Antropotomie

    wassmer_antropotomie1960.jpg

    スイスの画家、リッコ・ヴァスメアー(1915-1972)による1960年の作品「Antropotomie」

    Antropotomieとは人体の解剖や解剖学を意味する言葉です。
    草原に筋肉組織の図解パネルと人体模型と骨格標本が置いてあり、そこに裸の少年たちがいるというシュールな光景。

    解剖学を勉強するのに自ら裸になる必要はないと思いますが、ひょっとして医学生は自分の体で勉強することもあるんでしょうか?
    いずれにしてもこの作品、まるで夢の中のような、ちょっと不気味で不思議な絵ですね。

    この絵の作者、リッコ・ヴァスメアーは「マジック・リアリズム」と呼ばれる様式を駆使する画家でした。
    マジック・リアリズムとは、魔術的リアリズムまたは幻想的リアリズムとも呼ばれ、日常にあるものが日常にないものと融合した作品を生み出す芸術的表現技法だそうです。
    この様式の画家としては他に「ジョージ・トゥーカー」「ルネ・マグリット」「オットー・ディクス」などが挙げられます。

    リッコ・ヴァスメアーの本名はエーリヒ・ハンス・ヴァスメアー。
    セメント工場を持つ工業家の息子として生まれ、3歳からは芸術と文化の街ベルンで育ちました。
    父親が詩人や画家、作曲家らと交流があったため、彼も幼い頃から美術に興味を示します。

    二十歳を過ぎたあたりから自らをリッコと名乗り、ミュンヘンとパリで美術を学んだ後1939年に帰国。
    1948年から1949年にかけてタヒチで数ヶ月間を過ごし、 1950年からフランス中部のヴィシー近郊に定住しました。

    wassmer_la_tempete1966.jpg wassmer_la_tempete.jpg

    これは彼の1966年の作品「La tempete」と、それを描くにあたって撮影された写真です。
    モデルはたぶん彼の息子さんでしょう。
    カメラが一般に普及してからは、このように絵画制作の材料として写真を撮る画家も少なくなかったようです。

    1963年からはスイスのローザンヌ近郊に住んでいましたが、1972年に肺疾患の後遺症により57歳の若さで亡くなりました。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  絵画  ♂♀ 

    エミール・ファブリの絵画作品

    emile_fabry_untitled.jpg

    ベルギーの画家、エミール・ファブリ(1865-1966)による1909年の絵画作品。
    タイトルは不明です。

    頭上にある葡萄に顔を寄せて立っている少年。
    ポートレイト写真ではよくある演出ですが、片足を上げたポーズが良いアクセントになっていますね。
    背景の描き方が装飾品のデザインのようで、まるで小説の挿絵のような物語性を感じさせます。

    作者のエミール・ファブリはベルギーのフランス語圏の都市、ヴェルヴィエで生まれました。
    ジャン=フランソワ・ポルテールのスタジオで学んだ彼は、理想主義芸術展を創設したジャン・デルヴィルらと共に、ベルギー象徴主義のグループ「藝術のために」を結成。

    1893年にはパリのサロンでも作品を展示しています。
    39歳でブリュッセル美術アカデミーの教授となり、1923年にはアカデミーの壁画及び装飾美術部長に就任しました。

    当時彼のスタジオだった建物は、現在もブリュッセルのサン・ミッシェル通りに存在しているそうです。
    関連記事

    タグ: Europa  少年  絵画  ♂♀ 

    Saunassa

    akseli_gallen-kallela_saunassa.jpg

    フィンランドの画家、アクセリ・ガッレン=カッレラ(1865-1931)による1889年の作品「Saunassa」

    タイトルは「サウナにて」という意味。
    高さ約120cm幅81cmのキャンバスに描かれた油彩で、フィンランドのヘルシンキにある「アテネウム美術館」が所蔵しています。

    女の子が釜に薪をくべていて、そばでは母親らしき人が父親らしき人の頭を洗っています。
    当時の農村の素朴な生活風景を描いたものですが、暗く陰湿な描写になりがちなテーマながら、手前に少女の控えめなヌードを置くことで華やかさを添えています。

