19世紀の彫像の12セイキ +2

    先週くだらない思い付きで20世紀の彫像の20セイキをご紹介しましたが...(該当記事)
    今回は同じテーマで19世紀(西暦1801年〜1900年)の彫像から選んでみました。

    画像は私のほうでトリミングするわけにはいかないので、初めからアップで撮られている写真を使っています。
    しかしさすがに19世紀の作品となると美術館で展示されていることが多いせいか、股間のアップ写真は少ないですね。
    全部で12枚しかありませんでした。いや、ここはあえて12個と言うべきか。

    ほとんどがフランスにある大理石像です。
    掲載順は作者名の50音順。


    bertel_thorvaldsen_denmark-thorvaldsens_museum1817.jpg bertel_thorvaldsen_denmark-thorvaldsens_museum1817up.jpg

    デンマークの彫刻家、ベルテル・トーヴァルセン(1770-1844)による1817年の作品「Shepherd Boy」
    首都コペンハーゲンにある「トーヴァルセン美術館」で展示されている大理石像。

    丸いミカンの上に昆布巻きを乗せたような形で、正月のしめ飾りっぽいメデタイ雰囲気があるような、無いような。


    friedrich_wilhelm_dankberg_germany-berlin.jpg friedrich_wilhelm_dankberg_germany-berlin_up.jpg

    ドイツの彫刻家、フリードリッヒ・ウィルヘルム・ダンクバーグ(1819-1866)の作品。
    首都ベルリンにある「グリエニケ公園」に設置されているブロンズ像。

    体形が少年ぽくないし袋の造形もイマイチですが、ブロンズにしては柔らかさが表現できているんじゃないでしょうか。


    eugene_ernest_hiolle_france-paris_orsay1870.jpg eugene_ernest_hiolle_france-paris_orsay1870up.jpg

    フランスの彫刻家、アーネスト・ユージーン・ヒオーレ(1834-1886)による1870年の作品「Orion on a Dolphin」
    首都パリにある「オルセー美術館」で展示されている大理石像。

    なんと袋は表面のシワシワまで再現されています。
    球体か垂れ下がっている造形が多い中で、これは少し縮み上がっている感じがリアル。


    andre_massoule_france-paris1900.jpg andre_massoule_france-paris1900up.jpg

    フランスの彫刻家、アンドレ・ポール・アーサー・マスレ(1851-1901)による1900年の作品「Génie au trident」
    首都パリにある「アレクサンドル3世橋」に設置されているブロンズ像。

    なんでしょうこのナメクジみたいなものは。
    でも神話をテーマにした彫像はこれくらい目立たないほうが良いのかもしれません。


    antoine_denis_chaudet_france-louvre1802.jpg antoine_denis_chaudet_france-louvre1802up.jpg

    フランスの彫刻家、アントワーヌ=ドニ・ショーデ(1763-1810)による1817年の作品「L'Amour」
    パリの「ルーブル美術館」で展示されているクピドの大理石像。

    遠目に見るとそうでもないんですが、アップで見ると意外と短い。
    ゴムキャップみたいですね。


    jean_baptiste_carpeaux_france-louvre1861.jpg jean_baptiste_carpeaux_france-louvre1861up.jpg

    フランスの彫刻家、ジャン=バティスト・カルポー(1827-1875)による1861年の作品「Pêcheur à la coquille」
    これもパリの「ルーブル美術館」で展示されている大理石像。

    先っぽの皮が長く余っているところはある意味リアル。まぁモデルがそうだったってことでしょうけど。
    ちゃんと先端に穴も空いています。


    jeanpaul_etienne_geneva1834.jpg jeanpaul_etienne_geneva1834up.jpg

    フランスの彫刻家、ジャン・ポール・エティエンヌ(1801-1835)による1834年の作品「David with the head of Goliath」
    スイスの都市ジュネーブの公園に設置されているブロンズ像。

    巨人ゴリアテを倒した勇者ダビデですが、真ん中の剣は意外と小さめでした。
    先端が丸く、指のような形をしています。


    jean_baptiste_roman_france-paris_louvre1817.jpg jean_baptiste_roman_france-paris_louvre1817up.jpg

