The cat and the mouse

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    イタリアの彫刻家、ジェズアルド・ガッティ(1855-1893)によるブロンズ像「The cat and the mouse」

    製作年はわかりませんでしたが、19世紀後半の作品です。
    近年ではナポリのサン・ドメニコ・マッジョーレ教会等にて展示されています。

    切り株に腰掛けて楽しそうに笑っている少年。
    左手の上にはネズミがいて、そこにネコが飛びかかろうとしています。
    ネコとネズミはこの子のペットでしょうか?

    ネズミにじゃれ付きたいネコと、自由にチョロチョロ動き回るネズミ。
    そしてそれを面白そうに笑って眺める男の子。
    それぞれが持つ本能ともいえる無邪気さがよく表れています。

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    よく見るとこれ、少年がネコの首根っこを捕まえているんですね。
    ネズミに飛びかかろうとしているネコを「こらこらダメじゃないか」と制しているのか、それともわざとネズミをチラつかせてネコをからかっているのか・・・。

    後者のほうが少年らしいとは言えますが、ネコにとってはストレスが溜まります。
    ネコが怒って別なものに手を伸ばしたら大変なことになるので、あまり怒らせないほうが良いでしょう。(^^;)


    作者のガッティはフランスのパリで活動したイタリア生まれの彫刻家。
    とくに1881年から1887年にかけて様々な彫像をサロンに出展していました。
    子供と動物をテーマにしたこの作品からは、生命への優しさが溢れています。

    生没年を見るとわかるように、彼は38歳でこの世を去っているんですね。
    才能あるアーティストの早すぎる死が悔やまれます。


    画像出典:Carlo Raso
    画像出典:ASPIRE AUCTIONS

    タグ: Europa  少年  笑顔  彫像  ブロンズ像 

    Icebreaker

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    イギリスの彫刻家、ロバート・マイルハム(1950- )による2005年の作品「Icebreaker」

    アイスブレーカーとは砕氷船のことですが、緊張をほぐすものという意味もあるそうです。
    にこやかな笑顔で手足をピンと伸ばし、指先を大きく広げる少女。
    自然の恵みを全身で受け止めているかのような爽快感のある作品です。

    mileham_Icebreaker02.jpg mileham_Icebreaker03.jpg

    この像は10歳の娘を白血病で亡くした、ある家族の依頼により作られました。
    ウィリアム・ハーシェル博物館での彫刻コンクールにて、一般大衆から最高の彫像として選出され、みごとPeoples Prize(人物賞)に輝いた作品です。

    残念なことに依頼者の都合により手渡されることなく時が過ぎてしまいましたが、現在は幼くして亡くなったすべての子供たちへの祈りの象徴として庭などに設置されています。


    作者のロバート・マイルハムはイギリスの彫刻家。
    1998年のドーセット州ドーチェスターでの展示を始めとして、首都ロンドンやアメリカのミネアポリス、パーベック島やガーンジー島など、これまでに様々な場所で作品を発表しています。

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    彼の作品の大部分は、彼の作品を見た人々からの依頼により作られています。
    これは粘土で製作した原型の写真。

    ブロンズ像の良さは原型から複数の作品を生み出せることや、青銅ならではの長期的な保存性でしょう。
    原型の製作段階で盛ったり削ったり、納得のいくまで作り込めるのも強みですね。

    彼はこうも言っています。
    『私の仕事の多くは汎用性のある青銅製のものです。大理石は半透明で輝きがありますが、ブロンズはパティナ(錆などにより現れる色彩)の幅を広げ、どんな大きさや形状でもディテールを鮮明に表現します』

    木も大理石もブロンズもそれぞれに味わいがありますが、時間が経つにつれ表面が様々に変化するブロンズ像だからこそ、命の表現には最適なんですね。


    Copyright : Robert Mileham
    http://www.robertmileham.com

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    Odalisque Min

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    ドイツの芸術家、エリザル・フォン・クッパー(1872-1942)による1910年の作品「Odalisque Min」

    シンメトリーな宗教画のようにも見えますが、謎めいた雰囲気の絵ですね。
    天使をイメージさせる少年ではなく、どちらかと言うと青年でしょうか。
    人体図鑑の挿絵としても使えそう。

    頭上にある牛の乳のようなものは何でしょう?
    それを両手で掴んでドクロの上に乗っているというシュールな光景。足下には蛇もいます。
    陰なのか陽なのか、正なのか邪なのか、見る者によって解釈が分かれそうですね。

    作者のエリザル・フォン・クッパーは19世紀ドイツのアーティストですが、その肩書きは芸術家、詩人、歴史家、翻訳家、劇作家とじつに多彩。
    エストニアで生まれてロシアのサンクトペテルブルクで育った彼は、その後ドイツのベルリンで学問を学びました。

    1902年から1915年にかけてイタリアを旅した後、歴史家・哲学者のエドゥアルド・フォン・メイヤー(1873-1960)と共にスイスのロカルノに定住。
    この頃に画家としての活動を始めています。

