写真家の清岡純子さんと女神のようなモデル

    ingres_la_source-trace.jpg kiyookamodel-trace.jpg

    いきなりですが問題です。
    上の線画のうち、左の画像はある有名な美術作品の人物をトレースしたものです。
    その作品とはいったい何でしょう?

    解答もいきなりですが・・・
    答えはフランスの画家、ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(1780-1867)の1856年の作品「泉」でした。(原題:La Source)

    元の絵を知っている人には簡単な問題でしたね。

    jean_auguste_dominique_ingres_-_the_spring.jpg
    アングル作「泉」
    File:Jean Auguste Dominique Ingres - The Spring - Google Art Project 2.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン


    では上の線画のうち、右側の画像は何をトレースしたものかわかりますか?

    「ヴィーナスの誕生かな?」「ギリシア神話の三美神のひとり?」「このふくよかさはルネサンス期の宗教画かもしれない」・・・と、多くの人が西洋絵画だと思ってしまうでしょう。

    じつはこれ、日本の写真家、清岡純子さん(1921-1991)の1981年の写真作品から、そこに写るモデルをトレースしたものです。
    残念ながら元の画像は掲載できませんが、西洋絵画の裸婦像に非常に近い体形をしていることがわかると思います。


    私は中学生のときに美術科で初めてアングルの「泉」を知り、その均整のとれた美しい姿に感動を覚えました。
    多感な時期でしたが性的な感情ではなく、純粋に人間の形に感動したのでした。

    アングルの「泉」の女性は人間ではなく泉を擬人化したもの、つまり簡単に言えば泉の精霊です。
    女神や天使の姿もそうですが、作者は架空の存在に自分の理想を当てはめ、ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら美を追求していくわけです。
    アングルは「泉」を描き上げるのになんと36年を要しています。
    私はそんな、理想の美を追い求める作者の姿勢にも共感し、美術がさらに好きになりました。

    2年後の高校生のとき、私は地元の駅前にある大きな書店の美術図書コーナーに立ち寄りました。
    そして目の前の棚から何気なく一冊の写真集を手に取ったとき、私はアングルの「泉」を見たとき以上の衝撃を受けました。
    何しろそこに写るモデルの女性が、まるでアングルの「泉」から抜け出てきたかのような姿をしていたからです。

    それは単にヌードだからということではなく、身体の形、縦横の比率、適度なふくよかさ、優しい表情に至るまで何から何までそっくりでした。
    そのモデルは当時の私よりも4歳ほど年下の少女でしたが、私はそのモデルに女神様のような神々しさを感じました。

    cameraman_woman.jpg

    撮影したのは女流写真家の清岡純子さん。(1921-1991)
    清岡さんは1921年(大正10年)、京都の御所の近くで生まれました。
    父は貴族院議員で子爵。母も同じく子爵家の出であり、先祖を遡ると両親とも菅原道真に辿りつくそうです。
    京都府女子師範附属小学校を卒業後、父親が校長をしていた菊花高等女学校へ入学し、その後、東山京都女子専門学校へと進学。

    1948年に新日本新聞社とキネマ画報社の写真部に所属し、写真家としての第一歩を踏み出します。
    1957年に歌舞伎座の写真部に勤務し、1960年には女性のためのチャームスクール「ミス&ミセス」を主宰。
    その後東京へと移り住み、フリー写真家として活動し始めました。

    1966年、尼寺での生活をつぶさに捉えた写真集「尼寺」を毎日新聞社から出版し、同年8月に東急百貨店で「尼寺展」を開催。
    1971年には西ドイツのシュテルン社主催による「世界写真展」に「女」というテーマで出展し、見事に受賞を果たしています。

    1967年以降は報道写真家としても活躍しており、戦時下のベトナム、台湾、韓国、沖縄などを取材し、新聞等で写真や記事を発表しています。
    またテレビ番組にも出演し、ベトナム戦争での取材の様子などを語りました。

    1973年5月、京都の御所人形を収めた写真集「門跡尼寺秘蔵人形」を出版し、国内外から一躍注目を浴びます。
    この写真集は5カ国語に翻訳されて各国に紹介され、彼女自身も同年9月に門跡人形使節として訪米し、アメリカの人々に御所人形の素晴らしさを伝えました。

