1970年〜1980年の男子用水着

    「水着」とは読んで字のごとく水に入るときに着るもの。
    英語の「Swimwear」もスイム(泳ぐ)のウェア(着る)ということで意味は同じですね。

    しかし水着には昔からもうひとつの側面があります。
    体の隠したい部分を隠しつつ、体の形を見せるための着衣でもあるということ。

    たとえば体を使って表現するパフォーマーやダンサーは小さな水着のみをコスチュームとすることもありますし、ボディビルダーもステージではビキニパンツを穿いています。
    体の形や動きを余すところなく見せたいが、股間だけは見せるわけにはいかないのでビキニ等を着用しているわけです。

    そして昔からお馴染みなのが水着モデル。
    水着を見せるためのモデル、あるいは水着を着た自分を見せるためのモデルです。
    水着メーカーやアパレル業界の広告も含めれば、子供から成人まで男女を問わずたくさんの水着モデルが存在します。

    swimwear.jpg

    さてその水着ですが、歴史は意外と浅く、最初に登場したのは19世紀のこと。
    人間はもともと水に入るときは裸もしくは下着姿でしたが、1800年代に交通網の発達により海水浴が一般的になると、人々は水に入るための特別な服、つまり水着を着るようになりました。
    その頃はボディ全体を覆うスーツタイプが主流でしたが、1900年代に入ると次第に肌の露出部分が多いデザインへと変化していきました。

    そして1946年、フランスのデザイナー、ジャック・エイムによって画期的な水着が登場します。
    それはビキニ環礁の水爆実験のインパクトに例えて名付けられた「ビキニ」という水着でした。
    肌が大きく露出する女性のツーピース水着で、当時の人々には衝撃的な印象を与えたようです。

    ビキニといえば長らく女性の水着として知られていましたが、1970年代から男性もビキニを着用する者が増え始めました。
    これはオリンピック等の水泳競技の影響が少なからずあります。
    今でこそ人間の肌よりも水抵抗の少ない素材が開発され、太ももまで覆うスパッツタイプの水着が主流になりましたが、当時は布面積は小さいほうが有利と考えられていたため、多くの男子選手がビキニ水着を着用していました。

    ファッション性や目新しさもあって、各水着メーカーがこぞって一般向けビキニを発売していたのがこの頃。
    もちろん子供用もありましたし、デザインも様々なものがありました。
    しかし1980年代後半になると次第にトランクスタイプが主流となり、ビキニの使用者は急速に減少していきました。

    今回は昔を懐かしむ意味で、1970年代から1980年頃にかけての男子用水着をご紹介します。
    引用した画像は当時撮影された、ドイツの少年たちの水着ポートレイト。
    著作者の詳細は不明ですが、過去にウェブサイトで公開されていた画像です。

    当時の男子用水着の資料がこれしかなかったのでこれをもとに解説していきたいと思いますが、著作者から削除要請があれば削除しますのでご了承ください。


    【ブリーフ型水着】

    日本では一般的に海水パンツ(海パン)と呼ばれていたタイプで、かつては水泳競技でも使われていました。
    ヘソが隠れるほど股上が深いものから、ビキニに近いローライズなものまであり、トランクス型が普及するまでは男性の水着といえばこれでした。
    日本の小学校では古くから紺色のブリーフ型を学校指定の水着(スクール水着)としてきましたが、近年は水着を指定しない学校も多いようです。


    「単色無地」
    bikini80_andi.jpg bikini80_marcel_05.jpg

    赤色、青色のみの生地を使ったシンプルな水着。
    この写真の水着は日本のスクール水着よりも少し股上の浅いタイプですね。
    ちなみにモデルの名前は左がアンディ君、右がマルセル君。


    「柄物」
    bikini80_jean-pierre.jpg bikini80_gunter.jpg

    左の水着は星型模様とストライプ。昔からよくあるデザインです。
    右の水着はショートボクサーパンツのような形で、幾何学模様が並んでいます。
    モデルは左がジャン=ピエール君、右がギュンター君。


