RUKAの公園レポート 1

    この記事はかつて「The Light of Smile 笑顔の灯り」に掲載していた記事の再掲載です。
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    公園の遊具で児童が大きな怪我をすると、各自治体では遊具の一斉点検、使用禁止、撤去などの措置を講じます。
    とくに1960年から全国の公園や児童施設などに設置されてきた「箱ブランコ」は、その危険性が幾度となく指摘され、1990年以降各地で撤去が相次ぎました。
    老朽化や製造上の不備がなくても、子供たちの普段の遊び方で事故が起こるならば、使用禁止や撤去はやむを得ません。

    しかし遊具の撤去についてはこういう意見もあります。
    『危険だからという理由であれこれ撤去していては、子供たちが危険を学ぶ機会がない。子供は遊びの中で危険と安全を学んでいくものだ...』

    たしかに、私たちが子供の頃は危険な森や林がたくさんありました。割れたビンが散乱している空き地もありました。足を滑らせたら数十メートルも転げ落ちてしまうような急な斜面もありました。
    何が危ないのか、何をすれば危ないのかを生活の中で学んでいました。これらはとても大切なことです。

    現代においてそのような「危険な自然」が減ってしまったことは問題ですが、だからといって危険性のある遊具をそのままにしておくこととは話が違います。遊具は大人が子供たちに対して「さぁこれで遊びなさい」と提供しているものなのですから。
    したがって現在のほとんどの遊具は、正しい使い方をしていれば安全にできています。

    しかし子供というのは、楽しさのあまりわざと危険な使い方(行動)をするものです。
    そのため遊具メーカーや公園施設業協会では、子供たちに正しい使い方を促すシールを作り、遊具に貼っているそうです。
    これは安全面ではとても良いことですが、いわゆる遊び方の押し付けによって子供たちの冒険心が削がれるということも考えられます。
    昔のように冒険できる場所が街からことごとく消え去り、唯一残った公園では創造性を発揮する機会もない、というのではちょっと可哀想ですね。

    公園で起こる事故の原因が老朽化にせよ人為的なものにせよ、遊具を設置する側は子供たちの使い方や心理面をも踏まえた上で、構造や設置場所などを考えていく必要があるでしょう。


    ということで、私も近隣の公園を散策してみました。
    遊具に限らず、ここはちょっと危ないなと思えるところや、逆に安全面を考えて作られているところなど様々な発見がありました。
    地域によって大きな差はないでしょうから、あなたがいつも行っている公園と照らし合わせてご覧ください。そして一緒に、子供の安全について考えていきましょう。

    (注:公園は市や各自治体によりしっかりと管理されています。専門家による点検もされています。この公園レポートで私が述べていることは個人的に思ったことであり、決して現在の公園管理を否定するものではないことを御理解ください。また、このページは注意を喚起するのが目的であり、公園そのものを紹介したり評価するページではないので、場所や公園名はあえて伏せています)

    【某公園 その1】
    彫刻のある池・死角を作る小高い山・鉄棒のボルトとナット・幅の広い滑り台・狭い砂場・球形ジャングルジム・らせん状の滑り台・滑り台のステップサイズ・浅いジャブ池・出入り口の飛び出し防止...

    report_k01_01.jpg
    真ん中に大きな噴水広場があり、となりには巨大なオブジェが置かれた彫刻広場があります。彫刻はしっかりと設置されているらしく、上に乗って遊ぶこともできます。
    広場に関しては見通しも良く大人の方も多いので、事件事故に対しては比較的手早く対処できると思います。
    階段も緩やかで、通路の段差も低く、危険と思われる箇所はとくに見当たりませんでした。


    report_k01_02.jpg
    噴水池の中には侵入禁止の柵がありますが、池の外周にはありませんでした。
    しかし水深は30cmほどで周りからの見通しも良いので、もし落ちても大事には至らないでしょう。


    report_k01_03.jpg
    彫刻広場のちょうど反対側に位置する場所に、遊具のある児童広場があります。
    この一角は半分以上を小高い山が占めています。この山は冬になって雪が積もると子供たちのソリ遊び場になるのですが、じつはこの山が死角を作る原因にもなっています。
    この写真では右側に鉄棒がならび、その奥に滑り台などがあるのですが、公園の中心付近の最も人通りの多い場所(この写真では左側)からは、この山にさえぎられて子供たちのいる広場が見えません。