    1974年には小田急百貨店で「門跡尼寺秘蔵御所人形と清岡純子写真展」が開かれ、会場には三笠宮妃殿下と、昭和天皇の五女貴子さんの夫、島津久永氏の母である島津久子さんもおいでになりました。
    そしてこの年、彼女はポーランド国際芸術写真協会主催による「ビーナス'74展」に出展し、日本人として初の受賞に輝いています。

    「戦争」「尼寺」「御所人形」「裸婦」と、女性の視点ならではの作品を生み出してきた清岡純子さんは、1977年に初めて少女をテーマとしたヌード写真集を出版します。

    「聖少女」と題されたその作品は好評を博し、翌年から1980年にかけて新聞社主催による「清岡純子写真展」が大阪、神戸、横浜、千葉、仙台、札幌などの各地のデパートで毎年開催され、家族連れなどが素朴で情緒あふれるヌード作品を鑑賞していました。

    そして1981年7月に出版された写真集に初めてあのモデルが登場します。
    前述したとおり、そのモデルは美術作品の女神像のような姿をしていました。
    清岡純子さん自身も後のインタビューで「一番思い出深いモデル」と述べており、「これ以上の傑作はいまだに撮れない」とも語っていたそうです。


    1981年と1982年に美術関連の老舗出版社から刊行された彼女の写真集は、他の美術図書と比べても遜色ないほど芸術性が高く、極めて真面目なものでした。
    各界の著名人が後書きや推薦文を書いていることからもそれがわかります。

    しかしその後、清岡さんが他の出版社から雑誌感覚の写真集を出してしまったことと、インターネットが普及し始めた頃にそれらの作品がアダルト画像のように扱われてしまったこと、このふたつは残念でなりません。

    しかし数十年後にせよ数百年後にせよ、美しい女性の記録として彼女の作品が再評価される日がいつか来るであろうと、私は期待しています。
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    動く子供を素描で表現

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    当ブログで過去に何度も登場した言葉「デッサン」
    日本の自動車メーカー?いやそれはニッサン。中年の男性?いやそれはオッサン。
    などと冗談を言っている場合ではなく、今回はデッサンの話。

    デッサン(Dessin)という言葉はフランス語。
    英語ではドローイング(Drawing)、日本語では素描(そびょう)といって、主に鉛筆や木炭、パステル、コンテなどを用いて物体の形状や明暗などを平面に描画する技法、およびその作品のことです。

    輪郭線によって対象の視覚的特徴をつかむことを目的とした、人物画では基礎中の基礎とも言えるものです。

    nicolas_galerie01-2.jpg nicolas_galerie01-3.jpg

    いつ頃の作品かは不明ですが、これはフランスの「Galerie du nu」という書籍に掲載されたデッサン画。
    子供をモデルとした単色のスケッチ、いわゆる人体デッサンです。

    描いたのはニコラさんという方らしいのですが、詳しいことはわかりませんでした。
    子供モデルのデッサン画の例として引用いたしました。

    nicolas_galerie02-1.jpg nicolas_galerie02-2.jpg

    デッサンは古代から様々な用途でおこなわれ、ルネサンス時代には絵画、彫刻、建築の試作にも用いられるようになりました。
    絵画を制作するときの下絵であったり、基礎練習であることには間違いないのですが、現代では彩画と共にデッサン画もひとつの作品として成り立っています。

    用いる道具で一般的なのは鉛筆と木炭。
    鉛筆は様々な硬度のものを使用しますが、硬すぎる鉛筆はあまり使いません。
    木炭の場合はデッサン用の木炭を使います。
    このニコラさんの絵はたぶん鉛筆を使用しているのでしょう。

    nicolas_galerie03-1.jpg nicolas_galerie03-2.jpg

    通常デッサンは単色の線画で描かれ、背景を省略することが多いですね。
    そういう意味ではモノクロの肖像写真に近いと言えますが、色彩を排除している分、形状がより色濃く反映されます。

