人間になれたら...

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    以前の記事で、絵画の中の人物が本物の人間になって現れたら・・・と考えてみたことがありましたが(該当記事)、イメージを掴みやすいのは絵画よりもむしろ彫像のほうでしょう。
    もともと彫像は駅前や公園にも設置され、街の風景にすっかり溶け込んでいますから。

    彫像が勝手に動き出したらそれこそホラーですが、数十年前までは夏になると、動く芸術作品があちらこちらの水辺で見られたものです。
    公園の池でも、動かぬ芸術作品のそばで動く芸術作品がはしゃぎまわる光景は珍しくありませんでした。

    今回は「もし彫像が本物の人間になったら・・・」というテーマで、同じポーズをしている画像を並べてみました。

    上の画像はスコットランドの彫刻家、ジョージ・レニー(1802-1860)による1831年の大理石像「Cupid Rekindling the Torch of Hymen」

    ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で展示されている、婚姻の神ヒュメンの像です。
    いつもライトで照らされているとはいえ、もし人間になれたら暖かい太陽の下で水浴びしたいでしょうね。


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    ハンガリーの彫刻家、ベニ・フェレンツィ(1890-1967)によるブロンズ像「Kisfiús díszkút」

    首都ブタペストのベルヴァーロシュという街の通りに設置されているこの像は、うつむき加減でどことなく寂しげ。
    もし人間になって自由に歩けたら、少しは笑顔になれるでしょうか?
    潮風を気にすることなく、広い海岸を歩かせてあげたいですね。


    街にある彫像がなぜ裸なのか、考えてみたことがありますか?
    現代社会の中で我々がつい忘れがちな、生命への敬い、自然からの恩恵、そして人間であることの意味。
    それらを無意識のうちに理解させてくれるのが、真の姿、すなわち心の鏡としての彫像たち。


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    フランスの彫刻家、フランソワ・ジョゼフ・ボジオ(1768-1845)による1817年の大理石像「Hyacinth」
    右はフランスの写真家、ジェラール・マロ(1946- )による1982年の写真作品。

    ルーブル美術館で展示されている横たわるヒアキントスの像。
    頭に円盤が当たって倒れ込んだシーンですが、その美しい姿態はたくさんの人を感動させています。
    もし命を吹き込まれたら、さらに多くの人を魅了することでしょう。


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    スイスの彫刻家、アンリ・ケーニッヒ(1896-1983)による1975年のブロンズ像「Adolescent」
    右はフランスの写真家、ジャックス・デュバル(生没年不明)による1985年の写真作品。

    ジュネーブのヴォルテール博物館の前で、腰に手を当てて立っているスタイルの良い男の子の像。
    もし人間になったら、この場所で交通安全運動でもしてもらいましょうか。
    えっ?わき見運転が増えそう?


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    アメリカの彫刻家、チャールズ・レイ(1953- )による2006年の彫刻作品「The New Beetle」

    車のオモチャで遊ぶ彫像の男の子も、浜辺で弁当箱のようなものを開ける人間の男の子も、どちらもくつろいでいることに違いはありません。
    違うのは、かたわらに家族がいるか否か。


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    ドイツの彫刻家、ジークフリード・クレープ(1930-2013)による1970年のブロンズ像。

    住宅街の公園に設置されているこの彫像は、人間になっても逆立ちを続けるのでしょうか?
    雨の日も、風の日も、来る日も、来る日も・・・。


    人形が人間になるという話で最も有名なのは、イタリアの作家、カルロ・コッローディ作の童話「ピノッキオの冒険」
    ピノキオの名でも知られ、多くの映画やアニメーションが作られました。

    「人間になれたピノキオは幸せだったのだろうか?」という疑問は今でも論じられることです。

    街の彫像は人間になれたらはたして幸せなのでしょうか?
    美術館の彫像はすぐにでも外に出たいと思うかもしれません。
    駅前の彫像はもっと静かな場所に行きたいと思うかもしれません。

    しかし彫像たちはきっと、動きたいとは思っても人間になりたいとは思わないでしょう。
    何故なら彼らは、自分たちに課せられた大切な役割を知っているのだから。
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    タグ: Europa  少年  ♂♀  彫像  OldPhoto 

