Desnudo de niña sobre escalera

    sidro_desnudo_de_nina_sobre_escalera.jpg

    スペインの画家、アドルフォ・ロサノ・シドロ(1872-1935)による絵画作品「Desnudo de niña sobre escalera」

    タイトルは「階段の上の裸の少女」という意味で、階段状の棚の上に腰掛けた少女の絵。
    しかしよく見るとところどころ描きかけ、つまり未完成です。

    時代的にもこの画像が制作途中で撮影した写真なわけはないので、現在もこの状態で保管されているってことでしょう。
    完成前に作者が亡くなってしまったのか、途中でボツにした絵なのか。
    詳細はわかりませんが、完成した絵も見たかったですね。

    作者のシドロはスペインの都市、プリエゴ・デ・コルドバで生まれました。
    幼い頃スペイン南部のマラガに移り住み、15歳から美術学校に通い始めます。
    一旦は法律を学びますが、絵に対する情熱を捨てきれず、その後本格的に画家を目指します。

    彼はマドリードを拠点として多くの作品を描きました。
    明るい色彩と詳細なタッチ。二十歳にして独自のスタイルを持っていた彼の才能が花開いたのは1892年、コルドバで開催された展覧会でした。

    1913年からはスペインの美術雑誌や新聞等で定期的に絵を発表し、人々から高い評価を得ていたシドロ。
    晩年は生まれ故郷のプリエゴに戻りましたが、1935年11月、病気によりこの世を去りました。

    この絵のように未完成のまま残っている作品は、他の作者でも意外と多いのかもしれません。
    何世紀も前の古い宗教画だと、作者の死後は弟子たちによって・・・という話も聞きますが、こういう絵は他人が加筆しないでそのままにしておいてほしいですね。
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    ジェイ・スチュアートのイラスト作品

    jay_stuart_untitled01.jpg jay_stuart_untitled02.jpg

    アメリカの画家(イラストレーター)ジェイ・スチュアート(1926-1993)による1960年頃の作品。

    ボクシングをする少年の絵ですが、見てのとおりトランクスを穿かずに闘っているのが特徴です。
    つまり架空のスポーツ。ある種マンガ的な要素として表現したものでしょう。
    画材は主に鉛筆やパステルで、デッサン画のような柔らかなタッチですね。

    作者のジェイ・スチュアートはアメリカのニューイングランド地方の生まれ。
    第二次世界大戦直後にニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで美術を学び、1950年代半ばにはリベラル・アーツ・カレッジの芸術学科の講師となりました。

    彼はスポーツ愛好家でありながら、1日に5箱のタバコを吸うヘビースモーカーでした。
    健康の悪化により50歳になる前に退職を余儀なくされ、それからは地元のボクシング少年たちのために、ボクシングクラブを禁煙にするなどの活動もしていたようです。

    しかし1993年11月、彼は67歳のときに自宅で亡くなっているところを発見されました。
    死因は喫煙による肺気腫でした。

    jay_stuart_untitled03.jpg

    それにしてもこの作品、ノーパンボクシングとは奇抜は発想ですね。
    裸の格闘技といえば古代ローマのパンクラチオンのようなレスリング系を思い浮かべますが、ボクシングでは実際にはないでしょう。

    考えてみれば、世界中に様々な格闘技あれど、試合内容とコスチュームが密接に関係しているのは日本の柔道と相撲くらいではないでしょうか。
    柔道も相撲もそのコスチュームを掴んで試合するわけですから。

    ボクシングの場合はトランクスは必須ではないし、むしろ無いほうがローブローの反則がわかりやすくて良いかもしれませんね。
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    肖像的立ちポーズの少年

    だいぶ前に「絵画で眠る少年たち」と題して、横になって眠っている少年を描いた絵画をいくつか紹介しましたが、今回はそれとは反対に「立っている少年」を描いた絵画。

    立ち上がって何かをしているのではなく、アトリエのモデルのようにただ立っているだけの絵です。
    単色の素描(デッサン画)ではよくある絵ですが、彩画の場合はポートレイト(肖像画)としての意味合いが強くなりますね。

    記念撮影風の構図でありながら、作家ごとの作風の違いがよく表れていて面白いもんです。
    2枚ずつ見ていきましょう。

    dohm_nogen-dreng.jpg callot_lenfance_dorphee.jpg

    左はデンマークの画家、ハインリッヒ・ドーム(1875-1940)による1923年の作品「Nøgen dreng på Skagen strand」
    日本語訳は「スカーゲン・ビーチの裸の少年」
    砂浜で息子をちょっと記念撮影、といった感じの絵ですね。