    見た目が正確でないことを「デッサンが狂っている」などと言いますが、意図的にデフォルメした抽象画の場合はこれには当たりません。
    しかしだからといって抽象画の画家にはデッサン能力が必要ないのかというとそうではなく、有名な画家の多くが若い頃にデッサンの勉強に勤しんでいたように、画家にとってはとても大切な基礎のひとつです。

    nicolas_galerie04-1.jpg nicolas_galerie04-2.jpg

    美術学校などではモデルを用意してデッサンの授業をおこなうことがあります。
    そのとき単なる立ちポーズが多いのは、モデルへの負担を考えるとある意味仕方がないことだと思います。
    しかし子供の場合は子供らしい様々なポーズを描いてみたくもなりますね。

    そのため動きのあるポーズの場合は写真を模写することもあります。
    これらの作品も一部は写真を模写したのだろうと思います。
    写真の模写をデッサンと言うのか?というと、まぁ正確には違うんですが、子供がモデルの場合そのほうが良いのかもしれません。

    ネコと人間の子供は、絵画のモデルにはちょっと不向きなようです。(^-^)
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    La Bourboule

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    ルーマニアの画家、ミシェル・シモニディ(1870-1933)による1895年の作品「La Bourboule」

    正確には1895年にフランス中南部の街「ラ・ブルブール」の駅に貼り出された、この街の水を宣伝するポスターです。
    ラ・ブルブールは1875年以降に発展した、水で有名な街で、温泉街としても知られています。
    ヨーロッパで最初の小児医療リゾートが作られた地域でもあります。

    このポスターは輪郭線を強調したイラストチックな絵柄で、当時としてはかなり洗練されたポスターであったろうと思います。
    美しい女性がふたりの幼い子供に水を与えているところですが、子供のひとりが背中に矢を背負っていることから、女神とキューピッドをモチーフにしているのでしょう。
    しかし翼は描いておらず、身近な子供のような親しみやすさを醸しています。

    この絵の作者、ミシェル・シモニディはルーマニアの首都ブカレスト生まれの画家。
    アールヌーボー様式を代表する画家のひとりであり、デザイナーでもありました。
    ルーマニアでの名前はミハイル・シモニディでしたが、パリに定住した後はミシェル・シモニディと名乗っています。

    彼は芸術学校でレオン・ボナット、フェルディナンド・ハンバート、ガブリエル・フェリエらの生徒として学び、卒業後はパリのサロンで定期的に作品を発表しました。
    彼の作品は1889年の国際博覧会で佳作に入賞し、1900年の国際博覧会では銀メダルを獲得しています。

    彼は知り合いの写真家とともに数多くのポスターをデザインし、その多くが賞賛されました。
    この絵は当時のラ・ブルブールからの依頼により制作されたものですが、現在も街の壁にこのように大きくディスプレイされ、道ゆく人の目を楽しませています。

    affiche_la_bourboule.jpg

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Affiche La Bourboule.JPG
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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    Young Boy with a Teapot

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    スコットランドの画家、ウィリアム・ジョージ・ギリーズ(1898-1973)による1921年の作品「Young Boy with a Teapot」
    「ティーポットを持つ少年」という、見た目そのままのタイトル。

    12歳くらいでしょうか、いかにも絵のモデルといった佇まいですね。
    かたわらに置いてあるティーポットを抱きかかえ、注ぎ口の根元を指でつまんでいます。

    これはもう皆さん御察しのとおり、紛れもなく大人への成長の意味を込めた作品ですね。
    ポットの注ぎ口を指でつまませることになんの意味もないはずはなく、チラリと見えているこの子の陰茎との対比を狙っているのは明らか・・・だと思います。

    ともすると下品になりがちなポーズですが、真面目そうなモデル君と素朴な画風がそれを防いでいます。
    ちょうど思春期あたりの少年をモデルにしたことで、テーマを見る側の心に委ねているような、心の写し絵のような作品になっているところが上手いですね。

    作者のウィリアム・ジョージ・ギリーズはスコットランドの画家であり、また美術教師でもありました。
    1924年にエジンバラ芸術大学を卒業し、フランスのパリで2年間修行した後に教師として同大学に戻ります。
    その後40年に渡って教鞭を取り、1959年からは退職する1966年まで校長を務めました。

    彼は主に風景や静物をテーマにしていましたが、作品にはしばしば1936年に亡くなった陶芸家である弟、エマ・スミス・ギリーズが作った陶器が登場しています。
    もしかしたらこのティーポットも弟が作ったものかもしれません。