    海岸の天使

    HPIM2013

    そばにパパとママがいるとはいっても、
    危ないから岩の多いところには行かないほうがいいんじゃない?
    でもこういうところに生き物がいたりして、面白いんだよね。

    HPIM2013
    Copyright : auras15rtv
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    Badende gutter. Sommerdag

    hans_heyerdahl-badende_gutter_sommerdag.jpg

    ノルウェーの画家、ハンス・ヘイエルダール(1857-1913)による1886年の作品「Badende gutter. Sommerdag」

    海岸の岩場で水に飛び込んで遊ぶ子供たち。
    手前の子はちょっと恥ずかしそうな仕草ですが、そこは無邪気な天使たち、すぐに翼を広げてはしゃぎ出すでしょう。

    タイトルは日本語に訳すと「入浴する少年たち・夏の日」となります。
    なかなか風情のあるタイトルですね。
    たしかに岩場に腰掛けてこんな情景を一日中眺めていられたら、日々のストレスも解消できるはず。

    現代は子供に対してイライラしたりムラムラしたり、いずれにしても感情を高ぶらせる人が多くなりました。
    つまり子供のいる光景に落ち着いた風情を感じる人が少なくなったように思います。
    これも日常から天使の姿が遠ざかってしまったひとつの弊害と言えるかもしれません。


    作者のハンス・ヘイエルダールはスウェーデン生まれのノルウェーの画家。
    1857年にスウェーデンのダーラナ県で生まれ、2歳の時に家族とノルウェーのドラメンに移り住みました。

    1873年にクリスチャニア(現在のオスロ)の美術工芸学校に入学し、画家のペダー・カペレン・サーマン(1839-1919)のもとで美術を学びました。
    その後は1877年までドイツの「ミュンヘン美術院」で学び、1878年から1882年まではフランスのパリに在住。
    パリのサロンで3位のメダルを獲得した彼はその後も精力的に制作を続け、1881年の作品ではグランプリを獲得しています。

    その後ノルウェーに戻ってクリスチャニアに定住した彼は、仲間とともに私立の絵画学校を設立しました。
    彼の描いた肖像画や風景画、北欧の歴史をモチーフとした作品は高い評価を得て、彼はノルウェーにおける写実主義画家の第一人者となりました。


    写実主義とは、現実主義とも言いますが、現実の光景を客観的にありのままに捉えようとする主義のこと。
    つまり写真で言えば、演出やエフェクトを施さない記録写真のようなものです。
    この少年たちの絵も、その時たしかにそこには海があり、船が浮かび、裸の少年たちがいて、そしてそれを見つめるひとりの画家がいたわけです。

    裸の子供が遊んでいる、その光景に風情があるのではなく、それが当たり前の環境があってこその風情。
    人々が忘れてしまったかつての情緒を、古い絵画はそれとなく教えてくれています。
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    タグ: Europa  少年  Water  絵画 

    おっぱい天国

    DSC_0016

    「へっへ〜、うらやましいだろ〜!」

    独り占めなんてイイなぁ〜。
    ママを一生、大切にするんだよ。(^-^)

    DSC_0016
    Copyright : kyle abbott
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    タグ: America  少年  笑顔  Face 

    Narcisse

    jean_pierre_cortot_narcisse01.jpg

    フランスの彫刻家、ジャン=ピエール・コルト(1787-1843)による1818年の作品「Narcisse」
    フランスのアンジェ美術館で展示されている大理石像です。

    英語ではNarcissusと書く、ギリシア神話に登場するナルキッソスという名の美少年。
    泉に映った自分の姿を見て自分に恋をしてしまった少年で、自己愛を意味する「ナルシスト」の語源でもあります。

    泉の片隅に座り込み、自分の姿を眺めているナルキッソス君。
    自己中だったり自分の能力を過信するいわゆる「うぬぼれ」の人ならごまんといますが、自分自身に恋をするというのはやはり特殊な感情なのでしょう。

