美しき人魚たち

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    フランスのスイミングクラブの子供たち。
    おや?Tバック水着の子もいますね。
    泳ぎを習うだけじゃない。
    美しさのアピールも欠かさないところはさすが!(*゚▽゚*)

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    Copyright : Paillade Natation
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    フロアの妖精

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    体操の華、床運動。
    美しき花がフロアに舞う。
    なんとなくコマネチ選手にも似てるね。

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    ボクシング

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    先週、古代ギリシア時代の格闘技である「パンクラチオン」についてお話ししましたが(該当記事)、じつはそれよりもさらに古い時代にパンクラチオンの元となった格闘技がありました。

    その格闘技とは、現代でもお馴染みの「ボクシング」です。

    ボクシングは拳にグローブを着用してパンチのみで闘う立ち技系の格闘技。
    日本語では「拳闘」とも言います。

    相手を拳で殴るこの競技、というより技術と言ったほうが良いかもしれませんが、紀元前4000年頃の古代エジプトの象形文字からは、その頃すでに軍隊で使われていたことが判読されています。
    また、紀元前3000年頃のエーゲ海の遺跡からは、ボクシングの図が描かれた壺が発見されています。

    上の画像はエーゲ海のキクラデス諸島南部に位置するサントリーニ島の遺跡から発見された、ボクシングをしている少年が描かれたフレスコ画。
    独特な髪型をした少年たちが、全裸にグローブのみという格好で殴り合っています。

    この絵は紀元前1500年から1600年頃の作品と見られ、ギリシャの「アテネ国立考古学博物館」が所蔵しています。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    ファイル:Young boxers fresco, Akrotiri, Greece.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


    紀元前9世紀頃に始まったとされる古代オリンピックでは、ボクシングは第23回大会から正式種目となりました。

    試合では選手は全裸になり、手にグローブのような物を着用しますが、ヒジでの攻撃も許されていました。
    時間制限はなく、どちらかが戦闘不能になるかギブアップすることで勝敗が決まります。
    この競技は第38回大会まで続けられ、ここからパンクラチオンが生まれたと言われています。

    ローマ時代になるとさらに過激さを増し、鉄の鋲を仕込んだ武器を奴隷同士の拳に付けて闘わせるという、見世物のような試合がおこなわれるようになりました。
    観客を喜ばせるためどちらかが死ぬまで闘わせていましたが、残忍すぎるとして西暦393年に禁止されました。


    【近代ボクシング】

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    現在のボクシングの原型である近代ボクシングは18世紀初頭にイギリスで誕生しました。
    しかし当時のボクシングはベアナックル(素手)が基本であり、蹴りや投げ、締め、噛み付き、目つぶしも許容されたため怪我人が絶えなかったそうです。

    その後「ベルト以下への打撃の禁止」「倒れた相手への攻撃禁止」などのルールが生まれますが、相変わらず素手に近い形でおこなわれていました。

    グローブを着用するようになったのは1867年にクインズベリー・ルールが発表されてからです。
    投げ技が禁止されたほか、3分1ラウンドで1分間の休憩をとるラウンド制、ダウン後10秒以内に立ち上がれない場合はKO負けとするなど、現在に通じるボクシングルールが確立しました。


    【ボクササイズ】

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    モデルのスタジオ撮影では、勇ましさを醸す小道具としてボクシンググローブを使うことがあります。

    しかしボクシングを習っていない子がグローブをはめても体形の違いは如何ともし難いですね。
    上の本物のボクサー少年の写真と比べてみるとわかりますが、腹筋の発達具合がまるで違います。
    もちろんモデルの場合はあくまでもポーズですから、体まで真似る必要はありませんが。

    しかしモデルの世界では、ボクシングの練習を体型維持に取り入れるという考え方も浸透しています。
    1980年代だったでしょうか、ボクシングとエクササイズを組み合わせた「ボクササイズ」という健康法が現れました。
    パンチやキックを繰り出しながらおこなう有酸素運動のひとつです。

    ボクシングジムの中には女性向けにボクササイズを教えているところもあり、海外の女性モデルには体型維持のためジムに通っている方も多いそうです。


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    ヨーロッパのナチュリスト団体にも、子供たちの健康維持やレクリエーションとしてボクシングを採用しているところがあります。