    この絵は1921年、ギリーズが芸術大学の在学中に描いたものです。
    つまりこのシンプルな背景は大学の教室だったんですね。
    教室にモデルを招いてのヌードデッサンの授業は、昔の美術学校では当たり前におこなわれていました。

    モデルの少年に思わせぶりなポーズをさせたのは他の生徒だったのかもしれませんが、結果的にはシンプルながらも味わい深い作品となりました。
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    Schatten über der Seele

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    ドイツの画家、トーマス・エッツェンスペルガー(1958- )による2011年の作品「Schatten über der Seele」

    黒煙をあげる街並みを背景に、不安げな表情で頬杖をつく少年。
    タイトルは「魂の影」という意味ですが、戦争を憂いている子供の絵でしょうか?
    いや、体の傷から察するにこの少年こそが戦争の被害者なのでしょう。

    この絵を描いたのは、Tomé(トメ)という名で活動している、トーマス・エッツェンスペルガー氏。
    ドイツ在住の画家であり、美術教師でもある男性です。

    1958年にスイスのチューリッヒで生まれた彼は、大学を卒業後に雑誌「Reflex」のイラストレーターを務め、その後スイスの新聞「Walliser Bote」に定期的に漫画を掲載します。

    1978年、彼はスイスのフリブール大学で医学を学びましたが、その後グラフィックデザイナーに転向。
    1983年にフリーランスの漫画家として、スイス、ドイツ、アメリカの雑誌や新聞に漫画「PiPO」を掲載し、いくつかのコミック本を出版しています。

    そして1995年にはドイツのアウクスブルク大学で再び学び始め、中等学校の教師としての学位を取得しました。
    現在は10歳から17歳までの子供たちの美術教師をしています。

    彼は2011年に「子供の肖像画博物館」を設立しました。
    270以上の子供の肖像画と50以上の芸術作品を展示し、それらを通じて子供の権利のための活動をおこなっています。

    redhands.jpg

    子供の貧困、飢餓、そして様々な虐待などの問題は依然として世界中に根深く残っています。
    そしていくつかの国では未だ30万人もの子供たちが兵士として駆り出されているという事実があり、これはまぎれもなく深刻な問題です。

    彼はそんな子供への虐待に抗議すべく、赤い手のひらをサインとして人々への啓蒙活動をおこなっています。
    赤い手のひらは、子供を兵士として利用することに抗議するために使用するサインです。
    子供の手を血で染めてはいけない!という意味が込められているのでしょう。

    実際にたくさんの子供たちの手形によって作られたこれらの作品は、政治家の手に委ねられ、ユニセフ等の団体によって「子供を守る」という意識を広めるために使われています。

    彼はたくさんの子供の肖像画を描いていますが、その作品は決して明るいものばかりではありません。
    怪我を負った子供、血に染まった子供、虐待を受けている子供など、悲惨な現実を強烈なヴィジュアルによって訴えかけています。

    幸せな天使がいるならば、傷付いている天使もいます。
    我々は片方の天使だけに目を向けるのではなく、すべての天使の幸せについて考えなくてはなりません。


    Copyright : Thomas Etzensperger (Tomé)

    【Tomé s Kinderporträtmuseum】
    https://kinderportraitmuseum-aktionen.jimdo.com

    (この記事は、著作者本人からのご紹介により執筆いたしました)
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    ガストン・ゴアの絵画作品

    goor_unknown1964.jpg

    フランスの画家、ガストン・ゴア(1902-1977)による1964年の作品。
    タイトルは無題です。

    ギリシア神話の神々を描いたものでしょうか?
    ひとりひとりのキャラクターはわかりませんが天上の楽園といった感じですね。

    1964年といえば日本で東京オリンピックがあった年。
    古代オリンピック発祥の地であるギリシャのオリンポス山の雲の上には、まさにこのような神々がいたのかもしれません。

    作者のガストン・ゴアは1902年、フランスのリュネヴィルに生まれました。
    17歳のときに国立高等美術学校「エコール・デ・ボザール」に入学し、貧しいながらも勉学に励み、1925年にパリに移住。
    彼はそこで作家であり美術評論家であるアンドレ・サーモンを通じて、イラストレーターのアンドレ・ギデと出会いました。

    そしてイラストレーションの仕事に就き、フランスの有名な週刊誌、L'Illustration誌に作品を掲載します。
    1931年には「国際植民地展」のイラストも担当しました。
    また、その間いくつかの書籍も出版しています。

    彼は1952年からイギリスで数年間を過ごし、ロンドンのギャラリーでも展覧会を開いています。
    1974年にフランスの片田舎に移り住み、1977年12月に癌によりこの世を去りました。
    彼は亡くなる直前まで絵を描き続けていたそうです。
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    絵画の少年現る!