    右はフランスの画家、ジョルジュ・カロ(1857-1903)による1884年の作品「L'enfance d'Orphee」
    日本語訳は「オルフェの幼少期」
    オルフェとはギリシア神話に登場する詩人、オルフェウスのことです。


    wyspianski_nudeboy.jpg neil_moole_portrait_of_leandro.jpg

    左はポーランドの画家、スタニスワフ・ヴィスピアンスキ(1869-1907)による1893年の作品「Nude Boy」
    これはアトリエでモデルを描いた絵ですね。
    この構図だとこの子は台に乗っているってことでしょうか?

    右はイギリスの画家、ニール・ムーア(1950- )による作品「Portrait of Leandro」(制作年不明)
    レアンドロ君の肖像画。
    この子が誰なのかはわかりませんが、屈強な番兵のようにも見えるたくましい子ですね。


    novoskoltsev_boy_with_an_oar.jpg li_gui_jun_untitled.jpg

    左はロシアの画家、アレクサンダー・ノボスコルツェフ(1853-1919)による1875年の作品「Мальчик с веслом」
    日本語訳は「オールと少年」
    たくましい立派な体形してますね。
    姿勢も良くて表情も凛々しく、いかにも肖像画といった感じ。

    右は中国の画家、李貴君(1964- )による2009年の作品。(タイトル不明)
    体は華奢ですが秀才っぽい少年。
    聴いているのは音楽じゃなくて、もしかしたら英語の学習教材でしょうか?


    waagner_untitled.jpg hirsch_lenfant_au_lezard.jpg

    左はオーストリアの画家、アルフレッド・ワーグナー(1886-1960)による1918年の作品。(タイトル不明)
    イラスト風であり壁画風であり。
    後光が差していて、ただの立ちポーズながら荘厳な雰囲気があります。

    右はフランスの画家、オーギュスト・アレクサンドル・ハーシュ(1833-1912)による1860年の作品「L’enfant au lézard」
    日本語訳は「少年とトカゲ」
    トカゲも撫でていると頭を持ち上げてきたりして、可愛いもんです。

    File:Alexandre-Auguste Hirsch - L'enfant au lézard, 1860.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    書籍「”天使”の名画」

    book_tenshi-no-meiga.jpg

    いや〜、私が紙の本を買うなんて何年振りでしょうか。
    ネットで見かけてずっと気になっていた1冊の本、このたび思い切って買ってみました。
    思い切るほど高い本じゃないですけどね。(^^;)
    本体価格2,000円ナリ。

    2015年に青幻舎から発行された『「天使」の名画』というタイトルの本。
    私の好きな天使や天使っぽい神々の絵画がてんこ盛りで、著者は美術評論家の平松洋さん。

    青幻舎のサイトから紹介文を引用しますと・・・

    ----------------------------------------------------------
    神話から聖書まで「天使」図像の変遷をたどる
    ダ・ヴィンチ、マネ、モローなど77作家の厳選の名画106点掲載!

    著者は『絶世の美女』『猫の西洋絵画』など斬新な絵画論で人気の平松洋。
    本書は、著者独自の視点により、これまでの天使本では語られることのなかった天使画の魅力を説き明かします。
    「天使」はいかに描かれるようになったのか。
    その変遷を学び、名画の美しさに酔いしれる、癒やしのビジュアルブックです。
    ----------------------------------------------------------

    ・・・だそうです。(`・ω・´)

    表紙にウィリアム・ブグローのクピドを持ってくるなんてシャレてるというか、商売上手というか。
    教会の壁画に描かれているようなコロコロ天使よりも、こういう思春期の天使のほうが目を引きますからね。

    写真を撮ってご紹介・・・と思ったんですが、オフィシャルサイトで10枚もの写真が掲載されているので、そちらを見てもらったほうが良いですね。

    「青幻舎のサイトより『「天使」の名画』の紹介ページ」
    http://www.seigensha.com/books/978-4-86152-474-5

    私と同じ天使好きの方には超オススメ!
    是非どうぞ。□_(´▽`)
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    「ヘンリク・ルボミルスキ」という少年

    canova_henryk_lubomirski01.jpg canova_henryk_lubomirski02.jpg

    唐突ですが、皆さんは「世界で最も美しい少年」といったら誰だと思いますか?

