Ležící hoch

    jan_zrzavy_lezici_hoch.jpg

    チェコの画家、ヤン・ズルザヴィー(1890-1977)による1912年の作品「Ležící hoch」
    「横たわる少年」という意味です。

    独特なデフォルメが面白い絵ですね。
    写実的ではないながらも生命感があり、それでいておとぎ話のラストシーンのような捉えどころのなさも感じる不思議な作品です。

    遠くの空が暖色系になっているので、たぶん夕刻のうたた寝でしょう。
    足もとには・・・これはなんの実でしょうか?果物が置いてありますね。
    西洋絵画では女性と果物はよくある組み合わせですが、少年の場合は珍しいですね。

    作者のズルザヴィーは20世紀初頭におけるアバンギャルド芸術の代表的なチェコの画家。
    15歳の頃にブルノの学校で建築を学んでいましたが、彼は個人的に絵画の勉強もしていました。

    1907年から2年間、首都プラハにあるUMPRUM(プラハ工芸美術大学)に通っていましたが病気のため退学となり、その後は独学で絵を学び続けます。
    1924年から1939年までフランス、イタリア、ギリシャ等の外国を訪れ、見聞を広めました。

    1947年にチェコのモラビアにあるパラッキー大学の准教授に就任し、その後はプラハとオクロウフリツェに個人のスタジオを構えました。
    彼は1950年代から1960年代にかけて国内外でとくに認められた芸術家となりましたが、1977年10月12日にプラハにて亡くなりました。

    jan_zrzavy_diana.jpg

    じつはズルザヴィーの作品にはこういうものもあります。
    「ダイアナ」と題された絵で、油彩ではなく紙にクレヨンで描いたものです。
    習作だとは思いますが、横たわる少年の絵と構図が全く一緒ですね。

    制作年は不明ですが、こちらのほうが最初に描いた絵だとすると、なぜ女性から少年に変えたのかが気になります。
    横たわる女性では在り来たりでつまらないので少年にしたのでしょうか?
    置いてある丸い果物と少年の突起物との対比の面白さでしょうか?

    カーテンの裏地が花模様から星模様に変わり、外の風景には生い茂る木々が出現し、山の形が天を突くように尖り・・・といくつかの変更が見受けられますが、それが何を意味しているのかはわかりません。

    山の下にあるハゲ頭のような物体も気になりますね。(^^;)

    タグ: Europa  少年  ♂♀  絵画  眠り 

    お菓子買って!

    supermarket.jpg

    さぁ、ママに頼まれたものを買って早く帰ろう。
    「ボクはお菓子売り場に行きたいんだよぉ...(ぶつぶつ)」
    わかってるよ、このあと直行するから慌てるなって。(^o^)


    撮影と著作
    Copyright : RUKA

    タグ: 日本  Asia  少年  RUKA 

    アメリカの古い公営プール

    boys_at_the_city_pool_in_nyc1908_1.jpg

    以前の記事で、アメリカの画家ロバート・リッグスが1933年に描いた「The Pool」という作品を紹介し、「昔の学校には全裸のプール授業もあったのだろうか?」と考えてみたことがありました。(該当記事)
    そのときは同じ様な光景の写真が見つかったため、当時としてはごく普通の事なのだとわかりました。

    私が最初に学校のプールだと思った理由は、リッグスの絵にもその当時撮影された写真にも、同年代の子ばかりが写っていたからです。
    場所が学校ではなかったとしても、授業や水泳教室のひとつではあったのだろうと思います。

    boys_at_the_city_pool_in_nyc1905.jpg boys_at_the_city_pool_in_nyc1906.jpg

    今回も同じくアメリカのプールの写真ですが、なんと撮影されたのはさらに古い、1900年代初頭です。
    一番上の写真は1908年、上の2枚が1905年と1906年、下の写真が1908年。
    しかもこのプール、アメリカのニューヨークの公営プールというのだからオドロキ。

    子供だけではなく大人もいるので、たしかに公営のプールなんでしょうね。
    大人は水着を着用しているので、裸になって良いのは子供たちだけのようです。
    公営プールでスッポンポンというのは、今では考えられないことですが。

    boys_at_the_city_pool_in_nyc1908_2.jpg

    画像出典:George Lane
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    ここで当時のプールについて調べてみました。

    西洋でプールがいつ頃誕生したのかは定かではありませんが、オリンピックの水泳競技で最初にプールが使われたのは1908年のロンドン大会からだそうです。(それまでは河川や海、人工湖が使われていました)

    日本で最古のプールとされているのは1803年に完成した会津藩の藩校、日新館の水練場だそうです。
    作りはプールというよりは池ですが、水泳のために作られたものですから日本最古のプールと言えますね。

    また、日本で最初の温水プールは1917年に東京のYMCAに開設されました。
    この温水プール、当時は水質維持のため水着の着用が禁止され、全裸で泳ぐように指導されていました。
    戦後もしばらくは全裸での水泳が続いていましたが、これは本国アメリカでもYMCAや大学のプールでは全裸で泳ぐことが普通だったことによるものだそうです。

    なるほど、謎が解けました!
    私はてっきり、当時の子供は川や海で裸になって遊んでいたため、プールでもそうさせているのだと思っていましたが、なんと衛生面から水着そのものが禁止されていたんですね。
    だからみんな風呂のように、公営プールでも全裸だったというわけか!