    日本の漫画家、荒木飛呂彦さんの代表作『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』には、絵画や漫画などのキャラクターを実在化させる「ボヘミアン・ラプソディー」というスタンド能力が登場します。

    知らない人にはナンノコッチャな話でしょうが、要するにこの漫画には「ウンガロという男の特殊能力により絵画や漫画のキャラクターが実体となって街に溢れてしまった」というシーンがあるのです。

    作中にはイタリアのウフィツィ美術館にあるボッティチェリ作の絵画「ヴィーナスの誕生」から抜け出たヴィーナスが街の中を歩くという描写もあります。

    絵から人物が抜け出るという話は漫画やアニメではよくある設定ですが、実際に起きたらそれこそ大事件!
    とくに美術界は大混乱でしょうね。

    今回は「絵画の中の少年がもし現実の世界に現れたら・・・」をテーマにしてみました。
    (写真は引用として使用していますが出典が不明です。関係者から削除依頼があれば削除しますのでご了承ください)


    【蛇使いの少年】

    gerome_the_snake_charmer.jpg
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Jean-Léon Gérôme - Le charmeur de serpents.jpg

    フランスの画家、ジャン・レオン・ジェローム(1824-1904)による1870年の作品「The Snake Charmer」

    この蛇使いの少年が、スタンド能力「ボヘミアン・ラプソディー」により現実の世界に現れると・・・

    snakerboy_cambodia.jpg

    こうなります!

    ジェロームの絵はインドでこの写真はカンボジアですが、東南アジアでは今もこのような文化が残っているのでしょうか?
    ファンタを持っているところが現代っ子らしいですね。



    【水辺でうつぶせの少年たち】

    sorolla-chicos_en_la_playa.jpg
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Joaquín Sorolla - Chicos en la playa.jpg

    スペインの画家、ホアキン・ソローリャ(1863-1923)による1910年の作品「Chicos en la playa」

    水辺で遊ぶ少年たちを描いたこの絵画も、スタンド能力「ボヘミアン・ラプソディー」により・・・

    watersideboys.jpg

    このように現実の光景に!

    ひとり多いけれどポーズも構図もそっくりだし、奥から2番目の子がこちらを向いているところも同じ。
    美術館で絵を鑑賞した後に川に行って子供たちの水遊びを鑑賞するのも乙なもんです。



    【馬を連れた少年】

    sorolla-the_horse_bath.jpg
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Joaquín Sorolla y Bastida - The Horse’s Bath - Google Art Project.jpg

    これも同じくホアキン・ソローリャによる1909年の作品「El baño del caballo」

    裸の少年が馬を連れて海岸を歩いているシーンですが、これもスタンド能力「ボヘミアン・ラプソディー」によって・・・

    boyandhorse.jpg

    我々の目の前に出現しました!

    馬が白馬じゃない点には目をつぶるとして、どちらも海辺だし、遠くにヨットが見えるところも同じ。
    絵のタイトルは訳すと「馬の風呂」となるので、昔は馬を水浴びさせるときに人間も裸になるのはよくあることだったのでしょう。



    【スパルタの少年】

    eckersberg-three_spartan_boys_practising_archery.jpg
    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Christoffer Wilhelm Eckersberg - Three Spartan boys practising archery - Google Art Project.jpg

    デンマークの画家、クリストファー・ヴィルヘルム・エッカースベルグ(1783-1853)による1812年の作品「Three Spartan boys practising archery」

    古代ギリシアの都市、スパルタの少年たちが弓の訓練をしているところ。
    もしこの少年がスタンド能力「ボヘミアン・ラプソディー」で現代の街に現れたらもう大変!

    bowandarrowboy.jpg

    なんたってスパルタの戦士ですから、繁華街や大通りは彼らの恰好の射的場となってしまいます。

    この写真は前掛けをしているのでスパルタの格好とはちょっと違いますが、街に現れたらその危険な美しさに人々はパニックですね。



    【草原に立つ少年】

    lohmuller_matts.jpg
    Copyright : Otto Lohmüller
    http://www.otolo.eu/

    ドイツの画家、オットー・ローミュラー(1943- )による1984年の作品「Matts am Atlantik」

    草原にたたずむ少年を描いたこの絵にもスタンド能力「ボヘミアン・ラプソディー」の効果が現れたようです。

    lonelyboy.jpg

    そのままのポーズで草原に出現!

