天使の壁紙

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    これは私がかなり前に作ったシンプルな壁紙。(PC用)
    ウィリアム・ブグローの天使絵とリンゴの写真を組み合わせた画像です。

    ノートPCの壁紙にでもしてみようという物好きな方がいましたら、どうぞお使いください。
    サイズが1280×800なので、今のパソコンだと拡大表示する必要がありますけどね。

    もし誰かに見られて「裸の絵を壁紙にしてんのかよ!」って言われたら、
    「アートとエロの区別もつかないの?」って言ってやりましょう。(^^)

    Copyright : RUKA
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    Drei Mädchen und ein Knabe

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    ドイツの彫刻家、ヴィルフリート・フィツェンライター(1932-2008)による1988年の作品「Drei Mädchen und ein Knabe」

    タイトルは日本語に訳すと「3人の少女たちと少年」
    ドイツのミッテ区にあるベルリン大聖堂の斜め向かい、シュプレー川のほとりにさりげなく設置されています。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Drei Mädchen ein Knabe (1).JPG
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    水辺のブロンズ像にしてはあまりサビや汚れが付いていませんが、観光地だけあって手入れが行き届いているのでしょう。
    多くの人がこの像の隣に座ったり、肩に手をかけたりして記念撮影しています。

    少年少女とは言っても、日本でいうと中学生以上でしょうか。
    この歳の男女が川で裸になるかどうかは微妙ですが、風景とマッチした落ち着いた作品であることは確かですね。

    wilfried_fitzenreiter_palasthotel.jpg

    ご覧のとおり、この像は当初同じミッテ区の「Palast Hotel」の前に設置されていました。
    ホテルは建設時にアスベストを使用していたため、2000年に閉鎖されてその後解体。
    彫像は2007年に現在の場所、シュプレー川のほとりに移動されたというわけです。

    この子たち、元々は互いに背を向けて円形に並んでいたんですね。
    現在の場所のほうが川を眺めて語り合っているようで、観光地の雰囲気には合っているのではないでしょうか。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Bundesarchiv Bild 183-1988-0726-024, Berlin, Brunnen vor dem Palasthotel.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    作者のフィツェンライターは1932年、ドイツの都市ノルトハウゼンの生まれ。
    高校を卒業後、1951年から1952年にかけて採石場で石工技術を学び、1952年から1958年にかけて地元の学校やベルリンの美術大学で彫刻を学びました。

    その後ベルリンでフリーの彫刻家として活動し、晩年は各地で講演などもおこないました。
    彼の作品には彫像の他に、コイン、メダル、ドローイングなどがあります。


    wilfried_fitzenreiter-knabe.jpg wilfried_fitzenreiter-knabe_like.jpg

    ヴィルフリート・フィツェンライター作「Drei Mädchen und ein Knabe」と、それと同じポーズの人間との比較。

    塀の上に座って観光客を眺める。
    観光客は塀の上の彼らを眺める。
    人間と彫像が互いにつながり合っている場所と言えるかもしれませんね。
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    グレーデンとプリュショーの写真作品

    gloeden-auch_ich_in_arkadien.jpg

    19世紀のドイツの写真家、ヴィルヘルム・フォン・グレーデン(1856-1931)と、その従兄弟(いとこ)であるヴィルヘルム・フォン・プリュショー(1852-1930)の作品をご紹介します。

    このふたりについては過去にそれぞれ記事にしているので、経歴などはそちらをご覧ください。

    「ヴィルヘルム・フォン・グレーデン男爵の写真作品」
    「ヴィルヘルム・フォン・プリュショーの写真作品」

    作風が似ているためしばしば混同されることもあるグレーデンとプリュショー。
    まず初めに質問ですが、上の写真はグレーデンとプリュショー、どちらの作品でしょうか?
    答えはこの記事の最後にて。

    まずはふたりの作風の傾向を見ていきましょう。

    【グレーデンの写真作品】

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    gloeden-twelwetrees.jpg gloeden-young_male_nude_against_wall.jpg

    イタリアのシチリア島の都市、タオルミーナで1890年頃に撮影されたこれらの写真には、グレーデンの撮影技術および撮影に対する姿勢が如実に表れています。

    古代ギリシアをモチーフとした作品ですが、モデルをただ配置して撮っただけの簡単なものではなく、小道具を巧みに使ったり、絵画的な構図を取り入れたり、肌の写りを良くするためにモデルに化粧をほどこすなど、その技法やアイデアは現在でも高く評価されています。