    洋画が好きな人なら海外の子役から選ぶでしょうし、「そりゃあもちろんうちの子だよ」という親御さんもいるでしょうね。
    以前このブログで紹介した日本のジュニアモデルの男の子もかなりの美形でした。

    ギリシア神話では、花のヒアシンスの語源となった「ヒアキントス」という少年は、太陽の神アポロンと西風の神ゼピュロスの両方から惚れられるほどの美少年でした。
    花のスイセン(Narcissus)の語源となった「ナルキッソス」という少年は、泉に映った自分の姿に恋をしてしまったそうです。(自己愛を意味するナルシストの語源でもあります)
    また「ヒュラス」という少年は、彼のあまりの美しさに魅了された泉の精霊たちにより、水の中に引き込まれてしまいました。

    これらは神話なのでもちろん実在した人物ではありません。(宗教的には実話ってことになっているんでしょうけど)
    では、実在した人物で、数百年の長きにわたり「世界で最も美しい少年」と言われているのは誰でしょう?

    前置きが長くなりましたが、それが上の画像の少年「ヘンリク・ルドウィック・ルボミルスキ」王子です。(11歳頃の像)

    1777年にポーランド人の貴族の息子として生まれたヘンリク王子は、それはそれは美しい子供でした。
    その美しさから男の子でありながら女の子のように育てられ、親戚の侯爵夫人(叔母)に連れられての旅行中は、行く先々で人々から賞賛を浴びたそうです。
    スイスの有名な観相学者、ヨハン・カスパー・ラヴァーター(1741-1801)も彼の顔を版画化して研究しています。

    その衝撃的な美貌は多くの芸術家を虜にし、公爵夫人の要請により彼をモデルとした絵画、彫刻作品が数多く作られました。

    彫刻作品の中でもっとも有名なのが上の画像の大理石像。
    イタリアの彫刻家、アントニオ・カノーヴァ(1757-1822)による1788年の作品「Il Principe Henryk Lubomirski come Amore」

    タイトルは訳すと「アモルのようなヘンリク・リボミルスキ王子」となります。
    アモルとはローマ神話の愛の神クピド(キューピッド)の別名ですが、この像は背中に翼がなく、またタイトルも「アモルのような...」と言っているので、あくまでもヘンリク王子の彫像なんですね。

    そしてヘンリク王子を描いた絵画としては、代表的なものといえばこのふたつでしょうか。

    kauffmann_henryk_lubomirski.jpg vigee_lebrun_henryk_lubomirski.jpg
    File:Kauffmann - Henryk Lubomirski.jpg
    File:Prince Heinrich Lubomirski as Genius of Fame by E.Vigee-Lebrun (1789, Gemäldegalerie, Berlin).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    左はオーストリアの女流画家、アンゲリカ・カウフマン(1741-1807)による1786年の作品。
    右はフランスの女流画家、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(1755-1842)による1789の作品。

    この絵は「神話的肖像画」と呼ばれるもので、モデルに神話的な衣装や装飾を施してから描く肖像画のことです。
    今で言えばコスプレ写真みたいなものですね。

    これら三者の作品を見て面白いなぁと思ったのは、男性作家と女性作家の作品作りに対する傾向の違い。
    もちろん彫像と絵画という違いはありますが、男性であるカノーヴァは王子を他のものに例えることなくありのままの姿で表現し、女性であるカウフマンとルブランは王子を翼のあるアモルに見立ててファンタジックな作品に仕上げています。

    また、カノーヴァの作品が全裸であるのに対して、女性たちの作品はどちらも赤い布で股間を隠しています。
    モデルの放つ美しさにどうアプローチするか、どう受け止めるかという意識の違いとも言えそうですね。
    まぁ単に王子が女性の前では全裸になれなかっただけかもしれませんが。


    じつはカノーヴァもその後、王子をアモルに見立てた作品を完成させています。

    canova_cupid2.jpg

    この作品は以前も紹介したことがありましたが(該当記事)、アントニオ・カノーヴァによる1791年頃の作品。
    13歳のヘンリク王子をモデルとしています。

    一番上の画像は11歳頃なので、比べてみるとたしかに少し大人っぽくなったような気がしますね。
    成長期なのに肝心の部分があまり変わっていないのは、まぁ王子様ですから、カノーヴァの配慮かもしれません。(^^;)
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    Adonis / Spring of Life

    alfred_waagner_adonis.jpg alfred_waagner_spring_of_life.jpg

    オーストリアの画家、アルフレッド・ワーグナー(1886-1960)による1920年の作品「Adonis」と、1921年の作品「Spring of Life」

    どちらの作品も少年が両腕を上げている絵ですが、輪郭線を太くしているところやテクスチャーのような背景がイラスト風で、しかもそれがそのまま衣装の模様へと繋がっているところが面白いですね。

