Seaweed Fountain

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    アメリカの彫刻家、ベアトリス・フェントン(1887-1983)による1920年の作品「Seaweed Fountain」
    サウスカロライナ州にある彫刻庭園「ブルックグリーン・ガーデンズ」に設置されています。

    タイトルは日本語で言えば「海藻の噴水」
    5歳くらいの女の子が海亀の上に乗っていて、頭や手足に海藻が絡みついているといった様子。
    これは一体なにをしているシーンなんでしょうか?・・・カメサーフィン?
    ブロンズ特有の緑色のサビが海藻らしさを演出していますね。
    まさにイイ味だしているというか、ダシがきいているというか。(^^;)

    作者のベアトリス・フェントンはアメリカの女性彫刻家です。
    1887年にペンシルベニア州の都市、フィラデルフィアで生まれました。

    子供の頃はフランスの画家ローザ・ボヌール(1822-1899)の動物画に影響を受け、フィラデルフィア動物園に出向いて動物たちを描いていました。
    彼女の父親が友人のトマス・エイキンズ(アメリカの画家・彫刻家・写真家であり、アメリカ近代美術の父と言われている)にその絵を見せると、エイキンズは絵が平面的すぎることを指摘し、彼女に粘土による彫刻を勧めます。

    その助言により彼女は1903年に美術学校の彫刻科に入学し、1904年から1912年まではペンシルベニア美術アカデミーで彫刻を学びました。
    彼女の作品は同アカデミーの展示会で毎年展示され、1922年にはこの作品「Seaweed Fountain」で金賞を獲得しています。

    1942年から1953年までムーア芸術大学(旧フィラデルフィア美術学校)で彫刻のインストラクターとして働き、1983年に生まれ故郷のフィラデルフィアにて96歳で亡くなりました。

    brookgreen_gardens_sculpture25.jpg

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Brookgreen Gardens Sculpture25.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

    こちらの写真を見てみますと「ブルックグリーン・ガーデンズ」は彫刻の多い庭園なんですね。
    この女の子も、優しい亀とたくさんの彫刻に囲まれて、きっと楽しい日々を送っていることでしょう。
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    L'acquaiolo

    vincenzo_gemito_acquaiolo01.jpg

    イタリアの芸術家、ヴィンチェンツォ・ジェミート(1852-1929)による1881年の作品「L'acquaiolo」
    水瓶(みずがめ)を持った少年が小さな壺を前に差し出している、そんなブロンズ像。

    タイトルの「L'acquaiolo」とは、簡単に言えば「水売り」です。
    かつて存在した商売で、露店を出して通行人に水を売っていた人たちのこと。

    家の商売に駆り出されたのか、それとも子供だけで小遣い稼ぎでもやっているのか、いずれにしてもこんな少年に「美味しい水だよ、飲んでかない?」ってニコニコ笑顔で言われたら、思わず手にとって飲んじゃいますよね。
    ぼったくりだったらどうしよう。σ^_^;

    上の写真はイタリアの国立近代美術館にある実物ですが、レプリカもいくつか作られており、このような像もありました。

    vincenzo_gemito_acquaiolo02.jpg vincenzo_gemito_acquaiolo03.jpg
    vincenzo_gemito_acquaiolo04.jpg vincenzo_gemito_acquaiolo05.jpg

    オリジナルにそっくりなものもあれば、ブロンズの腐食の色合いを出しているものもあります。
    さらにメッキなのか塗装なのか、金色や銀色をしているものもありました。
    ボディがゴールドやシルバーだと、なんだかロボットみたいですね。


    作者のヴィンチェンツォ・ジェミートは1852年にイタリアのナポリで生まれました。
    しかし貧しい家庭だったため、母親は出産の翌日、彼を孤児院へ置いてきてしまいます。
    2週間後、彼は子供を失ったばかりの若い夫婦に養子としてもらわれていきました。