    モデルには自然なポーズをさせ、ギリシア彫刻のような品位を保ち、背景との重なり具合や光の向きも計算した上での撮影。
    言うなれば非常に絵画的な作品ということです。

    アメリカやヨーロッパの各地で展覧会を開いたり、イギリスで書籍を出版したのも、芸術作品としての質の高さがあったからこそと言えるでしょう。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Gloeden, Wilhelm von (1856-1931) - n. 0797 - Caputo, p. 22 e Debutdusiècle, p. 71 - Deponirt 23 Oct 1901.jpg
    File:Gloeden, Wilhelm von (1856-1931) - n. 0320 - Getty Museum.jpg
    File:Gloeden, Wilhelm von (1856-1931) - n. 2091 r - Twelwetrees p. 55 - ma con timbro di Galdi, ebay Gentileschi2.jpg
    File:Wilhelm von Gloeden Young male nude against wall 1890s.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


    【プリュショーの写真作品】

    pluschow_stratz-korper_des_kindes_24.jpg pluschow-napoli.jpg
    pluschow_stratz-korper_des_kindes_21.jpg pluschow_stratz-korper_des_kindes_09.jpg

    グレーデンの従兄弟(いとこ)であるヴィルヘルム・フォン・プリュショーは、ワインの販売業から転身して写真家となりました。
    突然の転身だったらしいので、グレーデンの活躍に感化されたのかもしれませんね。
    イタリアのナポリに住み、グリエルモ・プリュショーの名で多くの写真作品を発表しています。

    グレーデンのように古代ギリシア風にこだわってはおらず、モデルには女性も多く見受けられます。
    しかし撮影に関しては写真家らしい工夫はあまりなく、モデルの美しさに助けられていたところが大きいように感じます。

    モデルは若干年齢が低いようですが、これが後に貴重な資料となります。
    産婦人科の医師であるカール・ハインリヒ・シュトラッツが1903年に出版した子供の成長に関する医学書では、プリュショーの作品が成長期の体形の資料として使われました。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Stratz - Körper des Kindes 24.jpg
    File:Plüschow, Wilhelm von (1852-1930) - n. 1060 - Napoli - ebay recto.jpg
    File:Stratz - Körper des Kindes 21.jpg
    File:Stratz - Körper des Kindes 09.jpg
    カール・ハインリヒ・シュトラッツ著「Der Körper des Kindes und seine Pflege」より
    ライセンス:パブリックドメイン


    グレーデンの作品もプリュショーの作品も、今では19世紀の貴重な写真として一般公開されています。
    彼らの作品を通して1世紀以上前の人を知り、果ては古代ギリシアにまで思いを馳せるのも良いのではないでしょうか。


    さて最初の質問の答えですが・・・
    一番上の画像は「ヴィルヘルム・フォン・グレーデン」の作品でした。

    斜めの背景や手前の草木など画面に奥行きを持たせ、右下には倒れた壺を配置するなど、アクセントを与えるものが要所要所にあり、グレーデンらしい絵画的な絵作りが成されています。

    左の少年がパンフルート、真ん中の少年が縦笛を持っているのもギリシア神話からのモチーフですね。
    左奥の壁にはボトルが1本置いてあり、これも面白いアクセントとなっています。(後から描き込んだ絵のようにも見えます)


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Gloeden, Wilhelm von (1856-1931) - n. 0106 - da - Auch ich in Arkadien, p. 186.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    彫像と人間

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    今月初めに掲載した「彫像の形・人間の形」と題した記事では、『モノクロ写真という二次元的な視覚情報では、彫像と人間のどちらも明暗による形の表現を鑑賞できる作品になり得る』という話をしました。

    では写真ではなく、実際の「彫像と人間」を比べてみた場合、どんな違いがあるのでしょう?

    statue_and_human.jpg

    ざっと思い付くのはこんなところです。
    命の有る無しは最も大きな違いですが、彫像が人間を(正確には人間の外観を)模したものである以上、美の優位性は人間にあると言っても良いでしょう。
    その姿が有限であり儚いことも人間の価値をさらに高めています。

