20世紀の彫像の20セイキ

    みなさんの住んでいる街には、公共の場に裸像が設置されていますか?
    私の地元にはあります。公園には裸の男性像、駅前には裸の母子像があり、人々の憩いの場となっています。

    街の彫像に裸像が多いのは何故でしょう?
    それは、それらの彫像が人の尊厳や平和への願いなど「目には見えないけれど大切なもの」を訴えているからです。
    服で覆い隠すことのない人間本来の姿だからこそ、人々に訴えかける「心の象徴」となり得るわけです。

    しかしだからといって我々が街で全裸になったら、それは露出事案であり犯罪ですよ。
    海外には全裸になっても良いイベント(パレード等)がありますが、普段の日はもちろん許されてはいません。

    つまり普段公共の場で全裸になっても問題がないのは、幼い子供たちと彫像だけ。
    子供と彫像だけに許された特権・・・ということは「子供の姿をした彫像」であれば尚更、特別な役割を担っているということですね。

    現在、街にある彫像の多くは20世紀(西暦1901年〜2000年)に作られた作品です。
    そこで今回はヨーロッパの街にある20世紀の彫像をご紹介し、ついでに世紀と性器をかけて(単なるダジャレです)股間のアップの写真も一緒に並べてみました。

    20世紀の彫像の20セイキ。
    偉大な彫刻家がその部分をどのように造形したのか、ジックリ鑑賞してみましょう。

    アップの写真は私がトリミングしたのではなく、初めからアップで撮影されている写真です。
    すべてブロンズ像でした。掲載順は国名と作者名の50音順。


    henri_koenig_geneva-parc_de_la_grange1947.jpg henri_koenig_geneva-parc_de_la_grange1947up.jpg

    スイスの彫刻家、アンリ・ケーニッヒ(1896-1983)による1947年の作品。
    スイスの都市ジュネーブにある「グランジュ公園」のバラ園に設置されている14歳の少年像。

    棒は指サックみたいで単純過ぎますが、袋はちゃんと中に玉がふたつあることを思わせるおむすび形。
    14歳にしては幼いかなという気もしますが、彫像的にはこんなものでしょう。


    henri_koenig_geneva-rue_cavour1975.jpg henri_koenig_geneva-rue_cavour1975up.jpg

    こちらも同じくアンリ・ケーニッヒによる1975年の作品「Adolescent sans date」
    ジュネーブにある「ボルテール博物館」の前に設置されている14歳の少年像。

    こちらは先がちょっと尖っていて、下ろしたての筆みたいですね。


    heinz_schwarz_geneva-quai_wilson1976.jpg heinz_schwarz_geneva-quai_wilson1976up.jpg

    スイスの彫刻家、ハインツ・シュワルツ(1920-1994)による1976年の作品「L'adolescent et le cheval」
    ジュネーブ湖の近くの広場に設置されている14歳の少年像。

    上のケーニッヒの作品と比べてみると、同じ14歳でもこちらはずいぶんと立派。
    形自体はそんなに細かい作り込みではありません。


    friedrich_frutschi_switzerland-interlaken.jpg friedrich_frutschi_switzerland-interlaken_up.jpg

    スイスの彫刻家、フリードリヒ・フルチ(1892-1981)の作品。
    スイスの都市インターラーケンの公園の噴水前に設置されている12歳の少年像。

    棒が単なる棒になっていて袋と一体化しているようにも見えるし、もうちょっとそれらしく作り込んでも良かったかも。


    milo_martin_switzerland-morges1962.jpg milo_martin_switzerland-morges1962up.jpg

    スイスの彫刻家、ミロ・マーティン(1893-1970)による1962年の作品「Boy and Girl」
    スイスの都市モルジュの公園に設置されている13歳の少年と少女の像。

    こちらもそんなに細かな造形ではありませんが、形はほぼ再現しています。
    でも袋がちょっと大きめかな。


    carl_milles_stockholm1950.jpg carl_milles_stockholm1950up.jpg

    スウェーデンの彫刻家、カール・ミレス(1875-1955)による1950年代の作品。
    首都ストックホルムにある「ミレスゴーデン彫刻庭園」に設置されている少年像。