    職人である父親の仕事を手伝いながら育ったジェミートは、持ち前の手先の器用さもあり、10歳にして芸術家エマニュエル・カギアーノ(1837-1905)の弟子となります。
    12歳でナポリ美術学校に入学し、夜間はドメニコ・マッジョーレ・アカデミーにも通っていました。

    わずか16歳のときの作品「The Player」はナポリで展示されるや大絶賛を浴びます。
    当時のイタリア国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世はその作品を大変気に入り、購入してカポディモンテ博物館に寄贈したそうです。
    まさにイタリア美術界の神童ともいえる若者でした。

    1877年にはパリに渡り、サロンやギャラリーで様々な作品を発表。
    フランスの人々からも高い評価を得ていましたが、結婚後に妻が若くして亡くなると、彼は生まれ故郷のナポリに戻ります。
    その後再婚しますが、晩年は精神的な病に苦しみ、長期にわたり病院で過ごしたそうです。

    類い稀なる才能を持ち、人々から絶賛されていた天才芸術家でしたが、その生い立ちと晩年は決して明るいものではなかったんですね。


    さて、最初にヴィンチェンツォ・ジェミートを「彫刻家」と言わず「芸術家」と言ったのには訳があります。
    彼は彫刻だけでなく絵も描いていました。つまり画家でもありました。
    緻密な人物デッサンを数多く残しており、彫像の造形とも合わせて、リアルさへのあくなき探究心を感じさせます。

    giovinetto_con_arco.jpg studio_per_giovanetto_con_arco.jpg

    これは彼が描いたデッサン画で、1908年の作品「Giovinetto con arco」
    弓を引く男の子の絵ですが、翼を描いていないところを見るとキューピッドではないようですね。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Gemito, Vincenzo (1852-1929) - Giovinetto con arco -1908-09-.jpg
    File:Gemito, Vincenzo (1852-1929) - Studio per giovanetto con arco -1908-09-.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    この作品、じつはそっくりな写真が存在します。

    giovinetto_con_arco_photo.jpg

    詳細は不明ですが、おそらく絵の制作のために撮影したものでしょう。
    場所は自宅の工房でしょうか? 壁にはダビデ像の写真も飾られています。

    まさにイタリアが誇る偉大な芸術家。
    この子も立派なモデル君。
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    Jongensfiguur

    wenckebach_jongensfiguur01.jpg

    オランダの彫刻家、ルードヴィヒ・オズワルド・ウェンケバッハ(1895-1962)による1954年の作品「Jongensfiguur」

    タイトルはオランダ語ですが、英語では「Boy Figure」日本語では「少年の姿」というそのままの意味でした。
    オランダのフローニンゲン市にある「Pioenstraat」という牡丹公園に設置されています。

    8〜10歳くらいの男の子のブロンズ像。
    高さが台座を含めて約180cmなので、ほぼ等身大ですね。

    表情がよく見えませんが、ちょっとうつむき加減で、あまり楽しそうな雰囲気ではないように感じます。
    牡丹の花が咲き誇るこの公園とどんな関係があるのかはわかりませんが、木の棒を持っていることから植物に関連した背景があるのかもしれません。

    作者のウェンケバッハは1913年から地元の芸術学校に通い、1915年から3年間はウィーンの芸術アカデミーで学びました。
    卒業してからは石版画やエッチング(腐食作用を利用した銅版画)の仕事をしていましたが、1920年にすべての仕事をやめ、彫刻家として歩み始めました。

    彼の作品は主に石像やブロンズ像でしたが、古い建物の修復や設計にも携わり、いくつかの戦争記念碑も手掛けています。
    1948年から1980年にかけてオランダで発行されたコインのデザインを担当したことでも知られています。

    wenckebach_jongensfiguur02.jpg

    それにしてもこの子、なぜこんな棒を持っているのでしょう?
    先の部分が枝分かれしているせいか、長ネギを持っているようにも見えますね。
    セリフはやっぱり「ネギだけでじゅうぶんですよ」でしょうか。(わかる人にはわかる)

