天使のオアシス - アジア以外編

    前回の「天使のオアシス - アジア編」では「私の母が子供の頃は、川では子供たちが裸になって遊んでいた」と話しましたが、戦後間もない頃ですからそんな光景は日本のあちらこちらにありました。

    私が子供の頃もそうでしたし、平成になってからもしばらくは街の親水公園にはエンジェルスタイルの子供たちが溢れていました。(幼児だけですけどね)

    そこは天使のオアシスであり、天使を守る大人たちのオアシスでもありました。
    今は急速に砂漠化しており、砂嵐のごときトラブルを防ぐには水着というプロテクターが必須なようです。

    といってもそれは日本での話。
    世界には天使たちのオアシスはまだかろうじて残っているようです。

    すべてこのブログで過去に紹介したFlickr作品です。
    今回はアジア以外の国。


    ヨーロッパ

    【イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)】
    Trafalgar Square

    Trafalgar Square
    Copyright : Leonard Bentley
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    【ウクライナ】
    ХЗБ 127

    ХЗБ 127
    Copyright : Пилип Орлик


    【フランス共和国】
    chabaphoto_02083

    chabaphoto_02083
    Copyright : Csaba Vigh


    【ベルギー王国】
    4 paar blote billen in de Ourthe.

    4 paar blote billen in de Ourthe.
    Copyright : Tom & Katrien


    北アメリカ

    【パナマ共和国】
    Chargres River Panama

    Chargres River Panama
    Copyright : Chip Ikerd


    南アメリカ

    【エクアドル共和国】
    Huaorani Ecolodge Amazon Ecuador (16)

    Huaorani Ecolodge Amazon Ecuador (16)
    Copyright : Tropic Journeys in Nature


    【コロンビア共和国】
    Infancia U´wa

    Infancia U´wa
    Copyright : julio4698


    アフリカ

    【エチオピア連邦民主共和国】
    080916JW-ETH (33)

    080916JW-ETH (33)
    Copyright : Jochen Westermann


    【マダガスカル共和国】
    Itasy2

    Itasy2
    Copyright : Barijaona Ramaholimihaso


    オセアニア

    【ニュージーランド】
    P1040062

    P1040062
    Copyright : ronishulman


    【パプアニューギニア独立国】
    Sarmi kids

    Sarmi kids
    Copyright : Michael Thirnbeck

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    以上、水辺で遊ぶ世界の天使たちでした。
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    Wild Flower

    william_stott_wild_flower.jpg

    イギリスの画家、ウィリアム・ストット(1857-1900)による1881年の作品「Wild Flower」

    ソバージュヘアーの少女が台の上に腰掛けていて、その手前に花瓶に生けられた花が飾られているという絵。
    モデルは12歳くらいでしょうか。ちょっと気だるい雰囲気を醸していますね。

    タイトルは野生の花、または野草のことです。
    野に咲く花は摘んでしまうと、花瓶に入れても数日でしおれてしまいます。
    アトリエで何時間もモデルをしていれば、彼女も気分がしおれてしまうでしょうね。
    もしかしたらそういう意味を含めたタイトルなのかもしれません。

    作者のウィリアム・ストットは1857年にイギリスのランカシャー州オールダムで生まれました。
    美術学校を卒業した後フランスのパリに移住し、フランス人画家ジャン・レオン・ジェロームのもとで学びながら、サロンに定期的に出展するなどして成功を収めました。

    1889年にフランス印象派の展示で有名なデュラン・リュエル・ギャラリーにて個展を開催。
    彼の作品の多くは風景画でしたが、1880年代後半からは古典の人物や寓話をテーマとした作品へと移行しています。

    1900年2月25日、彼はロンドンからベルファストへと向かう旅行中、フェリーの中で亡くなりました。
    43歳という若さでの突然死だったそうです。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:William Stott of Oldham. Wild Flower.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    横たわるヴィーナス

    Lounging Demeter

    お庭で日光浴する幼い女の子。
    ポーズが横たわるヴィーナスみたいだね。
    神々しささえ感じます。(°▽°)

    Lounging Demeter
    Copyright : littledminor
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    ちなみに「横たわるヴィーナス」といえば有名なのは・・・

    tiziano_vecellio_venus_of_urbino.jpg

    イタリアの画家、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1490-1576)による1538年の作品「Venus of Urbino」
    ウフィツィ美術館所蔵の絵画で、日本でも2008年に国立西洋美術館で初公開されました。


    palma_vecchio_resting_venus.jpg

    そしてこちらはパルマ・イル・ヴェッキオ(1480-1528)による1520年頃の作品「Resting Venus」
    ドイツのアルテ・マイスター絵画館が所蔵しています。

    上の女の子の写真はポーズ的にはこっちに近いですね。
    顔立ちもかな?