    彫像の主な素材といえばブロンズと大理石ですね。
    まずはブロンズ像。

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    イタリアの彫刻家、ベルナルド・バレストリエリ(1884-1965)による1900年初頭の作品「Giovane Acquaiolo」
    18〜19世紀に存在していた水売りという商売。
    その少年を再現したブロンズ像です。

    同じように見える彫像と人間も、実際に触ってみればその違いは明白です。
    感触の違いは素材の違い。


    【ブロンズ像の素材】

    ブロンズとは日本語で「青銅」と言い、銅を主成分としてスズを含ませた合金のことです。
    用途により亜鉛や鉛を含ませることもあります。

    添加するスズの量が多くなるほど黄色味が増し、また大気により徐々に酸化されて緑青(ろくしょう)が生じることで、くすんだ青緑色にも変化します。
    日本語の青銅という言葉はこの色から来たものですが、本来のブロンズの色は新品の十円硬貨とほぼ同じです。

    richard_daniel_fabricius-young_man.jpg richard_daniel_fabricius-young_man_like.jpg

    ドイツの彫刻家、リチャード・ダニエル・ファブリシウス(1863-1923)による作品「Young man」
    たとえ錆びにくいブロンズ像であっても水は苦手。
    かたや人間は、水がなくてはその姿を維持することさえできません。


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    ロシアの彫刻家、エフゲニー・ロタノフ(1940-2010)による1989年の作品「Millenium」
    街の歩道に設置されている、両手を上げて立つ少年のブロンズ像。


    ブロンズは強度では鉄に劣りますが、加工性に優れており錆びにくいので古くから造形作品の素材として使われてきました。
    ブロンズ像の歴史はかなり古く、現存する世界最古のものは現在エジプト考古学博物館が所蔵している、約4千年前に作られた「エジプト第6王朝ペピ1世の像」だと言われています。


    彫像の素材としてもうひとつお馴染みなのが大理石。

    paul_melin-narcisse.jpg paul_melin-narcisse_like.jpg

    フランスの彫刻家、ポール・メリン(生没年不明)による1895年の作品「Narcisse」
    ギリシア神話に登場する美少年、ナルキッソスが泉のほとりで横たわっているシーンを再現しています。

    彫像では横たわるポーズは少なめですが、人間は毎日横になって眠る必要があります。


    【大理石像の素材】

    大理石は英語ではマーブルと呼ばれています。
    石灰石を源岩とする結晶質石灰岩であり、マグマの熱を受けて接触変成作用で再結晶化した変成岩の一種です。
    その色合いや模様の美しさから、古代より建築物や彫刻作品の素材として使われてきました。

    大理石の主成分は炭酸カルシウムで、塩酸などの強酸と反応して二酸化炭素を放出します。
    そのため塩酸が含まれる洗剤を使うと光沢が無くなったり痩せたりするので注意が必要です。

    george_rennie-cupid_rekindling.jpg george_rennie-cupid_rekindling_like.jpg

    スコットランドの彫刻家、ジョージ・レニー(1802-1860)による1831年の作品「Cupid Rekindling the Torch of Hymen」
    ギリシア神話の婚姻の神ヒュメンと、そこに寄り添う愛の神クピドの大理石像。
    足を交差させてリラックスしているのは、ヒュメンがそばにいる安心感からでしょうか。


    adolf_von_hildebrand-schlafender_hirtenknabe.jpg adolf_von_hildebrand-schlafender_hirtenknabe_like.jpg

    ドイツの彫刻家、アドルフ・ボン・ヒルデブランド(1847-1921)による1871年の作品「Schlafender Hirtenknabe」
    羊飼いの少年が仕事の合間に腰を下ろして休んでいるシーンです。
    こういうときこそオオカミに狙われないように気をつけなくてはなりません。


    ブロンズ像同様、大理石像にもかなりの歴史があります。
    世界最古は定かではありませんが、ギリシャでは紀元前620年頃のアルテミス神の像や、紀元前590年頃の青年の像が発掘されています。

    石ではなく動物の牙を使ったものでは、2009年にドイツのホーレ・フェルス洞窟の遺跡から発掘された女性の形をした彫像が世界最古と言われており、約3万5000年以上も前のものだそうです。


    【人間の素材】

    human_body_statues.jpg

    それでは、生きた芸術作品ともいえる「人間」はいったい何でできているのでしょう?