    この写真は子供たちがスポーツ施設でボクシングを楽しんでいるところ。
    本格的な試合をするわけではないでしょうが、ストレス解消には良さそう。

    姿だけを見ると、古代のボクシング競技に最も近いのはこのボクシングですね。
    以前ご紹介したアメリカの画家、ジェイ・スチュアートの作品にも似ています。


    【体重計量】

    さて、ボクササイズやボクシングごっこの場合は関係ありませんが、本物のボクシングに付き物なのが体重計量。
    階級を落として試合をするためにボクサーが過酷な減量に挑むことはよく知られています。
    漫画「あしたのジョー」や「はじめの一歩」でも、その過酷さが描かれていました。
    他のスポーツでも減量はありますが、その最たるものがボクシングでしょう。

    しかし現在のボクシング界では過酷な減量、無理な減量を問題視しており、選手のコンディションを第一に考える方向へと変わってきているそうです。

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    計量は試合の前日におこない、規定内であれば翌日の試合が決定します。

    これはいつ頃の写真かわかりませんが、ジュニアボクシングの計量風景。
    子供たちが全裸になって体重を測っています。

    ボクシングの計量は全裸である必要はないのですが、リミットギリギリの場合はパンツを脱いで全裸になる選手もいます。
    昔のアマチュアボクシングでは、計量時は全裸と決められていたそうです。

    見た目は天使でも、現場には天使とは言い難い激しい闘志が漂っているのでしょう。


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    パンクラチオン

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    「パンクラチオン」という言葉を聞いたことがありますか?
    格闘技が好きな人ならたぶん知っているでしょうね。

    パンクラチオンとは、数千年前の古代ギリシアでおこなわれていた格闘技の名称。
    ギリシャ語で「全力」を意味する言葉でもあります。

    武器や防具を一切使わず、己の肉体のみで1対1で闘う古代の格闘技。
    立ち技系(ボクシングや空手など)と、組み技系(レスリングなどのグラップリング)を合わせた形で、現在の総合格闘技(MMA)に近いものです。

    勝敗は相手のギブアップによって決まりますが、多くの場合ギブアップは死を意味しました。
    あまりに壮絶な闘いのため、勝敗に関わらず、試合後に死亡してしまう者も多かったそうです。

    上の画像は紀元前332年頃に作られたアンフォラ(陶器の一種)に描かれているパンクラチオンの様子。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Pankration panathenaic amphora BM VaseB610.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    【ルール】

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    パンクラチオンのイメージ

    古代ギリシアでのパンクラチオンは公正を期すため全裸でおこなわれました。

    ルールで禁止されているのは目潰しと噛み付きのみで、それ以外はなんでもあり。
    腕や足、指などの骨を折ることも許され、性器を攻撃することさえ許されていました。
    現代の格闘技とは比べ物にならないほど危険であり、まさに命を賭けた闘いでした。

    そんなパンクラチオンをこのブログでなぜ取り上げるのかと言いますと、パンクラチオンは古代オリンピックに紀元前648年から導入され、その古代オリンピックには「少年の部」があったからです。
    上の画像はあくまでも想像図としての例ですが、実際の様子とそう大差はないと思います。

    オリンピック競技となってからは性器攻撃も禁止され、より安全なルールとなりましたが、スパルタ人は往々にしてそのルールを無視することが多かったそうです。


    【裸の闘い】

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    Copyright : Don Gene Bell

    これはアメリカの画家、ドン・ジェネ・ベル(Don Gene Bell/1935- )が描いた裸レスリングのイラスト。
    現代のスポーツ会場で古代オリンピックのパンクラチオンがおこなわれたらこんな感じでしょうね。

    オリンピック競技となった段階ですでに死に至らしめるような行為が禁止されていたとはいえ、日没までに勝敗が決まらなかった場合には互いの顔面を順番に殴り合うことで決したと言われているので、現代人からすれば過激であることには変わりありません。