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Tizian 102.jpg
    File:Resting Venus, by Jacopo Palma Vecchio.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    天使のオアシス - アジア編

    友達みんなが集まった、さぁどこへ行こう?

    昔は生活圏に川や海があり、人々の暮らしに無くてはならない場所でした。
    飲み水を汲む場所、物を洗う場所、舟が通る場所・・・そして、子供たちが遊ぶ場所。

    自然が作り上げたオアシスを子供たちは見事に使いこなしていました。
    川や海がない場所では、人が作った水路や親水公園がその代わりとなっていました。

    日本が遠い昔に置いてきてしまった、水辺で天使たちが遊んでいる光景。
    幸いなことに、この地球上にはまだところどころ残っているようです。

    すべてこのブログで過去に紹介したFlickr作品です。
    数が多いのでアジア諸国とそれ以外とに分けました。
    まずはアジア編。


    【インド】
    FH000028

    FH000028
    Copyright : hansindia


    【インドネシア共和国】
    KIDS BATHING 5

    KIDS BATHING 5
    Copyright : JORGE VERASTEGUI


    【カンボジア王国】
    happiness is simple 2

    happiness is simple 2
    Copyright : Karen


    【タイ王国】
    Ready for the splash....

    Ready for the splash....
    Copyright : Nayeem KALAM


    【中華人民共和国】
    Guizhou China 2015 平坝16

    Guizhou China 2015 平坝16
    Copyright : 黔中秘境 gsfy 何卫东


    【バングラデシュ人民共和国】
    Happiness 1

    Happiness 1
    Copyright : PHOTO BANGLA


    【フィリピン共和国】
    Tampisaw

    Tampisaw
    Copyright : Richard Moratin


    【ベトナム社会主義共和国】
    i believe i can fly

    i believe i can fly
    Copyright : Budak Liar


    【マレーシア】
    *

    *
    Copyright : Nasmir Nas


    【ミャンマー連邦共和国】
    cuties...

    cuties...
    Copyright : larsie108


    【ラオス人民民主共和国】
    P1000234_1

    P1000234_1
    Copyright : Lit Han Tan


    【日本】
    IMG_0925

    IMG_0925
    Copyright : Japanexperterna.se
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

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    最後の日本の写真だけイベントでの様子です。
    日常の光景ではありませんし、もはや日本ではこれが精一杯かもしれませんね。

    東北の山村で生まれた私の母はこう言っていました。
    子供の頃、近所の川や滝ではみんな裸になって遊んでいたよと。
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    モデル君は背中で語る - 2

    以前書いた記事「モデル君は背中で語る」の続きです。(該当記事)

    今回は後ろ姿を描画した絵画と写真作品をご紹介します。
    彫像は必ずしも背中側が主題とは限らないので除外しました。

    それにしても人の背中というのは不思議なものですね。
    「背中で泣く」とか「背中が笑っている」という言葉がありますが、意識せず感情が表れていることがあります。
    自分からは見えにくい部位だからこそ、隠しきれないのかもしれませんね。

    まずは絵画作品から。

    torjay_miracles.jpg ivanov_st-nu-boy.jpg

    左はハンガリーの画家、トルジェイ・バルター(1964- )による2009年の作品「The first miracles」
    右はロシアの画家、アレクサンドル・アンドレイビッチ・イワノフ(1806-1858)による1830年の作品「A Nude Boy Standing」

    庭で遊ぶモデル君と壁際でポーズをとるモデル君。
    どっちの背中が楽しそう?


    colstee_boy-look-sea.jpg ht_boys-bath-sea.jpg

    左はオランダの画家、ペーター・コルスティ(1960- )による2006年の作品「Boy looking over the Sea」
    右はイギリスの画家、H・Tによる作品「Boys bathing in the Sea」

    海をクールに見つめる少年と海に入って遊ぶ少年。
    背中は口ほどにものを言う?