    人体を構成する物質は主に約30種類。
    成分の多い順に、酸素、炭素、水素、窒素、カルシウム、リン、硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、フッ素、ケイ素、亜鉛、ストロンチウム、ルビジウム、鉛、マンガン、銅、アルミニウム、カドミウム、スズ、バリウム、水銀、セレン、ヨウ素、モリブデン、ニッケル、ホウ素、クロム、ヒ素、コバルト、バナジウムなど。
    (出典:ウィキぺディア - 人体 より)

    ではこれらの物質を集めれば人工的に人間を作ることは可能なのかというと、それは技術的に不可能です。
    理由は、親から受け継いでいる微生物を生成できないからとも、細胞分裂を人間の手でおこなうことが困難であるからとも言われています。

    モノクロ写真では同じように見える彫像と人間。
    しかしどんなに優れた彫刻家でも、命を再現することはできません。

    地球という環境が作り上げた人間という生命体は、まさに奇跡の賜物。
    生命の仕組みのみでこの美しい形が出来上がったのか、それとも我々の脳がそれを美しいと感じるように作られているのか、いずれにしても神秘と言わざるを得ません。

    人間に生まれたことを感謝しつつ、自分の体も他人の体もどちらも大切にしていきましょう。
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    フェスティバルの体操少女

    Девочка гимнастка на пляже

    ロシアのコクテベリにて、フェスティバルの会場で体操する少女。
    用意されたイベントなのか、独自に始めたのか。
    いずれにしても、会場の皆さんもうちょっと見てあげて。

    Девочка гимнастка на пляже
    Copyright : Иван Севастополь
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    小魚のように

    ESZ-0979-2.jpg

    プールの中では水着は不要。
    水の流れにゆらゆらと、
    たゆたう小魚、今日も元気!

    ESZ-0979-2.jpg
    Copyright : Emil Zakhariev
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    Prometheus und die Okeaniden

    eduard_muller-prometheus_und_die_okeaniden_part.jpg

    ドイツの彫刻家、エデュアルド・ミュラー(1828-1895)による1879年の作品「Prometheus und die Okeaniden」
    ベルリン美術館が所蔵している大理石像です。

    画像出典:Detail "Prometheus und die Okeaniden"
    Copyright : Andreas

    岩場で少女が横たわっています。
    眠っているのか、気を失っているのか、死んでいるのか。
    人間ならば触れてみればわかるでしょうが、彫像の場合は反応がないだけに判断が難しいですね。(どのような状況を造形したのかという意味で)

    この少女像、じつは大きな彫像の一部です。
    全体像はこのようになっています。

    eduard_muller_prometheus_alte_nationalgalerie.jpg

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Eduard Müller Prometheus Alte Nationalgalerie.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    調べてみたところ、鎖で拘束されている男性はギリシア神話に登場する神「プロメーテウス」で、そばにいる女性は海神オーケアノスの娘たちだそうです。

    プロメーテウスは地上の人間にとても好意的な神でしたが、主神ゼウスを騙して人間に美味しい食べ物を与えたり、人間に火を渡すなどしたためゼウスの怒りを買い、ゼウスによってカウカーソス(コーカサス)の山頂に磔にされ、生きながらにして毎日肝臓を鷲についばまれるという拷問を受けました。

    この彫像は海神オーケアノスの娘たちがプロメーテウスを哀れんでいるシーンです。
    右側の少女はプロメーテウスの悲惨な姿を見て気絶してしまったのかもしれませんね。


    作者のエデュアルド・ミュラーは1828年にイタリアのローマで生まれました。
    14歳から調理の仕事をして、18歳からは料理人となりベルギーのアントワープで暮らしていましたが、そのときベルギーの彫刻家ジョセフ・ギース(1808-1885)の彫刻作品に衝撃を受けます。

    それ以降、彫刻家を目指してアカデミーに通うようになった彼は、2年後にブリュッセルで美術を学び、1854年に少年の大理石像を発表。
    その後イタリアのローマに定住し、1856年と1857年にはイングランド王子のための大理石像を制作するまでになりました。

    彼の作品はのちの彫刻家にも影響を与え、ミュラーの作品をオリジナルとするレプリカはドイツの美術館やベルリンのナショナル・ギャラリー等でも展示されています。
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    夏のひととき

    Summer

    木漏れ日落ちる夏の午後。
    こんな日は何をしよう。
    キミをモデルに絵を描こう、写真を撮ろう!