    「珍しいタイプ」
    bikini80_thierry.jpg bikini80_daniel_05.jpg

    今ではまず見かけないであろう珍しい水着。
    左の水着はタオル地で、ポケットにヒモが付いています。
    右の水着はなんと布のベルト付き。締めるためではなく、これも含めたデザインなんでしょうね。
    モデルは左がティエリー君、右がダニエル君。



    【ビキニ型水着】

    股上が浅く、平たい逆三角形の形をした、水泳競技でお馴染みの水着。
    必然的に腰骨よりも下で締め付けるため少し窮屈ですが、足の動きの自由度が高いのと、腹や脚に日焼け跡が残らないのは利点。
    当時のテレビ番組「オールスター紅白水泳大会」では、若い男性アイドルもビキニを穿いていました。


    「通常のビキニ」
    bikini80_michel_01.jpg bikini80_thomas_02.jpg

    左の水着は黄色地にワンポイント。これは絵でしょうかロゴでしょうか?
    右の水着はツートーンで、SAILINGの文字と国旗が描かれています。
    モデルは左がミッシェル君、右がトーマス君。


    「ブーメランパンツ」
    bikini80_mark.jpg bikini80_herve.jpg

    ブーメランパンツと呼ばれる、股のV字を鋭角的にしてサイドを細くした競泳用ビキニ。
    前方から見た時にブーメランのように見えることからこの名が付けられました。
    モデルは左がマルク君、右がエルヴェ君。


    「両サイドにゴム」
    bikini80_mathias.jpg bikini80_raphael.jpg

    両サイドだけにゴムが入っているタイプ。
    肌に残るゴム跡が少なくて済みますし、上のブーメランより窮屈ではなさそうです。
    モデルは左がマティアス君、右がラファエル君。



    【タンガ型水着】

    細いヒモに正三角形の布を取り付けたようなデザイン。
    前から見た形は日本の六尺褌に似ています。
    水着としてはかなり特殊なデザインのため、ダンサーやパフォーマー、モデルなど、水泳以外を目的として着用されることの多い水着です。


    「シンプルなツートーン」
    bikini80_francesco.jpg bikini80_benjamin.jpg

    腰ヒモの部分と股の部分で色が分かれているタイプ。
    デザインがシンプル過ぎるので、似合う人は限られるかもしれません。
    モデルは左がフランシスコ君、右がベンジャミン君。


    「絵と文字」
    bikini80_alessandro.jpg bikini80_jurg.jpg

    どちらも横向きなのでわかりにくいですが、左の水着は太陽の絵とRIOの文字、右の水着はNEW COLLECTIONSの文字がプリントされています。
    モデルは左がアレッサンドロ君、右がユルク君。


    「柄物」
    bikini80_gianni.jpg bikini80_markus_01.jpg

    形が画一的なためか、柄は様々なものがありました。
    ヒョウ柄は動物園で、紅白ストライプは商店街で穿くと喜ばれるかも。(誰に!)
    モデルは左がジャンニ君、右がマルクス君。

    ・・・・・・

    タンガのようなヒモ水着はともかく、通常のビキニは1980年頃までは決して珍しい水着ではありませんでした。
    当時私は小中学生でしたので学校指定のスクール水着しか穿いたことはなかったんですが、テレビや雑誌でヨーロッパの子供たちがビキニを着こなしているのを見て、その格好良さを羨ましくも思ったものです。

    残念ながら日本では根付くことなく水着も下着もトランクスが主流となってしまいましたが、そのうちまた昔のようにビキニが流行る時代が来るのではないかと思っています。
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    70年代エンジェル

    "Tres Amigos" a Gaeta Elena '74 (No.3d)

    1974年当時のイタリアっ子たち。
    左からビキニ、ブリーフタイプ、ローライズビキニだね。
    スタイルの良い子はこういう水着が似合うなぁ。

    "Tres Amigos" a Gaeta Elena '74 (No.3d)
    Copyright : Chris Joseph
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
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    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:21年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
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