    綺麗な花々と、少年少女の彫像たち。
    公園はそれだけでじゅうぶんですよ。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Oswald Wenckebach - Jongensfiguur.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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    Mimi

    peter_linde_mimi01.jpg

    スウェーデンの彫刻家、ピーター・リンデ(1946- )による1995年の作品「Mimi」
    スウェーデン中部の都市、ヨーテボリのKyrkbynという地区に設置されているブロンズ像です。

    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Peter Linde.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    作者のピーター・リンデはスウェーデンの現代彫刻家。
    1970年から1975年までストックホルムの芸術大学で彫刻を学びました。

    王立芸術アカデミーのメンバーであり、これまでにブルネス、ヨーテボリ、ルンド、ノルチェピング、シェーブデ、ストックホルム、セーデルテリエ、トレルボルグ、ウメオ、ベクショー、エルムフルト、エステルスンド等での仕事に従事しています。

    peter_linde_mimi02.jpg peter_linde_mimi03.jpg

    キューブ状の台座の上に立つポニーテールの女の子。
    Mimiとはこの子の名前でしょうか?
    ちょっとぽっちゃりした、お尻と太ももが立派な子ですね。
    ブロンズですがなんとなく温かみを感じさせます。


    peter_linde_mimi04.jpg
    画像出典:Epoch Times

    手拍子をしているようなポーズですが、なるほどこのようにカンテラを下げれば周りを明るく照らしてくれますね。

    この子は地区の住民を見守る、女神のような存在なのかもしれません。


    Copyright : Peter Linde
    http://www.peterlinde.se
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    Joyance

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    イギリスの彫刻家、ウィリアム・ガスコム・ジョン(1860-1952)による1899年の作品「Joyance」
    ウェールズの首都カーディフにある、セント・ファガンズ国立歴史博物館の庭に設置されています。

    タイトルのJoyanceとは「楽しさ・喜び」という意味。
    私はこの写真を最初に見た時、斜め上に向かって矢を射ろうとしている少年の像なのだと思っていました。
    弓矢だけを取り外したか、あるいは弓矢のないレプリカを作って設置したのだろうと勝手に思い込んでいました。

    ところがよく見てみると、左ヒジは曲がっているし、左手も握ってはいないんですね。
    ということは弓矢を構えているポーズではなかった、ということ。

    goscombe_john_joyance02.jpg goscombe_john_joyance03.jpg

    こちらは同じくカーディフにある「トンプソンズ・パーク」に設置された同じ彫像。
    左の写真では少年の手の上に作り物の蝶が取り付けられており、右の写真では何も付けられていませんが、本物の虫(トンボ?)がとまっています。

    そうか!手の上にとまった昆虫を眺めている少年だったのか!

    ところがこれもよくよく見ると、なんとなく腑に落ちない。
    この少年は手のあたりを見てはいないんですよね。

    両腕を広げて上を見上げるこのポーズは、いったい何を意味しているんでしょう?


    作者のウィリアム・ガスコム・ジョンはイギリスのウェールズの首都、カーディフで生まれました。
    父親はカーディフ城の修復に携わった木造建築家で、ウィリアムは当初カーディフの芸術学校に通い、1882年からロンドンのアカデミーで学び、その後はフランスのパリに移り住んで作品を発表しました。

    1901年にパリで金メダルを獲得し、1909年にロイヤルアカデミー賞を受賞。
    1911年にはイギリスで騎士の称号を得ています。

    1952年に92歳で亡くなりましたが、現在はカーディフの市庁舎前に彼の銅像が建てられています。

    goscombe_john_port.jpg goscombe_john_joyance04.jpg

    これは彼の生前の写真。
    おや?手に持っているのは上の「Joyance」の原型じゃありませんか!
    ということは、右の写真が完成形ですね。

    この写真により、先ほどの疑問はスッキリ解決!
    なるほど、葉っぱの付いた木の枝を持って、それを眺めている少年の像だったのか。

    これならこのポーズも、視線の方向も、楽しさ・喜びという意味のタイトルもすべて納得です。
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    Il n'est pas de rose