    Summer
    Copyright : Tania Ruda
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    ダビデという名の勇敢な少年

    david_by_michelangelo.jpg

    美術に興味がない人でも「ダビデ」または「ダビデ像」という言葉は聞いたことがあると思います。
    世界的に有名な男性彫像のひとつですが、おそらくダビデと聞いてほとんどの人が思い浮かべるのはこの「ミケランジェロのダビデ像」でしょう。

    File:'David' by Michelangelo Fir JBU002.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    イタリアの彫刻家、ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ブオナローティ・シモーニ(1475-1564)が1501年に制作した、高さが5メートル以上もある巨大な大理石像。
    イタリアのアカデミア美術館に収蔵されています。

    下から見上げたときに美しく見えるよう上半身が大きめに作られていたり、リラックスした姿勢でありながら表情の険しさが緊張感を漂わせるなど数々の特徴を備えており、数あるダビデ像の中でも最高傑作と言われています。

    数ある・・・そう、ダビデ像は一種類ではありません。
    これまでに様々な彫刻家が様々なダビデ像を制作してきました。

    david_donatello.jpg

    これはイタリアの彫刻家、ドナテッロ(1386-1466)が1440年頃に制作したダビデ像。
    イタリアのフィレンツェにあるバルジェロ美術館が所蔵しています。

    ミケランジェロのダビデが青年であるのに対し、こちらは少年。
    洒落た帽子をかぶり誇らしげなポーズをとり、討ち取った敵の兵士ゴリアテの頭を踏みつけています。

    File:David Donatello 01.JPG
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


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    これはフランスの彫刻家、ジョン・エティエンヌ・シャポニエール(1801-1835)が1834年に制作したダビデ像。
    フランスのジュネーブの公園に設置されています。

    巨大なゴリアテの頭を踏みつけ、神に感謝するかのように天を仰ぐ若きダビデ。


    andrea_del_verrocchio_david.jpg

    これはイタリアの彫刻家、アンドレア・デル・ヴェロッキオ(1435-1488)が1470年頃に制作したダビデ象。
    ヴェロッキオはあのレオナルド・ダ・ヴィンチの師です。

    非常に軽微な衣を身につけ、何故か乳首のところが花のようになっています。
    この像も足元にゴリアテの首がありますね。

    File:Museo pushkin, calchi, verrocchio, david 01.JPG
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    ここまで読んで「そもそもダビデって誰?」「ゴリアテって誰?」と思った人もいるでしょうから、簡単に説明します。

    紀元前1000年頃、今から3千年ほど前の話。
    羊飼いから身を起こして初代イスラエルの王サウルに仕え、サウルの死後ユダで王位に就くとペリシテ軍を撃破して全イスラエルの王となった、40年ものあいだ王として君臨した人物がダビデ(David)。

    かたや「ゴリアテ」(Goliath)とは、サウル王治下のイスラエルと敵対していたペリシテ軍の巨人兵士の名前。
    身長は約2.9メートルと記されており、身にまとう鎧は約57キログラム、手にする槍は先の部分だけで約7キログラムあったそうです。

    ダビデがまだ羊飼いの少年だった頃、イスラエル人とペリシテ人は戦争状態にありました。
    ペリシテ軍最強の巨人兵士であるゴリアテは、しばしばイスラエル軍の前に現れては挑発を繰り返していました。

    『おまえらの勇者と1対1で決着をつけようではないか。もしそっちが勝てばペリシテはおまえらの奴隷となってやる。ただし俺様が勝てばおまえたちはペリシテの奴隷だ!』
    と朝夕の2回、40日間にわたってイスラエル兵たちを脅し続けました。
    イスラエルの兵士たちはゴリアテに恐れをなし、戦いを挑もうとするものは一人もいませんでした。

    ある日ダビデは、イスラエル軍に従軍していた兄たちに食料を届けるために戦陣を訪れました。
    ダビデはこのゴリアテの挑発を聞いて大いに怒り、イスラエル軍を率いていたサウル王にゴリアテ退治を申し出ます。

    サウル王は初めは難色を示しましたが、他に手段がなかったためダビデの出陣を許可しました。
    ダビデはサウル王から授けられた鎧と剣を一度は身にまといますが「慣れていないので歩くこともできない」とそれらを脱ぎ捨て裸になり、羊飼いの道具である杖と、布でできた投石器と、川で拾った滑らかな5個の石という軽装でゴリアテに挑んだのでした。

    突進してくるゴリアテと待ち構えるダビデ。
    ダビデが勢いよく放った石は見事にゴリアテの額に命中し、ゴリアテはうつぶせに倒れました。
    ダビデは剣を持っていなかったので、倒れたゴリアテに駆け寄り剣を奪い、その剣でゴリアテの首を一刀両断!