    rohlfs_back.jpg stott_sumday.jpg

    左はドイツの画家、クリスチャン・ロールフス(1849-1938)による1905年の作品「Männlicher Rückenakt」
    右はイギリスの画家、ウィリアム・ストット(1857-1900)による作品「Study of A Summer's Day」

    どちらもアトリエでのモデル君ですが、ちょっとお疲れ気味。
    背中にそれが表れてる?


    hofman_untitled.jpg simberg_garland_of_life.jpg

    左はポーランドの画家、ワラスティミル・ホフマン(1881-1970)による作品。(タイトル不明)
    右はフィンランドの画家、ヒューゴ・シンベリ(1873-1917)による1905年の作品「Garland of Life」

    天使の翼も後ろ姿があってこそ絵になる構図ですね。
    少年の背中は愛らしくもあり、たくましくもあり。


    次は写真作品。

    holland_day_boy_standing.jpg george_hugles_boyhood_australia.jpg

    左はアメリカの写真家、フレッド・ホーランド・デイ(1864-1933)による1896年の作品「Boy standing, playing pipe in the woods」
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Boy standing, playing pipe in the woods 1896-1897.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    右はオーストラリアの写真家、ジョージ・ハグレスによる作品。
    どちらも森の中で精霊のようにたたずむモデル君。
    顔が見えにくい後ろ姿ゆえに、イメージが膨らみます。


    maxwell_justin_and_leo.jpg simberg_lauri-railo.jpg

    左はアメリカの写真家、ロバート・マックスウェルによる作品「Justin and Leonardo」
    右はフィンランドの画家、ヒューゴ・シンベリ(1873-1917)による1905年の作品。
    上の絵画で一番最後のシンベリの作品、その制作のために撮影された写真です。

    モデル君はときに道具を持たなくてはならないので大変です。
    左の子が抱えてるのは犬かな?


    ken_heyman01.jpg ken_heyman02.jpg

    アメリカの写真家、ケン・ヘイマン(1930- )による1961年の作品。

    モデルは当時の映画「Lord of the Flies(蠅の王)」に出演した子役たち。
    撮影のために島で集団生活した子供たちの様子は、1964年発行の書籍「The Boy a Photographic Essay」に収められています。(現在もAmazon等で購入できます)


    jacques_duval.jpg gloeden_gallo.jpg

    左はドイツの写真家、ジャックス・デュヴァルによる作品。
    右はドイツの写真家、ヴィルヘルム・フォン・グレーデン(1856-1931)による1900年頃の作品。
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Gloeden, Wilhelm von (1856-1931) - n. 0228 - 20c - Gallo p. 20.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    ちょっと重心をずらした斜めのポーズが草木のある風景に溶け込んでいます。
    野性味を醸し出すには後ろからのショットのほうが良さそうですね。


    絵や写真は彫像とは違い、回り込んで別角度から見ることができません。
    作者が後ろ姿を表現すれば、それがそのまま作品の構図となります。

    なぜ後ろ姿なのか? なぜ背中からなのか?
    表情が見えないながらも、その小さな背中が語りかけてきます。
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    The High Note

    johnson_burt_fine_arts_lobby_0.jpg

    アメリカの彫刻家、バート・ウィリアム・ジョンソン(1890-1927)による1926年の作品「The High Note」

    タイトルの「High Note」とは高音域という意味です。
    この子が吹いているフルートの音を言っているんでしょうね。
    ロサンゼルスにあるファインアーツビル(ロサンゼルス美術館)のロビーに設置されています。

    johnson_burt_fine_arts_lobby_1.jpg johnson_burt_fine_arts_lobby_2.jpg

    この画像を最初に見たとき、下がタイル張りなので温泉施設かと思ってしまいました。
    たしかにこういう彫像が大浴場にあったら楽しいかもしれませんね。
    実際はお湯の成分ですぐにボロボロになるだろうし、安全上の理由からも無理でしょうけど。

    だったら、たとえば大浴場の浴槽の中心に子供だけが乗って良い台座(ステージ)を置く、というのはどうでしょうか?
    ディスコのお立ち台みたいに、客の子供がそこに乗って遊んだり踊ったりするわけです。
    それを周りの大人たちが湯に浸かりながらのんびり鑑賞するという、美術館的大浴場。