    ただし、未だ解けていない謎がひとつ・・・
    どうして女性がひとりもいないんでしょうか?
    いや、学校のプールだったらわかりますよ。男女別だったのかもしれませんから。
    しかし公営プールなら女の子もいるはずですよね。

    川や海では女の子も裸になって遊んでいた時代でしたが、やはりニューヨークの都会っ子、男の子との混浴には抵抗があったのかもしれませんね。

    タグ: America  少年  Water  スポーツ  水着  OldPhoto  CC-License  ♂♀ 

    Les Bouquets

    georges_sauveur_maury.jpg

    フランスの画家、ジョルジュ・ソヴェール・モーリー(1872-没年不明)による1920年の作品「Les Bouquets」

    幼い姉妹が庭で花を集めてブーケ(結婚式で新婦が持つ花束)を作っているシーン。
    この子たちはきっと作者の娘さんで、近々親類が結婚式を挙げるのでしょう。
    女の子らしい優雅なひとときですね。

    作者のモーリーは1872年10月6日、パリ北部郊外のサン=ドニで生まれました。
    主にパリで活動し、女性や子供や花を描いた作品が人気でしたが、オリエンタルな雰囲気の作品も注目されました。

    1904年から1920年代後半までパリのサロンにて作品を発表し、1911年にメダル、1914年には金メダルとマリ・バシュキルツェフ賞を獲得しています。

    maury_drei_madchen_am_meer.jpg maury_threesisters.jpg

    この絵も同じ作者によるものですが、彼女たちは三姉妹だったんですね。

    一番上のブーケの絵でこちらを振り返っている子と、左側の絵の真ん中の子の顔がよく似ているので、たぶん同じ子でしょう。
    そしてブーケの絵に描かれている幼児が末っ子で、左側の絵では手を引かれているのがその子でしょうね。

    さらに成長した頃に描いたと思われる右側の絵では、もはやどの子が末っ子なのかもわかりません。
    こうして長きにわたり描いていたくらいですから、作者にとって自慢の娘たちだったのでしょう。

    父親が娘をモデルに絵を描く...というと漫画「エスパー魔美」を思い出しますが、子供の成長記録を絵画で残すのも優雅で良いものですね。
    もちろん画家でなければできませんし、他人が口を挟む必要のない、親子の信頼関係があってこそですが。

    たしか娘を描き続けた女性の画家もいましたが、愛娘というのはクリエイターにとって、創作意欲を掻き立てられる芸術の女神のような存在なのかもしれません。

    タグ: Europa  少女  Water  ♂♀  絵画 

    ドラゴンの卵



    割れ目に指突っ込んで何やってんのかな?と思ったら、バスボムと呼ばれる入浴剤でした。
    商品名は「ドラゴンの卵」
    この男の子、女の子にも見えますね。

    Zach tests out a Lush Dragon's Egg bath bomb!
    Copyright : Weird Channel

    タグ: Europa  少年  Water  風呂  動画 

    チェコの古い紙幣

    紙幣にはたいてい、その国を代表する偉人の肖像画が描かれています。
    国によっては動物の顔なんてのもありますが、まぁ大体は偉人や風景などを格調高く描いています。

    しかし先日Googleで画像検索していて、海外には裸の子供が描かれている紙幣もあるのだと知りました。

    czech_100korun01.jpg czech_100korun02.jpg
    czech_1000korun.jpg

    これがそう。
    3枚とも1930年頃のチェコの紙幣で、上の二枚は100コルナ(表と裏?)、その下は1000コルナ紙幣。
    普通に公開されている画像ですが、念のため固有番号を隠して赤い線を入れました。
    (紙幣は著作物ではないので、偽造を防ぐために赤い線や見本という文字を入れることは著作物の改変にはあたりません)

    1枚目は右側にしゃがみ込んでいる男の子と女の子が描かれており、2枚目は左側に植物を手に持ち本のページをめくっている少年が描かれています。
    3枚目の1000コルナ紙幣には女性の前でひざまずく少年の姿が描かれており、どの絵もすべて裸。
    さすがに股間は隠されていますが、この時代の紙幣に裸の子供を採用したチェコ政府の大らかさには感心しますね。

    ちなみに元絵は当時のチェコの画家、マックス・スヴァビンスキー(1873-1962)によるものです。
    20世紀初頭に活躍した、画家でありグラフィック・アーティストでもあった人物。

    高い描写能力と様々なグラフィック技術が賞賛され、1910年にはプラハの芸術アカデミーの教授に任命されています。
    国の記念碑や郵便切手のデザインも手掛けており、チェコにおける重要な芸術家のひとりと言われています。

    タグ: Europa  少年  少女  絵画 

    花開くステージ



    6歳くらいでしょうか?
    ダンスレッスンわずか3ヶ月の少女たちの初ステージだそうです。
    多少ぎこちなさもありますが、美しさは本物ですね!