    作者のカッレラはフィンランドの有名な画家のひとり。
    1865年にフィンランド西部の都市ポリに生まれた彼は、11歳でヘルシンキの「グラマースクール」に進学し、同時に絵画教室で絵を学びました。

    1884年から1886年の春まで、そして1887年から1889年までフランスのパリに留学し、そのあいだも多くの名作を残しています。
    フィンランドに帰国したのち1890年からは民族意識に目覚め、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」を題材とした絵画を多く描き始めました。
    カッレラはどちらかというとカレワラの情景を描いた画家として有名です。

    以前紹介したフィンランドの画家、ヒューゴ・シンベリ(1873-1917)はカッレラの弟子でした。(該当記事)


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Saunassa by Akseli Gallen-Kallela (1889).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
    関連記事

    タグ: Europa  少女  Water  風呂  絵画  CC-License 

    私の部屋 - 1

    「一番落ち着ける場所はどこ?」という質問があったら、みなさんはなんと答えますか?
    自分の部屋? トイレ? 風呂? 車の中? 図書館?
    現代は「落ち着ける場所などどこにもない!」という人も多いかもしれませんね。

    私はなんといっても、自分の部屋が一番落ち着きます。
    だからブログを書くときはほとんど自室。

    自分の部屋で心が落ち着く理由は人それぞれだと思いますが、普段学校や職場でストレスを感じている人なら、自分の部屋がオアシスになることもありますよね。

    ということで、今回は私の部屋の中の写真を貼ってみることにしました。

    「あんたの部屋見てもつまんねぇよ!」という声が聞こえてきそうですが、まぁそのへんは個人ブログならではということで・・・σ(^o^;)

    いちおう置物・飾り物の紹介も兼ねているので、写っているモノに関して質問などあればお気軽にどうぞ。(Eメールまたはメッセージフォームにて)


    myroom_01.jpg myroom_02.jpg

    天使の翼を貼り付けたドアを開くと、そこが私の部屋。(左の写真)
    広さは八畳弱で、ベッドやら机やら観葉植物やらが置いてあるのでかなり狭く感じます。

    部屋に入るとまず目に飛び込んでくるのは森林風景のタペストリー。(右の写真)
    今どきタペストリーなんて飾っている人はほとんどいないと思いますが、子供の頃から森の風景が好きなので、こういうのがあると心が癒されます。


    myroom_03.jpg myroom_04.jpg

    反対側の壁には鳥の形をした樹脂製のオブジェを貼り付けています。(左の写真)
    起床した時に最初に目に入る壁なので、鳥の飛翔は気分の高揚にも繋がります。
    その下には40型の液晶テレビを置いていて、現在はこれをMacのモニタとして使っています。

    壁といえば、昔は部屋の壁にやたらとポスターを貼っていましたが、今は甥っ子の写真を数枚ピンで留めているのみ。(右の写真)
    これは翼の絵を合成して天使のようにした写真。


    myroom_05.jpg myroom_06.jpg

    こういうブログをやっていると額縁を飾ることも多いんじゃないかと思われがちですが、私の部屋にはこの二つのみ。
    どちらもフランスの画家ウィリアム・ブグローの絵です。印刷ですけどね。(^^;)

    この絵を選んだ理由は、左は単純に可愛いから。
    右は描かれている女性が私のオフクロに似ているから。
    ただそれだけ。


    myroom_07.jpg myroom_08.jpg

    ベッドの下のスペースには段ボール箱を並べていて、中身はおもに古いビデオテープや音楽CD、工具やら電線やら。
    透明ケースと違って出しにくいのがネックですね。(左の写真)