    子供は楽しいし、親は子供自慢になるし、見知らぬ同士で話が弾むし、一石三鳥!
    子供嫌いの人からはクレーム付きそうですけどね。(^^;)

    まぁそんな想像はともかく、話を戻しますと・・・
    作者のバート・ウィリアム・ジョンソンは19歳の時にポモナ・カレッジ(クレモント市のリベラルアーツ大学)に入学し、その後ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで学びました。

    彼の作品で最も有名なのは第一次世界大戦のアメリカ軍兵士を称える「Doughboy」と呼ばれる彫像で、1928年にアメリカ連邦芸術連盟によって最高級の戦争記念碑に選ばれています。

    ファインアーツビルのロビーを飾ったこの「The High Note」も彼の代表作のひとつであり、5歳と3歳の息子たちがモデルだそうです。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Johnson burt fine arts lobby 0.jpg
    File:Johnson burt fine arts lobby 1.jpg
    File:Johnson burt fine arts lobby 2.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    大人と子供がペアの絵画

    昨年7月の記事で、「兄と妹」「父親と娘」「お爺さんと孫娘」そして「姉と弟」「母と息子」「お婆さんと男の子」がペアになっている彫像を紹介しながら、それぞれの組み合わせについて考えたことがありました。
    (該当記事「兄・父・爺」 「姉・母・婆」

    今回は大人と子供がペアになっている「絵画」を鑑賞してみましょう。
    大人と子供が一人ずつ、ツーショットで描かれている絵画です。

    まずは「成人男性と少年」のペア。

    sascha_schneider_werdende_kraft.jpg

    ドイツの画家、サシャ・シュナイダー(1870-1927)による1904年の作品「Werdende Kraft」


    leighton_the_hit.jpg castelnau_lecon_de_musique.jpg

    左はイギリスの画家、フレデリック・レイトン(1830-1896)による作品「The Hit」(制作年不明)
    右はフランスの画家、ユージン・カステル(1827-1894)による1866年の作品「La leçon de musique」


    pyotr_basin_marsyas_teaches_flute.jpg jules-cyrille_cave_la_lecon_de_flute.jpg

    左はロシアの画家、ピョートル・バシン(1793-1877)による1821年の作品「Marsyas teaches young Olympus playing the flute」
    右はフランスの画家、ジュール=シリル・カーヴ(1859-1940)による作品「La leçon de flûte」(制作年不明)


    一番上の絵は、屈強な男が成長期の少年に体づくりをレクチャーしているところですね。
    背景の山々はオリンポスでしょうか?
    その下のフレデリック・レイトンの作品は弓矢の使い方を教えているところで、あとの3枚はすべて笛の吹き方を教えているところ。

    たまたまかもしれませんが、成人男性と少年の組み合わせは、どれも「優しく教えている」という作品でした。


    次は「成人女性と少年」のペア。

    paul_delvaux_la_visite.jpg

    ベルギーの画家、ポール・デルヴォー(1897-1994)による1939年の作品「La Visite」


    berger_psycheandcupid.jpg bouguereau_lamour_desarme.jpg

    左はフランスの画家、ジョセフ・ベルガー(1798-1870)による作品「Psyche and Cupid」(制作年不明)
    右はフランスの画家、ウィリアム・アドルフ・ブグロー(1825-1905)による1894年の作品「L'Amour Desarme」


    emile_levy_the_education_of_cupid.jpg henning_von_gierke_cupid_and_psyche_iv.jpg

    左はフランスの画家、エイミール・レビー(1826-1890)による作品「The Education of Cupid」(制作年不明)
    右はドイツの画家、ヘンイング・ボン・ギールケ(1947- )による2008年の作品「Cupid and Psyche IV」


    成人女性と少年の組み合わせとなると、少年側が天使である、または天使に見立てているパターンが多いようです。
    彫刻と違って、母親と息子というペアはあまり見受けられません。

    エイミール・レビーの作品は一見すると弓矢を教えているようにも見えますが、これは「あの男性を射りなさい」とクピドに命じているんですね。
    男性が使い方を教えているのに対し、女性は自分のためにそれを使わせるという、この違いは面白いですね。

    最後のギールケの作品はタイトルが「Cupid and Psyche」なので、これも少年を天使に見立てているのでしょう。
    女性が天使の翼を取り除いたという意味なんでしょうか?