    裸の闘いといえば、スペインの画家ジョヴァンニ・グイディ(Giovanni Guidi/1406-1486)の作品にはこんな絵があります。

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    左はジョヴァンニ・グイディの1450年の作品「Game of Civettino」
    右は詳細不明の写真ですが、似たようなシチュエーションなので並べてみました。

    二人の男の子が大事なところを引っ張り合っています。
    おふざけなら可愛いものだし、兄弟喧嘩でもこういうことがあるかもしれません。
    しかし引っ張られたほうはたまったもんじゃありませんね。

    全裸で真剣勝負をしていた古代のパンクラチオン。
    裸での闘いを制した者こそ、本当の意味での強者(つわもの)と言えるでしょう。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Lo Scheggia - Game of Civettino (a Birth Salver) - WGA20983.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


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    キャッツ・アイ

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    これは約35年前の小学校での運動会の様子。
    3,4年生の女の子たちが集団でダンスを踊っています。

    運動会なのに何故かみんなスクール水着。
    腰にリボンを巻いていますね。

    さて問題!
    このとき会場でかかっていた音楽は何でしょう?

    答えは、歌手の杏里さんが歌った「CAT'S EYE」でした。
    当時日本テレビ系列で放送されていたアニメ「キャッツ・アイ」のテーマソング。

    YouTubeより

    【公式】キャッツ・アイ 第1話「君はセクシーな泥棒」 “CAT'S EYE” EP01(1983)


    「キャッツ・アイ」はレオタードに身を包んだセクシーな泥棒三姉妹の物語。
    テレビアニメは1983年7月から1985年7月まで放送されました。

    当時はエアロビクスが流行っていたこともあり、小学校の運動会でダンスが披露され始めた頃でもありました。
    とは言え、スクール水着をレオタード代わりにするなんて思い切りが良いですね。

    これを思いついたのはいったい誰なんでしょう?
    踊っている本人たち? それともクラスの男子?
    なんとなく担任教師の発案のような気がします。(^^;)

    この小さなキャッツ・アイたち、アニメのキャッツ・アイばりに見事な盗みのテクニックでした。
    だって会場の多くの人が、このダンスに目を奪われてしまったのですから。
    (目を奪われる:見とれて夢中になること)


    撮影と著作
    Copyright : RUKA
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    ボルダリング

    裸男

    この壁はボルダリングができるようになっているんだね。
    下がベッドだから、もし落ちても安心だ。
    まずは弟くんからチャレンジ!

    裸男
    Copyright : Light Chiang
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    書籍「Jungens bei Sport und Spiel」

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    ドイツのアルバート出版から1985年に発売された書籍「Jungens bei Sport und Spiel」
    フランスの写真家、ジャックス・デュバル(Jacques Duval/生年不明)の作品を収めた写真集です。

    タイトルは「スポーツと遊びの少年たち」という意味のドイツ語。
    テキストはドイツ語とポルトガル語で書かれていたらしいので、ポルトガル語圏でも発売されたのかもしれませんね。
    表紙と裏表紙はカラーですが、それ以外はすべてモノクロです。

    デュバルが正式に発表した写真集の中では、たぶん1冊目に当たるのではないかと思います。
    陸上競技やサッカーなどのスポーツ少年の写真が全体の3分の1ほどで、海などで家族と戯れている子供たちの写真が3分の2ほど。
    当時のフランスの子供たちの元気な姿に心洗われる一冊です。


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    陸上競技の少年たちと、サッカー少年たちの写真。
    ユニフォームは今と比べて、陸上競技はさほど変わりませんが、サッカーのほうは随分と変わりました。
    この頃はサッカーパンツが今よりもずっと小さかった時代でした。

    小さいほうが見た目のバランスが良いし、太腿を出したほうが足が長く見えてカッコイイんじゃないでしょうか。
    現在のサッカーパンツはデカパン過ぎますね。

    日本の文部科学省のデータでは子供たちの運動能力が最も高かったのは1985年頃だったそうですが、これはたぶんヨーロッパでも同じでしょう。
    1980年代に撮影された子供たちの写真を見ると、今の子供たちよりも健康的な体形をしていることがわかります。
    この頃の美しさを再び取り戻せるかどうかは、環境問題とも絡んで、これからの子供たちにかかっているのかもしれません。