    魚の上で飛び跳ねているというコミカルな像のせいか股間の形もコミカルで、体の割にはかなり小さめ。


    carl_milles2_stockholm1950.jpg carl_milles2_stockholm_1950up.jpg

    こちらも同じくカール・ミレスによる、ミレスゴーデン彫刻庭園内の彫像。

    これは半魚人でしょうか? 少年かどうかは微妙ですが、棒は完全に幼児のそれ。
    袋はボール形ではなく、左右に分かれて垂れ下がったキンチャク形。


    john_borjeson_stockholm-national_museum.jpg john_borjeson_stockholm-national_museum_up.jpg

    スウェーデンの彫刻家、ジョン・ボルジェソン(1835-1910)の作品。
    首都ストックホルムの「国立博物館」の敷地内に設置されている少年像。

    桃の上にウインナーを乗せたような形で、筋肉質な上半身と幼い股間のアンバランスな感じが面白いですね。


    macgillivray_edinburgh-coates_gardens1.jpg macgillivray_edinburgh-coates_gardens_up1.jpg

    スコットランドの彫刻家、ジェームス・ピッテンドリ・マクギリブレー(1856-1938)の作品。
    首都エディンバラの「コーツガーデン広場」に設置されている2体の少年像。

    左右どちらも同じような少年に見えますが、向かって左側の子は先の太いキノコ型で・・・

    macgillivray_edinburgh-coates_gardens2.jpg macgillivray_edinburgh-coates_gardens_up2.jpg

    ・・・向かって右側の子は少し埋もれているタイプでした。

    形が違うということは、モデルも二人いたってことでしょうね。
    部分といえどコピーで済まさないところに、作者の職人魂を感じます。


    ここでちょっと小休止。
    私が昔住んでいた街は、近代美術館があるせいか公園などに美術作品が設置されていることが多く、私も子供の頃から親しんでいました。

    面白いなと思ったのは、公園の彫像を見ている人たち(観光客など)がその彫像の写真を撮るとき、裸婦像の場合は全身を撮るだけで終わりにするのに、男性の裸像の場合は股間を狙って撮る人が少なくないということ。

    でもこれはイヤラシイ気持ちではなく、そこに面白さを感じるからでしょう。
    公園で遊んでいる子供たちも、男性像の股間を指差して笑っていたりします。
    無関心でいるよりは笑顔になってくれたほうが、作者も彫像たちも嬉しいでしょうね。

    さて残りは10セイキ・・・

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    作者不詳の彫刻作品

    st_petersburg_academy_arts01.jpg

    ロシアのサンクトペテルブルクにある「アカデミー・オブ・ファインアーツ・ミュージアム」という美術館で展示された1930年の作品。

    残念ながらタイトル及び作者不詳です。
    これだけ立派な作品なのに不詳なのは勿体無い気もしますが、単にこの展示では表示されていなかっただけかもしれません。

    川で水遊びしている少年たちの像でしょうか。
    ひとりが艶かしいポーズをとり、もうひとりがそれを見つめているというシーン。
    大人の男性同士だと違う世界に行ってしまいそうなシチュエーションですが、子供同士だと可愛らしい日常のひとコマですね。

    st_petersburg_academy_arts02.jpg st_petersburg_academy_arts03.jpg

    これは素材は何でしょう?石膏でしょうか?
    大理石のような滑らかさはありませんが形はとてもリアルで、あばらの浮き出た胸や細めのお尻などはこの歳の少年の姿を見事に再現していると思います。

    作者がわからないので書けることはここまでですが、もしロシアに行くことがあればこの美術館に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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    Amore e Fedeltà

    freccia_amore_e_fedelta01.jpg

    イタリアの彫刻家、ピエトロ・フレッチャ(1814-1856)による1840年の作品「Amore e Fedeltà」(アモルとフェデルタ)
    イタリアのフィレンツェにある「ピッティ宮殿」のアートギャラリーにて展示されています。