    成人女性と少年の組み合わせは、どことなく女性の強さが表れている作品でした。


    最後は「成人女性と少女」のペア。

    henry_brown_fuller_illusions.jpg

    アメリカの画家、ヘンリー・ブラウン・フラー(867-1934)による1895年の作品「Illusions」


    bouguereau_baiser.jpg gabriel_de_cool_unknown.jpg

    左はフランスの画家、ウィリアム・アドルフ・ブグロー(1825-1905)による1863年の作品「Le Baiser」
    右はフランスの画家、ガブリエル・デ・クール(1854-1936)による1911年の作品「Le Tub」


    成人女性と少女のペアの絵はあまり見つからなかったんですが、どれも何気ない日常を切り取ったような、ファミリー写真的なほのぼのしたものが多いように感じました。

    上の絵は姉と妹、その下は母と娘、最後は家政婦とその家の娘でしょうか?
    いったい何を話しているのかと、セリフが気になるシチュエーションですね。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ(一部)
    File:Frederic Leighton - The Hit.jpg
    File:Петро В.Басін - Фавн Марсий учит юношу Олимпия игре на свирели (1821).jpg
    File:Jules-Cyrille Cave - La lecon de flute.jpg
    File:Henry Brown Fuller Illusions.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    船の清掃

    Yangtze Naked Boy

    水を撒いて船を清掃する少年たち。
    そうだね、こんなときはエンジェルスタイルが一番だ!
    水の勢いも丁度良い。

    Yangtze Naked Boy
    Copyright : TJKakuris
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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    Seaweed Fountain

    beatrice-fenton-sea1.jpg

    アメリカの彫刻家、ベアトリス・フェントン(1887-1983)による1920年の作品「Seaweed Fountain」
    サウスカロライナ州にある彫刻庭園「ブルックグリーン・ガーデンズ」に設置されています。

    タイトルは日本語で言えば「海藻の噴水」
    5歳くらいの女の子が海亀の上に乗っていて、頭や手足に海藻が絡みついているといった様子。
    これは一体なにをしているシーンなんでしょうか?・・・カメサーフィン?
    ブロンズ特有の緑色のサビが海藻らしさを演出していますね。
    まさにイイ味だしているというか、ダシがきいているというか。(^^;)

    作者のベアトリス・フェントンはアメリカの女性彫刻家です。
    1887年にペンシルベニア州の都市、フィラデルフィアで生まれました。

    子供の頃はフランスの画家ローザ・ボヌール(1822-1899)の動物画に影響を受け、フィラデルフィア動物園に出向いて動物たちを描いていました。
    彼女の父親が友人のトマス・エイキンズ(アメリカの画家・彫刻家・写真家であり、アメリカ近代美術の父と言われている)にその絵を見せると、エイキンズは絵が平面的すぎることを指摘し、彼女に粘土による彫刻を勧めます。

    その助言により彼女は1903年に美術学校の彫刻科に入学し、1904年から1912年まではペンシルベニア美術アカデミーで彫刻を学びました。
    彼女の作品は同アカデミーの展示会で毎年展示され、1922年にはこの作品「Seaweed Fountain」で金賞を獲得しています。

    1942年から1953年までムーア芸術大学(旧フィラデルフィア美術学校)で彫刻のインストラクターとして働き、1983年に生まれ故郷のフィラデルフィアにて96歳で亡くなりました。

    brookgreen_gardens_sculpture25.jpg

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Brookgreen Gardens Sculpture25.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    こちらの写真を見てみますと「ブルックグリーン・ガーデンズ」は彫刻の多い庭園なんですね。
    この女の子も、優しい亀とたくさんの彫刻に囲まれて、きっと楽しい日々を送っていることでしょう。
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    キャロルの愛したアリス・リデル

    alice_liddel_beggar_girl.jpg

    ご存じですか?と聞くのもおかしなほどに有名な童話「不思議の国のアリス」
    数学者でオックスフォード大学の教授でもあるチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(1832-1898)が、ルイス・キャロルというペンネームで1865年に出版した童話です。

    ウサギを追いかけて野原の穴に入っていった少女アリスが、不思議の国で体験する奇想天外な物語。
    体の大きさが変化する薬とケーキ、カエルや魚の顔をした人たち、荒っぽく皿を割りまくる料理女、ニヤニヤして顔だけになるチェシャ猫、気の変な帽子屋、泣き虫のウミガメ、怒ってすぐに首をはねたがるトランプの女王などなど・・・そのストーリーはナンセンスとユーモアに溢れ、作家キャロルとしての文才と数学者ドジソンとしての緻密な思考力を感じさせます。