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    フランスの彫刻家、アリックス・マルケ(1875-1939)による1907年の作品「Il n'est pas de rose」

    女の子が足下に咲いている花を見つめてたたずんでいるというシーン。
    口に手を当て、戸惑っているようにも見えますね。

    フランス語のタイトルは「それはバラではない」という意味。
    バラでないことがこの子にとってどうだったのかは、この像が作られた背景がわからないので見当も付きませんが、物語を感じさせる像ですね。

    オリジナルは大理石ですが、ブロンズによるレプリカも作られています。

    marquet_bronze01.jpg marquet_bronze02.jpg

    作者のアリックス・マルケはフランスのニエーヴル県生まれ。
    父親が石工(いしく、石を切り出して加工する職人)であったことから幼くして芸術に興味を持ち、画家である地元の郵便局長の手解きもあり、次第に芸術家を目指すようになりました。

    1891年、彼はニエーヴルから助成金を得てパリに移り住み、彫刻家としての生活をスタートさせます。
    サロンに初めて出展したのは18歳の時で、作品は父親の胸像でした。

    1901年に初めてサロンで3位に入賞しメダルを獲得。
    1907年に発表したこの作品「Il n'est pas de rose」では見事グランプリを獲得しています。

    その後も数多くの彫像や各地の記念碑を製作し、さらにパリ美術大学の教授やアーティスト協会の副会長、サロンの審査員も務めるなど偉大な功績を残しました。

    しかし第二次世界大戦が始まると、彼が手掛けた作品のいくつかはブロンズを武器として再利用するため、ドイツによって破壊されてしまったそうです。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Il n'est pas de rose par le sculpteur Alix Marquet 1907.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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    The cat and the mouse

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    イタリアの彫刻家、ジェズアルド・ガッティ(1855-1893)によるブロンズ像「The cat and the mouse」

    製作年はわかりませんでしたが、19世紀後半の作品です。
    近年ではナポリのサン・ドメニコ・マッジョーレ教会等にて展示されています。

    切り株に腰掛けて楽しそうに笑っている少年。
    左手の上にはネズミがいて、そこにネコが飛びかかろうとしています。
    ネコとネズミはこの子のペットでしょうか?

    ネズミにじゃれ付きたいネコと、自由にチョロチョロ動き回るネズミ。
    そしてそれを面白そうに笑って眺める男の子。
    それぞれが持つ本能ともいえる無邪気さがよく表れています。

    gesualdo_gatti_cat_mouse02.jpg gesualdo_gatti_cat_mouse03.jpg

    よく見るとこれ、少年がネコの首根っこを捕まえているんですね。
    ネズミに飛びかかろうとしているネコを「こらこらダメじゃないか」と制しているのか、それともわざとネズミをチラつかせてネコをからかっているのか・・・。

    後者のほうが少年らしいとは言えますが、ネコにとってはストレスが溜まります。
    ネコが怒って別なものに手を伸ばしたら大変なことになるので、あまり怒らせないほうが良いでしょう。(^^;)


    作者のガッティはフランスのパリで活動したイタリア生まれの彫刻家。
    とくに1881年から1887年にかけて様々な彫像をサロンに出展していました。
    子供と動物をテーマにしたこの作品からは、生命への優しさが溢れています。

    生没年を見るとわかるように、彼は38歳でこの世を去っているんですね。
    才能あるアーティストの早すぎる死が悔やまれます。


    画像出典:Carlo Raso
    画像出典:ASPIRE AUCTIONS
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    Icebreaker

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    イギリスの彫刻家、ロバート・マイルハム(1950- )による2005年の作品「Icebreaker」

    アイスブレーカーとは砕氷船のことですが、緊張をほぐすものという意味もあるそうです。
    にこやかな笑顔で手足をピンと伸ばし、指先を大きく広げる少女。
    自然の恵みを全身で受け止めているかのような爽快感のある作品です。

    mileham_Icebreaker02.jpg mileham_Icebreaker03.jpg

    この像は10歳の娘を白血病で亡くした、ある家族の依頼により作られました。
    ウィリアム・ハーシェル博物館での彫刻コンクールにて、一般大衆から最高の彫像として選出され、みごとPeoples Prize(人物賞)に輝いた作品です。