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    大きな池や湖は連日家族連れで賑わっており、大人も子供も裸になって遊んでいます。
    超巨大なお風呂といった感じですね。
    フランスの夏休みは7月初めから8月いっぱいなので、その頃に撮影されたものでしょう。
    家族連れが大勢写っているので、観光地かもしれません。

    帽子をかぶった子たちが砂浜で小さなボールを放り投げていますが、これはペタンクという競技です。
    ペタンクはフランス発祥のスポーツだそうです。


    1980年代は子供たちが今よりも健康的で、今よりも大らかな時代でした。
    その姿を後世に残る形で記録したジャックス・デュバル氏。
    彼とモデルの少年たちには有難うと言いたいですね。


    出典:JUNGENS BEI SPORT UND SPIEL


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    ジャックス・デュバルの写真作品
    書籍「Strandläufer ~Sandpipers」
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    書籍「Pour la beauté physique de ton enfant !」

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    フランスの出版社、Fernand Nathan社が1927年に出版した「Pour la beauté physique de ton enfant !」

    ストックホルム中央研究所の医師であるカール・ブラント氏監修による全96ページの書籍。
    タイトルは訳すと「あなたの子供の肉体的な美しさのために!」となり、このタイトルからもわかるように、親を対象とした子供の健康管理のための教本です。

    医学書や美術書など、子供の体を掲載した学術的な書籍は昔からありました。
    この本もそのうちのひとつ。
    出版元のFernand Nathan社は、教科書、児童書、絵本など児童教育用の書籍を専門とした、1881年から続く老舗の出版社です。


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    この本では体の美しさを保つための体操やフィジカルトレーニングを、様々なポーズをとる子供たちの写真を使ってわかりやすく解説しています。
    モデルはすべて男の子ですが、たぶんヌードOKのモデルが男の子しか揃わなかったのでしょう。

    全部で48枚の写真が使われており、それぞれに「振り子」「信号機」「種まき」「ワニ」など、比喩的なタイトルが付けられています。
    このへんは創作ダンスやヨガのポーズに似ていますね。

    モデルが裸である必要があるのか?という疑問に関しては、保護者に向けた保健教本であることから、子供の体付きを見せて解説するのは理に適っているのだろうと思います。
    親は我が子の健康に関して、体形も含めて把握しておく必要がありますから。

    体操によって体の美しさを向上させるという概念は昔からありましたが、子供の場合はそれに加えて健やかな成長を促す意味もあるので、医師が監修したこのような本は当時の家庭では重宝したことでしょう。


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    当ブログでは以前、ジェニー・ガーツというドイツの女性ダンサーを紹介したことがありました。(該当記事)
    ジェニー・ガーツの生徒たちが全裸で表現ダンスをおこなったのが1925年と1926年でした。

    この書籍「Pour la beauté...」が発売されたのが1927年ですから、この当時フランスやドイツでは子供の健康を見据えた体操やダンスが流行っていたのかもしれませんね。

    「美しさは健康な体に宿る」という言葉があり、人間にとって美容と健康は密接した関係にあります。

    保健体育というと数値的な面ばかりが重視されがちですが、体形の美しさから健康を考え、また健康を促していくという考え方は、現代の子育てにおいても大切な要素ではないでしょうか。


    画像出典:Brandt Carl
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    女性用水着の歴史

    今月11日、男性用下着の歴史について考察してみました。(該当記事)

    ならば次は女性用下着の歴史を・・・と思ったのですが、女性の場合は下着よりも水着のほうが歴史的に面白そうなので、今回は「女性用水着の歴史」と題してあれこれ考えてみることにしました。

    まずは前回と同じく、YouTubeで公開されていた動画から見てみましょう。
    ここ120年間の女性用水着の移り変わりを紹介した動画です。


    Evolution of the Bikini with Amanda Cerny
    Copyright : Breathless Resorts & Spas

    人々が海に出かけて海水浴をするようになったのは19世紀になってからのこと。
    しかしその頃はまだ水着と言えるものではなく、水に濡れても肌が透けて見えないように作られた服、という程度でした。