    左の作品のタイトルAdonisは、ギリシア神話に登場する美と愛の女神アフロディーテに愛された美少年のこと。
    右のSpring of Lifeはこれはそのまま「人生の春」ですが、どこらへんが春なのかはよくわかりません。(^^;)

    作者のワーグナーは1886年生まれのオーストリアの画家。
    彼の作品は主にアール・ヌーヴォーと呼ばれた芸術様式に属します。
    (Art Nouveau:19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動。「新しい芸術」の意)

    彼はもともと首都ウィーンの大学で科学と工学を専攻する学生でした。
    学ぶ中で色彩の科学的性質に魅せられた彼は、次第に絵画に関心を持つようになり、1907年からオーストリアの画家、バートールド・ロフラーのもとで絵画を学び始めます。

    1913年には二つの静物画と少女のヌード画を発表し、1914年にはロンドンの国際似顔絵展にも出展しましたが、その後第一次世界大戦による徴兵のため故郷を離れることを余儀なくされました。

    終戦後は故郷に戻ってウィーン分離派の第54回展覧会に参加し、その後は長年温めてきたアートコミュニティの創設に関わりました。
    この絵は終戦後(大正9年)に描かれたものですが、当時としてはかなりモダンな絵だったんでしょうね。


    画像出典:Boris Wilnitsky Fine Art
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    Wild Flower

    william_stott_wild_flower.jpg

    イギリスの画家、ウィリアム・ストット(1857-1900)による1881年の作品「Wild Flower」

    ソバージュヘアーの少女が台の上に腰掛けていて、その手前に花瓶に生けられた花が飾られているという絵。
    モデルは12歳くらいでしょうか。ちょっと気だるい雰囲気を醸していますね。

    タイトルは野生の花、または野草のことです。
    野に咲く花は摘んでしまうと、花瓶に入れても数日でしおれてしまいます。
    アトリエで何時間もモデルをしていれば、彼女も気分がしおれてしまうでしょうね。
    もしかしたらそういう意味を含めたタイトルなのかもしれません。

    作者のウィリアム・ストットは1857年にイギリスのランカシャー州オールダムで生まれました。
    美術学校を卒業した後フランスのパリに移住し、フランス人画家ジャン・レオン・ジェロームのもとで学びながら、サロンに定期的に出展するなどして成功を収めました。

    1889年にフランス印象派の展示で有名なデュラン・リュエル・ギャラリーにて個展を開催。
    彼の作品の多くは風景画でしたが、1880年代後半からは古典の人物や寓話をテーマとした作品へと移行しています。

    1900年2月25日、彼はロンドンからベルファストへと向かう旅行中、フェリーの中で亡くなりました。
    43歳という若さでの突然死だったそうです。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:William Stott of Oldham. Wild Flower.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    横たわるヴィーナス

    Lounging Demeter

    お庭で日光浴する幼い女の子。
    ポーズが横たわるヴィーナスみたい。
    神々しささえ感じます。(°▽°)

    Lounging Demeter
    Copyright : littledminor
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)


    ちなみに「横たわるヴィーナス」といえば有名なのは・・・

    tiziano_vecellio_venus_of_urbino.jpg

    イタリアの画家、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1490-1576)による1538年の作品「Venus of Urbino」
    ウフィツィ美術館所蔵の絵画で、日本でも2008年に国立西洋美術館で初公開されました。


    palma_vecchio_resting_venus.jpg

    そしてこちらはパルマ・イル・ヴェッキオ(1480-1528)による1520年頃の作品「Resting Venus」
    ドイツのアルテ・マイスター絵画館が所蔵しています。

    上の女の子の写真はポーズ的にはこっちに近いですね。
    顔立ちもかな?