    残念なことに依頼者の都合により手渡されることなく時が過ぎてしまいましたが、現在は幼くして亡くなったすべての子供たちへの祈りの象徴として庭などに設置されています。


    作者のロバート・マイルハムはイギリスの彫刻家。
    1998年のドーセット州ドーチェスターでの展示を始めとして、首都ロンドンやアメリカのミネアポリス、パーベック島やガーンジー島など、これまでに様々な場所で作品を発表しています。

    mileham_Icebreaker_clay01.jpg mileham_Icebreaker_clay02.jpg

    彼の作品の大部分は、彼の作品を見た人々からの依頼により作られています。
    これは粘土で製作した原型の写真。

    ブロンズ像の良さは原型から複数の作品を生み出せることや、青銅ならではの長期的な保存性でしょう。
    原型の製作段階で盛ったり削ったり、納得のいくまで作り込めるのも強みですね。

    彼はこうも言っています。
    『私の仕事の多くは汎用性のある青銅製のものです。大理石は半透明で輝きがありますが、ブロンズはパティナ(錆などにより現れる色彩)の幅を広げ、どんな大きさや形状でもディテールを鮮明に表現します』

    木も大理石もブロンズもそれぞれに味わいがありますが、時間が経つにつれ表面が様々に変化するブロンズ像だからこそ、命の表現には最適なんですね。


    Copyright : Robert Mileham
    http://www.robertmileham.com
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    3.11

    angel

    過去は変えられない。
    でも未来は変えることができる。
    悲しみを乗り越えて進む先に、もうひとつの笑顔がある。

    angel
    Copyright : J.HOFoto
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    The first elation

    renda_thefirstelation01.jpg

    イタリアの彫刻家、ジュゼッペ・レンダ(1859-1939)による1895年の作品「The first elation」
    イタリアの都市ナポリにあるカポディモンテ美術館が所蔵しています。

    elationとは「上機嫌・意気揚々」という意味。
    楽器のシンバルを手に持ち、嬉しそうにはしゃいでいる男の子。
    このアングルだとわかりにくいんですが、右手に持ったシンバルを耳に近づけています。響きを楽しんでいるのかな?
    おどけたポーズが可愛いですね。

    作者のジュゼッペ・レンダはイタリアのポリステナ生まれ。
    1874年から兄の工房での見習いを経て、ナポリの美術アカデミー、王立芸術学院へと進み、その後は造形作品の工場でモデラーとして働きました。

    1890年以降は国内で数々の作品を発表し、ロンドン、サンクトペテルブルク、バルセロナ、ウィーンの国際展にも参加。
    いくつかの金メダルを獲得しています。

    彼の作品を検索してあれこれ見てみますと、動きのある作品が多いことに気が付きます。
    もちろん実際には動きませんが、躍動感のあるポーズが多いということです。
    口を開けて笑っている女性やおどけた仕草の少年など、人間の感情を表現した作品の数々には彼なりのこだわりを感じます。

    この作品も上機嫌や意気揚々という意味のタイトルからもわかるとおり、無邪気な少年の「心」を表現した作品ですね。
    だからこそ裸という外観が活きてくるわけです。

    ところがこの作品もレプリカ(複製品)ではこうなっています。

    renda_thefirstelation02.jpg

    オリジナルは「シンバルを持つ無邪気な少年」であったのに、この像では「女性用下着をはいて踊る変な少年」になってしまいました。(そのように見えてしまうという意味で)

    レプリカの中には股間を隠す改変を施したものが少なくありませんが、それは作品の意味と制作意図を解さない人が増えたことの表れなのかもしれません。


    画像出典:Carlo Raso
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

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    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    都道府県:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に、街で子供の笑顔写真を撮り続ける。
    1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。
    サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。
    6人の甥と姪の伯父さんでもある。

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