    芸術家には短命な方が多く、このブログでも「○○歳の若さで亡くなりました」と書いた記事がいくつもありますが、この作品の作者もそうでした。

    1814年、アプアネ山の麓の家で7人兄弟の長男として生まれたピエトロ・フレッチャは、10歳で工芸品の加工を学び始めます。
    16歳でフィレンツェに行き、彫刻家F・ポッツィの工房に勤務しながら彫刻を学びました。
    1838年に美術アカデミーにて最初の作品を発表し、その後も自分のアトリエを開いて多くの作品を生み出しています。

    1840年制作のこの作品は、愛犬フェデルタの亡骸を優しくも悲しい眼差しで見つめる愛の神アモルの像。
    初めは眠っている犬かと思いましたが、どうやら亡くなった後のようです。
    その美しい容姿や細かい毛並みの表現、大理石とは思えない柔らかな質感に、作者の高度な技術力と思い入れを感じます。

    アモルは「愛」、フェデルタは「忠誠」という意味。
    まさに愛と忠誠を痛いほど感じさせる、静寂の中でこそ相応しい名作と言えるでしょう。

    そんな逸品を作り上げた彫刻家、ピエトロ・フレッチャに悲劇が訪れたのは1854年でした。
    ジェノヴァのベルデ広場でコロンブスの記念碑を制作していたとき、彼は高い足場から落ちて重傷を負ってしまいます。
    病院に入院しましたが左半身が麻痺し、2年後の1856年7月22日、42歳でこの世を去りました。

    freccia_amore_e_fedelta02.jpg

    1840年にグループ展に出展されたこの作品「アモルとフェデルタ」は彼の代表作であり、現在もイタリアのピッティ宮殿を訪れる人たちの心を癒しています。

    この彫像、ちょっと気になる箇所がありました。
    アモルが手にしているヒモ(リボン?)が、なぜか陰茎に絡みついているんです。
    これは何を意味しているんでしょうか?

    ギリシア神話ではエロスと呼ばれている愛の神アモル。
    幼少期に親しい者の死を体験するのは重要なことですが、「忠誠」と名付けた犬の死によって、アモルの心の中でも何かしら変化があったのかもしれません。

    自らの矢を縛っているのか、解いているのか・・・考え過ぎかもしれませんが絡まるヒモにさえも意味を感じてしまいます。

    ちなみに作者の名前「フレッチャ」とは英語ではアロー、「矢」のことです。
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    Sittande gosse

    marklund_sittande_gosse01.jpg marklund_sittande_gosse02.jpg

    スウェーデンの彫刻家、ブラー・マークランド(1907-1977)による1936年の作品「Sittande gosse」
    ストックホルム郊外の街、Västertorpの地下鉄の駅の出口付近に設置されているブロンズ像です。

    少年が何かに腰掛けているだけの像ですが、何をしているところなのか外観からはさっぱりわかりません。
    それともとくに意味はないのかな?

    太ももの上が剥げているので、この子の上に座ってしまう人は多いのでしょう。
    イス代わりにもなる彫像、たしかに待ち合わせには便利かもしれません。

    作者のマークランドはスウェーデンのオンゲルマンランド地方の村フーズムにて、パン職人の家に生まれました。
    初めは大工を目指していたようですが、1926年に彫刻家となりました。

    彼は生涯のあいだにいくつかの賞を獲得しています。
    1953年には国王からのメダルを、1965年には優れた彫刻家に与えられるセルゲル賞を受賞。
    1959年から芸術アカデミーのメンバーとなり、その後は教授を務めたという経歴の持ち主です。

    marklund_sittande_gosse03.jpg

    ところでこの少年、よく見るとモノがちょっと上向き。
    どうして上向きにしたんだろう?と思いましたが、なんのことはない、男性は座った状態で足を閉じると(足で挟まないようにすると)自然と上向きになっちゃうんですね。

    上向きなら上向きで、そこから水を出せば公園の噴水彫刻としても面白いかもしれません。
    でも小便小僧と違って幼児ではないから、ちょっと下品になってしまうかな?