    Mama Gera profi, танцы в Ростове Best Star
    Copyright : Kate Gera
    標準の YouTube ライセンス

    タグ: Europa  少女  衣装  イベント  動画 

    ロシアのモーグリ像

    maugli_unknown01.jpg

    ロシアのレニングラード州の町、プリオゼルスクの公園に設置されている作者不詳のモーグリ像。

    モーグリとは1894年に出版された、英国の作家ラドヤード・キップリング原作の小説「ジャングルブック」に登場する少年のこと。
    赤ん坊の頃から狼に育てられた、インドのジャングルに生きる少年の物語です。

    これまでにいくつかの映画やアニメーションが制作され、最近では2016年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズによって実写の少年とCGの動物たちによる映画が公開されました。
    日本でも1989年にテレビアニメ化されています。

    コミックやイラストにもモーグリを描いた作品が多数見受けられるため、海外ではターザンと並んで比較的ポピュラーな自然児キャラなんでしょうね。
    日本でいうと・・・ 足柄山の金太郎でしょうか?(^^;)

    mowgli_unknown02.jpg

    この彫像は石像らしいんですが、なぜか色が塗られています。
    色を塗ってしまうと遊具のようで味わいがなくなってしまいますが、この写真のように子供たちが乗ることもあるので保護の意味もあるのかもしれませんね。

    タグ: Europa  少年  彫像 

    誕生ダンス



    子供たちによる創作ダンス。
    人間の誕生をテーマにしています。
    なるほど、それで肌と同じ色のレオタードを着ているのか。
    命を授かったことに感謝!

    Children's dance group Planet of Dreams: The Birth
    Copyright : VIDEO KANAL
    標準の YouTube ライセンス

    タグ: Europa  少年  少女  衣装  イベント  動画 

    Luco

    luco_charles_leplae_oudwijk_utrecht.jpg

    ベルギーの彫刻家、チャールズ・レプライ(1903-1961)による1944年の作品「Luco」
    オランダの都市ユトレヒトのEmmalaanという地区の公園広場に設置されているブロンズ像です。
    1944年に制作され、作者の没後1964年にこの場所に設置されました。

    美術館や彫刻広場のようにたくさんの彫像が並んでいる光景も見応えがありますが、広い場所にぽつんと置かれているのも味わい深いですね。
    その場所の目印となるだけでなく、風景と一体化した孤独感が物語性を感じさせます。

    作者のチャールズ・レプライは、ルーヴェン大学の農学部の教授であり植民地省の長官でもあるエドモンド・レプライの息子として生まれました。
    チャールズも学術的な分野へと進む道が用意されてはいましたが、彼は芸術家への道を選んだようです。

    アントワープ芸術アカデミーを卒業後しばらくは弁護士を務めていましたが、1929年にルーベンス財団から奨学金を得てフランスのパリに留学。
    1932年にはフリーアカデミー・オブ・ベルギー(ピカード財団)のメンバーとなり、ブリュッセルに定住しました。

    charles_leplae_medal.jpg

    彼は彫像だけでなくメダルの制作もおこなっており、1958年のブリュッセル国際展覧会ではこのようなメダルを発表しています。
    「より人間的な世界のために」と題されたこのメダル。
    図案が広場の彫像と同じなので、たぶん同じコンセプトによるものでしょう。


    charles_leplae_luco01.jpg charles_leplae_luco02.jpg

    悲しそうにうつむいたまま、住宅街でぽつんと立ち尽くす男の子。
    服を着ていたら現実にもありそうな光景ですね。
    もしそういう子を見かけたら、あなたならどうしますか?

    30年以上前の日本なら、きっと声をかけて事情を聞いて、家に招いて、食事でも与えて、その子の親御さんに電話をして話をして・・・とする方も多かったでしょう。
    もし親の厳しさによるものだとしたら、見ず知らずの相手であっても子育てについて真剣に語り合うでしょう。

    でも今はそういった善意も不審な行為とみなされる時代。
    その子には近付かず声もかけないという人がほとんどじゃないでしょうか。
    「子供は地域ぐるみで育てよう」その理念は変わっていないにしても、実践するのはなかなか難しい時代になってしまいましたね。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Luco Charles Leplae Oudwijk Utrecht.JPG
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    タグ: Europa  少年  彫像  ♂♀  CC-License 

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    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

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    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に街で子供の笑顔写真を撮り続ける。 1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。 サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。 6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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