    もともとドジソンは歩き方がぎくしゃくしていたり、どもる癖があったために内気な性格で、大学の仲間や生徒たちからは気難しいつまらない人間だと見られていました。
    しかし無類の子供好きだった彼は、普段から知り合いの子供たちの前で人形を動かしたり手品をしたり、お話を聞かせて喜ばせる一面も見せており、その時ばかりはどもりの癖も影をひそめたといいます。

    そんな彼が子供たちの中でもとりわけ強い愛情をそそいだのが、同大学の学園長の次女である10歳の少女でした。
    少女の名はアリス・プレザンス・リデル(1852-1934)。
    そう、不思議の国のアリスという物語は、ドジソンがこの子のために作ったお話だったのです。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Alice Liddel - Beggar Girl.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    three_liddell_sisters.jpg

    一番上の写真はドジソンが撮影した6歳のときのアリス・リデル。
    そしてこちらの写真は同じくドジソンが撮影した学園長の三人娘。(1860年)
    左端の子が次女のアリスですね。


    1862年7月4日、テムズ川のほとりで初めてアリスに語られた不思議な物語は、その後ふたりが出会うたびにふくらんでいきました。
    アリスはドジソン先生というさえない独身男の語る物語にワクワクと胸を躍らせたでしょうし、ドジソンはアリスを喜ばせたいとの一心で空想力を大いに働かせたに違いありません。

    この物語はのちにドジソン自身が挿し絵を描いて一冊の本にし、その年のクリスマスにアリスにプレゼントしたのですが、それが知り合いの目にもふれ愛読されるうちに絶賛され、そして後の1865年、ジョン・テニエルという風刺画家の見事な挿し絵を添え、正式に刊行されたというわけです。
    最初の1冊目はアリス自身に、2冊目はビクトリア女王に贈られたそうです。

    john-tenniel_alice.jpg

    物語のセリフとテニエルによる挿し絵が、まさにアリスという少女の印象を世に決定付けました。
    金色の長い髪、エプロンドレス、ちょっと蓮っ葉でおしゃべり、大人びた口調、ちょっとのことでは動じない性格。
    一見しただけでもドジソンが愛したアリス・リデルとはかけ離れたキャラクターのようにも思えます。(実際のアリスは黒髪)
    これはもう一人のアリスを形作ることにより、感情移入しながらもアリス・リデルという少女のイメージを壊したくなかった、そんな気持ちの表れなのかもしれません。

    ドジソンのアリスへの想いはまさに「惚れる」という感覚でしたが、それは滑稽とも思えるほどプラトニックなものでした。
    当のアリスはそんなドジソンの想いなど知る由もなく、時には突き放したりわがままを言ったりしながら、子供ながらにどもりの独身男を振りまわしていました。
    後にドジソンからの求婚をキッパリと断ることからも、この愛は単なる一方通行で終わったようです。

    当時のアリス・リデルの心の内については、年老いた彼女自身が回想するという設定の1985年のイギリス映画「ドリームチャイルド」で見てとれます。

    YouTubeより
    「Dreamchild (1985) - Video Trailer」
    https://youtu.be/o8JvMdfNOrg

    数字の世界に生きながらも少女を空想の世界へといざなったドジソンは、もしかしたら究極のロマンチストだったのかもしれません。
    後生の子供たちに素晴らしい物語を残してくれた彼の言葉として、本の冒頭に次のような序詩が添えられています。(日本語訳)

    『アリス、この子供らしいお話をお受け。そしてやさしい手で置くがいい、子供の夢が思い出の神秘の絆につながっているあの場所に。巡礼がかぶるしおれた花の花かずらが、はるかな国でつつまれたように...』
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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
    【当ブログの掲載ポリシー】

    Flickrは米Yahoo!が運営する写真共有コミュニティサイトです。
    当ブログはFlickrにて一般公開されている写真から、シェアが可能なもの(SNSやブログでの表示が許可されているもの)を選んでご紹介しています。
    Flickrの写真に関するご質問はFlickrまたは写真の著作者にお問い合わせください。

    説明記事
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    都道府県:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に、街で子供の笑顔写真を撮り続ける。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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