    1925年から1929年にかけてスイスのミヌーシオにあるヴィラ(かつての貴族の邸宅)を「サンクチュアリウム・アルティス・エリザリオン」という芸術コレクションの場に変貌させ、これを一般の人が利用できるようにするという条件でミヌーシオの自治体に寄贈しました。
    現在この建物は公共の図書館やコンサートホールになっています。

    彼は既存の宗教に囚われない独自の宗教感を持っており、それを視覚化した作品を多く手掛けていました。
    特に目立つのは男性主体のユートピアを描いた作品。
    女性や子供が登場しないので見ようによっては異様な光景ですが、平和的な雰囲気を感じさせます。

    絵の中に若い自分を描くこともあり、そのせいか彼の絵の登場人物はどれも似通っています。
    既存の世界観の表現というよりは、理想郷の追求が根底にあったのかもしれませんね。

    タグ: Europa  少年  絵画 

    Trois jeunes filles à la pêche

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    フランスの写真家、S.レクナゲルによる1880年の作品「Trois jeunes filles à la pêche」

    女の子が3人並んでいて、先っぽに糸を付けた棒を持っているという写真。
    タイトルは「釣りをする3人の女の子」という意味ですが、スタジオでの演出でしょうね。

    たまたま置いてあった小道具を持たせたのか、それとも雲の上で糸を垂らす天使というイメージがあったのか、いずれにしてもセピアの色調と相まって、140年前の写真というだけで感慨深いものがあります。

    作者については詳細が全く不明で人物像がハッキリしませんでした。
    しかし19世紀にモデルを使ってスタジオ撮りするくらいですから、そこそこ著名な写真家だったのでしょう。

    同じような子を3人並べたことで面白い画作りにはなっていますね。
    ちょっとうつむき加減なのが残念ですが、アンティークなポストカードとして見るとデザイン的には悪くないんじゃないでしょうか。

    タグ: Europa  少女  OldPhoto 

    腰振りダンス



    ところ変わればダンスも変わる。
    ブラジルの少年は今日もプルプル。
    相撲大会でやったらウケそうだね。(^^)

    minhoca dançando créuu.avi
    Copyright : Primeviashow
    標準の YouTube ライセンス

    タグ: America  少年  イベント  動画 

    The first elation

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    イタリアの彫刻家、ジュゼッペ・レンダ(1859-1939)による1895年の作品「The first elation」
    イタリアの都市ナポリにあるカポディモンテ美術館が所蔵しています。

    elationとは「上機嫌・意気揚々」という意味。
    楽器のシンバルを手に持ち、嬉しそうにはしゃいでいる男の子。
    このアングルだとわかりにくいんですが、右手に持ったシンバルを耳に近づけています。響きを楽しんでいるのかな?
    おどけたポーズが可愛いですね。

    作者のジュゼッペ・レンダはイタリアのポリステナ生まれ。
    1874年から兄の工房での見習いを経て、ナポリの美術アカデミー、王立芸術学院へと進み、その後は造形作品の工場でモデラーとして働きました。

    1890年以降は国内で数々の作品を発表し、ロンドン、サンクトペテルブルク、バルセロナ、ウィーンの国際展にも参加。
    いくつかの金メダルを獲得しています。

    彼の作品を検索してあれこれ見てみますと、動きのある作品が多いことに気が付きます。
    もちろん実際には動きませんが、躍動感のあるポーズが多いということです。
    口を開けて笑っている女性やおどけた仕草の少年など、人間の感情を表現した作品の数々には彼なりのこだわりを感じます。

    この作品も上機嫌や意気揚々という意味のタイトルからもわかるとおり、無邪気な少年の「心」を表現した作品ですね。
    だからこそ裸という外観が活きてくるわけです。

    ところがこの作品もレプリカ(複製品)ではこうなっています。

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    オリジナルは「シンバルを持つ無邪気な少年」であったのに、この像では「女性用下着をはいて踊る変な少年」になってしまいました。(そのように見えてしまうという意味で)

    レプリカの中には股間を隠す改変を施したものが少なくありませんが、それは作品の意味と制作意図を解さない人が増えたことの表れなのかもしれません。


    画像出典:Carlo Raso

    タグ: Europa  少年  笑顔  彫像  ブロンズ像 

    The Tall Girl

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    イギリスの画家、ドッド・プロクター(1890-1972)による1929年の作品「The Tall Girl」

    トールガールとは「背の高い少女」という意味ですが、たしかにほっそりとして背が高そうに見えますね。
    体の特徴からすると12歳くらいでしょうか?
    いや、西洋人は大人びて見えるので10歳くらいかもしれませんね。

    作者のドッド・プロクターは画家のアーネスト・プロクターの妻で、イギリスの女流画家。
    1890年にロンドンのハムステッドで生まれた彼女は15歳の時に港町のニューリンに移り住み、画家のスタンホープ・フォーブスのもとで美術を学びました。

    1912年に画家のアーネスト・プロクターと結婚し、1913年には水彩画の共同展を開催。1918年からは海外での出展も果たしました。
    印象派とポスト印象派の影響を受けており、特にルノワールとセザンヌの影響からか薄着やヌードの女性を多く描いています。