    5箱のうち2箱は、甥っ子が小さいときに着ていた服やズボンを収納し、保存しています。(右の写真)
    過去に妹が処分しようとしたときに貰い受けたんですが、こういうのも小さい頃の思い出なので捨てるなんて忍びない。
    ちなみに部屋には甥っ子が小さいときに履いていた靴も飾っています。


    myroom_09.jpg myroom_10.jpg

    さて私の好きな天使の置物ですが、以前持っていたガラス戸タイプの収納棚は部屋が狭くなるのですべて処分しまして、現在は壁に棚を取り付けてそこに並べています。(左の写真)
    どれも雑貨店で買った安価なものですが、今では手に入らないものもあるので私にとっては貴重品。

    ・・・とは言いながら、床に無造作に置いてあるものもありまして、このへんはちょっと放ったらかし気味。(^^;)(右の写真)
    右側に小さな本棚が見えますが、現在持っている本は写真関係と美術書と医学図鑑だけです。
    ネットがあれば事足りるので、ここ十数年間で本もだいぶ処分しました。


    myroom_11.jpg myroom_12.jpg

    本来なら庭に置くべきガーデン・オーナメントと呼ばれる天使像も部屋に数体置いています。(左の写真)
    汚れたら水で丸洗いできるところは便利ですが、こういうのはやはり植物と組み合わせてこそ映えるものですね。

    ベッドの脇には大事なところがスイッチになったテーブルランプを置いています。(右の写真)
    ユーモア商品なので美的な要素はほとんどないですけどね。
    最近私の体型がコイツに似てきました。(´・ω・`)


    myroom_13.jpg myroom_14.jpg

    人形(ひとがた)の物に違和感を感じる人というのは一定数いるらしく、そういう人からすると人形がたくさん置いてある部屋は怖く感じるんだそうです。
    でも私はむしろ癒しや安心感を感じます。天使というキャラが好きだからかもしれません。

    右の写真のような関節に継ぎ目のないリアルなフィギュアも売られていますが、こういうのってどうして大人の女性ばかりなんでしょうか?
    男の子型であれば天使にもできるのに・・・って思ってる人が少ないんでしょうね。


    myroom_15.jpg myroom_16.jpg

    私の部屋にある唯一のブロンズ像で、オーギュスト・モローの「Charmeur」という作品のレプリカ。
    オークションでつい衝動買いしてしまった、高さ70cmの彫像。
    磨きすぎてC-3POになっちゃってますが。(^^;)

    顔はもちろん可愛いんですが、この子は脚とお尻がなかなかにキュートなので、最近は後ろ向きで飾っています。


    この他にも観葉植物やら水槽やら食品やらで埋め尽くされている私の部屋ですが、長くなりそうなので今日はここまで。
    続きは明日掲載します。(・Д・)ノ


    関連記事:私の部屋 - 2
    関連記事

    タグ: 日本  少年  絵画  彫像  RUKA 

    Wonders of the Sea

    salisbury_wonders_of_the_sea.jpg

    イギリスの画家、フランシス・オーウェン・ソールズベリー(1874-1962)による1912年の作品「Wonders of the Sea」

    岩場で遊ぶふたりの少女が、何か気になるものでもあったのか、水面を見つめてたたずんでいます。
    タイトルが「海の不思議」ですから、海ならではの現象があったのかもしれません。
    ファンタジックな雰囲気を感じさせる絵ですね。

    作者のソールズベリーは肖像画、歴史画、ステンドグラス 、本のイラスト等を描いていた英国の画家。
    11人兄弟のひとりとして生まれた彼は、正式な学校教育をほとんど受けぬまま育ち、父親の経営する倉庫で自転車修理の仕事をしていました。

    15歳になり兄の経営するステンドグラス会社で働き始めると、彼は芸術的な才能を発揮し、非常に卓越したステンドグラス作品を出展するまでになりました。
    このことが絵画の世界に目を向けるきっかけとなり、彼はヘザーリー美術学校に入学します。
    その後王立芸術アカデミーへと進み、1896年には二つの銀メダルと二つの奨学金を獲得しています。

    1901年、彼はアリスという女性と結婚し、双子の娘を含む数人の子供をもうけました。
    ロイヤルアカデミー展覧会への最初の出品作は妻アリスの肖像画で、その後も双子の娘たちの肖像画を多数描いています。
    この作品は娘たちを描いたものだったんですね。