    やっぱり駅前でイス代わりになっているほうが無難みたいですね。(^^)
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    モデルと計測

    thorvaldsen_museum_1910.jpg

    これは珍しい写真・・・というより珍しいイベントを撮影した写真と言うべきでしょうか。
    デンマークの首都コペンハーゲンにある「トーヴァルセン美術館」で1910年におこなわれた展覧会の様子です。
    見てのとおり、彫刻作品と人間を一緒に並べて展示しています。

    トーヴァルセン美術館はデンマークを代表する彫刻家、ベルテル・トーヴァルセン(1770-1844)の作品が収められている美術館。
    そこでおこなわれた100周年記念のイベントらしいんですが、作者の没年は1844年だし、これらの作品が作られたのは1820年頃だし、この美術館がオープンしたのは1848年だし、何についての100周年なのかはわかりませんでした。

    しかしいかにも北欧らしい、大らかな展覧会ですね。
    人間を彫像に見立てるイベントは今でもたまにおこなわれていますが、美術館でヌードの少年を展示するというのは極めて珍しいんじゃないでしょうか。

    彫刻作品も人間もどちらも芸術である!という考えであればこその試みと言えますが、もし今同じことをしたらおそらく批判が殺到するでしょうね。たとえその子が楽しんでいたとしても。

    作品が作られた19世紀ではなく、21世紀となった現代でもなく、アートが一般に浸透し始めた20世紀初頭だからこそ実現できたイベントという気もします。

    この展覧会に来た人たちは、彫像と人間、どちらをより深く鑑賞したのでしょうか?
    裸のガキなど見てもつまらん!という人も多かったとは思いますが、巨匠の作品がどこまで正確に作り込んでいるかを確認するには、実際に比べてみるのが一番。

    これはそのための展覧会でもあったのでしょう。
    その証拠にこの展覧会のタイトルは「モデルと計測」だったそうです。
    ちなみに左の作品は過去に一度紹介しています。(該当記事)
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    「ヘンリク・ルボミルスキ」という少年

    canova_henryk_lubomirski01.jpg canova_henryk_lubomirski02.jpg

    唐突ですが、皆さんは「世界で最も美しい少年」といったら誰だと思いますか?

    洋画が好きな人なら海外の子役から選ぶでしょうし、「そりゃあもちろんうちの子だよ」という親御さんもいるでしょうね。
    以前このブログで紹介した日本のジュニアモデルの男の子もかなりの美形でした。

    ギリシア神話では、花のヒアシンスの語源となった「ヒアキントス」という少年は、太陽の神アポロンと西風の神ゼピュロスの両方から惚れられるほどの美少年でした。
    花のスイセン(Narcissus)の語源となった「ナルキッソス」という少年は、泉に映った自分の姿に恋をしてしまったそうです。(自己愛を意味するナルシストの語源でもあります)
    また「ヒュラス」という少年は、彼のあまりの美しさに魅了された泉の精霊たちにより、水の中に引き込まれてしまいました。

    これらは神話なのでもちろん実在した人物ではありません。(宗教的には実話ってことになっているんでしょうけど)
    では、実在した人物で、数百年の長きにわたり「世界で最も美しい少年」と言われているのは誰でしょう?

    前置きが長くなりましたが、それが上の画像の少年「ヘンリク・ルドウィック・ルボミルスキ」王子です。(11歳頃の像)

    1777年にポーランド人の貴族の息子として生まれたヘンリク王子は、それはそれは美しい子供でした。
    その美しさから男の子でありながら女の子のように育てられ、親戚の侯爵夫人(叔母)に連れられての旅行中は、行く先々で人々から賞賛を浴びたそうです。
    スイスの有名な観相学者、ヨハン・カスパー・ラヴァーター(1741-1801)も彼の顔を版画化して研究しています。

    その衝撃的な美貌は多くの芸術家を虜にし、公爵夫人の要請により彼をモデルとした絵画、彫刻作品が数多く作られました。

    彫刻作品の中でもっとも有名なのが上の画像の大理石像。
    イタリアの彫刻家、アントニオ・カノーヴァ(1757-1822)による1788年の作品「Il Principe Henryk Lubomirski come Amore」

    タイトルは訳すと「アモルのようなヘンリク・リボミルスキ王子」となります。
    アモルとはローマ神話の愛の神クピド(キューピッド)の別名ですが、この像は背中に翼がなく、またタイトルも「アモルのような...」と言っているので、あくまでもヘンリク王子の彫像なんですね。

