe.jpg

    ドイツの彫刻家、ヴィルフリート・フィツェンライター(Wilfried Fitzenreiter/1932-2008)による1988年の作品「Drei Mädchen und ein Knabe」

    タイトルは日本語に訳すと「3人の少女たちと少年」
    ドイツのミッテ区にあるベルリン大聖堂の斜め向かい、シュプレー川のほとりにさりげなく設置されています。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Drei Mädchen ein Knabe (1).JPG
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    水辺のブロンズ像にしてはあまりサビや汚れが付いていませんが、観光地だけあって手入れが行き届いているのでしょう。
    多くの人がこの像の隣に座ったり、肩に手をかけたりして記念撮影しています。

    少年少女とは言っても、日本でいうと中学生以上でしょうか。
    この歳の男女が川で裸になるかどうかは微妙ですが、風景とマッチした落ち着いた作品であることは確かですね。

    wilfried_fitzenreiter_palasthotel.jpg

    ご覧のとおり、この像は当初同じミッテ区の「Palast Hotel」の前に設置されていました。
    ホテルは建設時にアスベストを使用していたため、2000年に閉鎖されてその後解体。
    彫像は2007年に現在の場所、シュプレー川のほとりに移動されたというわけです。

    この子たち、元々は互いに背を向けて円形に並んでいたんですね。
    現在の場所のほうが川を眺めて語り合っているようで、観光地の雰囲気には合っているのではないでしょうか。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Bundesarchiv Bild 183-1988-0726-024, Berlin, Brunnen vor dem Palasthotel.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    作者のフィツェンライターは1932年、ドイツの都市ノルトハウゼンの生まれ。
    高校を卒業後、1951年から1952年にかけて採石場で石工技術を学び、1952年から1958年にかけて地元の学校やベルリンの美術大学で彫刻を学びました。

    その後ベルリンでフリーの彫刻家として活動し、晩年は各地で講演などもおこないました。
    彼の作品には彫像の他に、コイン、メダル、ドローイングなどがあります。


    wilfried_fitzenreiter-knabe.jpg wilfried_fitzenreiter-knabe_like.jpg

    ヴィルフリート・フィツェンライター作「Drei Mädchen und ein Knabe」と、それと同じポーズの人間との比較。

    塀の上に座って観光客を眺める。
    観光客は塀の上の彼らを眺める。
    人間と彫像が互いにつながり合っている場所と言えるかもしれませんね。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  少女  Water  ♂♀  彫像  CC-License  OldPhoto  造形比較 

    いらっしゃいませ

    現在の閲覧者数:
    このブログについて...

    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
    【当ブログの掲載ポリシー】

    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:21年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
    RUKAのサイト・ブログ
    メッセージフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    アクセスの国別比率
    Flag Counter
    アンケート
    ユーザー掲示板
    Translation
    ブログ内検索
    アートギャラリー
    RUKAのアルバム
    カテゴリ
    タグ

    少年 Europa 少女 Water ♂♀ America 笑顔 衣装 水着 Face Asia CC-License イベント 彫像 スポーツ 日本 絵画 風呂 RUKA 伝統 OldPhoto ペイント ダンス Thong 眠り Africa 音楽紹介 Oceania ProModel 動画 造形比較 

    最新記事
    アマチュアレスリング 2019/01/21
    人参食い競走? 2019/01/20
    タグを追加しました 2019/01/19
    ジョックストラップ 2019/01/19
    アートの共演 2019/01/18
    天使の思い出 2019/01/17
    金色の天使 2019/01/16
    着色した彫像 2019/01/15
    撥水効果 2019/01/14
    妖精のように 2019/01/13
    日別表示
    12 | 2019/01 | 02
    - - 1 2 3 4 5
    6 7 8 9 10 11 12
    13 14 15 16 17 18 19
    20 21 22 23 24 25 26
    27 28 29 30 31 - -
    月別表示
    おすすめサイト
    Pro Photographer