    report_k01_04.jpg
    鉄棒をはさんで山の反対側にはたくさんの木が植えられています。ここは公園の端になるので、隣の敷地との境をこのように木で仕切っているのですが、このため反対側の通りからも遊具の場所が大変見えにくくなっています。
    人通りのある場所から子供たちのいる場所が死角になっている状況は、セキュリティ的には難ありだと思います。(後日、市役所に改善を提案しました)


    report_k01_05.jpg
    鉄棒は全部で6つ。一番低いものは高さが90cm、一番高いものは150cmでした。
    比較的低めなので小学生以下の子供用でしょう。
    まわりを広く取っている点は評価できます。


    report_k01_06.jpg
    鉄棒のボルトとナットはしっかりと溶接されているように見えました。
    溶接することは使用しているうちに緩まないようにというよりも、故意に緩めさせないために必要なことです。
    とくに体重がかかる部分はしっかりと溶接してもらいたいですね。


    report_k01_07.jpg
    鉄棒のとなりには大きめの滑り台があります。
    じつは鉄棒とこの滑り台とのあいだにはもともと箱ブランコがあったのですが、全国で相次ぐ事故のせいでしょう、見事に撤去されていました。
    このような幅の広い滑り台は掴まるところがないので姿勢やスピードのコントロールができず、そのため下の子とぶつかることもしばしば。
    しかしケガをするほどの衝撃ではないので、かえって他の子を意識するようになり良いかもしれません。


    report_k01_08.jpg
    登るところは階段ではなく、柱をジャングルジムのように登っていくタイプです。
    ここのボルトは分厚く塗られたペンキでわかりにくかったのですが、溶接されていないように見えました。


    report_k01_09.jpg
    バーとバーのあいだは約38cm。小さな子にはちょっとあいだが開き過ぎですね。
    また、もし足を滑らせて落ちた場合、途中のバーで頭を打つ可能性もあります。
    足をかける部分以外を円柱状の筒にするというのは無理なんでしょうか?


    report_k01_10.jpg
    滑り台の下は砂場になっていましたが、小学生が滑りはじめれば小さな幼児はスペースを開けなければなりません。ちょっと使い勝手が悪いですね。
    この写真で言うと左側に箱ブランコを撤去した空きができていたので、もう少しこの砂場を拡張し、小さな子が遊ぶスペースを別に確保すべきではないでしょうか。(後日、市役所に改善を提案しました)


    report_k01_11.jpg
    懐かしい感じのする球形ジャングルジム。
    これは接合部もしっかりしており、問題点は見つかりませんでした。


    report_k01_12.jpg
    らせん状の滑り台。
    階段の手すりと滑降部のガードには十分な高さがあり、安全面も高く評価できます。
    ただ、だんだん下の土が掘られてしまったのかはわかりませんが、滑り台の終端と地面との高さが20cmほどもあるのはいただけません。せめて10cm以下にするべきでしょう。


    report_k01_13.jpg
    滑り台全般に言えることですが、ステップの奥行きが狭いためつま先で登るしかなく、靴に土が付いていたりするとそれだけ滑りやすくなります。
    手前に出すことは難しいでしょうから、もう少し奥側(つま先側)に長くしてほしいですね。
    ちなみにこのステップの寸法は、幅が35cm、奥行きが8cmでした。


    report_k01_14.jpg
    公園内にあるジャブジャブ池です。常に綺麗な水が流れ、夏場の幼児の水浴びには最適。
    岩はすべて面が取れており、水深も5cmほどしかありませんので安心して遊ばせておけます。
    もちろん小さな子の場合は目は離せません。


    report_k01_15.jpg
    公園の脇にある出入り口は、そのまま車の通る道路に面しています。
    路地とはいえ車の通りは少なくないし、自転車の往来もあるので、この出入り口には走って素通りできないようなバーを付けるべきでしょう。つまり飛び出し防止策。
    公園で遊んだ後の気のゆるみによる飛び出し、結構あると思いますよ。

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    子供の笑顔はこの世を平和にする至高の灯り。埼玉在住の子供大好きRUKA (♂)です。(RUKAはチェコ語で手を意味します)

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    都道府県:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に、街で子供の笑顔写真を撮り続ける。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

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