    そして絵画では、代表的なものといえばこのふたつでしょうか。

    kauffmann_henryk_lubomirski.jpg vigee_lebrun_henryk_lubomirski.jpg
    File:Kauffmann - Henryk Lubomirski.jpg
    File:Prince Heinrich Lubomirski as Genius of Fame by E.Vigee-Lebrun (1789, Gemäldegalerie, Berlin).jpg
    ライセンス:パブリックドメイン

    左はオーストリアの女流画家、アンゲリカ・カウフマン(1741-1807)による1786年の作品。
    右はフランスの女流画家、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(1755-1842)による1789の作品。

    この絵は「神話的肖像画」と呼ばれるもので、モデルに神話的な衣装や装飾を施してから描く肖像画のことです。
    今で言えばコスプレ写真みたいなものですね。

    これら三者の作品を見て面白いなぁと思ったのは、男性作家と女性作家の作品作りに対する傾向の違い。
    もちろん彫像と絵画という違いはありますが、男性であるカノーヴァは王子を他のものに例えることなくありのままの姿で表現し、女性であるカウフマンとルブランは王子をアモルに見立ててファンタジックな作品に仕上げています。

    また、カノーヴァの作品が全裸であるのに対して、女性たちの作品はどちらも赤い布で股間を隠しています。
    モデルの放つ美しさにどうアプローチするか、どう受け止めるかという意識の違いとも言えそうですね。
    まぁ単に王子が女性の前で出せなかっただけかもしれませんが。


    じつはカノーヴァもその後、王子をアモルに見立てた作品を完成させています。

    canova_cupid2.jpg

    この作品は以前も紹介したことがありましたが(該当記事)、アントニオ・カノーヴァによる1791年頃の作品。
    13歳のヘンリク王子をモデルとしています。

    一番上の画像は11歳頃なので、比べてみるとたしかに少し大人っぽくなったような気がしますね。
    成長期なのに肝心の部分があまり変わっていないのは、まぁ王子様ですから、カノーヴァの配慮かもしれません。(^^;)
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    Stehender Knabenakt

    robert_saake_stehende_knabenakt01.jpg robert_saake_stehende_knabenakt02.jpg
    robert_saake_stehende_knabenakt03.jpg robert_saake_stehende_knabenakt04.jpg

    ドイツの彫刻家、ロベルト・サエーク(1874-1959)による1910年の作品「Stehender Knabenakt」

    タイトルは「立っている裸の少年」という見たままの意味です。
    高さ約50cmのブロンズ像ですが、作者については名前以外まったくわかりませんでした。
    ご存知の方が居られましたら教えてください。

    おかっぱと言うんでしょうか、こういう髪型の少年は昔の西洋映画でよく見かけますね。
    漫画に登場する中世の王子様や、上流階級のおぼっちゃまもこんな髪型だったりします。

    ウィキペディアの「おかっぱ」の項目にはこんな記述がありました。
    『かつての欧米では少年や少女がよくしていた髪型で、日本では少女の髪型として主流だった。』

    面白いですね。西洋では少年の髪型でもあり、日本では少女限定。
    生活様式や気候なども理由のひとつかもしれませんが、髪に対する考え方の違いによるところが大きいかな?

    後ろから見るとダース・ベイダーのように見えたり、場合によってはどこかの神社のご神体にも見えますが、まぁ可愛いんじゃないでしょうか。

    一見女性っぽく見られがちな髪型ですが、「千と千尋の神隠し」のハク、「NARUTO」のロック・リー、「ジョジョの奇妙な冒険 第5部」のブチャラティなど、カッコイイ男性もいます。(どれもアニメですが)
    日本でも男性の髪型として定着すると良いですね。(よくない?)