    しかしナルキッソス君がそうなったのにはワケがありました。
    ある日、エコーという名の森の精霊が彼に恋をします。
    しかし彼はその求愛を冷たくあしらい、エコーを見捨てました。
    それを知った神メネシスは怒り、ナルキッソスに他人を愛せなくなる呪いをかけたのでした。

    メネシスによって泉へと呼び寄せられたナルキッソスは、水を飲もうと水面に近づき、そこに映る美少年(自分自身)に恋をしてしまいます。
    そしてそこからいっときも離れることができなくなり、やがてやせ細って死んでしまいました。

    ナルキッソスの亡き骸のあとにはスイセンの花が咲いたと言われています。
    スイセンを英語でNarcissus(ナルシスまたはナーシサス)と言うのはそのためです。

    jean_pierre_cortot_narcisse02.jpg

    1枚目の画像も構図的にはなかなか良いのですが、やはりこの作品の良さは足のほうから眺めてこそだと思います。
    顔だけでなく体全体が美しい子ですね。

    この像の作者であるジャン=ピエール・コルトはフランスの首都パリ生まれの彫刻家。
    13歳のときに彫刻家のチャールズ・アントワーヌ・ブリドンの講座に出席し、その後は彫刻家のもとで働きながら古代彫像の制作などに携わりました。

    1809年にパリのエコール・デ・ボザールにて彼の作品がグランプリを受賞。
    その後はイタリアのローマに移住し、その頃同じくローマに滞在していた画家のジャン・オーギュスト・ドミニク・アングルの友人となりました。

    1819年、パリに戻った彼はサロンにてこのナルキッソスの大理石像を発表します。
    この像は人々から高い評価を得て、彼の名声を確実に高めました。
    その後1840年まで作品を発表し続け、その間1825年にはサロンの所長に選出され、さらにエコール・デ・ボザールの教授となりました。

    ジャン=ピエール・コルトは18世紀後半のフランス芸術とグレコローマンの伝統を継承した、新古典主義の流れを汲む彫刻家でした。
    生涯にわたりロマンチックな表現を貫き、数々の名作を残した彼は、1843年に55歳の若さでこの世を去りました。


    画像出典:ウィキメディア・コモンズ
    File:AngersMBA 14.jpg
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス


    YouTubeより
    「平沢 進 - ナーシサス次元から来た人」


    ♪ 香れよ胸の水仙 尽きる命をなだめて
     吹けよ街に 一陣の風 眠る我が子が癒えるまで...

    ライブ映像はこちら
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    タグ: Europa  少年  Water  ♂♀  彫像  CC-License  音楽紹介 

    お風呂は楽し

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    温泉施設のお風呂はプールみたい。
    もう上がるかい?
    え?まだまだ遊び足りない?
    楽しくてついつい長湯しちゃうね。

    悠活
    Copyright : Stanley
    クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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    タグ: Asia  少年  風呂  CC-License 

    斜面栽培

    0_15d8b_139eb654_orig

    日当たりの良い斜面で日向ぼっことは考えたねぇ。
    みかんは斜面で栽培されたほうが美味しいらしいよ。
    キミたちも美味しくなれるかな?

    0_15d8b_139eb654_orig
    Copyright : Maksim Petrov
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    タグ: Europa  少年  眠り 

    男たちの冒険

    The Ibsens_095

    パパと息子のナチュラル・セーリング。
    これぞ男の、男による、男たちのための冒険だ!
    「マストを立てろーっ!」

    The Ibsens_095
    Copyright : Justin Metcalfe
    (Flickrのシェア機能を使って紹介しています)
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    タグ: America  少年  Water  スポーツ 

    書籍「Images Souvenirs」

    以前このブログで、子供が最も美しかった時代は1980年代だった、という話をしたことがありましたが、ノスタルジー的感情を抜きにしてもそれは正しいことだろうと思います。

    日本でもそれなりに衣食住が整い、子供たちは健康面においても精神面においても余裕のある生活をしていました。
    文部科学省のデータによると、小学生の運動能力が最も優れていたのは1985年頃だったそうです。

    images_souvenirs01.jpg

    これはそんな1980年代にフランスの出版社から発行された「Images Souvenirs」という書籍。
    当時の(あるいはそれ以前の)フランスの子供たちの日常を捉えたモノクロの写真集です。
    撮影者の名前が書かれていないので複数のカメラマンによるオムニバスだったのかもしれません。