    ソールズベリーはその後アメリカに渡って肖像画家として大成功を収めるのですが、アメリカに行くよう強く進めたのが当時の英国大使、ジョン・W・デイビスでした。
    ジョン・W・デイビスは芸術のレセプションでソールズベリーと出会ってから、彼の描く子供の肖像画を賞賛していたそうです。

    それまでにもエリザベス2世やウィンストン・チャーチルの肖像画で名声を得ていた彼でしたが、アメリカに渡ってからもワシントンDC、シカゴ、ニューヨーク等13ヵ所で肖像画の仕事に従事し、ホワイトハウスの公式肖像画家として6人の大統領の肖像画も描き上げました。
    ソールズベリーはアメリカで著しく成功した画家であり、まさにアメリカン・ドリームを成し遂げたひとりでした。

    彼をアメリカへと誘ったのは英国大使のジョン・W・デイビスですが、そのきっかけとなったのはまさに彼の描いた絵、つまり娘たちの姿だったわけです。
    双子の娘たちがやがて幸運の女神に変わるなどとは、彼自身思いもしなかったことでしょう。
    関連記事

    タグ: Europa  少女  Water  絵画 

    Desnudo de niña sobre escalera

    sidro_desnudo_de_nina_sobre_escalera.jpg

    スペインの画家、アドルフォ・ロサノ・シドロ(1872-1935)による絵画作品「Desnudo de niña sobre escalera」

    タイトルは「階段の上の裸の少女」という意味で、階段状の棚の上に腰掛けた少女の絵。
    しかしよく見るとところどころ描きかけ、つまり未完成です。

    時代的にもこの画像が制作途中で撮影した写真なわけはないので、現在もこの状態で保管されているってことでしょう。
    完成前に作者が亡くなってしまったのか、途中でボツにした絵なのか。
    詳細はわかりませんが、完成した絵も見たかったですね。

    作者のシドロはスペインの都市、プリエゴ・デ・コルドバで生まれました。
    幼い頃スペイン南部のマラガに移り住み、15歳から美術学校に通い始めます。
    一旦は法律を学びますが、絵に対する情熱を捨てきれず、その後本格的に画家を目指します。

    彼はマドリードを拠点として多くの作品を描きました。
    明るい色彩と詳細なタッチ。二十歳にして独自のスタイルを持っていた彼の才能が花開いたのは1892年、コルドバで開催された展覧会でした。

    1913年からはスペインの美術雑誌や新聞等で定期的に絵を発表し、人々から高い評価を得ていたシドロ。
    晩年は生まれ故郷のプリエゴに戻りましたが、1935年11月、病気によりこの世を去りました。

    この絵のように未完成のまま残っている作品は、他の作者でも意外と多いのかもしれません。
    何世紀も前の古い宗教画だと、作者の死後は弟子たちによって・・・という話も聞きますが、こういう絵は他人が加筆しないでそのままにしておいてほしいですね。
    関連記事

    タグ: Europa  少女  絵画  ♂♀ 

    ジェイ・スチュアートのイラスト作品

    jay_stuart_untitled01.jpg jay_stuart_untitled02.jpg

    アメリカの画家(イラストレーター)ジェイ・スチュアート(1926-1993)による1960年頃の作品。

    ボクシングをする少年の絵ですが、見てのとおりトランクスを穿かずに闘っているのが特徴です。
    つまり架空のスポーツ。ある種マンガ的な要素として表現したものでしょう。
    画材は主に鉛筆やパステルで、デッサン画のような柔らかなタッチですね。

    作者のジェイ・スチュアートはアメリカのニューイングランド地方の生まれ。
    第二次世界大戦直後にニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで美術を学び、1950年代半ばにはリベラル・アーツ・カレッジの芸術学科の講師となりました。

    彼はスポーツ愛好家でありながら、1日に5箱のタバコを吸うヘビースモーカーでした。
    健康の悪化により50歳になる前に退職を余儀なくされ、それからは地元のボクシング少年たちのために、ボクシングクラブを禁煙にするなどの活動もしていたようです。