    画像はドットの集まりですからこうして見るとどちらも同じように見えますが、実際に現物を目の当たりにすると、立体であり、温かく、そして動くという違い、つまり生命の有る無しの差は大きいのでしょうね。
    妊娠して命を育むことは、どんな芸術家よりも芸術的であると言えます。


    漫画「ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン」に登場する、ボッティチェリのヴィーナスが街を歩くシーンでは、ニュース番組のレポーターが...
    『美しい!美しすぎるッ!ヴィーナスがわたしたちの目の前を歩いて行くのです!女性の裸体となりますがボカシはいっさい入れず放映されています!』
    と絶叫しています。

    もし本当に絵画の中の人物が目の前に現れたら、ヴィーナスに限らずともそれはとても美しく、神秘的な光景であることでしょう。
    動くその姿は美術館で鑑賞するとき以上の感動があるはずです。

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


    絵画の画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    ライセンス:パブリックドメイン


    YouTubeより
    「クイーン - ボヘミアン・ラプソディ」(オフィシャルビデオ)
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    The Slave Market

    boulanger-the_slave_market.jpg

    フランスの画家、ギュスターヴ・ブーランジェ(1824-1888)による1882年の作品「The Slave Market」
    日本語でのタイトルは直訳の「奴隷市場」

    当ブログでこの作品を紹介することに関しては正直迷いました。
    子供が描かれているとはいえ、テーマが重過ぎるからです。
    しかしこの作品から何か大切なことも学べるだろうと、採り上げてみました。

    この絵は古代ローマ時代におこなれていた奴隷市場、つまり人身売買の様子です。
    奴隷とは、人間としての名誉、権利、自由を認められず、他人の所有物として取り扱われる人のこと。
    程度の差はあれ、古代にはこのような奴隷制度が世界中に存在したと言われています。

    ステージの一番左にいるのは5,6歳の裸の男児で、隣では体格の良い青年が腕組みをして立ち、その前には体を隠すようにうずくまっている女性がいます。
    真ん中の黒人女性は怯えるような仕草をしており、その隣には半透明の衣をまとい胸をさらしている大柄な女性。
    一番右には10歳くらいの少女が立ち、その前では衣装をはだけた女性がしゃがみ込んでいます。

    これから彼らを商品としたセリ(競売)が始まります。
    ステージに腰掛けて昼食をとっている黄色い服の男性は競売人です。

    買う側は上流階級の人間だと思いますが、農業や荷運びなどの重労働、家事、その他、何に従事させるかによって競る対象も変わるのでしょう。
    幼い子供がどのような仕事をするのかは想像の域を出ませんが、女性のうちの二人が自ら服をはだけているのも、悲しいかな生きるすべなのかもしれません。


    この絵の作者、ギュスターヴ・ブーランジェは植民地出身者の両親から生まれ、14歳で孤児となりました。
    1846年、22歳のときにパリのエコール・デ・ボザールに入学し美術を学び始めます。
    1849年にローマ賞を受賞し、1882年には芸術アカデミーのメンバーとなり、1885年からはアカデミー・ジュリアンの教授となりました。

    彼は主に東洋の文化を描く東洋画家でしたが、実際にイタリア、ギリシャ、北アフリカ等を訪れ、歴史的・文化的に正しい絵を描くよう心掛けたそうです。
    そのため古代ローマ時代の奴隷制度を描いたこの作品も、史実とそう大きくは違っていないと思われます。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Boulanger-gustave-clarence-rudolphe-french-1824-1888-the-slave-market.png
    ライセンス:パブリックドメイン
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    A Mother Love

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    ドイツの画家、ロヴィス・コリント(1858-1925)による1911年の作品「A Mother Love」