    ペリシテ軍はゴリアテの予想外の敗退により総崩れとなり、イスラエル軍はダビデの勝利に歓喜の声をあげました。
    この戦いによりダビデの名声は広まり、サウル王の側近として仕えるようになったのです。

    ダビデ像と呼ばれている彫像のほとんどは、このゴリアテ退治のシーンを表現したものです。
    ではその他の彫像も見てみましょう。

    david_et_goliath-mercie.jpg

    これはフランスの彫刻家、アントナン・メルシエ(1845-1916)が1873年に制作したダビデ像。
    フランスのトロワ近代美術館で展示されています。

    切り落としたゴリアテの顔を無慈悲に踏みつけ、剣を鞘に収めようとしているスタイルの良いダビデ。

    File:David et Goliath-Mercié.JPG
    ライセンス:パブリックドメイン


    opernhaus_zurich_-_utoquai.jpg

    これはスウェーデンの彫刻家、イヴァール・ヴィクトール・ジョンソン(1885-1970)が制作したダビデ像。
    スイスのチューリヒにあるオペラハウスの庭に設置されているブロンズ像です。

    こちらのダビデは片膝をついて踏みつけています。

    File:Opernhaus Zürich - Utoquai 2010-09-13 19-00-16.JPG
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    hugo_kaufmann-david.jpg

    これはドイツの彫刻家、ヒューゴ・カウフマン(1868-1919)が制作したダビデ像。
    このダビデは討ち取ったゴリアテの頭を持ちながらも、どこか悲しげな佇まいで遠くを見つめています。
    勝利した安堵感か、己の行く末を憂いてのことなのか・・・。


    多くのダビデ像が戦闘後の様子を表しているのに対し、一番上のミケランジェロのダビデ像だけは戦闘前の様子を表しています。
    右手に石を持ち、投石用の布を肩にかけたミケランジェロのダビデ像は、今まさに巨人兵ゴリアテに戦いを臨まんとする緊張感までもが見事に再現されており、物語のイメージとしては最も正確なのかもしれません。

    しかし気になるのは当時のダビデの年齢です。
    旧約聖書の記述によると、ダビデは父エッサイの第八子、つまり8番目の子供。
    イスラエル軍に従軍していた兄たちに食料を届けるために戦陣を訪れたということは、当時のダビデは従軍できる年齢ではなかったということです。

    また、ミケランジェロのダビデ像以外はほとんどが無毛なので、そうなると12歳くらいだったと考えるのが妥当ではないでしょうか。
    ミケランジェロのダビデ像はどう見ても青年の姿であり、少年には見えませんね。

    数あるダビデ像の中ではドナテッロのダビデが最も実際の姿に近いような気がしますが、それよりももっとイメージに合う画像がありました。

    unknown_realdavid.jpg

    これは某写真家による写真作品。
    残念ながら詳細は不明ですが、タイトルを付けるとしたら間違いなくDAVID(ダビデ)となる作品だと思います。

    石を握りしめ、片足に体重をかけ、真剣な表情で横を見つめる姿はまさに臨戦態勢のダビデ。
    ミケランジェロのダビデ像と同じ雰囲気を漂わせています。
    しかし年齢的に見ると、当時のダビデにより近いのはこちらのほうかもしれません。

    また、ダビデ少年はイスラエル民の証である「割礼」を受けていたとされているので、そういう意味でもこちらのほうが似ていると言えますね。(ミケランジェロのダビデ像には割礼の痕がない)

    巨人ゴリアテもまさかこのような少年に殺されるとは思ってもみなかったでしょう。
    油断大敵、小よく大を制す、驕れる者は久しからず。
    現代も教訓となる故事のひとつです。
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    ポロっと優勝

    42298618222.jpg

    スペインのウォーターポロクラブの子供たち。
    このチームは優勝したのかな?
    今夜は喜びの宴だね。

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    Copyright : Club Natacion Jerez DKV
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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
    【当ブログの掲載ポリシー】

    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:21年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に子供の笑顔写真を撮り始める。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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