    しかし1993年11月、彼は67歳のときに自宅で亡くなっているところを発見されました。
    死因は喫煙による肺気腫でした。

    jay_stuart_untitled03.jpg

    それにしてもこの作品、ノーパンボクシングとは奇抜は発想ですね。
    裸の格闘技といえば古代ローマのパンクラチオンのようなレスリング系を思い浮かべますが、ボクシングでは実際にはないでしょう。

    考えてみれば、世界中に様々な格闘技あれど、試合内容とコスチュームが密接に関係しているのは日本の柔道と相撲くらいではないでしょうか。
    柔道も相撲もそのコスチュームを掴んで試合するわけですから。

    ボクシングの場合はトランクスは必須ではないし、むしろ無いほうがローブローの反則がわかりやすくて良いかもしれませんね。
    関連記事

    タグ: America  少年  絵画  スポーツ 

    肖像的立ちポーズの少年

    だいぶ前に「絵画で眠る少年たち」と題して、横になって眠っている少年を描いた絵画をいくつか紹介しましたが、今回はそれとは反対に「立っている少年」を描いた絵画。

    立ち上がって何かをしているのではなく、アトリエのモデルのようにただ立っているだけの絵です。
    単色の素描(デッサン画)ではよくある絵ですが、彩画の場合はポートレイト(肖像画)としての意味合いが強くなりますね。

    記念撮影風の構図でありながら、作家ごとの作風の違いがよく表れていて面白いもんです。
    2枚ずつ見ていきましょう。

    dohm_nogen-dreng.jpg callot_lenfance_dorphee.jpg

    左はデンマークの画家、ハインリッヒ・ドーム(1875-1940)による1923年の作品「Nøgen dreng på Skagen strand」
    日本語訳は「スカーゲン・ビーチの裸の少年」
    砂浜で息子をちょっと記念撮影、といった感じの絵ですね。

    右はフランスの画家、ジョルジュ・カロ(1857-1903)による1884年の作品「L'enfance d'Orphee」
    日本語訳は「オルフェの幼少期」
    オルフェとはギリシア神話に登場する詩人、オルフェウスのことです。


    wyspianski_nudeboy.jpg neil_moole_portrait_of_leandro.jpg

    左はポーランドの画家、スタニスワフ・ヴィスピアンスキ(1869-1907)による1893年の作品「Nude Boy」
    これはアトリエでモデルを描いた絵ですね。
    この構図だとこの子は台に乗っているってことでしょうか?

    右はイギリスの画家、ニール・ムーア(1950- )による作品「Portrait of Leandro」(制作年不明)
    レアンドロ君の肖像画。
    この子が誰なのかはわかりませんが、屈強な番兵のようにも見えるたくましい子ですね。


    novoskoltsev_boy_with_an_oar.jpg li_gui_jun_untitled.jpg

    左はロシアの画家、アレクサンダー・ノボスコルツェフ(1853-1919)による1875年の作品「Мальчик с веслом」
    日本語訳は「オールと少年」
    たくましい立派な体形してますね。
    姿勢も良くて表情も凛々しく、いかにも肖像画といった感じ。

    右は中国の画家、李貴君(1964- )による2009年の作品。(タイトル不明)
    体は華奢ですが秀才っぽい少年。
    聴いているのは音楽じゃなくて、もしかしたら英語の学習教材でしょうか?


    waagner_untitled.jpg hirsch_lenfant_au_lezard.jpg

    左はオーストリアの画家、アルフレッド・ワーグナー(1886-1960)による1918年の作品。(タイトル不明)
    イラスト風であり壁画風であり。
    後光が差していて、ただの立ちポーズながら荘厳な雰囲気があります。

    右はフランスの画家、オーギュスト・アレクサンドル・ハーシュ(1833-1912)による1860年の作品「L’enfant au lézard」
    日本語訳は「少年とトカゲ」
    トカゲも撫でていると頭を持ち上げてきたりして、可愛いもんです。