    今回は作者についての情報が全く得られなかったので、髪型の話で終わり!(^^;)
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    芸術同士

    Gregor

    立派な彫像と記念撮影。
    あれ?大事なところが折れちゃってるね。
    キミは自分の、大切にするんだよ。

    Gregor
    Copyright : Wolfgang Binder
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    The High Note

    johnson_burt_fine_arts_lobby_0.jpg

    アメリカの彫刻家、バート・ウィリアム・ジョンソン(1890-1927)による1926年の作品「The High Note」

    タイトルの「High Note」とは高音域という意味です。
    この子が吹いているフルートの音を言っているんでしょうね。
    ロサンゼルスにあるファインアーツビル(ロサンゼルス美術館)のロビーに設置されています。

    johnson_burt_fine_arts_lobby_1.jpg johnson_burt_fine_arts_lobby_2.jpg

    この画像を最初に見たとき、下がタイル張りなので温泉施設かと思ってしまいました。
    たしかにこういう彫像が大浴場にあったら楽しいかもしれませんね。
    実際はお湯の成分ですぐにボロボロになるだろうし、安全上の理由からも無理でしょうけど。

    だったら、たとえば大浴場の浴槽の中心に子供だけが乗って良い台座(ステージ)を置く、というのはどうでしょうか?
    ディスコのお立ち台みたいに、客の子供がそこに乗って遊んだり踊ったりするわけです。
    それを周りの大人たちが湯に浸かりながらのんびり鑑賞するという、美術館的大浴場。

    子供は楽しいし、親は子供自慢になるし、見知らぬ同士で話が弾むし、一石三鳥!
    子供嫌いの人からはクレーム付きそうですけどね。(^^;)

    まぁそんな想像はともかく、話を戻しますと・・・
    作者のバート・ウィリアム・ジョンソンは19歳の時にポモナ・カレッジ(クレモント市のリベラルアーツ大学)に入学し、その後ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで学びました。

    彼の作品で最も有名なのは第一次世界大戦のアメリカ軍兵士を称える「Doughboy」と呼ばれる彫像で、1928年にアメリカ連邦芸術連盟によって最高級の戦争記念碑に選ばれています。

    ファインアーツビルのロビーを飾ったこの「The High Note」も彼の代表作のひとつであり、5歳と3歳の息子たちがモデルだそうです。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:Johnson burt fine arts lobby 0.jpg
    File:Johnson burt fine arts lobby 1.jpg
    File:Johnson burt fine arts lobby 2.jpg
    ライセンス:パブリックドメイン
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    真面目なカラダの真面目な話

    昨日のYahoo!ニュースの記事によると、ここ最近、BPO(放送倫理・番組向上機構)にお笑い芸人の裸芸に対するクレームが多く寄せられているそうです。
    「子供の教育に悪影響がある」とか「公然猥褻だ」という意見があったそうです。

    hadakagei.jpg

    悪影響?猥褻?・・・本当にそうでしょうか?
    他人の体を見ることは自分の体を客観的に見る、すなわち知ることに通じ、共感や思い遣りを育むのに必要です。
    つまり子供にとって良影響ではあっても、決して悪影響ではありません。
    また「猥褻」とは物体そのものにあるのではなく、それをどう扱ったかという「行為」によって発生するものです。

    お笑い芸人の裸芸はエンターテインメントのひとつであり、実際にたくさんの人がそのネタを見て楽しんでいます。
    たしかに低俗だったりくだらなかったりしますが、猥褻な行為ではありません。
    行為の意味と理由を無視して、見た目だけで道端の露出狂に対するかの如くクレームをつけるのは、味噌もクソも一緒にするようなものです。

    一見全裸に見えてじつは「はいてますよ」というオチの安村さんも、お盆を使って曲芸的な宴会芸を見せるアキラさんも、テレビの放送法のルールに則り、それぞれに工夫を凝らして笑いにつなげています。
    つまり「芸」なんですね。(ゲイじゃないですよ)
    自分のたったひとつの命の器を、人々の笑顔のために役立てているのは、私は立派なことだと思います。

    では、放送法で映してはいけないことになっている局部、つまり「性器」は悪なのかというと、これもそうではありません。
    ふざけて晒す、無闇に晒すということが禁止されているのであって、性器そのものが悪者扱いされているわけではありません。