    タイトルは「母の愛」または「母性愛」と訳せますが、窓辺で母親が息子を愛撫しているシーンです。
    沐浴しているところなのか、息子の愛らしい姿を見て思わず引き寄せたのでしょう。
    親子の愛情を感じる作品です。

    作者のロヴィス・コリントは19世紀から20世紀にかけて活躍したドイツの画家・版画家。
    1858年に東プロイセンのタピアウ(現在のロシアのグヴァルジェイスク)にて、皮革工場と農場を営む両親のもとに生まれたコリントは、8歳から15歳までケーニヒスベルクの叔母の家で暮らしました。

    しかし12歳の時に戦争が勃発し、15歳のときに母親が他界。
    それからは父親の農場で暮らしましたが、この頃から画家になりたいと強く望むようになりました。
    彼にとって絵を描くことは辛い生活からの逃避行であり、新たな人生を始めたいという願いでもありました。

    1876年からケーニヒスベルクのアカデミーで絵画を学び始め、1880年に教師の推薦でミュンヘン美術アカデミーに入学すると、彼はその才能をさらに開花させます。
    初期の作品は非常に自然主義的でしたが、その後は次第に表現主義的な特質を取り入れ、活気あふれる肖像画や風景画を描き始めます。

    彼は1900年にベルリンに移り住み、1902年に女性のための絵画学校を開設。
    最初の生徒であるシャーロット・ベレンデと結婚し、二人の子供をもうけてからは家庭生活が彼の作品の主要なテーマとなりました。
    1908年には「Das Erlernen der Malerei」という美術史に関する書籍も出版しています。

    しかし1911年12月、彼は脳卒中により左半身麻痺という悲劇に見舞われます。
    その後も妻の助けを借りて右手のみで絵を描き続け、1925年にはバイエルン芸術アカデミーの名誉会員となりましたが、同年7月17日に肺炎により亡くなりました。

    彼の作品にはヌード画が多いのですが、そのどれもが家族の優しさや温もりを感じさせるものばかり。
    幼少期に親元を離され15歳で母親を亡くしたコリントは、亡き母への愛情を絵画という形で表現していたのでしょう。
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    Tigah, the Balinese Goddess

    locatelli-tigah_the_balinese_goddess.jpg

    イタリアの画家、ロムアルド・ロカテッリ(1905-1943?)による1940年の作品「Tigah, the Balinese Goddess」

    赤い髪飾りをつけた少女が大きな布を広げてこちらを見て微笑んでいます。
    模様が描かれているので装飾用の布でしょうか?
    グリコのポーズが決まってますね。
    なんとなく幸せな気分になる作品です。

    作者のロカテッリは1905年、3世代続く芸術家の家に生まれました。
    兄弟は父親とともに教会の装飾画の仕事に従事しており、ロカテッリも学校で応用芸術を学びました。

    ある日父親が教会での仕事中に足場から落下して怪我を負い、彼も働くことを余儀なくされました。
    やがて13歳の彼の絵は批評家の目に止まることとなり、その後1926年、病気に苦しむ父親の姿を描いた作品「Il Dolore(痛み)」が高く評価され、彼は若くして大いなる名声を得ました。

    その後ローマに移住すると、サヴォワのウンベルト皇太子から肖像画を依頼されたり、マルグッタ通りに出したスタジオが繁盛するなど成功を収めていましたが、旅をして見聞を広めたいという欲求にかられ、1939年にインドネシアへと旅立ちます。

    彼は妻とともにインドネシアのバリ島に移住し、デンパサールにスタジオを設立しました。
    そこで描き上げた絵画のひとつが、バリ島の女神をモチーフとしたこの絵です。
    模様入りの生地の前にヌードモデルを配したこの作品は、彼の名声をさらに押し上げました。

    その後アメリカのニューヨークで作品を出展するまでになったロカテッリでしたが・・・
    1943年2月24日、彼はフィリピンのマニラ北部で鳥を狩りに出かけたまま行方不明となってしまいます。

    当時のマニラは日本軍のフィリピン進攻によって占領されており、日本軍に敵対するゲリラ活動も活発になっていました。
    それらに巻き込まれたのではないかという話もあります。
    彼の失踪は謎が多く、遺体は現在も発見されていません。
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    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に街で子供の笑顔写真を撮り続ける。 1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。 サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。 6人の甥と姪の伯父さんでもある。

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