    タイトルは「思い出の写真」という意味。
    面白いのは、日常のスナップであるがゆえに80年代当時の雰囲気が色濃く出ているところ。
    こうして数十年後に鑑賞してこそ、「思い出の写真」というタイトルが活きてきますね。

    裏表紙にはさりげなく「かつて子供だったことを忘れていない人のための笑顔の本」という言葉が書かれていました。(もちろんフランス語で)
    そのとおり子供たちの笑顔の日常が垣間見れる写真集です。

    上の写真の子は髪型も整っていてなかなかオシャレですね。
    ピンクパンサーのTシャツが懐かしい!


    images_souvenirs02.jpg images_souvenirs03.jpg

    左の子は長髪でボーダー柄のシャツ、ジーンズの半ズボン、そしてハイソックスと、当時の典型的な男児の姿。
    昔はなんであんなにボーダー柄が多かったんでしょうか?
    右側の子はジーンズの上に短パンを穿いていますが、これは当時でも珍しいかも。


    images_souvenirs04.jpg images_souvenirs05.jpg

    その短パンですが、スポーツ用は今よりもかなり小さめでした。
    運動会など屋外のスポーツ大会では外で着替える子も多く、グラウンドの隅が美術館と化していました。
    それと当時の体育の授業は冬でも短パンでしたね。


    images_souvenirs06.jpg images_souvenirs07.jpg

    左の子が持っているのはカードでしょうか?
    現代っ子がこういう姿勢をしていたら、それは携帯ゲームかスマートフォンか。
    右の子は路上で週刊誌を読んでいますが、まさかグラビアページ目当てかい?


    images_souvenirs08.jpg images_souvenirs09.jpg

    家に帰ったらお風呂に入りましょう!
    脱いでいるパンツがトランクスではないところに時代を感じます。
    でも日本はこの頃ほぼ全員が白ブリーフだったので、フランスの子はやっぱりオシャレだったということかな。
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    タグ: Europa  少年  笑顔  スポーツ  OldPhoto 

    クジラの魅力・子供の魅力

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    クジラはとても魅力的で、絵のテーマには最適!
    「じゃあボクは?」
    もちろん、キミはもっと魅力的!(^ω^)

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    Copyright : Артем Гукасов
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    いらっしゃいませ

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    RUKA

    Author:RUKA


    当ブログは子供を表現した世界の絵画、彫像、写真作品をご紹介しています。
    天使に見立てているので必然的に裸の作品が多くなりますが、すべてアートまたは家庭的な生活記録に限定しています。

    子供は本来この世界における夢であり希望であり、その姿は大人にとってノスタルジーや心の潤い、癒しの対象でもあります。

    古くから子供の姿は愛すべきものとして認識され、絵画や彫像、写真等で様々に表現されてきました。天使のイメージもそのひとつです。
    そして各家庭でも、我が子への愛情ある記録(写真撮影)が数多くなされています。

    当ブログではそれら子供や天使をテーマにしたアート作品と、写真共有サイトFlickrで一般公開されている子供写真をご紹介しています。(できるだけ天使の姿に近いものを選んでいます)

    ふと訪れては日々の疲れを癒す天使の園・・・そんな憩いの場としてお使いいただければ幸いです。

    画像の著作者は私を含め様々ですが、著作権的に問題のない方法で掲載しています。
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    説明記事(お読みください)
    著者について...
    名前:RUKA (Rukachas)
    国籍:日本
    出身:埼玉(生まれは宮城)
    性別:男性
    年齢:あっという間の半世紀
    インターネット歴:20年

    20代の頃に仕事で幼稚園に出向いたのを機に街で子供の笑顔写真を撮り続ける。 1999年に「The Light of Smile 笑顔の灯り」という子供の笑顔をテーマにしたサイトを開設。 サイト終了後はこのブログで世界の天使像や世界の子供写真を紹介している。 6人の甥と姪の伯父さんでもある。

    メールアドレス: ruka_rukachas@ybb.ne.jp
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