    20世紀になり、首回りや手足を露出したワンピース型の水着が登場すると、そこから女性の水着は様々な変化を遂げます。
    体の線がハッキリと現れる水着を女性が着るということは、女性の権利拡大を訴える運動が盛んだった時代の、女性による自己主張でもあったのでした。

    今回は非常にたくさんの種類がある女性用水着の歴史について考えてみました。
    着用例として、We Are Little Stars等の画像を引用いたしました。


    【ワンピース水着】1900年代初頭〜

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    ワンピースとはデザインの名前ではなく、上下が一体となっている着衣の全般的な呼び名です。
    ワンピース型の水着も、登場した当時は洋服のような形でしたが、水着として普及してからは胸の上部と腕と足を露出したデザインが一般的です。

    時代によって少しずつ形を変えてきましたが全体的には大きな変化はなく、現在も続く水着のスタンダードと言えるでしょう。
    日本では1980年代後半に、若い女性を中心にハイレグのワンピース水着が流行ったことがありました。



    【タンクスーツ】1920年頃〜

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    1920年頃、上下を一体縫製した、半月型の深い胸ぐりと幅の広い肩ひもを持ったタンクスーツがアメリカで流行しました。
    タンクとは水槽の意味で、この場合は屋内プールを指し、そこで着る水着なのでタンクスーツ。

    古風なデザインですが、活動的で機能的なこのデザインは日本のスクール水着にも継承されました。
    右はスカート状の水抜きがある旧型スクール水着。(ダブルフロントとも言います)

    Copyright : RUKA



    【三角ビキニ】1946年〜

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    1946年にフランスのデザイナー、ルイ・レアールが考案して、核実験の衝撃に例えてビキニと命名した水着。
    トップの布が三角形になっているものは三角ビキニ、またはトライアングルビキニと言います。
    ビキニの基本形ですが、ある程度のバストサイズが必要なこともあり、実用性よりも見た目を重視したデザインです。

    日本には1950年から輸入され、1960年には「ビキニスタイルのお嬢さん」という歌もヒットしましたが、日本人が一般的に着用するようになったのは1970年代からです。



    【タイサイドビキニ】1960年頃?〜

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    タイサイドビキニとは、腰の横でヒモを結んで留めるタイプのビキニのこと。
    フロントの布の大きさは様々ですが、日本ではこのタイプも紐ビキニと呼んでいます。

    紐は単に縛るだけではなく飾りになっているものも多く、可愛らしさの演出として子供用の水着にもよく見受けられます。
    紐の部分にアクセサリーを付けるタイプもあります。



    【モノキニ】1970年頃〜

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    モノキニとは、前から見るとワンピース水着、後ろから見るとビキニに見える水着のこと。
    元々は水着デザイナーのルディ・ガーンライヒが1964年に発表したボトムだけの水着を指していましたが、全く定着しなかったため、後にツーピース水着を金輪などで繋いでワンピース型とし、それをモノキニと呼ぶようになりました。

    つまり、一見上下に分かれているように見えてじつは繋がっている、という水着のことで、フロント部分が縦に細く繋がっているものもこう呼びます。



    【ローライズビキニ】1970年頃〜

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    ローライズとはデザインの名前ではなく、股上(股からウェスト部分までの丈)が短いパンツのことです。
    1960年代〜1970年代にかけてローライズのジーンズが流行り、それに伴いこのような下着や水着が現れました。

    ウェストの細さを強調したり目立たせる効果がありますが、恥骨部分を覆う程度の高さしかないため大人の場合はアンダーヘアーの処理が必要になります。
    ヒップハングという言い方もありますが、ローライズのほうがより股上が浅いものを指します。



    【競泳水着】1970年代〜

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    1970年代以降、競泳用水着もデザインや素材の改良が常におこなわれ、記録の向上に寄与してきました。
    しかし2010年の大会からはラバーやポリウレタン皮膜の水着が禁止され、布地の素材に限定されました。

    20世紀後半はナイロンとポリウレタンの混紡糸を使った織布が競泳水着の素材としては一般的でしたが、1980年代になるとナイロンに替わってポリエステルをベースとした素材が主流となります。
    しかし2010年以降は締め付け効果を得るため、再びナイロンベースの布が使用されているそうです。