    File:Alexandre-Auguste Hirsch - L'enfant au lézard, 1860.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
    関連記事

    タグ: Europa  少年  Water  笑顔  絵画  CC-License  ♂♀ 

    書籍「”天使”の名画」

    book_tenshi-no-meiga.jpg

    いや〜、私が紙の本を買うなんて何年振りでしょうか。
    ネットで見かけてずっと気になっていた1冊の本、このたび思い切って買ってみました。
    思い切るほど高い本じゃないですけどね。(^^;)
    本体価格2,000円ナリ。

    2015年に青幻舎から発行された『「天使」の名画』というタイトルの本。
    私の好きな天使や天使っぽい神々の絵画がてんこ盛りで、著者は美術評論家の平松洋さん。

    青幻舎のサイトから紹介文を引用しますと・・・

    ----------------------------------------------------------
    神話から聖書まで「天使」図像の変遷をたどる
    ダ・ヴィンチ、マネ、モローなど77作家の厳選の名画106点掲載!

    著者は『絶世の美女』『猫の西洋絵画』など斬新な絵画論で人気の平松洋。
    本書は、著者独自の視点により、これまでの天使本では語られることのなかった天使画の魅力を説き明かします。
    「天使」はいかに描かれるようになったのか。
    その変遷を学び、名画の美しさに酔いしれる、癒やしのビジュアルブックです。
    ----------------------------------------------------------

    ・・・だそうです。(`・ω・´)

    表紙にウィリアム・ブグローのクピドを持ってくるなんてシャレてるというか、商売上手というか。
    教会の壁画に描かれているようなコロコロ天使よりも、こういう思春期の天使のほうが目を引きますからね。

    写真を撮ってご紹介・・・と思ったんですが、オフィシャルサイトで10枚もの写真が掲載されているので、そちらを見てもらったほうが良いですね。

    「青幻舎のサイトより『「天使」の名画』の紹介ページ」
    http://www.seigensha.com/books/978-4-86152-474-5

    私と同じ天使好きの方には超オススメ!
    是非どうぞ。□_(´▽`)
    関連記事

    タグ: Europa  少年  絵画 

    「ヘンリク・ルボミルスキ」という少年

    canova_henryk_lubomirski01.jpg canova_henryk_lubomirski02.jpg

    唐突ですが、皆さんは「世界で最も美しい少年」といったら誰だと思いますか?

    洋画が好きな人なら海外の子役から選ぶでしょうし、「そりゃあもちろんうちの子だよ」という親御さんもいるでしょうね。
    以前このブログで紹介した日本のジュニアモデルの男の子もかなりの美形でした。

    ギリシア神話では、花のヒアシンスの語源となった「ヒアキントス」という少年は、太陽の神アポロンと西風の神ゼピュロスの両方から惚れられるほどの美少年でした。
    花のスイセン(Narcissus)の語源となった「ナルキッソス」という少年は、泉に映った自分の姿に恋をしてしまったそうです。(自己愛を意味するナルシストの語源でもあります)
    また「ヒュラス」という少年は、彼のあまりの美しさに魅了された泉の精霊たちにより、水の中に引き込まれてしまいました。

    これらは神話なのでもちろん実在した人物ではありません。(宗教的には実話ってことになっているんでしょうけど)
    では、実在した人物で、数百年の長きにわたり「世界で最も美しい少年」と言われているのは誰でしょう?

    前置きが長くなりましたが、それが上の画像の少年「ヘンリク・ルドウィック・ルボミルスキ」王子です。(11歳頃の像)

    1777年にポーランド人の貴族の息子として生まれたヘンリク王子は、それはそれは美しい子供でした。
    その美しさから男の子でありながら女の子のように育てられ、親戚の侯爵夫人(叔母)に連れられての旅行中は、行く先々で人々から賞賛を浴びたそうです。
    スイスの有名な観相学者、ヨハン・カスパー・ラヴァーター(1741-1801)も彼の顔を版画化して研究しています。