    実際に日本のテレビ番組で男性器が合法的に放映されたことは多々ありますし、女性器を画面いっぱいにモザイクなしで映したニュース番組もありました。(元の映像は出産をテーマにしたCNN制作のドキュメンタリー)

    このへんのモラルに関しては、私も過去にブログで思うことを述べたことがあります。

    RUKAの雑記ノート 2008年3月5日の記事
    「ワイセツか否かは意図と用途で判断すべき」
    RUKAの雑記ノート 2013年2月24日の記事
    「隠すべきか隠さざるべきか」


    boybanana.jpg venuspeach.jpg

    日本では小さな子供の手を「モミジのような手」、ピンクがかった頬を「リンゴのようなホッペ」と形容することがあります。
    西洋でも子供の小さな鼻をボタンノーズと言ったりしますが、これらはすべて愛情表現であり、子供の姿を好意的に捉えているわけです。

    ところが、たとえば男の子の陰茎を「ミニバナナのように可愛い」とか、女の子の股間を「白桃のように綺麗」と表現したら、それこそ変態だと思われてしまうのがオチです。
    顔や手足を可愛いと言うのはOKなのに、下腹部の形を可愛いと言うとNGなのは何故なのか?

    それは、未だに多くの人が、子供の下腹部でさえも猥褻なイメージと結びつけて考えているからです。
    たとえば子供好きな女性が子供を見て可愛いと思ったとしても、丸出しの股間を見るととたんに「まぁイヤラシイ!」と嫌な顔をする、といった具合。
    つまり子供の体の部位によって、愛情に差があるわけです。

    でも本来それはおかしなことですよね?
    もし自分の子供が泌尿器の病気になったら、親は迷わず病院に連れて行くでしょう。
    そこに恥ずかしさや後ろめたさなどあるはずがありません。

    私も小学生の頃に尿道炎になったことがあります。排尿のたびに痛みと残尿感をともなうツライ症状でした。
    放っておけば膀胱炎を誘発し、最悪の場合は腎炎(腎臓の病気)になることもあるので早期の治療が必要です。

    medical_boy.jpg

    私は親とともに病院に行き、男性の医師に診てもらいました。
    当たり前ですが極めて真面目な診療でした。
    消毒のため若い看護婦さんに摘まれたり剥かれたりしたので、恥ずかしさはありましたけどね。

    私の甥っ子も幼い頃にバイ菌が入って炎症を起こしたことがありました。
    彼の場合は夏休みに家族で磯釣りに行った時に、自ら汚い手で触ってしまったことが原因だったんですが、尿道ではなく亀頭と包皮の裏側の炎症でした。

    その数日後に私の家に泊まりに来た時、私はその子の母親から、病院で処方されたという塗り薬を手渡され、お風呂上がりに塗ってやってほしいと頼まれました。
    清潔な状態で塗る必要があったので、自分ではできないかもしれない、あるいは塗り忘れるかもしれないと心配だったので私に頼んだんでしょうね。
    私は言われたとおり、毎日お風呂上がりに塗ってあげました。

    どちらも治療行為なので、当然のことながら猥褻さは一切ありません。
    しかしもし泌尿器そのものが猥褻な物体なのだとしたら、このような治療さえ猥褻な行為になってしまいます。
    でももちろんそんなはずはありませんよね。

    つまりこれは、人体そのものは如何わしいものではなく、それをどう意識するか、どう扱うかによって良し悪しが決まるというひとつの例です。
    人間の体そのものを猥褻物扱いしたり、体の各部位によって愛情に差があるなどということは、本来あってはならないことだと思います。

    Copyright : RUKA
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    いらっしゃいませ

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    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
    また、公序良俗に反する画像や違法な画像、猥褻な画像は一切ありません。
    【当ブログの掲載ポリシー】

    Flickrは米Yahoo!が運営する写真共有コミュニティサイトです。
    当ブログはFlickrにて一般公開されている写真から、シェアが可能なもの(SNSやブログでの表示が許可されているもの)を選んでご紹介しています。
    Flickrの写真に関するご質問はFlickrまたは写真の著作者にお問い合わせください。

    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    都道府県:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に足を運んだのを機に街で子供の笑顔写真を撮り続ける。 1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。 サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。 6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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