    【バンドゥビキニ】1970年代〜

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    バンドゥビキニとは、ブラの部分が横長の帯状で、肩紐のない形状のビキニのこと。
    バンドゥとはフランス語で鉢巻きという意味。

    胸を綺麗に見せ、キュートな印象を与えてくれます。
    位置がずれないようにヒモが付いたものや、フリンジやフリル等の装飾があるものも多いようです。
    1970年〜1980年代に一時的に流行しましたが、当時の日本の女性にはあまり浸透しませんでした。



    【マイクロビキニ】1970年代〜

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    その名のごとく、三角形の布の部分が非常に小さく作られたビキニ。
    タンガやGストリングもマイクロビキニの一種ですが、現在はデザインの違いがかなり曖昧になっています。

    元々は1970年代初頭にアメリカのカリフォルニア州にて、ビーチで裸になることを禁止する法案が制定され、それに対応するために作られ始めたと言われています。
    1990年代にはこのタイプの水着が数多くのメーカーによって生産されました。



    【ブラジリアンビキニ】1980年代〜

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    ブラジリアンビキニとは、ひと言で言えばブラジルっぽいマイクロビキニのこと。
    こちらも定義は非常に曖昧です。

    本来はブラジル発祥のビキニですが、最近では前後を大胆にカットしたカラフルで小さなビキニをブラジリアンビキニと呼ぶ傾向があるそうです。
    サンバカーニバル等でダンサーが着用するような、ヒップラインを強調したTバックデザインが特徴です。



    【タンガ水着】1980年代〜

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    こちらもブラジル発祥の水着。
    タンガとは、元々はブラジルの先住民であるインディオが身につけていた腰巻のことで、ダンサーの衣装として発展しましたが、現代では下着や水着のデザインとしてもお馴染みです。

    バックがTバックのものとそうでないものがありますが、水着の場合はTバックではないものが多いようです。



    【タンキニ】1990年代〜

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    タンキニとは、トップ側がタンクトップの形状になっているセパレート水着のこと。
    タンクトップ・ビキニの略でタンキニ。

    タンクトップによりウエスト部分の体型を目立たなくできるという特徴があり、コーディネートの自由度も高めです。
    トップとボトムを別々に購入して組み合わせるという楽しみ方もあります。



    【ボーイレッグ】2000年代〜

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    ボーイレッグとは、ボトムがショートパンツとほぼ同じ形状で、裾が水平にカットされたもの。
    男性のボクサーショーツのようなデザインです。
    いわゆるハイレグ水着に対してのローレグ水着であり、お尻全体をすっぽり包み込むためフィット感が高く、保温効果が高いことも特徴。


    以上、女性用水着の種類とその歴史でした。

    女性の水着は男性の水着よりもバリエーションが多く、また「この時代はこの形」と明確に区分けできるものでもありません。
    要するにこれまで様々なデザインのものが誕生し、流行してきましたが、完全に廃れるということはなく、現在も好みやシチュエーションによって使い分けられているというわけです。

    20世紀の水着は「肌を隠す」から「肌を見せる」へと変化しましたが、2000年頃からまた肌を隠す傾向へと、つまり布面積が大きくなってきたような印象があります。

    今や子供たちのスクール水着も、なんと100年前と同じデザインです。

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    1920年の競泳用水着と、2020年のスクール水着
    (画像出典:ウィキメディア・コモンズ/楽天市場)

    でも歴史は繰り返されると言いますから、そのうちまたビキニやハイレグが流行る日が来るかもしれませんね。

    もしかしたらマイクロビキニが学校指定のスクール水着に・・・って、それは無いわ!(^^;)


    Copyright : WeAreLittleStars.com 他


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    楽しさのポーズ

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    ビニールシートを敷いて水を流せばウォータースライダーの出来上がり。
    滑った後のフィニッシュポーズかな?
    上半身裸の格好が男の子よりも似合ってるね。

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    Copyright : DEC camp
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログでは天使や子供をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
    【当ブログの掲載ポリシー】

    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:23年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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