    その衝撃的な美貌は多くの芸術家を虜にし、公爵夫人の要請により彼をモデルとした絵画、彫刻作品が数多く作られました。

    彫刻作品の中でもっとも有名なのが上の画像の大理石像。
    イタリアの彫刻家、アントニオ・カノーヴァ(1757-1822)による1788年の作品「Il Principe Henryk Lubomirski come Amore」

    タイトルは訳すと「アモルのようなヘンリク・リボミルスキ王子」となります。
    アモルとはローマ神話の愛の神クピド(キューピッド)の別名ですが、この像は背中に翼がなく、またタイトルも「アモルのような...」と言っているので、あくまでもヘンリク王子の彫像なんですね。

    そしてヘンリク王子を描いた絵画としては、代表的なものといえばこのふたつでしょうか。

    kauffmann_henryk_lubomirski.jpg vigee_lebrun_henryk_lubomirski.jpg
    File:Kauffmann - Henryk Lubomirski.jpg
    File:Prince Heinrich Lubomirski as Genius of Fame by E.Vigee-Lebrun (1789, Gemäldegalerie, Berlin).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    左はオーストリアの女流画家、アンゲリカ・カウフマン(1741-1807)による1786年の作品。
    右はフランスの女流画家、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(1755-1842)による1789の作品。

    この絵は「神話的肖像画」と呼ばれるもので、モデルに神話的な衣装や装飾を施してから描く肖像画のことです。
    今で言えばコスプレ写真みたいなものですね。

    これら三者の作品を見て面白いなぁと思ったのは、男性作家と女性作家の作品作りに対する傾向の違い。
    もちろん彫像と絵画という違いはありますが、男性であるカノーヴァは王子を他のものに例えることなくありのままの姿で表現し、女性であるカウフマンとルブランは王子を翼のあるアモルに見立ててファンタジックな作品に仕上げています。

    また、カノーヴァの作品が全裸であるのに対して、女性たちの作品はどちらも赤い布で股間を隠しています。
    モデルの美しさにどうアプローチするか、どう受け止めるかという意識の違いとも言えそうですね。
    まぁ単に王子が女性の前では出せなかっただけかもしれませんが。


    じつはカノーヴァもその後、王子をアモルに見立てた作品を完成させています。

    canova_cupid2.jpg

    この作品は以前も紹介したことがありましたが(該当記事)、アントニオ・カノーヴァによる1791年頃の作品。
    13歳のヘンリク王子をモデルとしています。

    一番上の画像は11歳頃なので、比べてみるとたしかに少し大人っぽくなったような気がしますね。
    成長期なのに肝心の部分があまり変わっていないのは、まぁ王子様ですから、カノーヴァの配慮かもしれません。(^^;)
    関連記事

    タグ: Europa  少年  絵画  彫像  ♂♀ 

    いらっしゃいませ

    現在の閲覧者数:
    このブログについて...

    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
    【当ブログの掲載ポリシー】

    Flickrは米Yahoo!が運営する写真共有コミュニティサイトです。
    当ブログはFlickrにて一般公開されている写真から、シェアが可能なもの(SNSやブログでの表示が許可されているもの)を選んでご紹介しています。
    Flickrの写真に関するご質問はFlickrまたは写真の著作者にお問い合わせください。

    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に街で子供の笑顔写真を撮り続ける。 1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。 サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。 6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
    RUKAのサイト・ブログ

    RUKAのTwitter
    メッセージフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    アンケート
    Translation
    ブログ内検索
    アートギャラリー
    カテゴリ
    タグ

    少年 Europa 少女 Water 笑顔 ♂♀ America Asia 衣装 Face 水着 CC-License イベント 彫像 スポーツ 日本 風呂 RUKA 絵画 伝統 ペイント Thong 眠り Africa 音楽紹介 OldPhoto Oceania 動画 

    日別表示
    11 | 2017/12 | 01
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31 - - - - - -
    月別表示
    最新記事
    国別アクセス
    Flag Counter
    おすすめリンク
    ユーザー掲示板
    AngelBoys FairyGirls