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Tizian 102.jpg
    File:Resting Venus, by Jacopo Palma Vecchio.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    タグ: America  少女  ♂♀  絵画  CC-License 

    仮想の仮装少年

    Costumes for boys
    Harem

    Second Lifeという仮想現実ゲーム(?)の画面。
    リアルタイムで動かせるCGも綺麗になったもんですね。

    Costumes for boys
    Harem
    Copyright : Lovyne Odil
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    タグ: America  少年  衣装  Thong  ペイント  絵画 

    モデル君は背中で語る - 2

    以前書いた記事「モデル君は背中で語る」の続きです。(該当記事)

    今回は後ろ姿を描画した絵画と写真作品をご紹介します。
    彫像は必ずしも背中側が主題とは限らないので除外しました。

    それにしても人の背中というのは不思議なものですね。
    「背中で泣く」とか「背中が笑っている」という言葉がありますが、意識せず感情が表れていることがあります。
    自分からは見えにくい部位だからこそ、隠しきれないのかもしれませんね。

    まずは絵画作品から。

    torjay_miracles.jpg ivanov_st-nu-boy.jpg

    左はハンガリーの画家、トルジェイ・バルター(1964- )による2009年の作品「The first miracles」
    右はロシアの画家、アレクサンドル・アンドレイビッチ・イワノフ(1806-1858)による1830年の作品「A Nude Boy Standing」

    庭で遊ぶモデル君と壁際でポーズをとるモデル君。
    どっちの背中が楽しそう?


    colstee_boy-look-sea.jpg ht_boys-bath-sea.jpg

    左はオランダの画家、ペーター・コルスティ(1960- )による2006年の作品「Boy looking over the Sea」
    右はイギリスの画家、H・Tによる作品「Boys bathing in the Sea」

    海をクールに見つめる少年と海に入って遊ぶ少年。
    背中は口ほどにものを言う?


    rohlfs_back.jpg stott_sumday.jpg

    左はドイツの画家、クリスチャン・ロールフス(1849-1938)による1905年の作品「Männlicher Rückenakt」
    右はイギリスの画家、ウィリアム・ストット(1857-1900)による作品「Study of A Summer's Day」

    どちらもアトリエでのモデル君ですが、ちょっとお疲れ気味。
    背中にそれが表れてる?


    hofman_untitled.jpg simberg_garland_of_life.jpg

    左はポーランドの画家、ワラスティミル・ホフマン(1881-1970)による作品。(タイトル不明)
    右はフィンランドの画家、ヒューゴ・シンベリ(1873-1917)による1905年の作品「Garland of Life」

    天使の翼も後ろ姿があってこそ絵になる構図ですね。
    少年の背中は愛らしくもあり、たくましくもあり。


    次は写真作品。

    holland_day_boy_standing.jpg george_hugles_boyhood_australia.jpg

    左はアメリカの写真家、フレッド・ホーランド・デイ(1864-1933)による1896年の作品「Boy standing, playing pipe in the woods」
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Boy standing, playing pipe in the woods 1896-1897.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    右はオーストラリアの写真家、ジョージ・ハグレスによる作品。
    どちらも森の中で精霊のようにたたずむモデル君。
    顔が見えにくい後ろ姿ゆえに、イメージが膨らみます。


    maxwell_justin_and_leo.jpg simberg_lauri-railo.jpg

    左はアメリカの写真家、ロバート・マックスウェルによる作品「Justin and Leonardo」
    右はフィンランドの画家、ヒューゴ・シンベリ(1873-1917)による1905年の作品。
    上の絵画で一番最後のシンベリの作品、その制作のために撮影された写真です。

    モデル君はときに道具を持たなくてはならないので大変です。
    左の子が抱えてるのは犬かな?


    ken_heyman01.jpg ken_heyman02.jpg

    アメリカの写真家、ケン・ヘイマン(1930- )による1961年の作品。

    モデルは当時の映画「Lord of the Flies(蠅の王)」に出演した子役たち。
    撮影のために島で集団生活した子供たちの様子は、1964年発行の書籍「The Boy a Photographic Essay」に収められています。(現在もAmazon等で購入できます)


    jacques_duval.jpg gloeden_gallo.jpg

    左はドイツの写真家、ジャックス・デュヴァルによる作品。
    右はドイツの写真家、ヴィルヘルム・フォン・グレーデン(1856-1931)による1900年頃の作品。
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Gloeden, Wilhelm von (1856-1931) - n. 0228 - 20c - Gallo p. 20.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    ちょっと重心をずらした斜めのポーズが草木のある風景に溶け込んでいます。
    野性味を醸し出すには後ろからのショットのほうが良さそうですね。


    絵や写真は彫像とは違い、回り込んで別角度から見ることができません。
    作者が後ろ姿を表現すれば、それがそのまま作品の構図となります。

    なぜ後ろ姿なのか? なぜ背中からなのか?
    表情が見えないながらも、その小さな背中が語りかけてきます。
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
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    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に街で子供の笑顔写真を撮り続ける。 1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。 サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。 6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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