    フランスの彫刻家、ジーン・バティスト・ローマン(1792-1835)による1827年の作品「Nisus and Euryalus」
    パリの「ルーブル美術館」の中庭で展示されている大理石像。

    胸に杭が突き刺さっているほどの重症なので元気なく垂れ下がっていますが、その柔らかな質感は見事。


    francois_joseph_bosio_paris-louvre1817.jpg francois_joseph_bosio_paris-louvre1817up.jpg

    フランスの彫刻家、フランソワ・ジョゼフ・ボジオ(1768-1845)による1817年の作品「Hyacinth」
    パリの「ルーブル美術館」で展示されている大理石像。

    頭に円盤が直撃して崩れ落ちた、絶世の美少年ヒアキントス君。
    イルカの赤ちゃんが昼寝しているかのような可愛らしい形してますね。


    helene_bertaux_france-amiens_picardie1864.jpg helene_bertaux_france-amiens_picardie1864up.jpg

    フランスの彫刻家、ヘレン・ベルトー(1825-1909)による1864年の作品「Jeune prisonnier Gaulois」
    フランス北部の都市アミアンにある「ピカルディ美術館」で展示されている大理石像。

    鎖で拘束されている囚人の彫像ですが、作者はなんと女性です。
    女性の前で拘束ポーズを続けたモデル君にも賞賛を送りたい。


    louis_ernest_barrias_denmark-ny_carlsberg_glyptothek1871.jpg louis_ernest_barrias_denmark-ny_carlsberg_glyptothek1871up.jpg

    フランスの彫刻家、ルイ・エルネスト・バリアス(1841-1905)による1871年の作品「Le Serment de Spartacus」
    パリのチュイルリー庭園の像ではなく、デンマークの「ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館」にある大理石像。

    筋肉質で力の入ったポーズのせいか、小さいながらも引き締まった力強さを感じさせます。


    oreg_klimov_boy_with_a_flog.jpg oreg_klimov_boy_with_a_flog_up.jpg

    ロシアの彫刻家、オレグ・クリーモフ(生没年不明)の作品「Boy with a Frog」
    首都モスクワの美術館で展示されているブロンズ像。

    イモムシが玉乗りしているようなオーソドックスな形。
    ちなみにこの子が手に持っているのはカエル。


    以上、19世紀の12セイキでしたが、番外でさらに古い2作品をご紹介。

    taddeo_landini_italy-rome1588.jpg taddeo_landini_italy-rome1588up.jpg

    これは16世紀の作品。
    イタリアの彫刻家、タッデオ・ランディーニ(1561-1596)による1588年の作品「Fontana delle Tartarughe」
    首都ローマのサンタンベルロ地区の広場に設置されている噴水彫刻で「亀の噴水」と呼ばれています。

    4人の少年が魚の頭に足を乗せており、ポーズのせいで4人とも重力に逆らわない形となっています。
    生身の人間であればあまりにも無防備な状態ですが、それだけに平和を表現しているとも言えます。


    spinario_italy-rome_capitoline.jpg spinario_italy-rome_capitoline_up.jpg

    さらに時代を遡ると、これはなんと紀元前1世紀に作られた作者不詳の彫像「Spinario」
    イタリアの首都ローマにある「カピトリーノ美術館」で展示されています。

    紀元前1世紀といえば約2100年も前。
    時代を考えるとこのリアルさは見事としか言いようがありませんね。


    このように彫刻家は2000年以上も前から、人間の形を余すところなく後世に伝えてきました。
    しかし最近は股間を覆い隠した状態で展示するケースも増えてきているようです。

    古い美術品には美的な考察と歴史的な考察の両方ができるという利点があります。(裸像の場合には医学的な考察も)
    たとえ股間と言えども、現代の感覚に無理やり当てはめて覆い隠してしまうのは、作者に対しても歴史に対しても失礼な気がするのですが、如何でしょうか?


    画像出典:DESTROYERMAP / ウィキメディア・コモンズ


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    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

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    名前:RUKA (Rukachas)
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    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に街で子供の笑顔写真を撮り続ける。 1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。 サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。 6人の甥と姪の伯父さんでもある。

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