    この作品は娘の風呂上がりの様子を描いたものでしょうか。
    本来は爽やかな場面なのに、濃いめの陰影や斜めに差し込む光により、ある種の重々しさも感じられます。
    彼女の作品には女性が気だるそうな表情をしているものが多いのですが、女性ならではの切り口といえるかもしれません。

    彼女は夫が亡くなってから37年後、1972年に死去し、聖ヒラリー教会の墓地に埋葬されました。
    彼女の作品の多くはロンドンの国立美術学校、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの美術館にて展示されています。

    La comparaison

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    スペインの彫刻家、アントワーヌ・ボフィル(1875-1925)による1905年の作品「La comparaison」

    フランス語のタイトルですが「比較・比べる」という意味だそうで、要するに成長期の少女が自分の胸の成長を確認しているシーンですね。
    誰かと比べて満足しているのか不満なのかは読み取れませんが、思春期の少女にはありがちな感情です。
    もちろん少年にもそういう時期はありますが、男の場合は胸ではないのでアートとしては表現しづらいですね。

    作者のボフィルは1875年にスペインのバルセロナで生まれました。
    バルセロナの芸術アカデミー出身で、20世紀初頭に人物の彫刻で有名になった彫刻家です。
    彼の作品は1901年から1920年にかけて、フランスの芸術家協会のサロンで展示されました。

    作者についてはあまり情報が得られなかったのですが、作品群を見てみますと卓上サイズの像が多いようです。
    しかし小さいながらも女性や子供の像は表情のディテールが見事で、作者の細やかなこだわりを感じます。

    画像出典:1stdibs

    The Catapult

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    スコットランドの彫刻家、ウィリアム・リード・ディック(1879-1961)による1911年の作品「The Catapult」
    イギリスのオックスフォードにあるアシュモレアン博物館が所蔵しています。

    タイトルのカタパルトとはゴムの力で小石などを遠くに飛ばす、いわゆるスリングショットのこと。
    私が子供の頃の呼び名でいうと「パチンコ」ですね。

    扱い方によっては危険なオモチャですが、昔は近所の文具店で普通に売られていましたし、さらに昔の子供たちは自分で作ったりもしていました。
    とはいえ、狩猟にも使える本格的なものもあるくらいですから、オモチャと呼んで良いかは疑問ですね。

    そんなパチンコを優雅なポーズで構える少年の像。
    本体はブロンズで台座は大理石です。
    いったい何を狙っているのかな?

    作者のウィリアム・リード・ディックは1879年、スコットランドのグラスゴー生まれ。
    12歳で石工に弟子入りして石の彫刻を学び、夜は絵画や模型の授業を受けていました。

    1909年にグラスゴー芸術学校を卒業し、1912年からはロイヤルアカデミーにて作品を発表。
    その後は英国王室や政治家など著名人の胸像を多数制作し、1933年には英国彫刻家協会の会長に就任しています。

    この「The Catapult」は彼の作品の中でもひときわユニークであり、人気のあったもののひとつです。
    それゆえレプリカや模造品も多く、小さな置物なども作られました。

    the_catapult01.jpg the_catapult02.jpg

    この置物は本物と比べるとかなり小さく、髪型も違いますね。
    パチンコのゴムの部分が無いので、最初見たときはバナナを食べようとしている少年かと思っちゃいました。(^^;)

    タグ: Europa  少年  彫像  ブロンズ像 

    Bath Time

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    デンマークの画家、カール・ウィルヘルム・マイヤー(1870-1938)による1908年の作品「Bath Time」

    作者のマイヤーはデンマークの都市、オールボー生まれ。
    コペンハーゲンの美術学校で絵を学び、画家としてのキャリアをスタートさせました。
    第一次世界大戦に影響を受けた作品はあまり成功しませんでしたが、終戦後に描いた肖像画や風景画は広く認められ、庶民の生活を描いたその作風からいつしか付いたニックネームは「貧しい者の画家」

    たしかに彼の作品群を見てみますと、薄明かり差し込む部屋に親がいて子がいるという、ごく普通の庶民の暮らしを描いた作品が多いようです。
    この絵は当時では当たり前だった、部屋の中での沐浴シーンですね。

    真ん中で存在感のある後ろ姿を見せているのはこの家の長男でしょうか。
    次はボクの番だと言わんばかりに服を脱いでスタンバイ。

    次男はそんなお兄ちゃんを見ながら笑っていますし、末っ子はひとりで水遊び。
    お母さんは長男の自己主張など意に介さず、黙々と娘の髪を結っています。

    どこにでもある庶民のワンシーンであるがゆえに、そこに漂う「幸福感」のようなものを感じます。
    貧しさとは無いことではなく失うことである、そんなふうに思わせてくれる作品です。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Carl Vilhelm Meyer - Lordagrengoring (ca.1908).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    タグ: Europa  少年  少女  Water  風呂  笑顔  絵画  CC-License 

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    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    都道府県:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に、街で子供の笑顔写真を撮り続ける。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

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